「どんなことも7世代先まで考えて決めなくてはならない」
ネイティブ・アメリカン(イロコイ族)の格言
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今週は、水質基準としてのPFAS(その一種のPFOAは国際的に発がん性があるとされている化学物質)の扱いを検討する会をオンラインで傍聴しました。
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令和6年度 第1回水質基準逐次改正検討会
日時:令和6年7月17日(水)14:00~16:00
https://www.env.go.jp/council/water_supply/kentoukai/kijun/0000183130_00006.html
検討された内容をざっくりまとめると、
これまでの暫定目標値どおりのPFOAと PFOS合算で50ng/Lを規制値にしようという大まかな合意が形成されていました。
(ちなみに、米国の規制値はPFOA、PFOSそれそれ4ng/Lです。)
リスク管理には予防原則の観点が必要だが、
それをどのように国民に伝えるかが考えどころというような姿勢がちらほら見えました。
50ng/L以下だと安全ですよ!とは言い切れないし・・・他のPFASは安全ですよとも言い切れない・・・でも、規制できない、みたいな困惑を表した専門家もいましたが、
このままでは、良くてPFOAと PFOS合算で50ng/Lの現状維持です。
そうなると、この国の行政では、49ng/Lの水道水を「規制値以下です」と、私たち住民に供給しかねません。
PFOAに汚染されている関西では、
コストをかけて懸命に浄水して、今のところ10ng/Lほどに抑えている状態です。
50ng/L以下ならOKとなって、浄水コストを削減されると、
49ng/Lの水が水道水として供給されるのは可能性のあることだと、私は懸念しています。
(特に明石市が懸念されますが、淀川の水を取水している大阪、阪神間も同様でしょう。)
そのようなことを受け入れるわけにはいきませんので、
翌日、この検討会について、質問を環境省に送りました。
質問 国際人権の観点から検討する専門家を今後加えられる予定はありますか?
安全な水へのアクセスは、「健康への権利」です。日本は、健康に対する権利を認める数々の国際的人権諸条約を批准しており、(以下、リンクのサイトより)「健康への権利」とは単に健康である権利ではなく、安全な水へのアクセス、その他の健康に不可欠な条件となるものへのアクセスを含む。この権利は「漸進的実現」の対象であり、したがって、政府は、この権利の漸進的実現を計るために、指標と目標値が必要である。この権利は資源の利用可能性に影響されるもので、例えばジャマイカよりも日本のほうがより高度な要求をされる。
https://www.hurights.or.jp/archives/newsletter/sectiion3/2009/05/post-55.html
また昨年、訪日調査された国連の「ビジネスと人権」作業部会も、PFAS汚染について、政府に下記の勧告を出しています。
V. 結論と勧告のパラグラフ85
(v)PFASの暫定目標値が最新の科学的証拠に基づき、環境基準に準拠していることを保証するなど、水道水中のPFASの存在とそれが人々に与える影響に対処すること。
■ビジネスと人権作業部会 訪日調査報告書
関西を始め、PFASに深刻に汚染されている地域の住民の参加、また意見を反映させることは、国際人権の観点から重要です。
せめて国際人権の専門家が検討会のメンバーである必要があるのではないでしょうか?
どのような返答がくるのか?
また、当メルマガでお知らせしたいと思います。
= 関連ニュース =
■PFAS規制見直しに向けた議論始まる 環境省が専門家会議
沖縄テレビ 2024年7月17日
https://www.fnn.jp/articles/-/730104
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++ 今週の気になるニュース ++
■女川原発2号機再稼働11月ごろに延期
作業に遅れ…東北電力「重く受け止めている」〈宮城〉
仙台 2024/7/18
https://news.yahoo.co.jp/articles/4852a0ad6eb0057ebef588db2f96b37ffc602f90
■川内原発1号機、40年超の運転始まる 老朽化で不安の声も
毎日新聞 2024/7/18
https://mainichi.jp/articles/20240717/k00/00m/040/281000c
++ 原発再稼働についての動画 ++
■「命脅かすリスクを選ぶのか ─
避難計画は住民を守らず、活断層の連動も否定したまま再稼働へ進む島根原発」
連続オンライントーク「原発ゼロ社会への道」2024 第7回 2024/7/10
https://www.ccnejapan.com/?p=15398
日本中で、耐震性も脆弱な上に古い原発が、ずさんな避難計画で稼働されていますが、
原発事故が起きたら、私たち近隣住民(神戸市でも高浜原発から90キロほどしか離れていません)、どれほど人生を狂わされるのか、その理不尽を、明るい口調でわかりやすく語ってくれている原発避難者の森松さんの貴重なトーク動画です。
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■ 原発賠償関西訴訟原告団代表の森松明希子さんのトーク
楽人プレゼンツ「矢部史郎に飲ませる会」29 2024/7/11
https://www.youtube.com/watch?v=LHw4leIMI_k&list=PL4hB-fJ-cHD3NyQssSy38uADnXotkFO9N&index=2&t=6s
++ イベント紹介 ++
☆市政カフェ@zoom
日時:2024年7月23日(火)の20時から21時まで(無料)
つなぐ神戸市会議員団では、市民と神戸市政をつなぐ、オンラインカフェを
月に1回(第4火曜日 20時 ~ 21時)開催しています。
参加希望の方は下記よりお申込みください。
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https://peraichi.com/landing_pages/view/tsunagukobe
※お問い合わせ内容欄に、「市政カフェ参加希望」とご記入ください。
メールアドレスに、当日の参加URLをお送りいたします。
主催:つなぐ神戸市会議員団
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神戸市民じゃなくてもOKです。
私も参加して、PFAS汚染への神戸市の取り組みなど、質問したいと思っています
☆緑の党ひょうご学習会「PFASって何?」
講師:丸尾まき(兵庫県議・緑の党ひょうご共同代表)
日時: 2024/7/25(木)18:30~19:30
場所:神戸市立中央区文化センター(会議室1111)
JR・阪急・阪神・市営地下鉄山手線三宮駅から徒歩6分 神戸市役所西側
https://www.kobe-bunka.jp/facilities/chuo/
参加費:無料
主催:緑の党ひょうご
詳細:https://www.facebook.com/events/1837745596708382/
どなたでも参加できます。私も参加します♪
こちらは司会を担当します♪↓
☆フランスの核ゴミ最終処分場~ビュール現地からの報告~@zoom茶話会
■日時■
2024年7月27日(土)19時〜21時(18:50開場)
■場所■ オンライン(Zoom)
■講師■ Alexie Christelle さん、Joël Domenjoudさん
■参加費■ 無料(カンパ歓迎)
■申し込み■ 要 (下記リンクをご利用ください)
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSdTbOZx-JcMj8fjd8s5jwVDrgmk4kn94CrHFJdsgMOCALNZaA/viewform
隣国ドイツが福島原発事故の衝撃で脱原発を決めたというのに、核政策を推進するフランス。その中にあっても、粘りづよく反対運動を続けている人たちがいます。
アレクシーさんとジョエルさんが暮らす街に近いビュールは、核ゴミの最終処分場候補地とされ、若い人たちを中心に反対運動が展開されているそうです。
そんな現地のホットな事情を、お二人から聞いてみませんか?
主 催:さよなら原発神戸アクション
詳細:https://sayogenkobe.blog.fc2.com/blog-entry-267.html
フェイスブック:https://www.facebook.com/events/982015330044636/
まだまだ先ですが、ぜひ、予定にいれてください♪
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☆あなたの水は大丈夫?~発がん性のPFASから身を守るために~
日時:2024年8月22日(木)18:30~20:40(18時開場)
会場:中央区文化センター 会議室1001+1002 定員 104人
アクセス:JR・阪急・阪神・市営地下鉄山手線三宮駅から徒歩6分 神戸市役所西側
https://www.kobe-bunka.jp/facilities/chuo/
参加費:1000円 (大学生以下、500円) *申し込み不要
講師:丸尾まき兵庫県議会議員
パット・エルダーさん (PFAS問題に取り組むVFP市民会員・「ミリタリーポイズンズ」ディレクター)
通訳:レイチェル・クラークさん(VFP終身会員)
第1部:兵庫県の水のPFAS汚染の現状を知ろう!
PFASって何?兵庫県の水はPFASに汚染されているの?
身近な川、海、井戸水や水道水は?
自治体の発表するPFASの数値や独自調査を元に、
兵庫県の水の現状を丸尾議員が説明します。
第2部:アメリカのPFAS対策の最前線を知ろう!
米国環境保護局はPFASの中でも毒性の強いPFOSとPFOAの基準値を1リットルあたり4ナノグラムとしました(日本の暫定指針値はPFOSとPFOAの合算で同50ナノグラム)。魚、野菜などへの汚染の現状、その意義と今後のPFAS問題解決へのアメリカの取り組みの最新情報をパット・エルダーさんにお聞きします。
問い合わせ:seven-generations@live.jp
主催:Pfas汚染と健康を考える兵庫連絡会
協力:2024 VFPピース・スピーキング・ツアー実行委員会
詳細:https://www.facebook.com/events/498031749242478/
https://whatsnew-on-flowersandbombs.blogspot.com/2024/07/pfaspfas.html
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素晴らしい夢をみて、それを行動に移せ
ナバホ族の格言
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♪ 最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。 ♪
♪♪ 発行者プロフィール ♪♪
小橋かおる 「花と爆弾-もう、戦争の暴力はやめようよ-」著者。
2004年の出版以来、アフガニスタンとイラクの子どもたちの支援を続けています。
2011年からは福島の子どもたちの健康を守る活動も支援させてもらっています。
さよなら原発神戸アクションの共同世話人も努めています。
できることをコツコツ、じわじわ続けたいと思います。
「花と爆弾」HP:https://hanabaku.blogspot.com/
ブログ「花と爆弾」Words for Peace: http://flowersandbombs.blogspot.com
ブログ「7世代に思いをはせて」https://nanasedai.blogspot.com/
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