2022年9月24日土曜日

【第728号】世界によって自分が変えられないように

「どんなことも7世代先まで考えて決めなくてはならない」

ネイティブ・アメリカン(イロコイ族)の格言 

゜★。.:*:・'゜☆。.:*:・'゜★


あなたがすることのほとんどは無意味であるが、それでもしなくてはならない。

それをするのは、世界を変えるためではなく、

世界によって自分が変えられないようにするためである

            マハトマ・ガンジー


今週は、この1年間に「花と爆弾」に寄せられた浄財を、

アフガニスタンとイラクの子どもたち、

そして福島原発事故の影響を受ける子どもたちのために活動する団体に、

寄付送金させていただきました。


年に一度、毎年この時期に寄付を続けて、

今年で19回目です。


「花と爆弾」の活動を続けることができるのは、

ひとえに、この小さな活動に思いを託してくださっている方々のおかげです。


そして、そのおかげで、

世界によって変えられずに、

ここまで私らしく生きてこられたことを感謝します。



= 関連サイト =

■感謝☆第19回「花と爆弾」寄付報告

https://whatsnew-on-flowersandbombs.blogspot.com/2022/09/19.html

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++ 今週の気になるニュース  ++


円も急速に力を失って、同じ8万円の寄付でも、海外での購買力は下がってしまいます。

また、「花と爆弾」を始めた頃と比べると、

2000年の「一人あたりのGDP」は、日本は世界2位でしたが、

最新の2021年のデータでは、28位。(参照サイト:https://ecodb.net/ranking/imf_ngdpdpc.html

貧富の格差も広がっていますし、

これからは、日本の子どもや女性の支援もほんとうに大切だと思います。

神戸の新しい取り組みのニュースです。

    ↓

■神戸市の団体が困窮女性が安心して暮らせる支援の住まいづくり

NHK 兵庫 NEWS WEB 2022年09月22日

https://www3.nhk.or.jp/lnews/kobe/20220922/2020019673.html



困窮する人が増えることと同時に、

このような形で訴えることが多くなっているような・・・

    ↓

■首相官邸近く 男性が焼身自殺図ったか 「国葬反対」文書

朝日新聞DIGTAL 2022年9月21日

https://www.asahi.com/articles/ASQ9P2RWTQ9PUTIL001.html


山上容疑者による安倍元首相銃撃にも思いましたが、

いくら訴えても聞き入れられることはない、という社会では、

「暴力」という手段が選ばれやすくなるのでは・・・。

同じように、気になるニュース

    ↓

■【独自】アメリカ大使館前で“手製”火薬 

大阪市立大の学生を逮捕「ネットで作り方学んだ」 警視庁公安部

FNNプライムオンライン 2022/9/20

https://news.yahoo.co.jp/articles/b3f51e255e56ff016a7c9d10987d8663593187c2


戦前も要人のテロが続いた時期があったと聞きます。

その後、治安維持という監視が厳しくなり、戦争反対の声も上げられなくなった過去。


政治を一部の利権のためのものでなく、

私たち国民の暮らしのために、今こそ取り戻さなくては、

この国は、再び壊れてしまいそうです。


こちらも、今からでも内閣葬と正すべきでしょう。

    ↓

■国葬決定「国会関与求められる」衆院法制局などが見解 

直前になって自民党内からも批判の声

東京新聞 2022年9月23日

https://www.tokyo-np.co.jp/article/204088

「岸田政権が政府や内閣の葬儀でなく「国」を持ち出す以上、

主権者である国民の代表の国会が関わるべきといえるのでは・・というのが

衆院法制局などの考え方だ。」




++ イベント紹介 ++


☆寄り添い続けてきた医師に聞く ~ 甲状腺がんの若者たちの声

日時:10月30日(日)18:30~20:30

会 場:zoom (完全予約制です。下記メールアドレスより当日2時間前までにお申し込みください。)

参加費:無料(カンパ歓迎)

講師:牛山元美医師

「甲状腺がん支援グループ あじさいの会」の代表をされるなど、

甲状腺がんの若者たちやご家族を支えてこられた牛山元美先生のお話を伺います。


申し込み:sayogenkobe-staff★mlist.ne.jp (★を@に)

(上記メールアドレスより申し込まれた方には、zoomのURLなどを返信します。転送転載はお控えください。)

主催:さよなら原発神戸アクション

詳細:https://sayogenkobe.blog.fc2.com/blog-entry-243.html

    ↑

私は司会を担当の予定です♪



☆映画『夜明け前のうた 消された沖縄の障害者』神戸上映会

日時:2022年10月15日(土) 14:00〜(13:30開場) 16:30終演

   本編+トークセッションビデオ上映

場所:神戸市立東灘区文化センター(うはらホール)大ホール

   (JR住吉駅徒歩3分)   https://www.kobe-bunka.jp/facilities/higashinada/

入場料:1000円(18歳未満無料) 当日受付でお支払いください

申し込み:事前予約制(定員に余裕があれば、当日参加も可能です)

申込先:https://qr.paps.jp/0Gxrw

お問合せ: higashikobe.church@gmail.com

主催:『夜明け前のうた』神戸上映会実行委員会・日本基督教団東神戸教会

詳細:https://www.facebook.com/events/601557538025126/




++ おすすめの映画 & 動画 ++

「花と爆弾」のおかげで、素晴らし方々とも知り合いました。

そのおひとりはもちろん、中村哲医師です。


☆元町映画館で、9月24日より上映開始!

午前10時~ 『荒野に希望の灯をともす』← ペシャワール会中村哲医師のドキュメンタリー

午前11:50~ 『私だけ聴こえる』← 知人の息子さんが監督のドキュメンタリー

上映スケジュールなど詳細: https://www.motoei.com/post_schedule/


『私だけ聴こえる』は、「知人の息子さんの」と紹介させてもらいましたが、

耳の聴こえない親から生まれた、耳の聴こえる子どもたち、

コーダ(CODA:Children Of Deaf Adults)を追った松井至監督の貴重なドキュメンタリーです。

祝!令和4年度文化庁映画賞・文化記録映画大賞受賞!

https://www.bunka.go.jp/koho_hodo_oshirase/hodohappyo/93766301.html



松井至監督は、私も司会を務めたVFPスピーキング・ツアー2021+1で

映像制作で協力をいただいたご縁でもあります。ぜひ、ご覧ください。

      ↓

【あの手この手で若者獲得のため画策する防衛省】語り:形川健一

 https://youtu.be/zf2WudnOeGo


その他、VFPスピーキング・ツアー2021+1で紹介した全動画のリンクを再掲します。

どれもとても貴重な証言、研究の数々です。


【あるアフガン人が非暴力を選んだ理由】バシール・ビタ 

 https://youtu.be/NiYJx_7EgI8 

【テロとの戦い20年を振り返る アフガンの今、シリアの今】西谷文和

 https://youtu.be/jR5tOXqhCRI 

【戦争経験者の心の傷とその家族たちの心傷】ケビン・ルーシー

 https://www.youtube.com/watch?v=ILWLOp04_SI 

【アメリカ帝国は衰退ではなく拡大している】マット・ホー

 https://www.youtube.com/watch?v=UMMGxHMxgPM 

【戦争のディズニーランド】 主演:マイク・ヘインズ、監督:クリス・スマイリー

 https://youtu.be/QMLm4jevl84 

【傷ついた元軍人は、傷だらけの米国社会では生きていけない】 サム・コールマン

 https://youtu.be/kZLEJH293SU

【戦争が日本兵と家族にもたらした心の傷】中村江里 

 https://youtu.be/sWQs8r8bRGA




++ ++ ++ ++

 素晴らしい夢をみて、それを行動に移せ

                       ナバホ族の格言 

++ ++ ++ ++



♪ 最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。 ♪




♪♪ 発行者プロフィール ♪♪

小橋かおる 「花と爆弾-もう、戦争の暴力はやめようよ-」著者。

2004年の出版以来、アフガニスタンとイラクの子どもたちの支援を続けています。

2011年からは福島の子どもたちの健康を守る活動も支援させてもらっています。

さよなら原発神戸アクションの共同世話人も努めています。

できることをコツコツ、じわじわ続けたいと思います。

「花と爆弾」HP:https://hanabaku.blogspot.com/ ←2020年5月より新しくなりました

ブログ「花と爆弾」Words for Peace: http://flowersandbombs.blogspot.com

ブログ「7世代に思いをはせて」https://nanasedai.blogspot.com/

メールマガジン「7世代に思いをはせて」(無料)の登録はこちら↓

https://www.mag2.com/m/0000273399.html






 

2022年9月17日土曜日

【第727号】こんな政治だけど・・・

「どんなことも7世代先まで考えて決めなくてはならない」

ネイティブ・アメリカン(イロコイ族)の格言 

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今週も統一教会(現・世界平和統一家庭連合)との関わりを指摘された議員たちの

耳をふさぎたくなるような言い訳があふれましたが、

そんな中、テレビから流れてきた若者の声に危機感を持ちました。


こんな政治では、よけいに選挙に行きたくなくなる


政治家たちの醜態や、自浄能力のなさを見ると、

政治に関わるのが嫌になる気持ちはわかります(私も、うんざりしてきました)、

でも、このような状況を作り出した一因は、

やはり低い投票率だと思います。


全体の票が少なければ、

統一教会が差配できると言われる8万票ぐらいでも大きな意味がでてきてしまいます。


具体的には、前回の7月の第26回参議院議員選挙では

およそ1億人の有権者で投票率は52%でした。*

5200万人中の8万人の票と、

例えば、投票率80%で、8000万人中の8万人では、

その影響力の差が実感できますね。



「誰に投票していいのか、わからない」という声も聞きます。

そのとおりだと思います。

短い選挙戦で、名前を連呼されても、わからないですよ。


私の邪推ですが、今の選挙制度は、

なるべく関わりづらく、

興味がわかないように

設計されているのではないかと思うほどです。



でも、選挙に参加しないでいたら、

とんでもない小集団に、知らない間に牛耳られて、

政策をゆがめられて、

私たちの税金が私たちの首を絞めるために使われることになりかねません。


投票に行くこと=政治に参加すること、

これこそが私たちの社会を私たちで守る、第一歩だと思います。



= 関連サイト =

*第26回参議院議員選挙 選挙ドットコム

https://go2senkyo.com/sangiin/20368


まずは投票が大切ですが、

選挙制度について、政策の決め方について、

疑問を持つ人は増え始めているのかな?と思います。


9月8日のNHKの「おはよう日本」では、

「政治参加、くじ引きで」が取り上げられていましたし、

また、7月には下記のような特集もあったようです。


■議論が怖いので多数決じゃダメですか?投票とくじ引き民主主義

NHK NEWS WEB 2022年7月7日 

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20220707/k10013706251000.html


「議論は怖いけど、くじ引きで選ばれて話し合ってみたら、おもしろかった!」

という体験が紹介された特集です。

話し合って決めるのはおもしろい!民主主義の醍醐味ですよね?


くじ引き民主主義=抽選制代議制について、もっと詳しくと思われた方は、

拙ブログを再掲しますので、参考にしていただけたら、うれしいです。

    ↓

■Words for Peace:『選挙制を疑う』を読んで~抽選制代議制の可能性~

https://flowersandbombs.blogspot.com/2022/09/

゜★。.:*:・'゜☆。.:*:・'゜★




++ 今週の気になるニュース  ++


さて、こんな展開になるのかどうかはわかりませんが、

なにはともあれ、投票は大切です(*^_^*)

    ↓

■安倍「国葬大失敗」で岸田総理がヤケクソ…!

この秋、イチかバチかの「電撃解散・総選挙」へ

現代ビジネス 2022/9/13

https://news.yahoo.co.jp/articles/7c1acbf8afe5c167167b4070e43c36745335732b



原子力利権の小集団に、

私たちの税金だけでなく、電気料金も、

私たちの首を絞めるために使われることになりかねない実例が・・・

    ↓

■原発新設、消費者が負担案 経産省方針、電気小売会社から支援金 

首相指示受け現実味

朝日新聞DIGITAL 2022/9/16

https://www.asahi.com/articles/DA3S15417760.html


今週は、原発推進政策について、経産省の役人の説明をオンラインで聞きましたが、

結論ありきで、「革新炉」とか言いながら、中身は昔のままのひどいものでした。

「原発推進の撤回を」求める要望書の賛同募集が続いています。

二次締切は12月末日です。皆で、止めましょう!

詳細:https://foejapan.org/issue/20220904/9119/



大切な命のために、大切なニュースがふたつ

■赤木雅子さん 佐川元局長ら3人を刑事告発 森友公文書改ざん 

「文書確認できず」と虚偽記載

カンテレ 2022/9/16

https://news.yahoo.co.jp/articles/9eebb0063d60acf295ea971b1e506e5193aa5eab


■【速報】国に賠償命令 牛久入管収容男性死亡

茨城新聞クロスアイ 2022/9/16

https://news.yahoo.co.jp/articles/8dcb5c7018afba0013e3252bfb9732fb0220ba88



最後に、障害者の皆さんが国連に直訴して、勧告を勝ち取った朗報と、

文科省の残念な対応のニュース

■国連も驚いた!日本の障害者ら100人が大挙してスイスへ

「政府より私たちの声を聞いて」と必死の訴え 権利条約、改善勧告の中身はどうなる?

47NEWS 2022/09/08

https://nordot.app/937182926907359232


■国連が要請した“分離教育”の中止「考えていない」と永岡文科相。通常学級で学ぶ時間を制限する通知「撤回しない」

HUFFPOST 2022年09月13日

https://www.huffingtonpost.jp/entry/story_jp_631ffd94e4b046aa0237e569


おそらく、日本の教育環境の劣悪さが、国連の勧告に応えられない要因ではないかと

私は思います。

通常学級で、児童生徒35〜40人につき教員1人・・・。

これが20~25人に1人の教員+アシスタント1人などの体制だったら、

分離教育が解消されるだけでなく、

ひとりひとりの学びももっと保障されると思うのですが・・・。




++ イベント紹介 ++


障害者の方たちのことを、私ももっと学びたいと思います。

    ↓

■映画『夜明け前のうた 消された沖縄の障害者』神戸上映会

日時:2022年10月15日(土) 14:00〜(13:30開場) 16:30終演

   本編+トークセッションビデオ上映

場所:神戸市立東灘区文化センター(うはらホール)大ホール

   (JR住吉駅徒歩3分)   httwwps://w.kobe-bunka.jp/facilities/higashinada/

入場料:1000円(18歳未満無料) 当日受付でお支払いください

申し込み:事前予約制(定員に余裕があれば、当日参加も可能です)

申込先:https://qr.paps.jp/0Gxrw

お問合せ: higashikobe.church@gmail.com

主催:『夜明け前のうた』神戸上映会実行委員会・日本基督教団東神戸教会

詳細:https://www.facebook.com/events/601557538025126/



自治体の政策にもしっかり提言していきたいです。

    ↓

☆神戸市政カフェ「神戸市にオーガニック給食を導入するには?」

日時:2022年9月24日(土)10:00〜11:30

場所:オンライン(ZOOM会議)

参加費:無料(垂水区以外の方もご参加いただけます)

参加申込:https://forms.gle/uVPEEwYb8xZ9N3wF6 よりお申込みください。

      (申込締切:9/24(土)午前9時)

主催:高橋ひでのりと市政を考える会

詳細:https://www.shiminnokaze.com/takahashi/post-1371/



最後に、「花と爆弾」でもとってもお世話になった書家の小阪さんのご紹介♪

  ↓

☆小阪美鈴 書作品展 ~陽光一瞬~

会場:神戸・Cafe & Galleryゆめや

      https://retty.me/area/PRE28/ARE98/SUB9801/100001388003/

日時:2022年9月17日~26日

時間帯など詳細は→光を孕む書道 ~Misuzu-ism~

https://shobirei.exblog.jp/241581278/



++ 御礼 ++

8月に、「緊急のお願い!」として、

「子ども脱被ばく裁判」の「弁論分離等の申し出」ハガキ送付のお願いを掲載しました。皆様のご協力のおかげで、9月12日の裁判期日で、「分離」が決まりました☆

詳しくは、下記をご覧ください。

    ↓

「控訴審第4回期日のご報告・私たちが最も望んでいた判断!」

子ども脱被ばく裁判ホームページ

https://kodomodatsuhibaku.blogspot.com/2022/08/blog-post.html


皆の真摯な声が、裁判長に届いたのですよね。うれしいです。



++ ++ ++ ++

 素晴らしい夢をみて、それを行動に移せ

                       ナバホ族の格言 

++ ++ ++ ++



♪ 最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。 ♪


大型台風が近づいています、どうぞお気を付けて。



♪♪ 発行者プロフィール ♪♪

小橋かおる 「花と爆弾-もう、戦争の暴力はやめようよ-」著者。

2004年の出版以来、アフガニスタンとイラクの子どもたちの支援を続けています。

2011年からは福島の子どもたちの健康を守る活動も支援させてもらっています。

さよなら原発神戸アクションの共同世話人も努めています。

できることをコツコツ、じわじわ続けたいと思います。

「花と爆弾」HP:https://hanabaku.blogspot.com/ ←2020年5月より新しくなりました

ブログ「花と爆弾」Words for Peace: http://flowersandbombs.blogspot.com

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ぬいぐるみの猫とともに、
まったりしている我が家の猫




 

2022年9月10日土曜日

【第726号】2002年の9月の思い出

 「どんなことも7世代先まで考えて決めなくてはならない」

ネイティブ・アメリカン(イロコイ族)の格言 


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今年も9月11日がやってきます。

昨年は、911同時多発テロ事件から20年でしたので、

20年前の私の日記をブログで紹介しておりました。


今年は、20年前、2002年の拙短歌を紹介します。


・両手挙げ金属探知を受けておりブーゲンビリアの咲く空港に


・サンダルのヒールの底も探知さる素足に触れる風さやかなり


・薄紅のハイビスカスの咲く窓辺 イラク攻撃の是非など知らぬ

        (小橋かおる 「海市」2003年1月号 所収)


20年前の夏、友人の結婚式のためにマウイに滞在した時の短歌ですが、

ハイビスカスやブーゲンビリアの咲き乱れる南の島で、

執拗に金属探知機にさらされ、

「イラクが大量破壊兵器を持っている、イラク戦争は不可避!」とテレビに煽られ・・・、

なんとも不思議な感覚に陥った、当時のアメリカの不穏な空気を思い出します。



2001年のアフガン攻撃を止められなかったことも悔やまれますが、

2003年のイラク戦争だけでも止められていたら、

今の世界も、もう少しまともだったのではないかと、

毎年悔やむ9月です。



= 関連サイト =

昨年、下記のブログで2001年9月11日から2002年1月16日までの日記を転載しました。

当時のことをあまり知らない世代に読んでもらえたら幸いです。

■Words for Peace 

2001年9月の日記から

http://flowersandbombs.blogspot.com/2021/09/

2001年10月以降の日記

http://flowersandbombs.blogspot.com/2021/10/



+ おまけ +

♪20年前の9月11日は、実は熱烈なBon Joviファンの私の願い、

「小さなライブ会場で、かぶりつきでBon Joviのライブが観たい!」が叶った日でした。

私にとっては、奇跡の思い出なので、セットリストをリンクします♪

      ↓

★2002年9月11日、Zepp Tokyoで行われた

MTV招待ライブ「MTV NATIONWIDE LIVE」のセットリスト。

http://www.bonjovi-friendship.com/live/setlist/live_setlist_20020911.html

゜★。.:*:・'゜☆。.:*:・'゜★




++ 今週の気になるニュース  ++


今週もとても大切な裁判の期日がありました。


■中学・高校で手術「全てが変わってしまった」原発事故時6歳の高3女性 

福島子ども甲状腺がん訴訟で第2回口頭弁論

東京新聞 2022年9月7日

https://www.tokyo-np.co.jp/article/200686



■古賀茂明*原発をとめた裁判長 樋口英明 最終回特別対談

週間プレNEWS 2022/9/8

https://wpb.shueisha.co.jp/news/politics/2022/09/07/117228

「原発をとめた樋口元裁判長の驚くべき証言:

最高裁が「原発訴訟を担当する」全国の裁判官を司法研修所に集めて「研究会」を開いていた。「最高裁は原発再稼働の方向に判決を誘導したいのだろうか?」と感じざるをえませんでした。」 


原発事故はまったく終わっておらず、

また被害者の救済どころか、被害者の存在さえもきちんと認めようとしない司法や政府。

そのような中、岸田首相が言い出した「原発新設」について、

    ↓

■「あまりに乱暴」 龍谷大教授、首相の原発「新増設」言及に怒り

毎日新聞 2022/9/5

https://mainichi.jp/articles/20220902/k00/00m/020/219000c


■岸田首相「原発新設宣言」に「統一教会逃れ」「実現性低い」と厳しい声

女性自身 2022/9/8

https://news.yahoo.co.jp/articles/1dd72490df5c7ab1f196741b13324aadb62496ca

女性自身さんの記事に同感です。

以下リンク記事より抜粋し、<  >に私の説明を補足させていただきます。

  ↓

<右翼におもねり>

「岸田政権の支持率は急降下していますから、予算をまんべんなくばらまくことで、政権を盤石にしたいという狙いもあるでしょう。また、核武装を夢見る右派におもねる意図もあるのでは。いわば政権の延命策ということです」

<メーカー、ゼネコン、官僚におもねり>

「経産省の役人もメーカーの技術者も、本気で完成するとは思っていないはず。公共事業と同じで、やると言えば予算がつくし、天下り先も確保できる」(古賀さん)

<米国にもおもねり>

「この規模の予算が毎年消費されていくということです。経産省の資料に〈米仏と協力〉して開発を進めるとあるが、防衛費などと同様に、技術力に勝る米企業にお金を吸い取られていくだけでは」(前出・政治部記者)

<結論>

岸田政権の延命のために、血税をムダに使うことは許されない。

ー 以上 ー



++ オンライン署名 ++

【賛同募集】要請書「原発推進方針の撤回を」

政府は8月24日、「GX(グリーントランスフォーメーション)実行会議」で、原発の「7基追加再稼働」や原発の運転期間の延長、次世代革新炉の建設による原発の新増設やリプレースの検討など、原発推進方針を表明しました。


これに対し、FoE Japan、原子力規制を監視する市民の会、原子力資料情報室の3団体は、撤回を求める以下の要請書への個人・団体の賛同の呼びかけを開始しました。

一次締め切りは9月12日8:00です。

詳細:https://foejapan.org/issue/20220904/9119/



++ イベント紹介 ++


☆子どもたちの戦争と日常(イラク、シリア、パレスチナ)絵画展

開催期間 2022年9月21日-10月10日 

場所:青猫書房 東京・赤羽 https://aoneko-shobou.jp/

営業時間(夏季:4月-9月)11:00-19:00、(冬季:10月-3月)11:00-18:00、

日曜11:00-17:00(火曜定休)

詳細:https://www.facebook.com/events/397512705669224/


私も2004年当時から、イラクの子どもたちの支援で知り合った

佐藤真紀さんがかかわられたパレスチナ、シリア、イラクの子どもたちの絵の展示です。

お近くの方は、ぜひ☆




++ おすすめの映画 ++

大阪・十三の第七藝術劇場では、オススメの映画が目白押しで上映中です。

9月16日までの上映が確定しているのは、

○「失われた時の中で」

写真家だった夫の死をきっかけに

カメラを手に取り、ベトナムに向かった妻 それからおよそ20年・・・

枯葉剤被害者の現実の中に見出したものとは・・・

○ 「荒野に希望の灯をともす」 

「彼らは殺すために空を飛び、 我々は生きるために地面を掘る。」 -中村哲

そして、9月24日からは、

○「原発をとめた裁判長 そして原発をとめる農家たち」

詳しくは、第七藝術劇場HPをご覧ください。

http://www.nanagei.com/




++ ++ ++ ++

 素晴らしい夢をみて、それを行動に移せ

                       ナバホ族の格言 

++ ++ ++ ++



♪ 最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。 ♪




♪♪ 発行者プロフィール ♪♪

小橋かおる 「花と爆弾-もう、戦争の暴力はやめようよ-」著者。

2004年の出版以来、アフガニスタンとイラクの子どもたちの支援を続けています。

2011年からは福島の子どもたちの健康を守る活動も支援させてもらっています。

さよなら原発神戸アクションの共同世話人も努めています。

できることをコツコツ、じわじわ続けたいと思います。

「花と爆弾」HP:https://hanabaku.blogspot.com/ ←2020年5月より新しくなりました

ブログ「花と爆弾」Words for Peace: http://flowersandbombs.blogspot.com

ブログ「7世代に思いをはせて」https://nanasedai.blogspot.com/

メールマガジン「7世代に思いをはせて」(無料)の登録はこちら↓

https://www.mag2.com/m/0000273399.html


20年前の9月11日に
Zepp Tokyo で買ったTシャツです



2022年9月3日土曜日

【第725号】反対尋問を傍聴して・・・

 「どんなことも7世代先まで考えて決めなくてはならない」

ネイティブ・アメリカン(イロコイ族)の格言 

゜★。.:*:・'゜☆。.:*:・'゜★

今週は、子どもたちを被ばくから守るための裁判の

支援集会と裁判期日の傍聴に行きました。


ひとつは、子ども脱被ばく裁判(現在、控訴審)の支援集会。

もうひとつは、原発賠償ひょうご訴訟(一審)期日です。


裁判というと、何か遠い話のように思われるかもしれませんが、

原告の方々は、子どもを被ばくから守りたい、

これ以上、誰も理不尽な被ばくを強いられることのないように、

国、行政、東電(裁判によって被告は様々ですが)に

必要な対策、賠償を行ってほしいとの思いから、

立ち上がった大人や子どもたちです。



被ばくがどれほど健康に影響を及ぼすのか?

国が指針とするICRP(国際放射性防護委員会)は、外部被ばくしか考慮せず、

内部被ばくはほとんど問題にしていません。


放射性物質が広がった地域に住んでいた、または今も住んでいる原告たちは、

内部被ばくの深刻さを、国や東電、裁判所にしっかり認識してほしいと、

今週の原発賠償ひょうご訴訟の期日では、

長崎原爆の被爆者たちをずっと診てこれらた郷地秀夫医師が専門家証人として、

国や東電の弁護士たちの反対尋問を受けられました。



その反対尋問を、ひとことで言えば、

国、東電という加害者側の弁護士たちは、

まったく内部被ばくを認めようとしていませんでした。


彼らが持ち出す、ICRPとは何者で、その放射線防護の基準は、

どのような意図に基づいているものか?


ICRPは国際的科学権威の組織などど言える代物ではむろんない。

ICRPとは、ヒバクは人民に押しつけ、

経済的・政治的利益は原子力産業と支配層にもたらす国際的委員会である。」(pp.263-264)

『放射線被曝の歴史-アメリカ原爆開発から福島原発事故まで』 中川保雄 著 



すなわち、加害者側に立った組織のモノサシで、

被害者の訴えを押し殺している・・・

2時間に及ぶ反対尋問を傍聴し、

この国の支配層のふてぶてしいまでの非情さを痛感しました。



裁判長は、この非情なカラクリを理解してくれたでしょうか?

内部被ばくの深刻さを理解してくれたでしょうか?

それとも、理解できないフリ、

内部被ばくなど問題ないという

ICRPなど加害者側の見解を鵜呑みにしてしまうのでしょうか?



実は、子ども脱被ばく裁判の1審では、

被告側が書いたのかと思うような判決が出されました。



このまま内部被ばくの問題を無視するような判決が出続けると、

今後ますます放射性物質は、

汚染水、汚染土、廃棄物、リサイクル、エコセメントと形を変えて、

私たちの生活圏に広められるでしょう。



加害者側は、放射性物質を早く拡散させてしまって、

原発事故など無かったことにしたい、

放射性物質に被ばくさせられた人たちの健康被害など関係ないと、

居直る準備をしているのだと思います。



あなたの健康、子どもたちの健康、

この国の未来のため、

どうか知ってください。

内部被ばくの危険性を。




= 関連サイト =

これまで私は、さよなら原発神戸アクションとして、

郷地医師を講師に学習会を2回開催しました。

まとめの拙ブログをリンクします。


2013年に、外部被ばくと内部被ばくの違いを説明してもらいました。

■被爆者医療から見た原発事故(第1回のセミナーのまとめ)

Words for Peace 2013年5月

https://flowersandbombs.blogspot.com/2013/05/


2019年には、広く拡散した不溶性放射性粒子の危険性について説明してもらいました。

■ここまでわかった内部ひばく~セシウムボールのゆくえ~

Words for Peace 2019年6月

http://flowersandbombs.blogspot.com/2019/06/


裁判の応援も、私たちの未来を守るためにとても大切だと思いますので、リンクします。

●子ども脱被ばく裁判ホームページ

https://kodomodatsuhibaku.blogspot.com/


●ぽかぽか★サポートチーム(原発賠償ひょうご訴訟支援チーム)ホームページ

https://pokapoka-hyogo.weebly.com/

゜★。.:*:・'゜☆。.:*:・'゜★




++ 今週の気になるニュース  ++


■ザポリージャ原発に砲撃、原子炉1基が緊急停止 ウクライナ側が発表

朝日新聞DIGITAL 2022/9/1

https://news.yahoo.co.jp/articles/a06b93656fc837496666ce20c3a45b3332df4c0e

「砲撃により、午前4時57分に5号機が緊急停止したほか、停止中の2号機では予備用電源が破損し、ディーゼル発電機が作動したという。」


■ザポリージャ原発 放射性物質の飛散予想図公表 自治体はヨウ素剤を配布

テレ朝NEWS 2022/8/29

https://news.tv-asahi.co.jp/news_international/articles/000266498.html

      ↑

ニュース内で汚染予想が具体的に地図で示されていますが、

日本の「予想」のように20キロぐらいの同心円ではなく、

200キロも離れていても汚染されると予想されています。


私の住む神戸から美浜原発までも200キロも離れていません。

放射性ヨウ素を吸い込むという内部被ばくを防ぐための安定ヨウ素剤。

内部被ばくをほとんど認めようとしないこの国で、

どれだけの自治体が安定ヨウ素剤を用意しているでしょうか?

      ↓

■40年超の美浜原発3号機、原子炉を起動 関西電力、トラブル続き予定から20日遅れ

福井新聞ONLINE 2022年8月30日

https://www.fukuishimbun.co.jp/articles/-/1619761


■電力逼迫の影でトラブルや不具合…関電の原発で3カ月のうちに9件 

福井県内の高経年化4基

福井新聞ONLINE 2022年9月1日 

https://www.fukuishimbun.co.jp/articles/-/1620496



ところで、77年前の9月2日は日本が降伏文書に調印し、

敗戦により占領が始まった日です。


■東京大空襲は熟慮なき「即興的破壊」だった 

米側の内幕を描いたマルコム・グラッドウェルさんに聞く

東京新聞 2022年8月29日

https://www.tokyo-np.co.jp/article/198700/2

    ↑

東京大空襲などをテーマにしたノンフィクションがアメリカでベストセラーになっているとのこと。読み応えがありました。

日本人として、特に知っておくべきっことかなと思った文章を抜粋します。

 ↓

「私の背筋を最も凍らせたのは、ルメイが自身の判断で日本の67都市を焼き尽くしたことだ」

「ルメイは戦後、日本政府からは、航空自衛隊の育成に貢献したとして叙勲された。」

戦争は「特異な信念と動機を持つ人たち」が引き起こす



最後に、岸信介、安倍晋太郎、安倍晋三と戦後の大政治家にずっと関わってきた

旧統一教会についてのNHKの特集を紹介します。


■旧統一教会関連団体トップに問う 教会と政治、安倍元首相との関わり

クローズアップ現代 2022年8月29日

https://www.nhk.jp/p/gendai/ts/R7Y6NGLJ6G/blog/bl/pkEldmVQ6R/bp/pNnj4kdxEN/

「政治家への支援の実態、安倍元首相との関わりについて明かし、

教会と一部の関連団体との資金的なつながりを初めて認めた・・・」




++ イベント紹介 ++


☆オンラインセミナー:「電力需給逼迫」と原発再稼働~望ましい解決策とは

日時:2022年9月6日(火)15:00~17:00

オンライン会議システムzoomを利用

※参加費無料

主催:国際環境NGO FoE Japan

詳細:https://foejapan.org/issue/20220817/8901/



☆CCNE連続オンライントーク「原発ゼロ社会への道」2022

 第1回 岸田政権の原発回帰にみる

「原子力の無責任と不可視の構造」

日 時:2022年9月7日(水)17:00〜18:00【オンライン(Zoom)開催】

主 催:原子力市民委員会(CCNE)

詳細: http://www.ccnejapan.com/?p=13083




++ ブログ紹介 ++


前から気になっていた抽選制議会についての書籍を読んで、ブログにまとめました。

民主主義の未来について思いをはせて・・・

Words for Peace:『選挙制を疑う』を読んで~抽選制代議制の可能性~

https://flowersandbombs.blogspot.com/2022/09/



++ 動画紹介 ++

4月から5回シリーズで開催してきましたVFPスピーキング・ツアー2021+1も無事終了!

各回で紹介した全動画のリンクを掲載します。

どれもとても貴重な証言、研究の数々ですので、ぜひゆっくりご覧ください。


【あるアフガン人が非暴力を選んだ理由】バシール・ビタ 

 https://youtu.be/NiYJx_7EgI8 

【テロとの戦い20年を振り返る アフガンの今、シリアの今】西谷文和

 https://youtu.be/jR5tOXqhCRI 

【戦争経験者の心の傷とその家族たちの心傷】ケビン・ルーシー

 https://www.youtube.com/watch?v=ILWLOp04_SI 

【アメリカ帝国は衰退ではなく拡大している】マット・ホー

 https://www.youtube.com/watch?v=UMMGxHMxgPM 

【戦争のディズニーランド】 主演:マイク・ヘインズ、監督:クリス・スマイリー

 https://youtu.be/QMLm4jevl84 

【あの手この手で若者獲得のため画策する防衛省】形川健一

 https://youtu.be/zf2WudnOeGo

【傷ついた元軍人は、傷だらけの米国社会では生きていけない】 サム・コールマン

 https://youtu.be/kZLEJH293SU

【戦争が日本兵と家族にもたらした心の傷】中村江里 

 https://youtu.be/sWQs8r8bRGA



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 素晴らしい夢をみて、それを行動に移せ

                       ナバホ族の格言 

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♪ 最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。 ♪




♪♪ 発行者プロフィール ♪♪

小橋かおる 「花と爆弾-もう、戦争の暴力はやめようよ-」著者。

2004年の出版以来、アフガニスタンとイラクの子どもたちの支援を続けています。

2011年からは福島の子どもたちの健康を守る活動も支援させてもらっています。

さよなら原発神戸アクションの共同世話人も努めています。

できることをコツコツ、じわじわ続けたいと思います。

「花と爆弾」HP:https://hanabaku.blogspot.com/ ←2020年5月より新しくなりました

ブログ「花と爆弾」Words for Peace: http://flowersandbombs.blogspot.com

ブログ「7世代に思いをはせて」https://nanasedai.blogspot.com/

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https://www.mag2.com/m/0000273399.html

今週、期日を傍聴にいった神戸地裁
原告の思いが届きますように