2026年10月10日土曜日

【第939号】日米合同委員会の廃止を求める:VFP

 「どんなことも7世代先まで考えて決めなくてはならない」

ネイティブ・アメリカン(イロコイ族)の格言

                                         

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今週は、2026ベテランズ・フォー・ピース(VFP)講演会@KOBEを主催しました。

VFPとは、平和を求める元軍人の会のことで、

私は2016年から毎年、何らかの形で元米兵の日本での講演活動を支援してきました。

今年のように神戸市内での一般向けの講演会、

阪神間の大学での授業に組み込んだ形の講演、

コロナ禍には、オンラインでのVFPイベントの司会として、

コーディネーターのVFP終身会員のレイチェル・クラークさんとの

二人三脚のような10年間でした。

 

こうして続けてきてよかったなと思うことが、今年はありました。

去年、VFPツアーのスピーカーだったケム・ハンターさんとレイチェルさんとで、

来日前に神戸非核方式(核兵器を搭載していないと証明書を出さなければ、

軍籍の船の神戸港への入港を認めない神戸市会の決議)のことなど説明する

オンラインミーティングを持ちました。

 

そのときに、話題が日米合同委員会のことになり、

ケムさんはあまりご存じない様子だったので、

これは米国による現在も継続されている「占領政策」で、

このような日本の独立国としての主権を侵害している政策を

米軍が継続していることを、ぜひVFPの皆さんに知らせてください!

とお願いしていました。

 

そのお願いが通じたのか、

ケムさんやレイチェルさんの全力での訴えのおかげと思われますが、

2026年のVFP総会の最終決議に

「日米合同委員会の廃止を求める」が入っていました。

 

一部抜粋します。

「1960年の日米地位協定の運用機関である日米合同委員会は、米軍の最高幹部および日本の外務・防衛省の高官で構成されている。

 

同委員会は、日本の国会における審議よりも優先する 圧力を及ぼし、米軍に治外法権を付与するとともに、東アジアにおける米国の戦略的利益に沿うよう日本の国内政治に影響を与えており、これは日本の内政への干渉である。

(中略)

「ベテランズ・フォー・ピース」は、民主的な説明責任の回復、日本および沖縄の自決権の尊重、ならびにそれらを米国の軍事的・戦略的利益に従属させる政策の終結を支持する。」

 

昨年の願いが叶ってのこの決議。

VFPのみなさんに、日米合同委員会の理不尽さが伝わったことがとてもありがたく、

全文を今回の講演会@KOBEの資料として配布しました。

 

講演会の案内のブログに資料として全文を転載しましたので、

ぜひお読みください。

  ↓

https://whatsnew-on-flowersandbombs.blogspot.com/2026/07/2026kobe.html

 

 

アメリカのVFPにも知ってほしいですが、

日本国民にも絶対に知ってもらいたいこの理不尽です。

ケムさんにも紹介した拙ブログもリンクします。

■追跡!謎の日米合同委員会 別のかたちで継続された「占領政策」を読んで

Words for Peace 2023/4/23

https://flowersandbombs.blogspot.com/2023/04/

 

 

追記:VFP講演会@KOBEの様子はフェイスブックに投稿しております。

https://www.facebook.com/kaoru.kohashi/posts/pfbid027qWzixjwtVoAg6XHa5o9ew9czX1ktU3cj3NiZuKjpCBq3W7kGB7LesECtH4uVNmdl

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++ 今週の気になるニュース  ++

 

■なぜ米兵犯罪は減らないのか 

地位協定と日本政府の姿勢が生む「米軍関係者に甘い刑事司法」

布施祐仁 2026/10/6 

https://news.yahoo.co.jp/expert/articles/f64a7c1453aa918e205c28dddc30b498d6307156

「この不条理な取り決めは、70年以上前の1953年(サンフランシスコ講和条約発効の翌年)に結ばれたものです。いい加減、見直すべきです。」

 

■<特権を問う>「日本思い…」 米兵被害の豪女性、

首相に地位協定改定求め手紙

毎日新聞 2026/10/9

https://news.yahoo.co.jp/articles/8b77ea0675b26c14b78809a5077e0a5d3f78452a

 

日米地位協定を改定し、日米合同委員会を廃止しましょう。

 

 

■弾道ミサイルに「防空頭巾で身を守れ」

80年前と重なる愚策、見放された熊本市民

TANSA 2026/10/8

https://tansajp.org/investigativejournal/15251/

 

■司法と原発~裁判官として、弁護士として、原発行政に立ち向かう

Imidas 2026/10/9

https://imidas.jp/insight/f-40-272-26-10-g706/

 

この国は、戦争でも、原発事故でも住民を守ろうとしていない。

この姿勢を変えられるのは国民です。

 

ひとつの未来の世界の形として・・・

 

■「日本の憲法9条をすべての国へ」

101歳元マレーシア首相が提唱する戦争なき世界秩序

集英社オンライン 2026/10/10

https://news.yahoo.co.jp/articles/34d17e96162cc1ff55d51724e0b4a0fab80e25f7

 

 

 

++ イベント紹介 ++

 

☆平和と環境の未来を、アジアの若者と考える

NNAF 2026フィリピン 報告会 in 新潟

日時:10月12日 14:00~16:00

場所:新潟ユニゾンプラザ (オンライン併用)

報告:曽根俊太郎(高校生平和大使OB)、有田純也(新潟県平和センター)、

佐々木かんな(新潟大学大学院生)、高桑まゆ(原子力資料情報室)

コメント:松久保肇(原子力資料情報室)

*参加費無料

*Zoom申込みフォーム → https://x.gd/UIEwy

詳細:https://nonukesasiaforum.org/japan/archives/3602

 

 

☆なぜ「PFAS汚染」は解決の出口が見えないのか

日時: 2026年10月28日(水)14:00〜16:30(開場13:30)

会場: 全水道会館 4F 大会議室(東京都文京区本郷1-4-1)/ オンライン配信あり

会場資料代: 500円

プログラム:

講演:中地 重晴 氏(熊本学園大学教授)、諸永 裕司 氏(ジャーナリスト)

現地からの報告・パネルディスカッション

主催;高木基金PFASプロジェクト

詳細:https://pfas.takagifund.org/info/post/1234/

 

兵庫県のPFAS汚染現状を丸尾まき兵庫県議が報告されます。

私もオンラインで申し込みました。

 

 

 

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 素晴らしい夢をみて、それを行動に移せ

                       ナバホ族の格言

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♪ 最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。 ♪

 

 

 

♪♪ 発行者プロフィール ♪♪

小橋かおる 「花と爆弾-もう、戦争の暴力はやめようよ-」著者。

2004年の出版以来、アフガニスタンとイラクの子どもたちの支援を続けています。

2011年からは福島の子どもたちの健康を守る活動も支援させてもらっています。

さよなら原発神戸アクションの共同世話人も努めています。

できることをコツコツ、じわじわ続けたいと思います。

「花と爆弾」HP:https://hanabaku.blogspot.com/

ブログ「花と爆弾」Words for Peace: https://flowersandbombs.blogspot.com/

ブログ「7世代に思いをはせて」https://nanasedai.blogspot.com/

メールマガジン「7世代に思いをはせて」(無料)の登録はこちら↓

https://www.mag2.com/m/0000273399.html

 

 

去年のVFP講演会でいただいた「私たちの主権を尊重せよ!」のバナー

English Summary
Demanding the Abolition of the U.S.-Japan Joint Committee (October 10, 2026)
  • 10-Year Collaboration with VFP: The author has spent a decade co-organizing speaking tours in Japan with Rachel Clark, a lifetime member of Veterans For Peace (VFP), featuring former U.S. soldiers speaking in Kobe and at local universities.
  • Advocacy for Sovereignty: Last year, the author briefed VFP speaker Kem Hunter on the "Kobe Formula" (which denies port entry to military vessels unless they certify they carry no nuclear weapons) and explained the U.S.-Japan Joint Committee. The author urged them to expose how this committee functions as an ongoing U.S. "occupation policy" that violates Japan's sovereignty.
  • VFP Resolution: Thanks to these efforts, VFP officially included a demand to abolish the U.S.-Japan Joint Committee in its final resolution at the 2026 VFP National Convention. The resolution criticizes the committee for exerting pressure over Japan's parliament, granting extraterritoriality to the U.S. military, and interfering in domestic politics.

2026年10月2日金曜日

【第938号】ふたつの国連報告書:PFASと企業統治と人権

「どんなことも7世代先まで考えて決めなくてはならない」

ネイティブ・アメリカン(イロコイ族)の格言

                                         

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今週は、企業由来のPFAS汚染の被害者の会での、

クローズドの学習会の講師を務め、

現在開催中の国連に提出された

「PFASと人権」と「企業統治と人権」に関する報告書について解説しました。

 

このふたつの報告書の注目点は、

PFAS汚染は人権問題であること、

そして、経営トップの義務として、

人権尊重と人権リスクへの配慮を組み込むべきという潮流を作ったことです。

 

ただ、説明をしていて、

この人権尊重や人権リスクへの配慮を経営トップの義務とすることが、

どれほどの意味があるのかが伝わっていないかも?

と思いましたので、

次の機会のために、ちょっと説明文を考えてみました。

          ↓

日本では、人権が「思いやり」や身近な差別などに終始しがちで、

ビジネスとの結びつきがイメージしにくいのが現状です。

しかし現代の「ビジネスと人権」は単なる道徳ではなく、

世界共通の法的・経済的な経営ルールです。

 

身近な事例では、ダイキン工業淀川製作所のPFAS汚染問題があります。

有害物質の排出により地域住民の「健康に生きる権利」を脅かし

大規模な公害調停へ発展したこの問題は、

企業由来の人権侵害が私たちの足元で起きている現実を示しています。

 

こうした中、国連報告書「企業統治と人権」(A/81/180)は

世界的な経営ルールである「ビジネスと人権指導原則」を企業統治の核心に据え、

経営トップの義務として、人権尊重と人権リスクへの配慮を組み込むべきという潮流を作ったのです。

 

この報告書は、ただ理想を書いたというわけではなく、

これまでの実質的な影響(市場のペナルティ)を反映したものです。

 

顕著な例としては、2021年のミャンマーの軍事クーデターに伴う日本企業の動向です。

現地国軍系企業と合弁を組んでいたキリンホールディングスは、

国際社会から「国軍の資金源となり人権侵害に加担している」と強い批判を受け、

投資家からの資金引き揚げ(ダイベストメント)などの圧力を受けて

約680億円の損失を計上して撤退に追い込まれました。

 

ビジネスにおける人権とは、もはやイメージ向上のためではなく、

「対策を怠れば会社も経営陣も大きな損害を被る」という、

トップ主導で最優先すべき生存戦略なのです。

 

 

以上、どれほどこのふたつの報告書が、

PFAS汚染を引き起こし、今なお汚染し続ける企業にとって、

大きな影響をもたらし得るか、説明になっているでしょうか?

 

この国連からの報告書のメッセージが、

まだまだPFASで儲けようとしている

ダイキン工業の経営陣に届くことを願います。

 

 

++ 関連記事 ++

■キリン、ミャンマー撤退 損失680億円

産経ニュース 2022/2/14

https://www.sankei.com/article/20220214-GVWYLJ6ILRKT5B3KU65ZQULI7M/

 

キリンだけではないので、他社の例も。

■【ノルウェー】NBIM、KDDIと住商をダイベストメント観察対象に指定。

ミャンマー人権リスク

Sustainable Japan2023/12/24

https://sustainablejapan.jp/2023/12/24/nbim-divestment-observation/98129

 

■イギリスの大手紙The Guardianの2026/9/14の記事です。

ダイキン工業のコメント、「既存のPFAS製品の販売拡大や新製品の投入により、

業界トップのシェアを維持・拡大する」と表明した」(原文は英語)が掲載されています。

https://www.theguardian.com/environment/2026/sep/14/pfas-firms-tidal-wave-forever-chemicals-ai-industry-demand-datacentres

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++ 拙ブログ紹介 ++

 

■国連報告書「永遠の化学物質(PFAS)と人権」から考える日本への提言

Words for Peace 2026/8/12

https://flowersandbombs.blogspot.com/2026/08/

 

ふたつの報告書のうちのひとつを振り下げたブログです。

もうひとつの報告書「企業統治と人権」も、後日、紹介ブログを書く予定です。

 

++ 今週の気になるニュース  ++

 

■【独自】岡山県吉備中央町で「高濃度PFAS汚染水道水被害者の会」発足 

約70人が参加【岡山】

OHK 2026/9/30

https://news.yahoo.co.jp/articles/eb681eaf7b549d98059cfae07942595dca97ef47

「岡山県吉備中央町の浄水場から高濃度の有機フッ素化合物、PFASが検出された問題です。9月29日夜、地元住民らが、原因とされる使用済みの活性炭を置いた業者が申請した公害調停に参加するために被害者の会を発足させました。

町は、原因とされる使用済みの活性炭を置いた地元の業者、満栄工業に1億円を超える損害賠償を請求。満栄工業は、町や大阪市の化学メーカー、ダイキン工業に対して請求された費用の負担や対応への協力を求める公害調停を申請し、9月に受理されました。

満栄工業は申請書で他の企業を通じてダイキン工業から使用済みの活性炭を受け入れていたと主張しています。」

以上、公害調停の構図をわかりやすくするため、記事より抜粋しました。

 

 

とても共感した記事をふたつ

   ↓

■憲法9条を「世界中に広めるべき」と語るマハティール。

戦後最も厳しい安全保障環境、日本外交の岐路に問いかけること

集英社オンライン 2026/9/26

https://news.yahoo.co.jp/articles/a6967b8b46be3820b752672ffb2f8886674d4b6c

「戦後日本の平和の理想は、マレーシアやASEANの経験と交わる。マハティールは紛争を戦争ではなく交渉、仲裁、司法で解決すべきだと説く。マレーシアは領土問題を国際司法裁判所(ICJ)に委ねてきた。国際司法は、犠牲を生まずに紛争を解決する現実的な道である。(中略)

アジアの「灯台」に必要なのは軍事的な強さよりも、強国にも法と平和を語る胆力だろう。」

 

■スタローン、反戦を衝撃表明「全ての戦争は愚かで無意味。

心底反対している。栄光などない」

日刊スポーツ 2026/9/27

https://news.yahoo.co.jp/articles/953172d70c4b269d936c1b8f6937c7200c751f34

「今はもう、すべての戦争は愚かで無意味だと気づいている。戦争なんて、軍需産業や製造業者が巨額利益を生み出すための仕組みにすぎない。若者たちは戦地に送り出され、腕を失って帰ってきても『お疲れ様。気の毒に。あとは自分でなんとかしてくれ』で終わりだ。私はそんな戦争が大嫌いで、心底反対している。戦争に栄光など、ない」

 

加害者である米兵も心も体もズタズタになる・・・

戦争のリアルを語り続けてくれたネルソンさんの映画、

■「ネルソンさん、あなたは人を殺しましたか?」連日満席で上映中です。

https://kinofilms.jp/movies/nelsonsan/

 

 

++ 動画紹介 ++

■日本科学者会議創立60周年記念

第26回総合学術研究集会 PFAS汚染問題分科会

https://www.youtube.com/watch?v=V9PjwjpYgik

 

動画の5:21:00から、私も発表しています。

演題:PFASと人権―国連有害物質に関する特別報告者の勧告からの一考察

25分ほどの発表と質疑応答です。

「PFAS汚染を人権問題と明記した報告書であること、

それ故のPFAS規制強化と脱PFASに向かう世界の潮流を解説しています。

ぜひ、ご覧ください。

 

 

++ イベント紹介 ++

 

いよいよ今度の火曜日です!

 

☆ベテランズ・フォー・ピース(VFP)講演会@KOBE

神戸空港が軍事利用される?

戦争のリアルを元米兵・元自衛官に聞いてみよう!

日時:2026年10月6日(火) 18:30~20:40(18時開場)

会場:神戸市立中央区文化センター 会議室1001+1002(先着100名)

  JR・阪急・阪神・市営地下鉄山手線三宮駅から徒歩6分 神戸市役所西側    

参加費:1000円(25才以下無料)

通訳&コーディネーター:レイチェル・クラーク

 

= 登壇予定者 =

ケリー・ワッズワース(博士):米国長老派教会の聖職者。19年以上にわたり地域の会衆、医療施設、米軍に勤務。

ベンニャ・マルティネス: 25歳で米海兵隊に入隊。戦地への派遣を2度経験。

形川健一(なりかわけんいち):元自衛官。2012年アフリカのジブチ派遣を機に自衛隊と日本に疑問を感じ2014年依願退職。

 

●プレイベント 元自衛官・形川さんを囲む会(無料・カンパ歓迎)

10/6の午後3時より同センターの1003会議室(先着20名)にて、

空港や港が自衛隊に利用されるリアルを、形川さんに伺います。

 

午後の囲む会、夜の講演会とも 申し込み不要です。

問い合わせ:kaorukobashi@hotmail.com (小橋)

主催:2026VFPピース・スピーキングツアー@KOBE

詳細:https://whatsnew-on-flowersandbombs.blogspot.com/2026/07/2026kobe.html

 

 

 

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 素晴らしい夢をみて、それを行動に移せ

                       ナバホ族の格言

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♪ 最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。 ♪

 

 

 

♪♪ 発行者プロフィール ♪♪

小橋かおる 「花と爆弾-もう、戦争の暴力はやめようよ-」著者。

2004年の出版以来、アフガニスタンとイラクの子どもたちの支援を続けています。

2011年からは福島の子どもたちの健康を守る活動も支援させてもらっています。

さよなら原発神戸アクションの共同世話人も努めています。

できることをコツコツ、じわじわ続けたいと思います。

「花と爆弾」HP:https://hanabaku.blogspot.com/

ブログ「花と爆弾」Words for Peace: https://flowersandbombs.blogspot.com/

ブログ「7世代に思いをはせて」https://nanasedai.blogspot.com/

メールマガジン「7世代に思いをはせて」(無料)の登録はこちら↓

https://www.mag2.com/m/0000273399.html

 

ふたつの報告書ではなく、
にひきのねこ

English Summary

  Two UN Reports: PFAS, Corporate Governance, and Human Rights (October 2, 2026)

  • PFAS as a Human Rights Issue: The author hosted a study session explaining two newly submitted UN reports: "PFAS and Human Rights" and "Corporate Governance and Human Rights". These reports establish that PFAS pollution is a human rights violation and that respecting human rights must be a core obligation of corporate leadership.
  • Local Connection: While human rights in Japan are often viewed as mere "compassion," modern global rules treat them as binding management standards. The author highlights the PFAS pollution at Daikin Industries' Yodogawa Plant as a local crisis threatening residents' "right to health".
  • Business Survival Strategy: Ignoring human rights carries severe financial penalties. For instance, following the 2021 Myanmar military coup, Kirin Holdings faced international backlash and divestment pressure for its joint venture with a military-linked firm, forcing it to withdraw at a loss of approximately 68 billion yen. Managing human rights risks is now a vital survival strategy for executives.

2026年9月26日土曜日

【第937号】科学を装ったガラクタ

 

「どんなことも7世代先まで考えて決めなくてはならない」

ネイティブ・アメリカン(イロコイ族)の格言

                                         

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今週は、科学を装ったガラクタふたつに注目しました。

 

ひとつは、「原子放射線の影響に関する国連科学委員会(UNSCEAR)」の2020年の報告書。その不可解を追った書『徹底検証 消された初期被曝 福島原発事故の線量評価は本当か』(黒川眞一著 岩波ブックレット No.1122 2026年9月刊行)を読みました。

 

『消された初期被曝』 内容紹介文:

被曝の証拠を無視することが科学的なのか?

国連科学委員会による福島原発事故の影響評価では、

2011年3月15日に福島市を襲った最大の放射能汚染がなくなっている!

物理学者が現地にも取材し5年がかかりで謎を解き明かす。

根拠となるデータを掘り起こし、

権威の衣をまとった国連科学委員会報告書の実態を明らかにする。

 

物理学者の黒川氏が、丹念にデータを掘り起こし、

明らかにしたもの・・・それは、あまりにも科学とかけ離れていました。

 

3月15日の最大の放射能汚染を消したものは、

「原子放射線の影響に関する国連科学委員会(UNSCEAR)」という権威をかぶせた

日本の環境省の委託研究だったのです。

 

「環境省の委託研究は、UNSCEAR2020報告書の甲状腺被曝量を切り下げるために、

その根拠となる論文を積み上げる場であったと考えられます。

そもそも、UNSCEAR2020報告書を作成するための費用7000万円を支出しているのも日本政府なのです。」p.77

 

「UNSCEARは膨大なお金を使い、長大な報告書を作成して、

福島における小児甲状腺がんは被曝起因ではないと主張しているのですが、

UNSCEARが作り出したものはあまりにも支離滅裂です。

砂上の楼閣ともいえない代物で、砂上のガラクタとでもいうべきものです。

しかし、このガラクタが、権威ある正しい主張としてまかりとおっています。」p.84

 

 

もうひとつのガラクタは、NHKの番組「未解決事件」で検証された

90年代の日本の科学警察研究所が「独自開発した」とする

DNA型鑑定法、MCT118法。

もともと精度の低いMCT118法の上に、

都合の悪いデータ部分はカットしてまで、

警察が犯人と示した人を、科学を装い

犯人としてでっちあげてきたことが報道されていました。

中には、すでに死刑になった人も・・・。

そして、今でもMCT118法を使用したことは正当だったとする警察庁。

 

先の書籍の黒川さんの言葉がふたたび頭をめぐります。

「このガラクタが、権威ある正しい主張としてまかりとおっています。

私たちの課題は、「権威を装って事実を曲げ」る人びとや機関と

どう闘うかということです。」

 

 

まずは、そのガラクタを知って、ガラクタだと言うことからでしょうか?

 

 

DNA型鑑定法、MCT118法を負った「未解決事件」の

再放送は、NHK総合 10月1日(木) 午前0:35〜午前1:49

(すなわち、9月30日(水)の深夜です)

■未解決事件

File.19 「北関東連続幼女誘拐・殺人事件」

1979年〜96年に栃木と群馬の半径10キロ圏内で5人の幼女が姿を消した「北関東連続幼女誘拐・殺人事件」。5件の未解決事件が浮上したきっかけ。それは足利事件でえん罪が明らかになったことだった。捜査の証拠とされたDNA型鑑定「MCT118法」。有力な科学的証拠となるはずのDNA型鑑定で、えん罪はなぜ起きたのか。警察庁が「同一犯の可能性は否定できない」とするなか、真犯人は誰なのか・・・徹底取材で迫る。

https://www.web.nhk/tv/an/mikaiketsu/pl/series-tep-57615R8KYY/ep/R8NN785AWQ

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++ 今週の気になるニュース  ++

 

■未成年者の選挙運動禁止は違憲 東京地裁判決、請求は退ける 

表現の自由に「重大制約」

沖縄タイムス 2026年9月26日

https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/1931582

 

■「本当にうれしい」未成年の選挙運動禁止は「違憲」判決 

原告の若者たち「次は法改正を」

東京新聞 2026年9月25日 https://www.tokyo-np.co.jp/article/517741

 

おかしな法律に対しておかしい!と声をあげた若者たち!

素晴らしい!

 

■「こんな街中に、クレイジーだ」 ベトナム戦争を経験した元米兵が、

熊本・健軍のミサイル配備に声を上げた理由(6)

TANSAシリーズ「イマジン 戦争をさせないために」の「健軍から」

https://tansajp.org/investigativejournal/14837/

 

「こんな街中に…!? クレイジーだ(狂っている)」と言った

元米兵って誰なんだろう?と読み進めたら、

去年ベテランズ・フォー・ピースのスピーキング・ツアーで来日された、

ケム・ハンターさんでした。

ケムさんの言う通り、町のど真ん中に弾薬庫を作る・・・

そんな計画を立てて実施してしまうほど、クレイジーなこの国の為政者たち・・・

国民を守るという視点がすっぽり抜けている。

国民を守らずして、何が国防でしょうか?

 

もうひとつ関連で、とんでもない発言を見つけました。

 

元陸上自衛隊中部方面総監の山下裕貴さん

「私が相手方の司令官だったらインフラを撃ちます。」として、

都市ガスや変電所などを挙げていましたが、

基本的にインフラ攻撃は国際人道法で禁止されている戦争犯罪です。

発言の詳細や熊本のミサイル配備の詳細はこちらの記事をご覧ください。

  ↓

■住民100人に聞いた「長射程ミサイルの配備」 

熊本は標的になる?ならない?専門家の見解は

熊本ニュース2025年10月28日

https://www.kab.co.jp/news/article/16120523

 

 

 

++ イベント紹介 ++

 

今年のベテランズ・フォー・ピースのスピーキング・ツアーの登壇者も、

今週、無事来日されました!

神戸での講演会もいよいよです♪

 

☆ベテランズ・フォー・ピース(VFP)講演会@KOBE

神戸空港が軍事利用される?

戦争のリアルを元米兵・元自衛官に聞いてみよう!

日時:2026年10月6日(火) 18:30~20:40(18時開場)

会場:神戸市立中央区文化センター 会議室1001+1002(先着100名)

  JR・阪急・阪神・市営地下鉄山手線三宮駅から徒歩6分 神戸市役所西側    

参加費:1000円(25才以下無料)

通訳&コーディネーター:レイチェル・クラーク

 

= 登壇予定者 =

ケリー・ワッズワース(博士):米国長老派教会の聖職者。19年以上にわたり地域の会衆、医療施設、米軍に勤務。

ベンニャ・マルティネス: 25歳で米海兵隊に入隊。戦地への派遣を2度経験。

形川健一(なりかわけんいち):元自衛官。2012年アフリカのジブチ派遣を機に自衛隊と日本に疑問を感じ2014年依願退職。

 

●プレイベント 元自衛官・形川さんを囲む会(無料・カンパ歓迎)

10/6の午後3時より同センターの1003会議室(先着20名)にて、

空港や港が自衛隊に利用されるリアルを、形川さんに伺います。

 

午後の囲む会、夜の講演会とも 申し込み不要です。

問い合わせ:kaorukobashi@hotmail.com (小橋)

主催:2026VFPピース・スピーキングツアー@KOBE

詳細:https://whatsnew-on-flowersandbombs.blogspot.com/2026/07/2026kobe.html

 

 

 

++ ブログ紹介 ++

 

■伊勢崎賢治著「新国防論」を読んで

https://flowersandbombs.blogspot.com/2016/08/

(他の記事が最初にでてきますので、スクロールしてください)

 

10年前に書いたブログですが、

アメリカと中国が「同盟国」、高市首相が「敵国条項撤廃を訴え」などのニュースを聞いていて、思い出しました。

一部「新国防論」よりの抜粋を紹介します。

 

「もし『平和国』としてのイメージが壊れ、昨今、欧米のメディアが安倍政権の右傾化を問題視していますが、このまま歴史修正主義者などとレッテルを貼られ、国連人権委員会なども敵に回し、人権に敏感な欧米の民衆も含め世界から孤立したら。さらに、王様の1人である中国と『武力の行使』絡みの問題を起こしたら・・・はたしてアメリカは、自らも君臨する王様クラブの人間関係を犠牲にしてまで、日本を庇ってくれるでしょうか?」(p.109-110)

 

10年後の現在、王様クラブだけでなく、経済、軍事でも拮抗する大国同士となった

アメリカと中国・・・アメリカは「日本を庇ってくれるでしょうか?」

 

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 素晴らしい夢をみて、それを行動に移せ

                       ナバホ族の格言

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♪ 最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。 ♪

 

 

 

♪♪ 発行者プロフィール ♪♪

小橋かおる 「花と爆弾-もう、戦争の暴力はやめようよ-」著者。

2004年の出版以来、アフガニスタンとイラクの子どもたちの支援を続けています。

2011年からは福島の子どもたちの健康を守る活動も支援させてもらっています。

さよなら原発神戸アクションの共同世話人も努めています。

できることをコツコツ、じわじわ続けたいと思います。

「花と爆弾」HP:https://hanabaku.blogspot.com/

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