2024年3月30日土曜日

【第807号】20年なので思い出話におつきあいください

 

「どんなことも7世代先まで考えて決めなくてはならない」

ネイティブ・アメリカン(イロコイ族)の格言 

゜★。.:*:・'゜☆。.:*:・'゜★


今週の3月25日で、

拙著「花と爆弾ーもう、戦争の暴力はやめようよ」が刊行されて20年となりました。

20年前の3月29日頃に私の手元に届き、

予定していた春の家族旅行にそのまま赴いたので、

最初に「花と爆弾」を買って、寄付を託してくれたのは

妹ということになったのが3月30日でした。



このチャリティ活動を、

アフガニスタンとイラクに平和が訪れるまで続けようとは思っていましたが、

最初は4,5年でなんとか平和になるよねと思っていました。


ところが、アフガンもイラクも暴力と混乱が続き、

2021年のアフガニスタンからの米軍撤退後はタリバン政権が復活し・・・


日本でも、2011年に東京電力福島第一原発事故が発生し、

放射性物質から子どもたちを守るための支援も始めることとなりました。



20年前、暴力の止まない世界で、何かしないと!と

暗闇の中を手探りで、光を求めて動き出した「花と爆弾」。


この20年、闇はどんどん深くなっていますが、

「花と爆弾」を通して、暗闇の中にも一隅を照らす方々がいることを知りました。

これからも、やはり光を求めて、そしてその光を絶やさないように

微力ながらも「花と爆弾」は続くことになると思います。



最後になりましたが、「花と爆弾」の本を通して、

また、チャリティ・イベントを通して、

これまで寄付や平和への祈りを託してくださった多くの方々に

心から感謝いたします。



= 関連サイト =


20年をふり返ると、

中村医師のアフガニスタンでの緑の大地計画をずっと支援できたことを、

「花と爆弾」として、ほんとうに誇りに思っています。

■中村哲医師 「一隅を照らす」

西日本新聞 特設サイトhttps://specials.nishinippon.co.jp/tetsu_nakamura/


20年前の最初のブログ記事です。

「花と爆弾」を読まれた方からのお手紙の紹介などが綴られています。

最初からずっと、みなさんに応援されて、続けてこれた「花と爆弾」です。

■Words for Peace 2004年4月

  https://flowersandbombs.blogspot.com/2004/04/


「花と爆弾」の寄付報告や寄付先、またイベントや著者の紹介などが掲載されています。

■「花と爆弾」オフィシャル・サイト

https://hanabaku.blogspot.com/

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++ 今週の気になるニュース  ++


ガザの「ジェノサイド」を一日でも早く止めたい!


■安保理、ガザ停戦決議を採択 米棄権にイスラエル反発

JIJI.COM 2024/3/26

https://news.yahoo.co.jp/articles/d8df91340eb31f96a032a4d4c50de12d1ef51b10


■ガザで「ジェノサイド」 国連特別報告者指摘に支持相次ぐ 人権理

JIJI.COM 2024/3/27

https://news.yahoo.co.jp/articles/6436199f9d5330fdf1c61065e9ff65a4604cae1a


■日本政府、UNRWAへの資金拠出再開へ

JIJI.COM 2024/3/29

https://news.yahoo.co.jp/articles/c570dde0e3b29ce575769f7bbf5bede5ff26171a



関西の私たちの暮らしと未来を根底から覆す可能性のある高浜、美浜原発も止めたいです。


■美浜、高浜原発の運転認める 福井地裁、住民の仮処分申請却下

毎日新聞 2024年3月29日

https://mainichi.jp/articles/20240328/k00/00m/040/332000c


裁判官もやはり「ヒトゴト」なのでしょうか?昨年の拙ブログ記事を再掲します。

■運転開始より49年となる高浜原発1号機再稼働にみるヒトゴト

Words for Peace 2023/8/17

https://flowersandbombs.blogspot.com/2023/08/



原発事故により放射能汚染が広がっても、誰も責任を取らず、

被害者を蔑ろにする日本という国が、ほんとうに理解できません。


■【原発避難者から住まいを奪うな】仙台高裁は区域外避難者に死ねと言うのか 執行停止申立却下し「4月8日13時に強制執行」を後押しする異常事態~東雲追い出し訴訟

民の声新聞 2024/03/27

http://taminokoeshimbun.blog.fc2.com/blog-entry-782.html


この事態を止めるための緊急オンライン署名です

    ↓

【緊急】最高裁は、「福島県の避難者に対する強制執行」の一時停止を求める避難者のささやかな願いに、「人権の最後の砦」として真摯に耳を傾けて下さい。

https://chng.it/fgkXr8d6D2


この事態を、2022年に訪日調査されたダマリー国連特別報告者は「権利の侵害」と指摘していました。

私も翻訳に協力した報告書の日本語訳、パラグラフ69をお読みください。

              ↓

■ダマリー国連特別報告者の報告書(2023)の『国内避難民の人権に関する国連特別報告者による訪日調査を活用する会』による日本語訳(仮訳)がヒューライツ大阪 (hurights.or.jp)に掲載されました

https://www.hurights.or.jp/archives/investigation-report-2023/




++ イベント紹介 ++


☆明石川の水が危ない!身近なところに発がん性のPFASが!

日時:20024年4月13日(土) 14:00 ~ 16:30 (開場 13:30)

参加費:500円 どなたでもお気軽にご参加ください(申込不要)

会場:神戸市立西区文化センター2階 なでしこホール

   (西神中央駅より徒歩5分)https://www.kobe-bunka.jp/facilities/nishi/

【パネリスト】

小泉昭夫さん(京都大学 名誉教授)

丸尾まきさん(兵庫県議会議員)他

【総合司会】 香川しんじ(神戸市議)


主催:明石川の水が危ない!実行委員会

詳細:https://www.facebook.com/events/1354743968577363

チラシは司会の香川市議のサイトをご覧ください。

https://note.com/kagawa_s_kobe/n/n188d212863b1


++ PFAS情報 ++

PFASのパブコメに約4000件の意見が送られましたが、

その後のスケジュールがどうなっているのか知りたくて、食品安全委員会に電話しました。

「ただいま集計中で、今後どうなるかは集計の後に検討して発表。

集計には数ヶ月(1年はかからないと思う)かかるだろう。」との回答でした。

集計した後に、ワーキンググループでの再検討が必要かどうかなども決まるとのこと。

この集計中の数ヶ月も、いろいろ働きかけが重要ではないかと思いました。




今夜のイベントです♪

この企画を考えてくれたレイチェルさんと参加者の皆さんへの感謝を込めて再掲します。


☆「花と爆弾」20周年オンライン企画

大人のための現代史with 記録動画

ベトナム戦争からみるアメリカ~ベトナム、アフガン、そしてガザ~

開催日:2024年3月30日(土)

時間: 20時 ~21時30分 (19:50入室開始)

場所: オンライン(zoom)

参加費:1000円 (全額を寄付させていただきます。)

主催:花と爆弾ーもう、戦争の暴力はやめようよー https://hanabaku.blogspot.com/



      

++ 英語のブログを更新しました ++


暴力の連鎖を希望の連鎖に変えるために、あなたの力を分けてください。

もう、戦争の暴力はやめようよ

20年を記念しての更新です。

https://tankaagainstwar.blogspot.com/2024/03/



++ ++ ++ ++

 素晴らしい夢をみて、それを行動に移せ

                       ナバホ族の格言 

++ ++ ++ ++



♪ 最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。 ♪




♪♪ 発行者プロフィール ♪♪

小橋かおる 「花と爆弾-もう、戦争の暴力はやめようよ-」著者。

2004年の出版以来、アフガニスタンとイラクの子どもたちの支援を続けています。

2011年からは福島の子どもたちの健康を守る活動も支援させてもらっています。

さよなら原発神戸アクションの共同世話人も努めています。

できることをコツコツ、じわじわ続けたいと思います。

「花と爆弾」HP:https://hanabaku.blogspot.com/ 

ブログ「花と爆弾」Words for Peace: http://flowersandbombs.blogspot.com

ブログ「7世代に思いをはせて」https://nanasedai.blogspot.com/

メールマガジン「7世代に思いをはせて」(無料)の登録はこちら↓

https://www.mag2.com/m/0000273399.html



2024年3月23日土曜日

【第806号】最高裁のコピペ

 「どんなことも7世代先まで考えて決めなくてはならない」

ネイティブ・アメリカン(イロコイ族)の格言 

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今週、3月21日、私は神戸地方裁判所前でサポーターのひとりとして、

2013年に提訴された原発賠償ひょうご訴訟の判決の言い渡しを待っていました。


午後2時40分頃、判決を受けて

「不当判決」「国の責任を否定 またも最高裁のコピペ」と弁護団が旗を出しました。


福島第一原発事故によって避難を余儀なくされ、

不安定な生活を抱えながらも、

10年以上、避難の権利、正当な賠償を求めてこられた原告さんたちの無念を思うと、

ほんとうにつらいです。



そして、このような判決が続くことは、

原告のみなさんの苦痛というばかりでなく、

わたしが住む日本という国、

国民主権で、民主主義であるはずの国の在り方が、

ずぶずぶと腐ってきているような感覚に浸りました。



裁判官のみなさん、しっかり思い出してください。

■ 裁判官の職権行使の独立 

裁判所- Courts in Japan https://www.courts.go.jp/saikosai/vc-files/saikosai/file3/81014003.pdf

ここには、こう書いてありますよ。


~~ 引用開始 ~~

憲法76条3項

すべて裁判官は,その良心に従ひ独立してその職権を行ひ,この憲法及び法律にのみ

拘束される。


* 裁判所法81条(監督権と裁判権との関係)

前条の(注:司法行政の)監督権は,裁判官の裁判権に影響を及ぼし,又はこれを制限す

ることはない。


憲法は,裁判官の職権行使の独立の原則を明らかにするとともに,

裁判官の身分保障を手厚いものとしている。

このような憲法の規定は,他の公務員については見られない。

      ↓

裁判官は,独立して裁判権を行使し,その職務に関して他から干渉を受けることはなく,他の公務員のように上命下服の関係はない。

~~ 引用ここまで ~~



最高裁の判決をコピーしたような判決を出すことは、

憲法に規定された職権を果たさず、

裁判官、ひいては司法の役割を自ら放棄したに等しいのではないですか?


日本は三権分立の国。

国会も行政も司法も何に忖度しているのか知りませんが、

しっかりそれぞれ独立して職務を果たせ!それが仕事だろ!

と、声を荒げずにはいられない、春の嵐の1日でした。



= 関連記事 =

神戸地裁判決の不条理について、

神戸新聞さんが社説で端的に説明してくれていますので、お読みください。

          ↓

<社説>原発兵庫訴訟/なぜ国に責任がないのか

神戸新聞NEXT 2024/3/22

https://www.kobe-np.co.jp/opinion/202403/0017456960.shtml


神戸地裁前での旗出しの写真も掲載されている記事です。

      ↓

■原発避難訴訟、神戸地裁も国の責任認めず 原告側「最高裁のコピペ」

朝日新聞DIGITAL 2024年3月21日

https://www.asahi.com/articles/ASS3P6617S3PPIHB019.html

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++ 今週の気になるニュース  ++


有料記事ですが、私も協力させてもらったセシリア・ヒメネス-ダマリー国連特別報告者の訪日調査報告書に基づいて警鐘が掲載されています。

「国際法基準の報告書重視を!」行政も、司法も!

        ↓

■(論壇Bookmark)原発避難者の人権侵害、放置に警鐘

朝日新聞DIGITAL 2024/3/21

https://www.asahi.com/articles/DA3S15891767.html



■「脱原発」から1年、廃炉が粛々と進むドイツ…日本も抱える共通の課題はどうなっている?

東京新聞 2024年3月17日 https://www.tokyo-np.co.jp/article/315624

「ドイツの原子力法は『原発による電力生産は認められていない』と明記している」

        ↑

日本の原子力基本法にも書き込みたいです。


脱原発を望む人が、福島原発事故以来ずっと多数派です。(ウクライナ戦争発端直後を除いて)   ↓    

■原発再稼働、「反対」45% 賛否が逆転 毎日新聞世論調査

毎日新聞 2024/3/17

https://news.yahoo.co.jp/articles/89ceb8b3c1e58ea69f8b40f6aa1f7f595ab4d18d



++ イベント紹介 ++


いよいよ来週です。お申し込みを忘れずに♪

        ↓

☆「花と爆弾」20周年オンライン企画

大人のための現代史with 記録動画

ベトナム戦争からみるアメリカ~ベトナム、アフガン、そしてガザ~

開催日:2024年3月30日(土)

時間: 20時 ~21時30分 (19:50入室開始)

場所: オンライン(zoom)

参加費:1000円 (全額を寄付させていただきます。)

お問い合わせ・お申し込み: kaorukobashi☆hotmail.com (小橋)☆を@に変えてください


昨年から続くパレスチナ・ガザ地区での惨状を目の当たりにして、

どうしてこのような戦争の暴力が止められないのか、心を痛めている方も多いと思います。2004年にアフガニスタンで繰り広げられる惨状に、いてもたってもいられなくなり、

チャリティ詩画集『花と爆弾~もう、戦争の暴力をやめようよ~』を上梓して、早くも20年が過ぎてしまいました。

世界各地で戦争の暴力は続き、止むことはありませんが、歴史と事実に向き合えば、

悲劇を繰り返さないようにできると信じて作成された動画に巡り会いました。


この動画はアメリカの高校生、大学生に向けられて作られたものですが、

日本語字幕を付けられたレイチェル・クラークさんをお招きし、

アメリカ社会と戦争の背景の解説、みなさまからの質問に答えていただきます。

私たち日本の大人が若者たちに語ることができるように、そして戦争のない未来を迎えるために。


【上映作品】学生と教師たちへ - ベトナム戦争の記録と画像 -

お話:レイチェル・クラーク (使用言語:日本語)

通訳、ベテランズフォーピース(平和を求める退役軍人の会)終身会員。NYの核の勉強会・「核のない世界のためのマンハッタンプロジェクト」などで、核兵器、核エネルギー、米国外の米軍基地の無い平和な世界を目指し、核被害者に寄り添う活動に関わっている。

聞き手:小橋かおる


主催:花と爆弾ーもう、戦争の暴力はやめようよー https://hanabaku.blogspot.com/

参加費お振り込みの詳細などはこちらをご覧ください↓

詳細:https://whatsnew-on-flowersandbombs.blogspot.com/2024/02/with-20.html



いよいよ、明日です♪

          ↓

☆映画「祝の島」神戸上映会

日時:2024年3月24日(日)13:15開場 13:30開演 16:30終了予定

会場: 神戸市立婦人会館 5階「さくら」

資料代: 1000円(学生・生活困窮者は無料)

祝島(いわいしま)は、瀬戸内海に浮かぶ人口約300人足らずの自然に囲まれた美しい小島。1982年、島の対岸4キロの所に上関原子力発電所の建設計画が浮上しますが、島民はずっと反対運動を続けてきました。その歴史を今一度このドキュメンタリー映画を見ておさらいしましょう。

その上で現在の中間貯蔵施設に対する現場の声を一緒に聞きませんか?

お話:上関現地より 上関原発を建てさせない島民の会代表

   清水敏保さん(zoom参加)

主 催: 上関に原子力施設はいらない兵庫の会

詳細:https://www.facebook.com/events/742295927864384



私も、実行委員です♪

☆明石川の水が危ない!身近なところに発がん性のPFASが!

日時:20024年4月13日(土) 14:00 ~ 16:30 (開場 13:30)

参加費:500円 どなたでもお気軽にご参加ください(申込不要)

会場:神戸市立西区文化センター2階 なでしこホール

   (西神中央駅より徒歩5分)https://www.kobe-bunka.jp/facilities/nishi/

【パネリスト】

小泉昭夫さん(京都大学 名誉教授)

丸尾まきさん(兵庫県議会議員)他

【総合司会】 香川しんじ(神戸市議)


主催:明石川の水が危ない!実行委員会

詳細:https://www.facebook.com/events/1354743968577363

チラシは司会の香川市議のサイトをご覧ください。

https://note.com/kagawa_s_kobe/n/n188d212863b1



☆市政カフェ@zoom

日時:2024年3月26日(火)の20時から21時まで(無料)

つなぐ神戸市会議員団では、市民と神戸市政をつなぐ、オンラインカフェを

月に1回(第4金曜日 20時 ~ 21時)開催しています。


先月は香川議員の急病のため急遽中止となりご迷惑をおかけしましたが、

みなさまからの市政についての質問をお受けしますのでどうぞご参加ください。

参加希望の方は下記よりお申込みください。

      ↓

https://peraichi.com/landing_pages/view/tsunagukobe


※お問い合わせ内容欄に、「市政カフェ参加希望」とご記入ください。

メールアドレスに、当日の参加URLをお送りいたします。

主催:つなぐ神戸市会議員団

      ↑

神戸市民じゃなくてもOKです。

私も参加して、神戸市西区でのPFAS汚染源への取り組みについて質問します♪



++ PFAS関連情報 ++

ゆる~いPFASの指標値案を撤回させるために、パブコメ書こう!とお願いしていた

2月7日から3月7日の間に、約4000通の意見が送られたとのことです。

以前、放射性汚染土の再利用の省令化を環境省に思いとどまらせたパブコメは2700通でした。さあ、この4000通を受けて、どんな対応をしてくるのか、目が離せません。

以下、食品安全委員会のサイトです。下記の掲載がありました。

  ↓

3月7日に募集は終了しました。締切りまでに、3,952通(インターネット1,742通、ファックス1,117通、郵送1,093通)のご意見をお寄せいただきました。

https://www.fsc.go.jp/osirase/pfas_health_assessment.html


そして、気になるニュース。もしかしたら研究委託期間の3年間は、ゆるい指標値で・・・と言い出すかもしれないので、要注意です。

        ↓

■環境省 PFASの健康影響 北海道大学など3グループに研究委託

NHK NEWS WEB 2024年3月18日

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240318/k10014393941000.html




++ ++ ++ ++

 素晴らしい夢をみて、それを行動に移せ

                       ナバホ族の格言 

++ ++ ++ ++



♪ 最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。 ♪




♪♪ 発行者プロフィール ♪♪

小橋かおる 「花と爆弾-もう、戦争の暴力はやめようよ-」著者。

2004年の出版以来、アフガニスタンとイラクの子どもたちの支援を続けています。

2011年からは福島の子どもたちの健康を守る活動も支援させてもらっています。

さよなら原発神戸アクションの共同世話人も努めています。

できることをコツコツ、じわじわ続けたいと思います。

「花と爆弾」HP:https://hanabaku.blogspot.com/ 

ブログ「花と爆弾」Words for Peace: http://flowersandbombs.blogspot.com

ブログ「7世代に思いをはせて」https://nanasedai.blogspot.com/

メールマガジン「7世代に思いをはせて」(無料)の登録はこちら↓

https://www.mag2.com/m/0000273399.html




判決当日の神戸地裁


2024年3月16日土曜日

【第805号】ああ、無責任

 「どんなことも7世代先まで考えて決めなくてはならない」

ネイティブ・アメリカン(イロコイ族)の格言 

゜★。.:*:・'゜☆。.:*:・'゜★


今週は東京電力福島第一原発事故から丸13年となる3月11日があったからか、

国際原子力機関(IAEA)のグロッシ事務局長が来日して、

「海洋放出が国際基準に完全にのっとり、計画通り安全に実施されていると確認した」

などなど発言したことが報道されていました。


IAEAではどのように報告しているのかな?と思い、

IAEAのサイトを見てみました。

印象に残ったのは、報告の最後の文章でした。


グロッシ氏は、東京での原子力サプライチェーンに関するシンポジウムで講演し、

日本の産業力とさらなる原子力利用計画のおかげによる原子力分野での日本のリーダーシップについての見解を述べた。「IAEAは、日本の原子力の安全かつ確実な利用を促進するために、その道筋に立ち会います」と付け加えた。


IAEAは、安全は二の次で(住民の健康被害や環境汚染への責任は放棄して)、

原子力の確実な利用を促進したいのですよね。

原子力があってこその組織ですから、お得意様の日本がいなくなると困りますよね。



嫌みな書き方をしましたが、

IAEAは昨年7月の「処理水放出」についての報告書の序文を、

まったく無責任な言葉で締めくくっていました。



**

「最後に、福島第一原子力発電所に貯蔵されている処理水の放出は、

日本政府の国家的決定であり、

本報告書はその方針を推奨するものでも支持するものでもないことを強調しておきたい。」**



そのような無責任な組織のトップが

また無責任な言葉を残していった・・・、

それをありがたがっているような政府や報道・・・

やるせないです。



++ 引用サイト 日本語訳は小橋による仮訳です ++


*IAEA Director General in Japan 2024/3/14(IAEA事務局長の日本訪問 原文:英語)

https://www.iaea.org/newscenter/news/iaea-director-general-in-japan


** IAEAによる福島第一原発処理水についての報告書の原文:英語 IAEA2023

https://www.iaea.org/sites/default/files/iaea_comprehensive_alps_report.pdf



++ 関連ブログ ++


■【第769号】ふたつの報告書:IAEAと国連特別報告者

7世代に思いをはせて 2023年7月8日

https://nanasedai.blogspot.com/2023/07/769iaea.html

昨年7月の拙ブログ記事ですが、同じ「処理水」について、

同じ「国連機関」でも異なる意見を報告していることを取り上げました。


日本のメディアには「意見が対立している問題については、

出来るだけ多くの角度から論点をあきらかにすること」との放送法に則ってほしいです。



++ 関連ニュース ++

■原発処理水放出を巡り協力継続 岸田首相、IAEAトップ会談

共同通信 2024/3/14

https://news.yahoo.co.jp/articles/27e5ccdd9bcae69e5fe9f2bb655b3b2000af4f3f


■IAEA事務局長「最後の一滴まで関与」 処理水放出で林官房長官に

JIJI.COM 2024/3/12

https://news.yahoo.co.jp/articles/78ffc38439e5f372cd2d257483074fc7932dd815


地震が多発する日本で、「最後の一滴まで関与」などと言える・・・無責任さです。


■【午前0時14分ごろの地震影響】

福島第一原発 アルプス処理水希釈放出設備の運転停止

福島中央テレビ 2024/3/15

https://news.yahoo.co.jp/articles/302cb2530a87d964f35ab505f0ee189257611b29

゜★。.:*:・'゜☆。.:*:・'゜★




++ 今週の気になるニュース  ++


上記のIAEAの報告では、東京滞在中に、グロッシ事務局が岸田文雄首相、上川陽子外務大臣他、環境大臣、経済産業大臣、官房長官と会談し、現在進行中の「処理汚染水」の排出や、原発周辺の汚染土壌の浄化対策などについて話し合ったとあります。

この方針のための布石でしょう。

        ↓

■除染土の県外最終処分「政府一体で」 再利用推進、方針改定へ

福島民友新聞2024年03月07日

https://www.minyu-net.com/news/news/FM20240307-842431.php

 ↑  

この方針にまた「お墨付きをもらう」ための拠出でしょうか?

                          ↓

■上川外相、IAEAに約29億円の支援表明

共同通信 2024/3/14

https://news.yahoo.co.jp/articles/e96fda6e112b6e7f052cef04e71413f5af147dec



三権分立とは思えない最高裁判決なども以前にありましたが、

その延長でしょうか? 

今年元日の能登半島の地震による避難の困難さを少しで考えたのでしょうか?

 ↓

■福井 美浜原発3号機 運転停止認めない決定 大阪高裁

NHK NEWS WEB 2024年3月15日

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240315/k10014391831000.html



国会でも、自民党の裏金についての政治倫理審査会で、

無責任を通り越して空疎な言葉のやりとりが繰り広げられたようですが、

ここでは割愛させていただきます。




++ イベント紹介 ++


健康、環境、未来を守るための力強い言葉を聞いてください。


☆原発賠償ひょうご訴訟判決関連イベント

【前日集会】

日時:2024年3月20日(祝・水) 10:30  開場 

場所:灘区文化センター(JR六甲道南側)5階大会議室

   https://maps.app.goo.gl/DpWayasDExv7Bn9K9

11:00 郷地秀夫医師 講演

   「福島原発事故による内部被曝  最近の放射線汚染は?」   

    記者会見 & 質疑応答

12:30~13:30 休憩

13:30  弁護団より訴訟概要説明 ひょうご訴訟原告発言 など

     16:00   終了                           


【判決言い渡し期日】

日時:2024年3月21日(木)

13:20   神戸地裁前 入廷行進

14:00   開廷    判決言い渡し

15:00  報告集会 & 記者会見 @あすてっぷ神戸(2F セミナー室1)  

17:00      終了 


チラシなど詳細は、ひょうご訴訟ポカポカサポートチーム

https://www.facebook.com/profile.php?id=100064819715976



☆映画「祝の島」神戸上映会

日時:2024年3月24日(日)13:15開場 13:30開演 16:30終了予定

会場: 神戸市立婦人会館 5階「さくら」

資料代: 1000円(学生・生活困窮者は無料)

祝島(いわいしま)は、瀬戸内海に浮かぶ人口約300人足らずの自然に囲まれた美しい小島。1982年、島の対岸4キロの所に上関原子力発電所の建設計画が浮上しますが、島民はずっと反対運動を続けてきました。その歴史を今一度このドキュメンタリー映画を見ておさらいしましょう。

その上で現在の中間貯蔵施設に対する現場の声を一緒に聞きませんか?

お話:上関現地より 上関原発を建てさせない島民の会代表

   清水敏保さん(zoom参加)

主 催: 上関に原子力施設はいらない兵庫の会

詳細:https://www.facebook.com/events/742295927864384



☆「花と爆弾」20周年オンライン企画

大人のための現代史with 記録動画

ベトナム戦争からみるアメリカ~ベトナム、アフガン、そしてガザ~

開催日:2024年3月30日(土)

時間: 20時 ~21時30分 (19:50入室開始)

場所: オンライン(zoom)

参加費:1000円 (全額を寄付させていただきます。)

お問い合わせ・お申し込み: kaorukobashi☆hotmail.com (小橋)☆を@に変えてください

【上映作品】学生と教師たちへ - ベトナム戦争の記録と画像 -

お話:レイチェル・クラーク (使用言語:日本語)

主催:花と爆弾ーもう、戦争の暴力はやめようよー https://hanabaku.blogspot.com/

参加費お振り込みの詳細などはこちらをご覧ください↓

詳細:https://whatsnew-on-flowersandbombs.blogspot.com/2024/02/with-20.html



私も、実行委員です♪

☆明石川の水が危ない!身近なところに発がん性のPFASが!

日時:20024年4月13日(土) 14:00 ~ 16:30 (開場 13:30)

参加費:500円 どなたでもお気軽にご参加ください(申込不要)

会場:神戸市立西区文化センター2階 なでしこホール

   (西神中央駅より徒歩5分)https://www.kobe-bunka.jp/facilities/nishi/

【パネリスト】

小泉昭夫さん(京都大学 名誉教授)

丸尾まきさん(兵庫県議会議員)他

【総合司会】 香川しんじ(神戸市議)


主催:明石川の水が危ない!実行委員会

詳細:https://www.facebook.com/events/1354743968577363

チラシは司会の香川市議のサイトをご覧ください。

https://note.com/kagawa_s_kobe/n/n188d212863b1



++ PFAS関連情報 ++


【諸永裕司のPFASウオッチ】

まるで「パブコメ一揆」…食品安全委員会に全国から意見殺到

スローニュース 2024年3月13日

https://slownews.com/n/ndbfbd48aad74


NHKの「時事公論」でも、今回のPFAS指標値案の問題点を指摘していました。

また、この提言にも同感です。

「健康への影響を解明する研究と並行して、被害が生じないよう欧米のようにより幅広い種類を対象にしたり“予防原則”に立って規制を検討すべきではないかと思います。国民の健康と安心のため、国はより踏み込んだ対策が求められます。」

詳細は、↓

■「時論公論」「化学物質PFAS 相次ぐ発見 今後の対策は」

NHK 2024/3/14 https://www.nhk.or.jp/kaisetsu-blog/100/492498.html 


私も一生懸命書いて送ったパブコメへの意見。

これらの意見が、今回の指標値案の見直しにつながっていくのか・・・

しっかり注視していかなければと思います。

      

      


++ 英語のブログを更新しました ++


「311神戸からの祈り2024」について書きました。

『あなたがすることのほとんどは無意味であるが、それでもしなくてはならない。そうしたことをするのは、世界を変えるためではなく、世界によって自分が変えられないようにするためである。』ガンジー

https://tankaagainstwar.blogspot.com/2024/03/




++ ++ ++ ++

 素晴らしい夢をみて、それを行動に移せ

                       ナバホ族の格言 

++ ++ ++ ++



♪ 最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。 ♪




♪♪ 発行者プロフィール ♪♪

小橋かおる 「花と爆弾-もう、戦争の暴力はやめようよ-」著者。

2004年の出版以来、アフガニスタンとイラクの子どもたちの支援を続けています。

2011年からは福島の子どもたちの健康を守る活動も支援させてもらっています。

さよなら原発神戸アクションの共同世話人も努めています。

できることをコツコツ、じわじわ続けたいと思います。

「花と爆弾」HP:https://hanabaku.blogspot.com/ 

ブログ「花と爆弾」Words for Peace: http://flowersandbombs.blogspot.com

ブログ「7世代に思いをはせて」https://nanasedai.blogspot.com/

メールマガジン「7世代に思いをはせて」(無料)の登録はこちら↓

https://www.mag2.com/m/0000273399.html


春ですね♪


2024年3月9日土曜日

【第804号】311と女性

 「どんなことも7世代先まで考えて決めなくてはならない」

ネイティブ・アメリカン(イロコイ族)の格言 

゜★。.:*:・'゜☆。.:*:・'゜★


来週は東日本大震災、そして東京電力福島第一原発事故より

13年となる3月11日を迎えます。


そして、3月8日は国際女性デーと聞き、

昨年6月に国連人権理事会に提出された

国内避難民の人権に関する特別報告者セシリア・ヒメネス-ダマリー氏による

訪日調査報告書の一文を思い出しました。


そこには、原発事故による避難者の権利のために、

日本の女性が直面する構造的な不利にもかかわらず、

多くの女性が立ち上がっていることに感銘を受けた、とありました。


 

報告書から一部抜粋します。


 国内避難民の女性が自分たちに影響を与える決定過程に参加する能力は、政治的排除によって制約されている。復興政策を策定する国の機関の中で、女性が 3 分の 1 を超えている例はない。 地域防災会議の委員に女性が占める割合は平均して 10%未満、市町村レベルの復興計画委員会の委員に占める女性の割合は約 11%にすぎない。


 こうした構造的な不利にもかかわらず、女性は避難者のために社会正義を求める取り組みの最前線に立っている。特別報告者は、災害後に相互援助、精神保健サービスを提供し、放射線測定を実施し、国内避難民の人権を擁護するために立ち上がった多くの女性に感銘を受けた。


私は、この立ち上がった女性たちを知っています。

そして、私も感銘を受け、

一緒に立ち上がろうと思いました。



あなたにも彼女たちのことを知ってほしいと

強く願う13年後の3月です。



*引用文献

■国内避難民の人権に関する特別報告者セシリア・ヒメネス-ダマリーによる訪日調査報告書 原文(英文)

https://www.ohchr.org/en/documents/country-reports/ahrc5335add1-visit-japan-report-special-rapporteur-human-rights

この英文報告書を、「国内避難民の人権に関する国連特別報告者による訪日調査を活用する会」の仲間と一緒に翻訳したものが上記の引用文です。

もうすぐ、報告書全文がどなたにでも読んでもらえるようになる予定ですので、

準備が整いましたら、またお知らせします。


゜★。.:*:・'゜☆。.:*:・'゜★




++ 今週の気になるニュース  ++


●新聞記事にはなりませんが、

避難の権利を求める原発賠償京都控訴審の3月1日の期日で、

上記の訪日調査報告書が準備書面で活用されました。

小橋のfacebookで少し報告していますので、リンクします。

https://www.facebook.com/kaoru.kohashi/posts/pfbid0ZA5g6bP2oDxRSWsQampc4AgitFAV4PsuFiaRnV4FbzEq1fCzao4kTn1viDv5wYPUl



■原発事故の悲劇、闘う人々 名古屋のアマ劇団 9日に朗読劇 /愛知

毎日新聞 2024年3月7日

https://mainichi.jp/articles/20240307/ddl/k23/040/129000c

「法廷での訴えは一般の方になかなか知ってもらえないので、劇はありがたい。今も原発事故による被害は終わっておらず、どんな思いで私たちが事故後を生きてきたのか知ってほしい」と原告の岡本さん。

      ↑

私もよく裁判を傍聴させてもらっているので、同じ思いです。


立ち上がって闘う女性たち。原発賠償訴訟の原告の知人も何名も登場する映画です。

      ↓

■子を守るため…でも「孤独だった」 

原発事故13年 母子避難を決断した10家族の「その後」が映画に

東京新聞2024年3月7日

https://www.tokyo-np.co.jp/article/313632


上記の映画にも登場し、「イモニカイ」でも頑張る森松さんの記事です。

        ↓

■東日本大震災「帰りたい、でも」 関西の避難者交流会 

100回以上開催「カフェ イモニカイ」

神戸新聞 2024/3/8 

https://www.kobe-np.co.jp/news/society/202403/0017409047.shtml




++ イベント紹介 ++


☆311神戸からの祈り2024 

今年は、「311のキャンドルナイト」に連携して、神戸三宮のマルイ前に集います。

日時:2024年3月11日(月)18:30~19:30(18:45~19:15キャンドル点灯)

場所:神戸三宮マルイ前路上

*よろしければ、ご自身のキャンドルをご持参ください。

主催:311神戸からの祈り実行委員会

問い合わせ:sayogenkobe-staff★mlist.ne.jp または ginga08ms★hotmail.com

(上記のメールアドレスの★の部分は@に変えてください)


~「311のキャンドルナイト」からのメッセージ ~

東日本大震災から13年が経ちます

あの日、午後7時3分に発令された「原子力緊急事態宣言」は今も解除されていません。

まだ多くの被災者が県内外で散り散りに暮らしています。

今年の311。いっしょに「311のキャンドルナイト」をしませんか。

今でも痛い 私と誰かの癒しとなりますように。

311神戸からの祈り2024詳細:https://sayogenkobe.blog.fc2.com/blog-entry-262.html




☆映画「祝の島」神戸上映会

日時:2024年3月24日(日)13:15開場 13:30開演 16:30終了予定

会場: 神戸市立婦人会館 5階「さくら」

資料代: 1000円(学生・生活困窮者は無料)

上関「中間貯蔵施設」、中国電力と関西電力が山口県上関町に使用済み核燃料の貯蔵施設を計画しています。

核燃料サイクルが破綻している現在、「中間」は「永久」に核のゴミ捨て場になる可能性があります。

祝島(いわいしま)は、瀬戸内海に浮かぶ人口約300人足らずの自然に囲まれた美しい小島。

1982年、島の対岸4キロの所に上関原子力発電所の建設計画が浮上しますが、島民はずっと反対運動を続けてきました。その歴史を今一度このドキュメンタリー映画を見ておさらいしましょう。

その上で現在の中間貯蔵施設に対する現場の声を一緒に聞きませんか?

お話:上関現地より 上関原発を建てさせない島民の会代表

   清水敏保さん(zoom参加)

主 催: 上関に原子力施設はいらない兵庫の会

詳細:https://www.facebook.com/events/742295927864384




☆「花と爆弾」20周年オンライン企画

大人のための現代史with 記録動画

ベトナム戦争からみるアメリカ~ベトナム、アフガン、そしてガザ~

開催日:2024年3月30日(土)

時間: 20時 ~21時30分 (19:50入室開始)

場所: オンライン(zoom)

参加費:1000円 (全額を寄付させていただきます。)


【上映作品】学生と教師たちへ - ベトナム戦争の記録と画像 -

お話:レイチェル・クラーク (使用言語:日本語)

通訳、ベテランズフォーピース(平和を求める退役軍人の会)終身会員。NYの核の勉強会・「核のない世界のためのマンハッタンプロジェクト」などで、核兵器、核エネルギー、米国外の米軍基地の無い平和な世界を目指し、核被害者に寄り添う活動に関わっている。

聞き手:小橋かおる


お問い合わせ・お申し込み: kaorukobashi☆hotmail.com (小橋)☆を@に変えてください

参加費お振り込みの詳細などはこちらをご覧ください↓

詳細:https://whatsnew-on-flowersandbombs.blogspot.com/2024/02/with-20.html

主催:花と爆弾ーもう、戦争の暴力はやめようよー https://hanabaku.blogspot.com/




私も、実行委員です♪

☆明石川の水が危ない!身近なところに発がん性のPFASが!

日時:20024年4月13日(土) 14:00 ~ 16:30 (開場 13:30)

参加費:500円 どなたでもお気軽にご参加ください(申込不要)

会場:神戸市立西区文化センター2階 なでしこホール

   (西神中央駅より徒歩5分)https://www.kobe-bunka.jp/facilities/nishi/

【パネリスト】

小泉昭夫さん(京都大学 名誉教授)

丸尾まきさん(兵庫県議会議員)

【総合司会】 香川しんじ(神戸市議)


主催:明石川の水が危ない!実行委員会

詳細:https://www.facebook.com/events/1354743968577363

チラシは司会の香川市議のサイトをご覧ください。

https://note.com/kagawa_s_kobe/n/n188d212863b1

      

3月7日までのPFASの指針案にたいするパブコメへのご協力をありがとうございました!

たくさんの方から「パブコメだしたよ~」とご連絡をいただきました。

これからも環境と健康を守るために、活動を続けていきます。

「明石川の水が危ない!」イベントは、パブコメ後活動の第1弾です♪




++ ++ ++ ++

 素晴らしい夢をみて、それを行動に移せ

                       ナバホ族の格言 

++ ++ ++ ++



♪ 最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。 ♪




♪♪ 発行者プロフィール ♪♪

小橋かおる 「花と爆弾-もう、戦争の暴力はやめようよ-」著者。

2004年の出版以来、アフガニスタンとイラクの子どもたちの支援を続けています。

2011年からは福島の子どもたちの健康を守る活動も支援させてもらっています。

さよなら原発神戸アクションの共同世話人も努めています。

できることをコツコツ、じわじわ続けたいと思います。

「花と爆弾」HP:https://hanabaku.blogspot.com/ 

ブログ「花と爆弾」Words for Peace: http://flowersandbombs.blogspot.com

ブログ「7世代に思いをはせて」https://nanasedai.blogspot.com/

メールマガジン「7世代に思いをはせて」(無料)の登録はこちら↓

https://www.mag2.com/m/0000273399.html





2024年3月2日土曜日

【第803号】「健康への権利」とわたし

 「どんなことも7世代先まで考えて決めなくてはならない」

ネイティブ・アメリカン(イロコイ族)の格言 

゜★。.:*:・'゜☆。.:*:・'゜★


2017年にリバプールで藤田早苗さんと知り合ってから、

それまで「ぼわ~」としか認識していなかった「人権」という概念が、

どんどん明確化、細分化されてきました

(それが国際的な人権の捉え方ということも学びました)。


今、私は、私自身の身近な環境を汚染しているPFAS問題に集中していますが、

そこから浮かび上がってきた「人権」項目がひとつがあります。


それは「健康への権利」

以下、今週ネット検索で見つけた15年前の藤田さんの記事から抜粋します。


* では、「健康への権利」とはどういう内容を含むのだろうか。

この権利は単に健康である権利ではなく、医療、安全な水へのアクセス、適切な衛生設備、安全な労働環境、健康に関する情報と教育、またその他の健康に不可欠な条件となるものへのアクセスを含む。さらに政府に対して、差別や不公平を是正する義務を課す。

 (中略) 

 また、この権利は「漸進的実現」の対象であり、政府は例えば一夜にしてこの権利を実現するようには要求されないが、実現のための漸進的な努力を要求する。

 したがって、この権利の漸進的実現を計るために、指標と目標値が必要である。しかし、この権利は資源の利用可能性に影響されるものでもある。言い換えれば、例えばジャマイカよりも日本のほうがより高度な要求をされる。



今回のPFAS問題にあてはめて考えると、

PFAS汚染によってすでに健康被害が出たか出ていないかに関わらず、

できるだけ安全な水、安全な空気、安全な土壌、そして安全な食べ物に私たちがアクセスできるように、

日本政府は、一歩ずつでもその実現のために努力しなければならないということでしょう。


そして、日本がいわゆる先進国というのなら、

アメリカやEUと同等の規制強化に向けて動かなくてはならないということでしょう。


現在パブリックコメントにかけられている

内閣府食品安全委員会が出してきたPFASの指標値案は、

欧米並に強化するどころか、

現状維持、あるいは規制緩和の可能性も懸念されるものです。



これでは、日本政府は私たちの「健康への権利」を

ないがしろにしていると言うしかないのではないでしょうか?


抜粋を続けます。


* この権利は不利な立場にある個人やコミュニティが、前述のようなこの権利に不可欠な条件となるものに確実にアクセスできるように政府に要求する。つまり、社会正義の要素ももつ。またこの権利は健康に関する政策や計画によって影響を受ける人が、それらの立案や実施に関して情報を与えられて積極的に参加できるように政府に要求する。



今出されている指標値案が通れば、

私たち関西の住民は、欧米の規準の何倍ものPFASが入った水道水が供給され続けることになります。


今、できること。

パブリックコメントを通して、

安全な水、安全な食べ物へのアクセスを、政府に求めます。



*引用サイト

■健康への権利とは―元国連特別報告者に聞く

藤田 早苗 (ふじた さなえ) エセックス大学人権センター

 到達可能な最高水準の身体および精神の健康を享受する権利(健康への権利)に関する初代国連特別報告者、ポール・ハントさん(2002年 8 月-2008年 7 月、現在エセックス大学ロースクール教授)へのインタビューをもとに構成したもの。

https://www.hurights.or.jp/archives/newsletter/sectiion3/2009/05/post-55.html



= 関連サイト =

関西の水道水が汚染されているって、どういうこと?と思われる方は、

兵庫県内の水道水のPFAS汚染状況をまとめた、

■丸尾まき兵庫県議の「ほうれんそう通信 第101号」中面 をご覧ください。

https://www.ne.jp/asahi/maruo/hourensou/hourensou/101/b.html


PFASの水道水の各国の規準比較など、とてもわかりやすく説明されている

「ほうれんそう通信 第101号」表面

https://www.ne.jp/asahi/maruo/hourensou/hourensou/101/a.html

゜★。.:*:・'゜☆。.:*:・'゜★



++ パブコメのお願い(締め切りは3月7日) ++

胎児や子どもへの影響を予防するための指標値がまったく反映されていない、

PFAS規制の強化に向かう世界に逆行する時代遅れの指標値案を撤回、改善させるために、

内閣府食品安全委員会のパブリックコメントに意見を出しましょう!

おひとりでも多くのご協力をお願いいたします。


パブコメの送り先、送り方はこちらをご覧ください。↓

https://www.fsc.go.jp/iken-bosyu/pc1_pfas_pfas_060207.html


何をどうやって書いたらよいの??と思われる方は、拙まとめブログがご参考になれば☆

■PFAS:時代遅れの食品健康影響の指標値案を改善するためにパブコメを送りましょう!

https://flowersandbombs.blogspot.com/2024/02/




++ 今週の気になるニュース  ++


「健康への権利」・・・放射能汚染されていない水、空気、土壌を求めます。


4回目となる処理水という名の放射性汚染水の放出が始まりました。

このような賠償を支払いながら、なぜ放出を続けるのでしょう?

他にもモルタル固化などの放射性物質集中管理の方法はあるのに。

    

■処理水の海洋放出に伴う賠償支払いは40件・43億円 

輸出が通常の半分になった事業者も

福島テレビ 24/02/28

https://www.youtube.com/watch?v=0PGE2JaV1eY



除染土壌という名前ですが、ほんとうは低レベル放射性廃棄物です。

(100ベクレル/kg以上は低レベル放射性廃棄物で、除染土壌と呼ばれているものは8000ベクレル/kg以下のものです。)

それを政府一体となって、日本中の農地や公園に拡散しよう提言しているのが自民党。

    ↓

■再生利用「政治主導で」 自民復興加速化本部 政府へ提言案 

除染土壌の福島県外最終処分

福島民報 2024/02/28

https://www.minpo.jp/news/moredetail/20240228114875

「再生利用先の創出などは福島第1原発の処理水放出の際の経験を踏まえ、

政府一体となった体制整備に向けた取り組みを進めるよう求める方向だ。」

「環境省は全国で再生利用を拡大させるため福島県外での実証事業を計画したが、

予定地周辺の住民の反発を受けて頓挫している。」

            ↑

発がん性物質である放射性物質を拡散するなと、しっかりと声を上げていきます。




++ イベント紹介 ++


☆311神戸からの祈り2024 

今年は、「311のキャンドルナイト」に連携して、神戸三宮のマルイ前に集います。

日時:2024年3月11日(月)18:30~19:30(18:45~19:15キャンドル点灯)

場所:神戸三宮マルイ前路上

*よろしければ、ご自身のキャンドルをご持参ください。

主催:311神戸からの祈り実行委員会

問い合わせ:sayogenkobe-staff★mlist.ne.jp または ginga08ms★hotmail.com

(上記のメールアドレスの★の部分は@に変えてください)


~「311のキャンドルナイト」からのメッセージ ~

東日本大震災から13年が経ちます

あの日、午後7時3分に発令された「原子力緊急事態宣言」は今も解除されていません。

まだ多くの被災者が県内外で散り散りに暮らしています。

今年の311。いっしょに「311のキャンドルナイト」をしませんか。

今でも痛い 私と誰かの癒しとなりますように。

詳細:https://sayogenkobe.blog.fc2.com/blog-entry-262.html



明日のイベントです。

☆福島原発事故から13年のつどい~終わらないフクシマ~

と き:2024年3月3日(日)13時半開会~16時終了 ※13時開場

ところ:兵庫県加古川総合庁舎1階講座研修室

    https://web.pref.hyogo.lg.jp/ehk01/e_harima/area_00001.html

内 容:講演とお話し

    講 演「福島原発事故ひょうご訴訟の現状」  坂本知可弁護士

    お話し「障害と避難 ~着のみ着のままでひなんすること」 槙さん

参加費:800円

主 催:脱原発はりまアクション

協 賛:生活協同組合コープ自然派兵庫



☆「花と爆弾」20周年オンライン企画

大人のための現代史with 記録動画

ベトナム戦争からみるアメリカ~ベトナム、アフガン、そしてガザ~

開催日:2024年3月30日(土)

時間: 20時 ~21時30分 (19:50入室開始)

場所: オンライン(zoom)

参加費:1000円 (全額を寄付させていただきます。)

お問い合わせ・お申し込み: kaorukobashi☆hotmail.com (小橋)☆を@に変えてください


昨年から続くパレスチナ・ガザ地区での惨状を目の当たりにして、

どうしてこのような戦争の暴力が止められないのか、心を痛めている方も多いと思います。2004年にアフガニスタンで繰り広げられる惨状に、いてもたってもいられなくなり、

チャリティ詩画集『花と爆弾~もう、戦争の暴力をやめようよ~』を上梓して、早くも20年が過ぎてしまいました。

世界各地で戦争の暴力は続き、止むことはありませんが、歴史と事実に向き合えば、

悲劇を繰り返さないようにできると信じて作成された動画に巡り会いました。


この動画はアメリカの高校生、大学生に向けられて作られたものですが、

日本語字幕を付けられたレイチェル・クラークさんをお招きし、

アメリカ社会と戦争の背景の解説、みなさまからの質問に答えていただきます。

私たち日本の大人が若者たちに語ることができるように、そして戦争のない未来を迎えるために。

主催:花と爆弾ーもう、戦争の暴力はやめようよー https://hanabaku.blogspot.com/

詳細:https://whatsnew-on-flowersandbombs.blogspot.com/2024/02/with-20.html




++ ++ ++ ++

 素晴らしい夢をみて、それを行動に移せ

                       ナバホ族の格言 

++ ++ ++ ++



♪ 最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。 ♪




♪♪ 発行者プロフィール ♪♪

小橋かおる 「花と爆弾-もう、戦争の暴力はやめようよ-」著者。

2004年の出版以来、アフガニスタンとイラクの子どもたちの支援を続けています。

2011年からは福島の子どもたちの健康を守る活動も支援させてもらっています。

さよなら原発神戸アクションの共同世話人も努めています。

できることをコツコツ、じわじわ続けたいと思います。

「花と爆弾」HP:https://hanabaku.blogspot.com/ 

ブログ「花と爆弾」Words for Peace: http://flowersandbombs.blogspot.com

ブログ「7世代に思いをはせて」https://nanasedai.blogspot.com/

メールマガジン「7世代に思いをはせて」(無料)の登録はこちら↓

https://www.mag2.com/m/0000273399.html


神戸市西区から明石市へと流れる明石川
丸尾まき兵庫県議撮影
この川を汚染する汚染源を見つけて、きれいな水を取り戻したいです