2021年3月27日土曜日

【第650号】春の公園で・・・

 「どんなことも7世代先まで考えて決めなくてはならない」

ネイティブ・アメリカン(イロコイ族)の格言 

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今週は小、中学校でも春休みが始まって、

昨日は親戚の子どもを連れて公園に行きました。


日差しもたっぷりの午後なので、

新型コロナウィルスも紫外線を浴びて弱まっているだろうとか、

公園の子どもたちも、皆、マスクをしているから、

飛沫が飛ぶことはないだろうとか、

いろいろ気になりながらも、

走り回ってよろこぶ子どもたちを見ているのは、

なんともしあわせな気分です。


ふと、ある女性を思いました。

このような子どもたちが遊ぶ場所を

放射能で汚染されていないか計り、

線量の高いところを見つけると、

行政に伝え続けられている福島県内に住む女性です。


福島第一原発事故以後、ずっと続けてられる活動は、

子どもたちを少しでも被ばくから守りたいという一心でしょう。


あの原発事故から10年が過ぎましたが、

原子炉から放出されて、福島県だけでなく、東北、関東にも、広がり、

土壌などに沈着した放射性物質・・・

その中でも大量と思われる放射性セシウムは、

30年経ってやっと放射線を出す能力は半分になる程度です。

すなわち私たちを被ばくさせるという害は、

10年ほどでは大きく変わらない。。。


この10年間、子どもを産み育てる女性たちの

子どもたちを被ばくから守るための努力を、

神戸の空の下、マスクをしながら遊ぶ子どもたちを見ながら思い、

このままでは、日本中で、

被ばくを気にしながら子どもを遊ばせる未来がくるのではないか・・・

それは今を生きる大人として、

必ず止めたいと強く思う春の午後でした。




= 関連サイト =

福島県内で子どもたちを守ってきた女性たちが、

10年目の節目に抗うとして、

これまでのことを振り返るオンラインイベントを開催されました。

大きなメディアで取り上げられることはないでしょうが、

ぜひご覧ください。

■〜あのとき、私たちが描いた未来って?〜 「10年」の節目に抗う

10年のごまかしを可視化する -Part 3- 

【子どもたちは守られてきたのか】

https://www.youtube.com/watch?v=g7FwPCnPhqg


3年前の私のブログでも少し紹介させてもらっています。

■原発事故被害者の方たちとのつながり

Words for Peace 2018/7/31

http://flowersandbombs.blogspot.com/2018/07/

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++ 今週の気になるニュース  ++

今週はJヴィレッジから聖火リレーが始まりましたが、

Jヴィレッジと聞いて思い出すのがこのニュース。。。

      ↓

■福島第1原発事故 Jヴィレッジ除染土、再利用 

5万立方メートル 東電、土地造成に /福島

毎日新聞2020年6月24日 

https://mainichi.jp/articles/20200624/ddl/k07/040/060000c


今でも、「関係者に迷惑がかかるから」と東電は

どこの土地造成にその放射性汚染土を使ったか答えていないようです。

このような脱法的行為が発覚から1年近くも放置されて、

そこから「復興五輪」の聖火リレーがスタート。

日本の原発事故による放射能汚染対応の象徴のようです。


関連サイト:

■【第610号】東電による放射性汚染土再利用・続報

7世代に思いをはせて2020年6月20日

https://nanasedai.blogspot.com/2020/06/610.html


事故処理についても、今後の事故予防についても、

東京電力に原発を動かす資格はないと思います。

      ↓

■柏崎刈羽原発のテロ対策欠陥を生んだ背景事情

秘密主義がモラル低下に、安全審査でも甘さ

東洋経済 2020/3/24

https://toyokeizai.net/articles/-/418736


そして、日本政府。。。

■外務省、国連の別姓勧告文書放置 2年以上未公表、茂木外相が陳謝

中日新聞 2021年3月23日 

https://www.chunichi.co.jp/article/223213


国連からの勧告は、被ばくから子どもや妊婦を始め、

住民を守るように様々な勧告が出ていますが、

日本政府は真摯に答えていません。

そのことについては、また改めてご紹介したいと思っています。



++ テレビ番組紹介 ++

■映像'21「終わらない“自主避難”~福島県中通りの家族たち~」

MBSで2021年3月28日(日)の深夜24:50から

関西でしか視聴できないかもしれませんが、

詳細はこちらをご覧ください→https://www.mbs.jp/eizou/

子どもたちを被ばくから守るための努力の形のひとつ・・・

若狭湾の原発が事故を起こしたら、

関西に住む私たちのことになります。




++ イベント紹介 ++

☆~国産枯れ葉剤由来のダイオキシン汚染土壌問題から見る~

放射性汚染土のゆくえ@zoom茶話会


もう50年以上前のベトナム戦争に使われていた枯れ葉剤・・・

日本で製造していた枯れ葉剤が余ってしまい、日本中の山林に除草剤として散布され、

その危険性が明らかになったら、ずさんに埋められ、あとは野となれ山となれ・・・

のようになっているのをご存じですか?なんだか、放射性汚染土のゆくえを見るようで、気になっている問題です。同じようなことが繰り返されないように、

この枯れ葉剤の問題をずっと追求されてきた研究者の原田和明さんをお招きし、

これまでの経緯と今後の解決策への展望をお聞きします。

また、兵庫県の高砂市に以前存在したPCB製造工場。

そのPCBやダイオキシンの土壌汚染などに詳しい高砂市議の井奥雅樹さんにも、

土壌汚染対策法の問題点を解説していただき、有害な化学物質や放射性物質から、

私たちの健康と環境を守るために、今後どのように行政に働きかけていけばいいのかを探ります。


日時:2021年4月10日(土)18 : 30 ~ 20 : 40

会場:Zoom(リンク、IDなどは、詳細のさよなら原発神戸アクションのブログに掲載)

参加費:無料・カンパ歓迎 (zoomをお使いの方なら、どなたでも大歓迎です。)

講師:原田和明さん(北九州市立大学職員)& 井奥まさきさん(高砂市議)

主催:さよなら原発神戸アクション 

Zoomリンクなどの詳細:http://sayogenkobe.blog.fc2.com/blog-entry-218.html

私が企画させてもらったイベントです☆



いよいよ、来週開講です!

☆第二弾「大人目線で読む星の王子さま」オンライン講座(15回)

講師:レイチェル・クラーク(通訳、翻訳家)

開催曜日:毎週金曜日21:00~22:30(日本時間)

第1回・2021年4月2日(金)から第15回・2021年7月9日(金)を予定。

参加費:4500円(15回分)

協力:花と爆弾~もう、戦争の暴力はやめようよ~

■お申し込み、参加費入金方法など詳細は、「花と爆弾 What's New」をご覧ください。

https://whatsnew-on-flowersandbombs.blogspot.com/2021/03/42.html

    ↑

好評につき、第二弾です。

今回もレイチェルさんのご厚意で、参加費は、「花と爆弾」に託されます。

アフガニスタン、イラクの子どもたち、

そして「子ども脱被ばく裁判」を闘う子どもたちのために寄付させていただきます。



++ ++ ++ ++

 素晴らしい夢をみて、それを行動に移せ

                       ナバホ族の格言 

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♪ 最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。 ♪



++ 「7世代に思いをはせて」バックナンバーについて  ++

2008年10月から毎週土曜日に発行してきたメールマガジン「7世代に思いをはせて」。

2019年4月15日よりメールマガジン発行媒体のまぐまぐ!さんのサービス変更のため、

これまでのバックナンバー公開がなくなりました。

その後の投稿は下記のブログに転載する形で、

バックナンバー公開を私なりに続けています。ご活用ください。

ブログ:「7世代に思いをはせて」https://nanasedai.blogspot.com/

メールマガジン「7世代に思いをはせて」(無料)の登録はこちら↓

https://www.mag2.com/m/0000273399.html



♪♪ 発行者プロフィール ♪♪

小橋かおる 「花と爆弾-もう、戦争の暴力はやめようよ-」著者。

2004年の出版以来、アフガニスタンとイラクの子どもたちの支援を続けています。

2011年からは福島の子どもたちの健康を守る活動も支援させてもらっています。

できることをコツコツ、じわじわ続けたいと思います。

「花と爆弾」HP:https://hanabaku.blogspot.com/ ←2020年5月より新しくなりました

ブログ「花と爆弾」Words for Peace: http://flowersandbombs.blogspot.com

ブログ「7世代に思いをはせて」https://nanasedai.blogspot.com/  


桜がまだ1分咲きぐらいだったのが残念でしたが、
海がきらめいて綺麗でした。