2026年8月15日土曜日

【第931号】『永遠の化学物質(PFAS)と人権』そのとおり!

 「どんなことも7世代先まで考えて決めなくてはならない」

ネイティブ・アメリカン(イロコイ族)の格言

                                         

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今週は、先月公表された

有害物質に関する特別報告者が国連に提出する

『永遠の化学物質(PFAS)と人権』と題された報告書を精読しました。

 

この報告書の準備段階、世界に向けて情報提供が呼びかけられている時から、

注目してきましたが、公表された報告書を読みながら、

よし!そのとおり!と何度思ったことか!

 

第一のそのとおり!は、

日本の水道水のPFAS基準値が、欧米に比べて大幅にゆるいことについて。

まるで私が書いたかのように(^_-)-☆、報告書にも書かれています。

 

「日本は2020年に50 ng/Lという暫定目標値を設定し、2026年にはこれを恒久的な水質基準へと移行させた。この基準値は、米国やスウェーデンが設定している基準値の12倍以上高いものである。」パラグラフ75

 

「こうした規制のバラつきは、事実上、環境的不正義における格差を生み出している。すなわち、ある国の住民は、別の国の住民に比べて、安全な水への基本的人権が十分に保護されないという格差である。人類は皆、同じ生物学的性質を共有しているにもかかわらず、居住地によって健康や環境の保護水準に違いが生じている。」パラグラフ78

 

日本の行政は、食品安全委員会のPFASリスク評価書の中で繰り返された、

PFASの発がん性などの有害性を示す研究について

「結果に一貫性がなく証拠は限定的である」

「関連については判断するための証拠は不十分である」という文言に依拠して、

現行の水道水の基準値を設定した訳ですが、

上記の環境的不正義の格差是正のために、

その再考は避けられないものではないでしょうか?

(名指しされていますし。)

 

 

そして、企業に対する勧告は、私の想像を超えるほど厳しいものでした!

 

パラグラフ34では、「PFAS以外の革新的な非PFAS技術やその他の社会的配慮よりもPFAS技術を優先する政策は、一部の企業の経済的利益には寄与するものの、社会や汚染の負担を強いられる人々には不利益をもたらしている。PFAS生産の大部分は12社のメーカーが担っており」の注で世界主要PFAS製造企業12社の社名があがるサイトが紹介され、

 

パラグラフ99では、以下が企業に勧告されました。 

「特別報告者は、金融機関を含む企業に対し、以下のことを勧告する。

(a) PFASまたはPFAS製造技術を製造、使用、または流通させるプロジェクトへの融資を回避すること。

(b) PFAS関連のリスクから安全な職場環境を確保すること。

(c) PFASに関する社内調査の結果を全面的に公表すること。」(deは割愛します)

 

私は関西在住のこともあり、

ダイキン工業淀川製作所の近隣住民によるPFAS汚染公害調停に注目していますが、

上述の「世界主要PFAS製造企業12社」にも社名が上がるダイキン工業は、

企業への勧告のaの「融資の回避」、すなわち世界的ダイベストメントの対象として、報告書において、こちらも名指しされたのも同然です。

 

また、勧告のcでは、「PFASに関する社内調査の結果を全面的に公表すること」が求められていますが、

ダイキンは、淀川製作所での長年のPFOA製造やその後の代替PFASの製造量や環境への排出量を情報開示していません。

 

ダイキン工業は「国内の法基準は守っている」

「科学的因果関係は未確定」という姿勢を国内向けには崩していませんが、

PFASと人権」報告書を深刻に受け止め、

グローバル企業として、責任ある行動をとる時です。

(世界的ダイベストメントの対象になりたくないのなら。)

 

 

以上、私が特に注目したところを紹介しましたが、

この報告書は、世界に向けて早急な脱PFAS

PFASの適切な管理と汚染被害の救済を求める内容となっていますので、

ぜひAI翻訳などを使ってでも、全文をお読みいただけたらと思います。

 

上記以外にも私が重要だと思ったところを日本語訳して、

私なりの解釈もつけて、ブログにまとめましたので、ご参考まで。

 

■国連報告書「永遠の化学物質(PFAS)と人権」から考える日本への提言

小橋かおるブログ Words for Peace 2026/8/12

https://flowersandbombs.blogspot.com/2026/08/

 

また、この報告書を軸に、920日にオンラインで発表します。

■第26回総合学術研究集会(中国地区・ハイブリッド / オンライン)

演題:PFASと人権―国連有害物質に関する特別報告者の勧告からの一考察

小橋かおる(有害物質に関する人権擁護者)

https://jsa.gr.jp/d/sougaku/26/start

 

『永遠の化学物質(PFAS)と人権』報告書原文はこちら↓

Forever chemicals and human rights

Report of the Special Rapporteur on the implications for human rights

of the environmentally sound management and disposal of hazardous

substances and wastes, Marcos Orellana

https://docs.un.org/en/A/HRC/63/27

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++ 今週の気になるニュース  ++

 

EUでは、着々とPFAS規制が進んでいます。

■EUの新包装規則が12日発効、PFAS・プラ廃棄物規制へ

ロイター 2026812

https://jp.reuters.com/economy/RQE6Z3VXLVI6JM27RXQ2UDHIJA-2026-08-12/

「新たな規則ではまず12日から、PFASの最大含有量の上限を設定する。」

 

 

今日はいわゆる「終戦の日」ですが、

この国は、自らが進めた戦争の責任をとらず・・・81年です。

 

■〈社説〉戦争被害の補償 責任逃れ許す国会の怠慢

信濃毎日新聞デジタル 2026/08/13

https://www.shinmai.co.jp/news/article/gf01d9u64361rg84iapjps10

「(戦争で)心身に障害が残った存命の被害者に50万円を一律に支払う。対象者を3千人、総額を15億円と見込んだ。補償とは言いがたいものの、被害の救済に背を向けてきた政府を動かす意味は大きい。」

しかし、審議もされずに廃案となりました。その一方、

「戦後、元軍人・軍属らには恩給や年金が支給され、総額60兆円に上る補償と援護がなされてきた。けれど、空襲の被害者らに対する補償や援護は一切ない。」

 

同じ敗戦国でも、ドイツやイタリアでは、軍民問わずに補償しています。

産業や企業利益を優先してのPFASの規制のゆるさも同じですが、

この日本という国は、国民を何だと思っているのでしょう?

戦前も今もかわらない、人を人として見ていない国の在り方が、

不思議でなりません。

ほんとうに民主主義国なのでしょうか、日本は?

 

 

 

++ イベント紹介 ++

 

☆上映会のお知らせ

PFAS汚染との闘い描くドキュメンタリー映画「ウナイ 透明な闇」 

子午線ホールで18日 神戸新聞2026/8/8

https://www.kobe-np.co.jp/news/akashi/202608/0020681631.shtml

818日の上映会の詳細:主催の明石神戸PFAS汚染と健康を考える会のサイト

https://hawk-clementine-98k5.squarespace.com/207594255261-63

 

 

PFAS汚染も人権問題です。

日本にNHRI(国内人権機関)があれば・・・と切実に願う仲間との企画です。

    ↓

☆第1回 NHRI(国内人権機関)について語る茶話会

日 時:2026912日(土)13時半~16時半(13時開場)

場 所:長田区文化センター講習室(神戸市長田区若松町5-5-1

行き方:JR・市営地下鉄新長田駅南西歩1分/山陽電鉄西代駅南西歩7

参加費:1000円(学生以下500円)

定 員:30名(定員になり次第締め切ります)

講 師:松波めぐみ(大阪公立大学ほか 非常勤講師)

申込み:ja4hr.kobe@gmail.com

 

NHRI(国内人権機関)について聞いたことはある

なんとなく、必要な組織だということはわかっている

でも……どういうふうに役に立つのかを説明することはできない

NHRI(国内人権機関)について語る茶話会は、さまざまな人権課題について話を聞き、NHRI(国内人権機関)の仕組みと機能について振り返り、どうしたら日本にNHRI(国内人権機関)をつくれるのかをざっくばらんに話し合ってみようというお茶会形式のセミナーです。

1回目のテーマは障害者です。

大阪公立大学ほかで非常勤講師を務めるとともに障害者運動に長く関わってこられた松波めぐみさんを講師としてお招きし、当事者や支援者が抱える課題や社会的障壁について、また、制度改善につなげた実例や経験についてお話しいただきます。

その後、お茶を飲みながら、政府から独立した人権に関わる専門機関であるNHRI(国内人権機関)をつくるために何ができるかを肩肘張らずに話し合ってみたいと思います。

ご自分のお好きなお茶とお菓子をご持参ください。

主 催:NHRI(国内人権機関)をつくろう!市民集会 in Kobe 実行委員会

詳細:https://www.facebook.com/events/1045479828459047/

    

 

 

今年もVFPメンバーが神戸にやってきます!

まだ先のことですが、ぜひ、スケジュールに入れてくださいね

 

☆ベテランズ・フォー・ピース(VFP)講演会@KOBE

神戸空港が軍事利用される?

戦争のリアルを元米兵・元自衛官に聞いてみよう!

日時:2026106日(火) 18:30~20:4018時開場)

会場:神戸市立中央区文化センター 会議室1001+1002(先着100名)

  JR・阪急・阪神・市営地下鉄山手線三宮駅から徒歩6分 神戸市役所西側    

参加費:1000円(25才以下無料)

通訳&コーディネーター:レイチェル・クラーク

 

= 登壇予定者 =

ケリー・ワッズワース(博士):米国長老派教会の聖職者。19年以上にわたり地域の会衆、医療施設、米軍に勤務。

ベンニャ・マルティネス: 25歳で米海兵隊に入隊。戦地への派遣を2度経験。

形川健一(なりかわけんいち):元自衛官。2012年アフリカのジブチ派遣を機に自衛隊と日本に疑問を感じ2014年依願退職。

 

●プレイベント 元自衛官・形川さんを囲む会(無料・カンパ歓迎)

10/6の午後3時より同センターの1003会議室(先着20名)にて、

空港や港が自衛隊に利用されるリアルを、形川さんに伺います。

 

午後の囲む会、夜の講演会とも 申し込み不要です。

問い合わせ:kaorukobashi@hotmail.com (小橋)

主催:2026VFPピース・スピーキングツアー@KOBE

詳細:https://whatsnew-on-flowersandbombs.blogspot.com/2026/07/2026kobe.html

 

 

 

++ 熊本大地震 被災地支援 ++

2026年熊本地震対応開始】被災地支援活動にご支援をお願いします

被災地NGO恊働センター

https://congrant.com/project/ngokobe/605

 

 

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 素晴らしい夢をみて、それを行動に移せ

                       ナバホ族の格言

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♪ 最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。 ♪

 

 

 

♪♪ 発行者プロフィール ♪♪

小橋かおる 「花と爆弾-もう、戦争の暴力はやめようよ-」著者。

2004年の出版以来、アフガニスタンとイラクの子どもたちの支援を続けています。

2011年からは福島の子どもたちの健康を守る活動も支援させてもらっています。

さよなら原発神戸アクションの共同世話人も努めています。

できることをコツコツ、じわじわ続けたいと思います。

「花と爆弾」HPhttps://hanabaku.blogspot.com/

ブログ「花と爆弾」Words for Peace: https://flowersandbombs.blogspot.com/

ブログ「7世代に思いをはせて」https://nanasedai.blogspot.com/

メールマガジン「7世代に思いをはせて」(無料)の登録はこちら↓

https://www.mag2.com/m/0000273399.html

 

報告書で挙げられた世界の主要PFAS製造会社12社

2026年8月8日土曜日

【第930号】封じ込められてきた声を聴いて・・・

 「どんなことも7世代先まで考えて決めなくてはならない」

ネイティブ・アメリカン(イロコイ族)の格言

                                         

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5月から毎月1回、岩波ブックレットの

『被ばく「封じ込め」の正体〜広島・長崎・ビキニ・福島の声から』を読む

zoomの会を主催しています。

 

ここで語られる「被ばく」とは、主に内部被ばくのことで、

内部被ばくについては、これまでも講演会を開催したり、

学習会に参加したりしてきましたので、

メカニズムは理解しているつもりでした。

 

しかし、それがどれほど苛烈に人を苦しめるものなのか・・・

改めて、「封じ込め」られてきた広島や長崎の人たちの声を聴くことで、

放射性微粒子を含む黒い雨や白い灰を体内に取り込んだことによる

内部被ばくが、過酷な健康被害をもたらしたこと、

そして、それがどれほど無視され、救済されてこなかったのかを、

実感できるようになってきました。

 

どれだけ被害を証言しても、

どれだけ科学的な知見を突き付けても、

救済に動かない日本国の姿。

 

『被ばく「封じ込め」の正体〜広島・長崎・ビキニ・福島の声から』の

著者のおひとり、古川恵子さんがディレクターを勤める

長崎放送のドキュメンタリーが、先日から配信されています。

内部被ばくの実態とこの国の愚かなまでの冷酷さ・・・ご覧ください。

 

■「冷たい定規~被爆81年・測れない声~」

NBC長崎放送制作)



https://www.youtube.com/watch?v=sHZ6bc0bWpE

 

13分頃から、長崎原爆による「灰」を被った人たちが、

甚大な健康被害を語られています。

これが「ストレス」として「封じ込め」られてきた内部被ばくの実態です。

゜★。.:*:'.:*:'

 

 

 

++ 今週の気になるニュース  ++

 

先月、私もこの講演会に参加していました。

生でお話を聞く貴重な機会でした。

■<戦後81年>6歳の時に広島で被爆 神戸・灘区在住の貞清百合子さん、当時語る

神戸新聞2026/8/6

https://www.kobe-np.co.jp/news/kobe/202608/0020673044.shtml

 

こちらもzoomで参加していました。

■福島第1原発関西訴訟、9月に判決 兵庫の原告ら「国の責任、判断を」 

2万筆超の署名、7日大阪地裁提出へ

神戸新聞 2026/8/4

https://www.kobe-np.co.jp/news/society/202608/0020669448.shtml

 

PFAS汚染、沖縄に言及 特別報告者が2年連続 国連人権理事会

琉球新報 20260805

https://ryukyushimpo.jp/national/entry-5432426.html

  ↑

有料記事なのでリンクからは読めませんが、

有害物質に関する特別報告者の報告書には、

日本のPFAS規制値が欧米と比べて大幅にゆるいことを問題視する箇所あるようです。

私もずっとそのことを問題として取り上げてきたので、感謝です。

 

■政府から独立した国内人権機関「NHRI」なぜ必要? 

設立求める人々の狙い、危惧するビジネス上のリスク

東京新聞 202682

https://www.tokyo-np.co.jp/article/505862

6月には国際人権学者の藤田早苗さんらと「国内人権機関設立推進ネットワーク」を発足。「国や自治体が果たすべき人権保障の義務が十分に果たされていないという共通の構造的課題」があるとし、人権に関わる個人や団体の分野を超えた結集に動き始めている。」

 

私も微力ながら、「国内人権機関設立推進ネットワーク」に加わっています。

 

さまざまな問題が解決されないまま放置されているのは、

国際基準の人権意識を日本の司法、立法、行政が持っていないからだと思うのです。

まずは、他国並みの国内人権機関の設立から、始めなくてはと思っています。

 

日本では、「おもいやり」と混同される「人権」。

何がどう違うかわかりやすい表にしてくれているサイトをご紹介します。

■子どもに人権をどう教えるか・上越中央法律事務所 

https://j-c-law.com/jinkenkyouiku/

 

 

 

++ イベント紹介 ++

 

☆『被ばく「封じ込め」の正体〜広島・長崎・ビキニ・福島の声から』

オンライン連続読書会 第4回 2-1 黒い雨訴訟と内部被ばく

日時:2026812日(水)20:0021:30

場所:オンライン(zoom

参加費:無料(カンパ歓迎)

詳細:さよげんブログ https://sayogenkobe.blog.fc2.com/blog-entry-279.html

  ↑

4回の12日は、著者のおひとりの小山美砂さんもご参加を予定されています。

ぜひご参加の上、感想や疑問点を共有してください。

 

 

☆「原爆と人間」 写真・絵画展(無料)

日時:86日(木)~11日(火)

会場:こうべまちづくり会館(元町通4丁目)

89日(㈰)15時より、「被爆体験を聞く会」

詳細は、こちらのイベント情報をご覧ください。

https://kobe-machi-kaikan.city.kobe.lg.jp/

被爆者のお話を聞く、貴重な機会です。

 

 

☆元町映画館16周年記念

戦争映画特集「私たち日本人にとって戦争とは何か」

上映日程 8/15()8/21()

詳細:https://www.motoei.com/post_event/16th_nowar/

 

いつも映画を通して、するどく問題提起してくれる映画館です。

 

 

++ 英語のブログを更新しました ++

 

鎌田七男先生(広島大学名誉教授)の講演会で知ったご著書『広島のおばあちゃん』(英語版はOne Day in Hiroshima)

下記のサイトで、日本語のみならず、英語、フランス語、ドイツ語、スペイン語でも、PDFから読めるようになっているので、英語のブログでも紹介しました。

■“One Day in Hiroshima from an A-bomb survivor

https://tankaagainstwar.blogspot.com/2026/08/

 

『広島のおばあちゃん』についての日本語のサイトはこちら

https://www.hiroshima.med.or.jp/ippnw/books/

 

 

 

++ 熊本大地震 被災地支援 ++

2026年熊本地震対応開始】被災地支援活動にご支援をお願いします

被災地NGO恊働センター

https://congrant.com/project/ngokobe/605

 

酷暑の被災地に、多くの支援が届きますように・・・

 

 

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 素晴らしい夢をみて、それを行動に移せ

                       ナバホ族の格言

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♪ 最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。 ♪

 

 

 

♪♪ 発行者プロフィール ♪♪

小橋かおる 「花と爆弾-もう、戦争の暴力はやめようよ-」著者。

2004年の出版以来、アフガニスタンとイラクの子どもたちの支援を続けています。

2011年からは福島の子どもたちの健康を守る活動も支援させてもらっています。

さよなら原発神戸アクションの共同世話人も努めています。

できることをコツコツ、じわじわ続けたいと思います。

「花と爆弾」HPhttps://hanabaku.blogspot.com/

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肺に取り込まれた放射性微粒子からの放射線により死滅した細胞による
細胞の死の同心円・デスボール


2026年8月1日土曜日

【第929号】2冊の本と法の支配

「どんなことも7世代先まで考えて決めなくてはならない」

ネイティブ・アメリカン(イロコイ族)の格言

                                         

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今週は、15年前の大地震と津波によって引き起こされた

東京電力福島第一原発事故による被害についての本を2冊読みました。

 

1冊目は、「あきれ果てても、あきらめない」。

福島地裁から始まった「子ども脱被ばく裁判」の記録です。

被ばくの許容量を福島県だけ20倍にされた不条理など、

子どもたちを被ばくから守らなかった行政の責任を追及した裁判でしたが、

裁判所は、行政に責任はないとしました。

 

判決の理由は、司法とは思えない理由。

裁判官は、国際放射線防護委員会(ICRP)という名の、

はっきり言えば原子力推進の民間組織の勧告を、

日本国の法律よりも優先したのです。

 

なぜ、このように国民に被ばくを押し付ける判決が

まかりとおってしまうのかを探り、

警鐘を鳴らしているのが、

2冊目の本「南海トラフ大地震でも原発は大丈夫という人々」です。

 

2014年に関西電力大飯原発3・4号機の運転差し止めを命じる判決を下した

元福井地裁裁判長の樋口英明さんが書かれたものですが、

原発推進という国策にただ従う、

現在の裁判官たちへの呼びかけのようにも思える文章を抜粋します。

 

*「なぜ、国民によって選出されたわけでもない裁判官が、

国策に関わる重大な決定ができるのだ」という質問に対して

裁判官が明確な答えをもっていないと、どうしても国寄りの判断になりがちです。

(中略)

裁判官は、「国策に関わる事項が、

憲法と法律に照らして正当性があるのかどうかを判断しなさい」と

憲法に命じられているのです。

これが法の支配です。*

 

日本国憲法の三大基本原則は、国民主権、平和主義、基本的人権の尊重です。

 

法の支配に基づき、三権分立の一角の司法として

日本国憲法に則った判断をしないで、

何が裁判官なのでしょう?

 

樋口さんの思いが、現在の裁判官に届き、

日本の司法がよみがえることを

国民として願う・・・では、足らず、

主権者として命令したいというのが私の思いです。

 

 

= 2冊の本 =

■「あきれ果てても、あきらめない 東京電力・福島第一原発事故を問う

 子ども脱被ばく裁判 なぜ、子どもたちは守られなかったのか」

子ども脱被ばく裁判の会 () ままれぼ出版局 2026年刊

https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784910457116

 

■「南海トラフ大地震でも原発は大丈夫という人々」

樋口英明著 旬報社 2023年刊 

https://www.junposha.com/book/b630109.html

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= 熊本地震 =

728日、熊本県を震源とする最大震度7の地震が発生し、

甚大な被害が出ています。

亡くなられた方、またこの酷暑の中、被害にあわれた方たちのことを思うと、

とても胸が痛みます。

私にできることは限られていますが、

いつも迅速適切な支援活動を展開されている神戸の団体を

寄付先のひとつの選択肢として、ご紹介いたします。

 ↓

■【2026年熊本地震対応開始】被災地支援活動にご支援をお願いします

被災地NGO恊働センター

https://congrant.com/project/ngokobe/605

「被災地NGO恊働センターは、阪神・淡路大震災以来、災害に即座に反応し、被災地の支援を行なって参りました。特に災害直後だけでなく息の長い復興支援を行うことを大切にし、「最後の一人まで」をモットーに活動を展開しています。」

 

 

++ 今週の気になるニュース  ++

 

■熊本地震48時間後でも整わぬ「TKB」 10年前と変わらぬ避難所

朝日新聞 2026730

https://www.asahi.com/articles/ASV7Z2DR3V7ZTIPE00QM.html

 

災害発生から48時間以内に環境を整えることが重要だとされる「TKB

清潔なトイレ(T)、温かい食事を出せるキッチン(K)、段ボールのベッド(B)は、

今も届いていないとのこと・・・。

この災害が多い国で、なぜ準備ができていないのか・・・。

 

 

■リニア静岡工区の問題点、国連で紹介へ 

「水を利用できない場合は人権侵害」と市民団体訴え

中日新聞 2026722

https://www.chunichi.co.jp/article/1284665

「リニア中央新幹線の静岡工区着工を巡り、国連人権理事会のビジネスと人権作業部会の担当者が21日、静岡市を訪れ、自然保護を訴える県内の市民団体と面会した。」

 

上記の担当者は、PFAS汚染問題でも、「汚染者負担の原則」を強調されている方です。

安全な水へのアクセスの確保は人権問題という認識の高まりを期待します。

 

そのPFASですが、

今年4月から水道水の要検討項目になった8つのPFASの値が公表され始めました。

今週、神戸市と西宮市の公表を確認しました。

2市の違いは、西宮市が水質基準となったPFOAPFOSも分けて公表しているけれど、神戸市はPFOAPFOS合算の値の公表であること。

西宮市の公表の仕方が、お手本になりそうです。

あなたの自治体の水道水も、確認してみてください。

参考サイト

〇神戸市のサイト

https://kobe-wb.jp/suishitu/suidou-hozen/

〇結果公表のお手本になりそうな西宮市のサイト

https://www.nishi.or.jp/kurashi/suido/suishitsukijun/PFOSPFOA.html

 

 

= ブログ紹介 =

今年4月から水質基準となったPFOAPFOS合計で50ng/Lという値が、

欧米と比べるとけた違いにゆるくなったその訳と過程がまとめられた本について、

先週少しだけ紹介しましたが、もう少し詳しく紹介するブログを書きました。

 

■黒を灰色にする過程:『灰色の鎖 PFAS汚染列島』読書メモ

https://flowersandbombs.blogspot.com/2026/07/

 

 

 

++ イベント紹介 ++

 

☆8・6ヒロシマ国際対話集会2026~反核の夕べ

日時:202686日‘(木) 133017:30

会場:広島弁護士会館

今回は、フランスによるサハラでの「核実験」とその被害を記録したドキュメンタリー映画が上映されます。また、中東・アフリカ・アジアを経て、今春より広島に赴任した翁長忠雄さんの基調講演や福島からの避難者である阿部昭比古さん、被爆者で栗原貞子の研究者である松本滋恵さん、フランス領ポリネシアの被害者プアライさんのパネリストなどをお招きします。豊かな内容で学びの多い場です。核による被害は、国境を越えます。みな核の被害者になるという立場からともに考えたいとおもいます。ぜひご参加ください。

当日、参加できない方は、後日録画配信をしますので、下記のフォームよりお申し込みください

詳細:https://www.hanwahiroshima.org/

事後配信申し込みはhttps://forms.gle/JYUoaRC5qy3WmHCd7

私も事後配信に申し込みました♪

 

 

☆『被ばく「封じ込め」の正体〜広島・長崎・ビキニ・福島の声から』

オンライン連続読書会 第4回 (テーマは黒い雨訴訟と内部被ばく)

日時:2026812日(水)20:0021:30

場所:オンライン(zoom

参加費:無料(カンパ歓迎)

お申し込みは、下記フォームよりお願いします。

読書会前日にzoom情報をメールでお届けします。

https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSe2BxxYdpF1VReFn9pAmvablnRnEkJqTIITnQAke4tvGGFvow/viewform

主催:さよなら原発神戸アクション

詳細:https://sayogenkobe.blog.fc2.com/blog-entry-279.html

司会進行を務めていますので、ご都合よろしければ☆

 

 

 

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 素晴らしい夢をみて、それを行動に移せ

                       ナバホ族の格言

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♪ 最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。 ♪

 

 

 

♪♪ 発行者プロフィール ♪♪

小橋かおる 「花と爆弾-もう、戦争の暴力はやめようよ-」著者。

2004年の出版以来、アフガニスタンとイラクの子どもたちの支援を続けています。

2011年からは福島の子どもたちの健康を守る活動も支援させてもらっています。

さよなら原発神戸アクションの共同世話人も努めています。

できることをコツコツ、じわじわ続けたいと思います。

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アイティーでも飲みながらの読書で
この酷暑を乗り切りたいです