2021年4月3日土曜日

【第651号】自省の念も込めて

「どんなことも7世代先まで考えて決めなくてはならない」

ネイティブ・アメリカン(イロコイ族)の格言 

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今週は、自省の念も込めて、綴らせてもらいます。


世界男女平等指数2021が発表され、

日本は相変わらず120位に低迷していました。


その日、駐日アイスランド大使館の下記の投稿を目にしました。

「世界経済フォーラム@wef より2021年度版 #男女平等 指数ランキングにおいて

12年連続1位にアイスランドは選ばれました。

給与格差の是正、育児休暇期間の延長、政治参画やクォータ制、

児童福祉の充実化を行っても性暴力の撲滅をするまで、

真の男女平等をアイスランドで実現するには遠き道のりです。」

https://www.facebook.com/IcelandEmbTokyo/posts/4171446402917592


12年連続1位になっていても、

まだまだ男女平等には遠いと努力を重ねるアイスランド。

それにひきかえ、私はいったい何をしてきたのだろう?

男女平等実現のために何か努力をしただろうか?


私は男女雇用均等法が施行された年に大学4年生で、就職活動をした世代。

時代は好景気で、「24時間働けますか?」がCMのキャッチフレーズで大流行。

男は「アッシー君」とか、「みつぐ君」とか、女に尽くすのが流行っていた感もあり、

これまで男ばかりの職場での初の女性社員として、なんとなくちやほやされ、

残業にがんばる男性社員を尻目に、

「男みたいに働くのはまっぴら」と20代でさっさと企業とは縁を切り、

30代で大学院に進み、大学で職を見つけ、現在に至る。


私より上の世代の女性たちの努力が、

女子が大学や大学院に行くこと、

男性ばかりの職場に女性が進出することを可能にしてくれた。

それなのに、私はそのような「男女平等」を当然のこととして、

その後の努力を怠っていた。


あの短いながらも企業で働いたときに、

男性の働き方を変えなければ、

女性が同等に働くのは到底無理だと気がついたし、

また、このような日本企業の働き方では、人間らしく生きられないと思った。



男女平等を進めることに日本の経営者がどう思っているのか、興味深い記事がありました。

『事業活動の足を引っ張るという対立関係にあるとさえ思っている経営者も多くいます。

制約なく長時間働いてもらえる男性の方が「使いやすい」。

すなわちそれが「優秀」ということで、「優秀」な人を登用したら

男性ばかりになってしまったけれど、それの何が問題なんですか?という感じ』


しかし、実際は、

『起床時間から13時間経つと人の集中力が限界に達し、

15時間を超えると酩酊状態と一緒。という話は有名です。

「優秀」の定義は果たして長時間働けることだけなのか、

という点を今一度問うべき』

であり、また、


『東証一部上場企業904社を対象にしたBCGの分析では、

「女性の社会参加の拡大が競争優位性の確保に

寄与することは明確である」と言い切っています。』

とのこと。


その結果、現在、男女平等だけではなく、経済的にも低迷を続ける日本で、

弱い立場の女性たちがより一層貧困や不条理を強いられることになった。。。



私より上の世代の努力の成果を食いつぶすだけだった私の半生でしたが、

これから日本で暮らす世代が、

女性も男性も、ひとりひとりが自分らしく、

人間らしく生きられる社会を残せるよう、

今後はしっかりと男女平等を訴えていきたいと思います。


まずは、さまざまな決定の場での男女の比率を同等にすること。

あらゆるチャンネルを使って女性や当事者の声を決定に反映させること。

できることは、やっていくぞ!と心に誓う春です。


と、心意気を書きましたが、知らないことばかりなので、

特に女性の皆さん、ぜひ問題点を教えてください。



= 引用サイト =

『 』部は下記のサイトより引用

■ジェンダーギャップ指数2021、日本は120位 G7最下位は変わらず低迷

huffingtonpost 2021年03月31日

https://www.huffingtonpost.jp/entry/story_jp_6062cdc4c5b65d1c2818ac86

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++ 今週の気になるニュース  ++

■17歳への強姦罪、被告に無罪 日や場所「合理的疑い」

朝日新聞DIGITAL 2021年3月17日

https://www.asahi.com/articles/ASP3K349HP3JULOB002.html

      ↑

性的虐待が長年行われてきたことは認められながらも、被告は無罪。

女性が被害者になることが多い性犯罪ですが、

日本の法律や裁判所の性犯罪についての認識の遅れ?認識の薄さ?が原因でしょうか?

この認識のズレも、立法も司法も男性が多いことが一因かもしれません。


世界では何がレイプにあたるのかがよくわかる動画をご紹介します。

■YesはYes NoはNo

https://www.youtube.com/watch?v=j7gaXYgUKSY&t=0s


また、現状と今後を考える女性たちの声をお届けします。

YouTubeラジオ「RadioDialogue」ゲストにジャーナリストの伊藤詩織さん

■刑法はどう見直されるべきか/性被害報道はどうあるべきか

https://www.youtube.com/watch?v=ItdrnLLvRqk


思いがけない妊娠・・・ひとりで悩まずに相談してみてください。

●「小さないのちのドア」 https://door.or.jp/




++ イベント紹介 ++

☆古都ヘラートの美・アフガニスタンの細密画

日程:2021年4月2日(金)~11日(日)

11時~17時 最終日は16時まで

会場:ギャラリーわびすけ(兵庫県西宮市・JR甲子園口近く)

詳細は、下記サイトをご覧ください。

http://bcbweb.bai.ne.jp/waviske/schedule.html

 ↑

「花と爆弾」でもずっと支援させてもらった西垣敬子さん。

アフガニスタンの女性の大学教育の支援に尽力されました。

今はアートを通してアフガニスタンを支援されています。

こちらの記事もご覧ください。

■美しいアフガンも知って 西宮で細密画の展覧会

https://www.asahi.com/articles/ASP306SJCP3MPTIL011.html



いよいよ来週です!

☆~国産枯れ葉剤由来のダイオキシン汚染土壌問題から見る~

放射性汚染土のゆくえ@zoom茶話会


もう50年以上前のベトナム戦争に使われていた枯れ葉剤・・・

日本で製造していた枯れ葉剤が余ってしまい、日本中の山林に除草剤として散布され、

その危険性が明らかになったら、ずさんに埋められ、あとは野となれ山となれ・・・

のようになっているのをご存じですか?なんだか、放射性汚染土のゆくえを見るようで、気になっている問題です。同じようなことが繰り返されないように、

この枯れ葉剤の問題をずっと追求されてきた研究者の原田和明さんをお招きし、

これまでの経緯と今後の解決策への展望をお聞きします。

また、兵庫県の高砂市に以前存在したPCB製造工場。

そのPCBやダイオキシンの土壌汚染などに詳しい高砂市議の井奥雅樹さんにも、

土壌汚染対策法の問題点を解説していただき、有害な化学物質や放射性物質から、

私たちの健康と環境を守るために、今後どのように行政に働きかけていけばいいのかを探ります。


日時:2021年4月10日(土)18 : 30 ~ 20 : 40

会場:Zoom(リンク、IDなどは、詳細のさよなら原発神戸アクションのブログに掲載)

参加費:無料・カンパ歓迎 (zoomをお使いの方なら、どなたでも大歓迎です。)

講師:原田和明さん(北九州市立大学職員)& 井奥まさきさん(高砂市議)

主催:さよなら原発神戸アクション 

Zoomリンクなどの詳細:http://sayogenkobe.blog.fc2.com/blog-entry-218.html

私が司会を務めます♪




++ ブログ更新しました ++

福島第一原発事故から10年が過ぎました。

この3月に、何かブログに書き留めておきたいと思いましたが、

10年前から何も変わっていない放射能汚染を考えると、

オリンピックの聖火リレーに湧くように見える現在の日本の雰囲気とのギャップに、

何も言葉が見つからず、10年前に書いた短歌を掲載しました。


ブログ:Words for Peace

■10年前の春の歌

https://flowersandbombs.blogspot.com/2021/03/



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 素晴らしい夢をみて、それを行動に移せ

                       ナバホ族の格言 

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♪ 最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。 ♪



♪♪ 発行者プロフィール ♪♪

小橋かおる 「花と爆弾-もう、戦争の暴力はやめようよ-」著者。

2004年の出版以来、アフガニスタンとイラクの子どもたちの支援を続けています。

2011年からは福島の子どもたちの健康を守る活動も支援させてもらっています。

できることをコツコツ、じわじわ続けたいと思います。

「花と爆弾」HP:https://hanabaku.blogspot.com/ ←2020年5月より新しくなりました

ブログ「花と爆弾」Words for Peace: http://flowersandbombs.blogspot.com

ブログ「7世代に思いをはせて」https://nanasedai.blogspot.com/

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https://www.mag2.com/m/0000273399.html


桜もそろそろ見納めでしょうね