2021年3月27日土曜日

【第650号】春の公園で・・・

 「どんなことも7世代先まで考えて決めなくてはならない」

ネイティブ・アメリカン(イロコイ族)の格言 

゜★。.:*:・'゜☆。.:*:・'゜★

今週は小、中学校でも春休みが始まって、

昨日は親戚の子どもを連れて公園に行きました。


日差しもたっぷりの午後なので、

新型コロナウィルスも紫外線を浴びて弱まっているだろうとか、

公園の子どもたちも、皆、マスクをしているから、

飛沫が飛ぶことはないだろうとか、

いろいろ気になりながらも、

走り回ってよろこぶ子どもたちを見ているのは、

なんともしあわせな気分です。


ふと、ある女性を思いました。

このような子どもたちが遊ぶ場所を

放射能で汚染されていないか計り、

線量の高いところを見つけると、

行政に伝え続けられている福島県内に住む女性です。


福島第一原発事故以後、ずっと続けてられる活動は、

子どもたちを少しでも被ばくから守りたいという一心でしょう。


あの原発事故から10年が過ぎましたが、

原子炉から放出されて、福島県だけでなく、東北、関東にも、広がり、

土壌などに沈着した放射性物質・・・

その中でも大量と思われる放射性セシウムは、

30年経ってやっと放射線を出す能力は半分になる程度です。

すなわち私たちを被ばくさせるという害は、

10年ほどでは大きく変わらない。。。


この10年間、子どもを産み育てる女性たちの

子どもたちを被ばくから守るための努力を、

神戸の空の下、マスクをしながら遊ぶ子どもたちを見ながら思い、

このままでは、日本中で、

被ばくを気にしながら子どもを遊ばせる未来がくるのではないか・・・

それは今を生きる大人として、

必ず止めたいと強く思う春の午後でした。




= 関連サイト =

福島県内で子どもたちを守ってきた女性たちが、

10年目の節目に抗うとして、

これまでのことを振り返るオンラインイベントを開催されました。

大きなメディアで取り上げられることはないでしょうが、

ぜひご覧ください。

■〜あのとき、私たちが描いた未来って?〜 「10年」の節目に抗う

10年のごまかしを可視化する -Part 3- 

【子どもたちは守られてきたのか】

https://www.youtube.com/watch?v=g7FwPCnPhqg


3年前の私のブログでも少し紹介させてもらっています。

■原発事故被害者の方たちとのつながり

Words for Peace 2018/7/31

http://flowersandbombs.blogspot.com/2018/07/

゜★。.:*:・'゜☆。.:*:・'゜★




++ 今週の気になるニュース  ++

今週はJヴィレッジから聖火リレーが始まりましたが、

Jヴィレッジと聞いて思い出すのがこのニュース。。。

      ↓

■福島第1原発事故 Jヴィレッジ除染土、再利用 

5万立方メートル 東電、土地造成に /福島

毎日新聞2020年6月24日 

https://mainichi.jp/articles/20200624/ddl/k07/040/060000c


今でも、「関係者に迷惑がかかるから」と東電は

どこの土地造成にその放射性汚染土を使ったか答えていないようです。

このような脱法的行為が発覚から1年近くも放置されて、

そこから「復興五輪」の聖火リレーがスタート。

日本の原発事故による放射能汚染対応の象徴のようです。


関連サイト:

■【第610号】東電による放射性汚染土再利用・続報

7世代に思いをはせて2020年6月20日

https://nanasedai.blogspot.com/2020/06/610.html


事故処理についても、今後の事故予防についても、

東京電力に原発を動かす資格はないと思います。

      ↓

■柏崎刈羽原発のテロ対策欠陥を生んだ背景事情

秘密主義がモラル低下に、安全審査でも甘さ

東洋経済 2020/3/24

https://toyokeizai.net/articles/-/418736


そして、日本政府。。。

■外務省、国連の別姓勧告文書放置 2年以上未公表、茂木外相が陳謝

中日新聞 2021年3月23日 

https://www.chunichi.co.jp/article/223213


国連からの勧告は、被ばくから子どもや妊婦を始め、

住民を守るように様々な勧告が出ていますが、

日本政府は真摯に答えていません。

そのことについては、また改めてご紹介したいと思っています。



++ テレビ番組紹介 ++

■映像'21「終わらない“自主避難”~福島県中通りの家族たち~」

MBSで2021年3月28日(日)の深夜24:50から

関西でしか視聴できないかもしれませんが、

詳細はこちらをご覧ください→https://www.mbs.jp/eizou/

子どもたちを被ばくから守るための努力の形のひとつ・・・

若狭湾の原発が事故を起こしたら、

関西に住む私たちのことになります。




++ イベント紹介 ++

☆~国産枯れ葉剤由来のダイオキシン汚染土壌問題から見る~

放射性汚染土のゆくえ@zoom茶話会


もう50年以上前のベトナム戦争に使われていた枯れ葉剤・・・

日本で製造していた枯れ葉剤が余ってしまい、日本中の山林に除草剤として散布され、

その危険性が明らかになったら、ずさんに埋められ、あとは野となれ山となれ・・・

のようになっているのをご存じですか?なんだか、放射性汚染土のゆくえを見るようで、気になっている問題です。同じようなことが繰り返されないように、

この枯れ葉剤の問題をずっと追求されてきた研究者の原田和明さんをお招きし、

これまでの経緯と今後の解決策への展望をお聞きします。

また、兵庫県の高砂市に以前存在したPCB製造工場。

そのPCBやダイオキシンの土壌汚染などに詳しい高砂市議の井奥雅樹さんにも、

土壌汚染対策法の問題点を解説していただき、有害な化学物質や放射性物質から、

私たちの健康と環境を守るために、今後どのように行政に働きかけていけばいいのかを探ります。


日時:2021年4月10日(土)18 : 30 ~ 20 : 40

会場:Zoom(リンク、IDなどは、詳細のさよなら原発神戸アクションのブログに掲載)

参加費:無料・カンパ歓迎 (zoomをお使いの方なら、どなたでも大歓迎です。)

講師:原田和明さん(北九州市立大学職員)& 井奥まさきさん(高砂市議)

主催:さよなら原発神戸アクション 

Zoomリンクなどの詳細:http://sayogenkobe.blog.fc2.com/blog-entry-218.html

私が企画させてもらったイベントです☆



いよいよ、来週開講です!

☆第二弾「大人目線で読む星の王子さま」オンライン講座(15回)

講師:レイチェル・クラーク(通訳、翻訳家)

開催曜日:毎週金曜日21:00~22:30(日本時間)

第1回・2021年4月2日(金)から第15回・2021年7月9日(金)を予定。

参加費:4500円(15回分)

協力:花と爆弾~もう、戦争の暴力はやめようよ~

■お申し込み、参加費入金方法など詳細は、「花と爆弾 What's New」をご覧ください。

https://whatsnew-on-flowersandbombs.blogspot.com/2021/03/42.html

    ↑

好評につき、第二弾です。

今回もレイチェルさんのご厚意で、参加費は、「花と爆弾」に託されます。

アフガニスタン、イラクの子どもたち、

そして「子ども脱被ばく裁判」を闘う子どもたちのために寄付させていただきます。



++ ++ ++ ++

 素晴らしい夢をみて、それを行動に移せ

                       ナバホ族の格言 

++ ++ ++ ++



♪ 最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。 ♪



++ 「7世代に思いをはせて」バックナンバーについて  ++

2008年10月から毎週土曜日に発行してきたメールマガジン「7世代に思いをはせて」。

2019年4月15日よりメールマガジン発行媒体のまぐまぐ!さんのサービス変更のため、

これまでのバックナンバー公開がなくなりました。

その後の投稿は下記のブログに転載する形で、

バックナンバー公開を私なりに続けています。ご活用ください。

ブログ:「7世代に思いをはせて」https://nanasedai.blogspot.com/

メールマガジン「7世代に思いをはせて」(無料)の登録はこちら↓

https://www.mag2.com/m/0000273399.html



♪♪ 発行者プロフィール ♪♪

小橋かおる 「花と爆弾-もう、戦争の暴力はやめようよ-」著者。

2004年の出版以来、アフガニスタンとイラクの子どもたちの支援を続けています。

2011年からは福島の子どもたちの健康を守る活動も支援させてもらっています。

できることをコツコツ、じわじわ続けたいと思います。

「花と爆弾」HP:https://hanabaku.blogspot.com/ ←2020年5月より新しくなりました

ブログ「花と爆弾」Words for Peace: http://flowersandbombs.blogspot.com

ブログ「7世代に思いをはせて」https://nanasedai.blogspot.com/  


桜がまだ1分咲きぐらいだったのが残念でしたが、
海がきらめいて綺麗でした。



2021年3月20日土曜日

【第649号】約束の前提

「どんなことも7世代先まで考えて決めなくてはならない」

ネイティブ・アメリカン(イロコイ族)の格言 

゜★。.:*:・'゜☆。.:*:・'゜★

今週は、原発再稼動をめぐり、

重要な裁判の判決が下されました。


東海第二原発の運転を禁ずる。

首都圏に唯一立地し、運転期間が40年を超えている原発に対し、

水戸地裁は「防災体制は極めて不十分」として、

運転を禁じる判決を下したのです。


この老朽原発に事故があれば、

100万人もの住民が避難を余儀なくされる事を思えば、

この判決は極めて妥当とも当然とも思います。


でも、思いませんか?

どうして、そんな大規模な避難が必要な発電機を動かしたいの?って。


そもそも、「原発は絶対に事故を起こさない」って約束でしたよね?

その約束を大々的に破ったのが10年前。

人類未曾有の原発事故を起こした限りは、

「絶対事故を起こさない」と言って建てた原発は、

自ら運転を禁止するのが道理でしょう?


どうして、私企業の利益のために

自治体が避難計画まで作って、

住民が命を削るような避難を強いられるのか?


「絶対事故をしない」と言うから、

近隣住民は原発を受け入れたのだから、

「事故を起こすかもしれない」のなら、

特に立地自治体には、電力会社がそれなりの補償を払って、

廃炉にするのが道理だと思います。


いつのまにか、

「原発は絶対に事故を起こさないから大丈夫」から、

「放射能は安全だから、事故が起きても大丈夫」に、

前提条件が変わっていませんか?


私は、避難を余儀なくされる発電機など、

まっぴらです。



= 関連サイト =

■東海第二原発の運転禁じる 水戸地裁「防災体制は極めて不十分」

東京新聞 2021年3月18日

https://www.tokyo-np.co.jp/article/92269


■東海第二原発 再稼働認めない判決 全国の避難計画に影響も

NHK NEWS WEB 2021年3月19日 

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210319/k10012923211000.html

゜★。.:*:・'゜☆。.:*:・'゜★



++ 今週の気になるニュース  ++

■伊方原発3号機の運転容認 広島高裁が四国電力の異議認める

東京新聞 2021年3月18日 

https://www.tokyo-np.co.jp/article/92268

「四国電力側は、詳細な海上音波探査で活断層がないことを確認し、

巨大噴火も「差し迫っていない」と反論していた。」

    ↑

確か日本火山学会は、予測には限界があるって言ってたのに、

なぜ四国電力が「差し迫っていない」と言えるのか?

それを鵜呑みにする裁判官も驚きです。

    ↑

(関連ニュース)噴火対策、原発も見直しを 火山学会が提言

2014年11月2日

https://www.nikkei.com/article/DGXLASDG02H1U_S4A101C1CC1000/



■首相、東電を批判 「原発扱う資格に疑念もたれても(やむを得ない)」

朝日新聞DIGITAL 2021年3月19日

https://www.asahi.com/articles/ASP3M4V1XP3MUTFK016.html


■原発不祥事、底無しの様相 梶山経産相「再稼働段階にない」

時事通信社 2021年03月16日

https://www.jiji.com/jc/article?k=2021031601245


原発を推進してきた自民党政権にも批判される東電。

はっきり言って、そもそも日本は原発を扱う立地条件にないと思いますけどね。



++ イベント紹介 ++

前号で、311は人生の契機になったと書きましたが、

911の後のイラク戦争を止められていたら、

私はおそらく「花と爆弾」も書かず、このメルマガを書くこともなかったでしょう。

「花と爆弾」でつながった方たちが発言されるようですので、ぜひご覧ください。

    ↓

■イラク戦争から18年

『イラク戦争を知らないキミたちへ』

−−−あの時、どんなふうに戦争が始まったのかを伝えたい−−−

日時:2021年3月20日(土) 20:00~22:00

 ※2時間を超える可能性があります。あらかじめご了承ください。

場所:Youtube配信 ※申し込み不要

https://www.youtube.com/watch?v=JGu7HYbMgdY

イベント詳細:https://bit.ly/3rZaZf5



☆第二弾「大人目線で読む星の王子さま」オンライン講座(15回)

講師:レイチェル・クラーク(通訳、翻訳家)

開催曜日:毎週金曜日21:00~22:30(日本時間)

第1回・2021年4月2日(金)から第15回・2021年7月9日(金)を予定。

参加費:4500円(15回分)

協力:花と爆弾~もう、戦争の暴力はやめようよ~

■お申し込み、参加費入金方法など詳細は、「花と爆弾 What's New」をご覧ください。

https://whatsnew-on-flowersandbombs.blogspot.com/2021/03/42.html

    ↑

好評につき、第二弾です。

今回もレイチェルさんのご厚意で、参加費は、「花と爆弾」に託されます。

アフガニスタン、イラクの子どもたち、

そして「子ども脱被ばく裁判」を闘う子どもたちのために寄付させていただきます。



いよいよ来週です♪

☆ 福島第一原発事故から10年~放射性汚染土の拡散を止めるために~

日時:2021年3月24日(水)午前10時30分~12時

講師:神戸大学英語講師、さよなら原発神戸アクション共同世話人 小橋 かおる


福島第一原発事故に伴う除染で出た「除去土壌=放射性汚染土」のゆくえをご存じですか?

 環境省は「除去土壌」のうちセシウムで8000ベクレル/kg以下の放射性汚染土を、

農地や公共事業で再利用できるよう法整備に取り組んでいます。

これは低レベル放射性廃棄物として厳重保管されるべき80倍の数値となり、

これが実施されれば日本全体の土壌、農地の安全性が危ぶまれ、

汚染の拡散による被曝が現実となります。

「放射性物質は公害で、受け入れられない」という事を、兵庫県や神戸市に訴え、

自治体での規制の必要性を求めこの問題に取り組まれている

小橋さんのお話をお聞きして、放射性汚染土についての現状、

そして私たちに出来ることは何かを学びたいと思います。


●会場:神戸学生青年センターホール

(阪急六甲下車徒歩3分、JR六甲道下車徒歩15分)

●参加費:600円 ※託児(無料)があります。必要な方は前々日までに予約してください。

●主 催 : (公財)神戸学生青年センター https://ksyc.jp

詳細:http://whatsnew-on-flowersandbombs.blogspot.com/2021/01/10.html




++ お薦め動画 ++

☆イギリスに避難した友人が、福島第一原発事故後の10年を振り返り、

人類への警鐘を込めて作られた動画です。

12カ国語の字幕付きです。世界中の人に観てもらいたい。

■ある一人の避難者から見た福島第一原発事故の10年

https://www.youtube.com/watch?v=EkYEKViOUgg



++ ++ ++ ++

 素晴らしい夢をみて、それを行動に移せ

                       ナバホ族の格言 

++ ++ ++ ++



♪ 最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。 ♪



++ 「7世代に思いをはせて」バックナンバーについて  ++

2008年10月から毎週土曜日に発行してきたメールマガジン「7世代に思いをはせて」。

2019年4月15日よりメールマガジン発行媒体のまぐまぐ!さんのサービス変更のため、

これまでのバックナンバー公開がなくなりました。

その後の投稿は下記のブログに転載する形で、

バックナンバー公開を私なりに続けています。ご活用ください。

ブログ:「7世代に思いをはせて」https://nanasedai.blogspot.com/

メールマガジン「7世代に思いをはせて」(無料)の登録はこちら↓

https://www.mag2.com/m/0000273399.html



♪♪ 発行者プロフィール ♪♪

小橋かおる 「花と爆弾-もう、戦争の暴力はやめようよ-」著者。

2004年の出版以来、アフガニスタンとイラクの子どもたちの支援を続けています。

2011年からは福島の子どもたちの健康を守る活動も支援させてもらっています。

できることをコツコツ、じわじわ続けたいと思います。

「花と爆弾」HP:https://hanabaku.blogspot.com/ ←2020年5月より新しくなりました

ブログ「花と爆弾」Words for Peace: http://flowersandbombs.blogspot.com

ブログ「7世代に思いをはせて」https://nanasedai.blogspot.com/

 

各地で桜の開花が伝えられていますが、
私の散歩範囲では、やっとモクレンのつぼみが膨らみ始めています。

2021年3月13日土曜日

【第648号】あなたの力を分けてください

 「どんなことも7世代先まで考えて決めなくてはならない」

ネイティブ・アメリカン(イロコイ族)の格言 

゜★。.:*:・'゜☆。.:*:・'゜★

10年前の3月13日は、

12日に福島第一原発1号機が水素爆発し、

続いて3号機がメルトダウンの危機ということで、

注水作業が成功するかどうか・・・

錯綜する切れ切れの情報に固唾を呑んでいました。


長く生きていると、

人生の契機というものが何度かありましたが、

2011年3月12日、14日の原発の爆発を目の当たりにしたこと、

そして、政府もメディアも「直ちに健康に影響がない」と繰り返したことは、

その後の私の行動を大きく変えました。


久しぶりに10年前の私が書いたブログを読んでみました。

「私は放射能のことはまったく専門外で、

はっきりしたデータなどで立証する術は持っていませんが」としながら、

「子どもと妊婦さんだけでも、

放射性物質を極力体内にとりこまないようにしてください」と訴えていました。


そして現在、10年前からずっと同じことを言っています。

なぜなら、この国は、子どもと妊婦でさえも、放射能という毒から守ろうとしないから。


一般人の年間被ばく線量の上限1ミリシーベルトを超える場所に住まわせ続け、

食品の基準は100ベクレル/kgと、それを超えると低レベル放射性廃棄物となる緩さ。

除染マネーには5兆円以上をかけたけれども(ほとんどゼネコンと政治家?に回っただけでは?)、

年間20ミリシーベルトの被ばくが懸念される地域に住民を帰還させることに躍起になり、

その上、その除染作業で集めた放射性汚染土を全国の公共事業や農地で使うことも計画中。


放射性物質をばらまいてしまえば、

国や東電(バックアップする経済界)の責任が見えなくなると思っているのでしょう。

責任逃れのためなら、

子どもや次世代がどうなろうとかまわない・・・


10年の節目という言葉が今週はよく聞かれましたが、

放射性物質にとって、10年など一瞬に過ぎません。

汚染はまったくと言っていいほど変わりません。


子どもたちを守るために、

これから一層、私は訴え続けることになるでしょう。

そして、この2,3年で、

放射性汚染土、汚染水、廃棄物を厳重管理するシステムを

この国に構築しなければならないと思っています。

手遅れになる前に・・・


あなたの力を分けてください。



= 関連サイト =

■子どもたちを守るために

Words for Peace 2011/3/20

http://flowersandbombs.blogspot.com/2011/03/


■2021.3.11 控訴の声明 / 子ども脱被ばく裁判の会 

https://fukusima-sokaisaiban.blogspot.com/2021/03/2021311.html

前号でご紹介しました子ども脱被ばく裁判。

原告団が控訴を表明されました。一部抜粋します。

「この国では、福島原発事故を契機に、

最悪の毒物のひとつとされる放射性物質に対する規制が

大幅に緩められるという驚くべき事態が進行し、

その動きは現在も続いています。」

    ↑

子どもたちを被ばくから守るための大切な裁判です。

これからも応援させていただきます。

゜★。.:*:・'゜☆。.:*:・'゜★



++ 今週の気になるニュース  ++

■食品出荷基準「科学的に検証」

NHK 福島 NEWS WEB 2021年03月09日

https://www3.nhk.or.jp/lnews/fukushima/20210309/6050013738.html

    ↑

この記事の書き方ではわかりにくいですが、

自民党プロジェクトチームは、現在の100ベクレル/kgの食品の基準を

1000ベクレルに緩めようとしています。

10年経って、汚染が軽減されているとしたら、

本当なら基準を厳しくしてこそ、

彼らの言う「風評被害」をなくすことができるというもの。

その反対の措置しか彼らが思いつかないところに、

この放射能汚染の実態が見えると思います。



■浜通りに国際教育研究拠点の新設明記 政府、復興基本方針改定

福島民報2021/03/10

https://minpo.jp/news/moredetail/2021031084360

    ↑

この記事もわかりにくい書き方ですが、

要するに、「除染は終わった、帰還しろ、移住しろ、

汚染水も汚染土もばらまく」方針と思っていいでしょう。



++ イベント紹介 ++


☆「10年」の節目に抗う

2021年3月12, 13, 14日 オンライン公開ミーティング

詳細:https://happy-island.wixsite.com/312-314

福島県内で、子どもたちの被ばくを少しでも低減するためにずっと活動をされている、

ちばゆみさんを中心としたネットワーク・はっぴーあいらんどさんの企画です。

私も12日に「全国のなかま」のひとりとして参加させてもらいました。

この3日間の公開ミーティングに、ぜひアクセスしてみて下さい。



10年前は放射能関係で講師を務めることがあろうとは夢にも思いませんでした。。。

    ↓

☆ 福島第一原発事故から10年~放射性汚染土の拡散を止めるために~

日時:2021年3月24日(水)午前10時30分~12時

講師:神戸大学英語講師、さよなら原発神戸アクション共同世話人 小橋 かおる


福島第一原発事故に伴う除染で出た「除去土壌=放射性汚染土」のゆくえをご存じですか?

 環境省は「除去土壌」のうちセシウムで8000ベクレル/kg以下の放射性汚染土を、

農地や公共事業で再利用できるよう法整備に取り組んでいます。

これは低レベル放射性廃棄物として厳重保管されるべき80倍の数値となり、

これが実施されれば日本全体の土壌、農地の安全性が危ぶまれ、

汚染の拡散による被曝が現実となります。

「放射性物質は公害で、受け入れられない」という事を、兵庫県や神戸市に訴え、

自治体での規制の必要性を求めこの問題に取り組まれている

小橋さんのお話をお聞きして、放射性汚染土についての現状、

そして私たちに出来ることは何かを学びたいと思います。


●会場:神戸学生青年センターホール

(阪急六甲下車徒歩3分、JR六甲道下車徒歩15分)

●参加費:600円 ※託児(無料)があります。必要な方は前々日までに予約してください。

●主 催 : (公財)神戸学生青年センター https://ksyc.jp

詳細:http://whatsnew-on-flowersandbombs.blogspot.com/2021/01/10.html




☆第二弾「大人目線で読む星の王子さま」オンライン講座(15回)

講師:レイチェル・クラーク(通訳、翻訳家)

開催曜日:毎週金曜日21:00~22:30(日本時間)

第1回・2021年4月2日(金)から第15回・2021年7月9日(金)を予定。

参加費:4500円(15回分)

協力:花と爆弾~もう、戦争の暴力はやめようよ~

■お申し込み、参加費入金方法など詳細は、「花と爆弾 What's New」をご覧ください。

https://whatsnew-on-flowersandbombs.blogspot.com/2021/03/42.html

    ↑

好評につき、第二弾です。

今回もレイチェルさんのご厚意で、参加費は、「花と爆弾」に託されます。

アフガニスタン、イラクの子どもたち、

そして「子ども脱被ばく裁判」を闘う子どもたちのために寄付させていただきます。



++ お薦め動画 ++

【3.11から10年】せやろがいおじさんの動画

急激に変わった最新のエネルギー情勢を踏まえて原発について考えてみた

https://www.youtube.com/watch?v=F0C8v5viGGQ

「原発推進する人は、マイケル・ジャクソンのムーンウォークばりに時代に逆行」

進んでいるように見えて、後退しているところが言い得て妙♪



++ オンライン署名 ++

■原発なしで2050年までの二酸化炭素排出実質ゼロをめざしてください

グリーンピースさんの署名で、締め切りは2021年3月15日(予定)です。

https://act.greenpeace.org/page/75388/petition/1



++ ++ ++ ++

 素晴らしい夢をみて、それを行動に移せ

                       ナバホ族の格言 

++ ++ ++ ++



♪ 最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。 ♪



++ 「7世代に思いをはせて」バックナンバーについて  ++

2008年10月から毎週土曜日に発行してきたメールマガジン「7世代に思いをはせて」。

2019年4月15日よりメールマガジン発行媒体のまぐまぐ!さんのサービス変更のため、

これまでのバックナンバー公開がなくなりました。

その後の投稿は下記のブログに転載する形で、

バックナンバー公開を私なりに続けています。ご活用ください。

ブログ:「7世代に思いをはせて」https://nanasedai.blogspot.com/

メールマガジン「7世代に思いをはせて」(無料)の登録はこちら↓

https://www.mag2.com/m/0000273399.html



♪♪ 発行者プロフィール ♪♪

小橋かおる 「花と爆弾-もう、戦争の暴力はやめようよ-」著者。

2004年の出版以来、アフガニスタンとイラクの子どもたちの支援を続けています。

2011年からは福島の子どもたちの健康を守る活動も支援させてもらっています。

できることをコツコツ、じわじわ続けたいと思います。

「花と爆弾」HP:https://hanabaku.blogspot.com/ ←2020年5月より新しくなりました

ブログ「花と爆弾」Words for Peace: http://flowersandbombs.blogspot.com

ブログ「7世代に思いをはせて」https://nanasedai.blogspot.com/  


2021年3月11日の神戸の空です



2021年3月6日土曜日

【第647号】福島第一原発事故から10年~被ばくを避ける権利を求めて~

 「どんなことも7世代先まで考えて決めなくてはならない」

ネイティブ・アメリカン(イロコイ族)の格言 

゜★。.:*:・'゜☆。.:*:・'゜★

今週は、マスコミにはほとんど取り上げられませんでしたが、

日本に住む私たちに今後大きく影響を与えかねない

信じられないほど不当な判決が、

3月1日に福島地裁で言い渡されました。


子ども脱被ばく裁判。言うなれば、

子どもを被ばくから守ることはもちろんのこと、

「被ばくを避ける権利」をこの国において認めさせるための裁判です。


この裁判の判決について、原告団の支援をずっと続けてこられた

子ども脱被ばく裁判の会の共同代表の水戸喜世子氏の言葉を引用させてもらいます。


裁判長は「子どもが安全な場所で教育を受ける権利の確認」を却下し、

「放射線管理区域並の線量下で学校教育を行うな」という請求を棄却した。

棄却した根拠は核企業の寄付で成り立つ一民間の研究機関に過ぎないICRP基準であり、

年20mSvまで問題なし、内部被ばく不問としたのである。


法律に依拠しない裁判を裁判といえるのであろうか。*


私もまったく同感です。

一般人の年間被ばく線量の上限は1ミリシーベルトと決めた日本の法律よりも、

民間団体であるICRP(国際放射線防護委員会)の勧告を根拠に、

裁判官が判断するとは?

裁判官が、原子力産業の利益の方を、

国民の健康と財産を守ることよりも重視するということでしょうか?


ICRPとはどのような団体か? 

故中川保雄神戸大学教授が命を削りながら告発された著書からご紹介いたします。


「ICRPは国際的科学権威の組織などど言える代物ではむろんない。

ICRPとは、ヒバクは人民に押しつけ、

経済的・政治的利益は原子力産業と支配層にもたらす国際的委員会である。」**



福島第一原発事故から、もうすぐ丸10年。

日本は、原子力産業と支配層の利益のために

存在しているかのように思える判決でしたが、

原告団は控訴に向けて動いています。


私も日本の法律が適切に行使され、加害者の責任が追及されるように、

また、「被ばくを避ける権利」との当然の権利を

この国において確固たるものにするために、

一緒に闘い続けます。



= 引用サイト =

*司法が“被ばく行政”を追認~子どもの安全環境での教育権守らず~

「子ども脱被ばく裁判」を支える会・西日本

http://kodomodatu.jugem.jp/?eid=356


**『放射線被曝の歴史』を読んで:ICRPの精神とは?

Words for Peace

http://flowersandbombs.blogspot.com/2012_03_01_archive.html

゜★。.:*:・'゜☆。.:*:・'゜★




「子ども脱被ばく裁判」原告団代表に3月1日の判決についての報告など、

詳しくお話を聞く会です。どうぞご参加ください。

 ↓

☆子どもを被ばくから守るために@Zoom茶話会

~3.1子ども脱被ばく裁判判決@福島地裁 報告と今後~

日時:2021年3月9日(火)19:00~21:00

会場:Zoom(URLなどは、詳細をご覧ください。)

参加費:無料・カンパ歓迎 (zoomをお使いの方なら、どなたでも大歓迎です。)


予定内容

・判決報告など:今野寿美雄(こんのすみお)さん

1964年、浪江町生まれ。3.11事故の前までは福島や女川、東海の原発、JAEA

もんじゅなど原子力関連の現場で電気設備や機器の建設・点検作業などにあたる。

被災後は全町避難となった浪江町から福島市に避難。それまでの仕事をやめ、

現在は被災地の支援活動、「子ども脱被ばく裁判」原告団代表、

他の原発関係訴訟の支援者として活動中。

・対談(予定): 今野寿美雄さん 森松明希子さん(原発賠償関西訴訟原告団長)

・交流タイム:参加者との意見交流の時間も予定しています。

詳細:http://sayogenkobe.blog.fc2.com/blog-entry-216.html

主催:さよなら原発神戸アクション



■福島の記録~菅野 みずえさん

https://fukushimatestimony.jp/live/1.html

兵庫県に避難されてこられている菅野みずえさんの10年が、

写真と文章で綴られています。菅野さんの言葉をご紹介します。

「原発がある限り、私の身に起こったことは、いつかあなたの、誰かのことになります。

私は〈3月10日〉を踏み越えてしまった今を生きているけれど、

あなた方はまだ〈3月10日〉の分岐点にいる。

これ以上、子どもたち・若い世代に重荷を背負わせない方角はどっちか、

大人たちがどうか考えてください」




++ 今週の気になるニュース  ++

■柏崎刈羽原発7号機 再稼働への日程白紙に 東電、失態続き

毎日新聞 2021/2/27

https://mainichi.jp/articles/20210227/k00/00m/040/032000c

「ID不正と安全対策工事の未完了という失態で工程変更を余儀なくされ、

東電が目指す再稼働は一層見通せなくなった。」

    ↑

東京電力には、原発を動かす能力はないでしょう。

福島第一原発事故を引き起こしておいて、

まだ、動かすつもりなのが、信じられません。



■40年超原発の運転「不可欠」国や関電、安全対策を説明

共同通信社 2021/3/4 

https://this.kiji.is/740181650307858432

    ↑

関電の無能さも、先日主催した学習会で思い知りました。

老朽原発の美浜原発でこれまで何があったのか、

近日中に学習会の録画を公開する予定です。

    ↓

☆3・11東京電力福島第一原発事故から10年~Another 311を回避せよ!

http://sayogenkobe.blog.fc2.com/blog-entry-212.html



■ドイツ、来年末に脱原発を実現

環境相、再生エネルギーへ集中

共同通信社 2021/3/3

https://this.kiji.is/739781872659808256


この10年で脱原発を確かなものにしたドイツとは裏腹に、

これを契機に、日本の原子力村は原発の再興に舵を切ってくるでしょう。

しかし、時代は再生エネルギーです。

10年経って、原発の危険性、特に内部被ばくの危険性を

まったく知らない若い世代にしっかり伝え、

日本を再生エネルギーで回る社会へと転換させる

10年の契機としたいと私は思います。



++ イベント紹介 ++


講師を務めさせていただきます♪

☆ 福島第一原発事故から10年~放射性汚染土の拡散を止めるために~

日時:2021年3月24日(水)午前10時30分~12時

講師:神戸大学英語講師、さよなら原発神戸アクション共同世話人 小橋 かおる


福島第一原発事故に伴う除染で出た「除去土壌=放射性汚染土」のゆくえをご存じですか?

 環境省は「除去土壌」のうちセシウムで8000ベクレル/kg以下の放射性汚染土を、

農地や公共事業で再利用できるよう法整備に取り組んでいます。

これは低レベル放射性廃棄物として厳重保管されるべき80倍の数値となり、

これが実施されれば日本全体の土壌、農地の安全性が危ぶまれ、

汚染の拡散による被曝が現実となります。

「放射性物質は公害で、受け入れられない」という事を、兵庫県や神戸市に訴え、

自治体での規制の必要性を求めこの問題に取り組まれている

小橋さんのお話をお聞きして、放射性汚染土についての現状、

そして私たちに出来ることは何かを学びたいと思います。


●会場:神戸学生青年センターホール

(阪急六甲下車徒歩3分、JR六甲道下車徒歩15分)

●参加費:600円 ※託児(無料)があります。必要な方は前々日までに予約してください。

●主 催 : (公財)神戸学生青年センター https://ksyc.jp

詳細:http://whatsnew-on-flowersandbombs.blogspot.com/2021/01/10.html



++ 3月11日のオンライン・イベント紹介  ++


☆原発ゼロ・自然エネルギー100 世界会議

~福島第一原発事故から10年~

日程:2021年3月11日(木) 10:00-22:00

参加費:無料

開催方法: オンライン開催

申し込み: 不要・当日はタイムテーブルから各企画へのリンクをクリックして視聴

主催 原発ゼロ・自然エネルギー推進連盟(原自連)

https://20210311.genjiren.com/

    ↑

ものすごく充実した内容、豪華なゲスト陣です。

ぜひクリックしてみてください。



☆311神戸からの祈り2021@おうち

日程:2021年3月11日(木) 0:00-23:59

参加費:もちろん無料 

東日本大震災から10年。

犠牲になられた方々の鎮魂と、

今なお苦しんでいらっしゃる方々のために、

キャンドルを灯します。

facebookのアカウントをお持ちの方は、ぜひクリックしてみてください。

主催:311神戸からの祈り実行委員会

https://www.facebook.com/events/439844127289601/



++ ++ ++ ++

 素晴らしい夢をみて、それを行動に移せ

                       ナバホ族の格言 

++ ++ ++ ++



♪ 最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。 ♪



++ 「7世代に思いをはせて」バックナンバーについて  ++

2008年10月から毎週土曜日に発行してきたメールマガジン「7世代に思いをはせて」。

2019年4月15日よりメールマガジン発行媒体のまぐまぐ!さんのサービス変更のため、

これまでのバックナンバー公開がなくなりました。

その後の投稿は下記のブログに転載する形で、

バックナンバー公開を私なりに続けています。ご活用ください。

ブログ:「7世代に思いをはせて」https://nanasedai.blogspot.com/

メールマガジン「7世代に思いをはせて」(無料)の登録はこちら↓

https://www.mag2.com/m/0000273399.html



♪♪ 発行者プロフィール ♪♪

小橋かおる 「花と爆弾-もう、戦争の暴力はやめようよ-」著者。

2004年の出版以来、アフガニスタンとイラクの子どもたちの支援を続けています。

2011年からは福島の子どもたちの健康を守る活動も支援させてもらっています。

できることをコツコツ、じわじわ続けたいと思います。

「花と爆弾」HP:https://hanabaku.blogspot.com/ ←2020年5月より新しくなりました

ブログ「花と爆弾」Words for Peace: http://flowersandbombs.blogspot.com

ブログ「7世代に思いをはせて」https://nanasedai.blogspot.com/


犠牲になった方々と
今なお苦しい状況が続いている方々に
思いをよせて・・