2024年3月9日土曜日

【第804号】311と女性

 「どんなことも7世代先まで考えて決めなくてはならない」

ネイティブ・アメリカン(イロコイ族)の格言 

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来週は東日本大震災、そして東京電力福島第一原発事故より

13年となる3月11日を迎えます。


そして、3月8日は国際女性デーと聞き、

昨年6月に国連人権理事会に提出された

国内避難民の人権に関する特別報告者セシリア・ヒメネス-ダマリー氏による

訪日調査報告書の一文を思い出しました。


そこには、原発事故による避難者の権利のために、

日本の女性が直面する構造的な不利にもかかわらず、

多くの女性が立ち上がっていることに感銘を受けた、とありました。


 

報告書から一部抜粋します。


 国内避難民の女性が自分たちに影響を与える決定過程に参加する能力は、政治的排除によって制約されている。復興政策を策定する国の機関の中で、女性が 3 分の 1 を超えている例はない。 地域防災会議の委員に女性が占める割合は平均して 10%未満、市町村レベルの復興計画委員会の委員に占める女性の割合は約 11%にすぎない。


 こうした構造的な不利にもかかわらず、女性は避難者のために社会正義を求める取り組みの最前線に立っている。特別報告者は、災害後に相互援助、精神保健サービスを提供し、放射線測定を実施し、国内避難民の人権を擁護するために立ち上がった多くの女性に感銘を受けた。


私は、この立ち上がった女性たちを知っています。

そして、私も感銘を受け、

一緒に立ち上がろうと思いました。



あなたにも彼女たちのことを知ってほしいと

強く願う13年後の3月です。



*引用文献

■国内避難民の人権に関する特別報告者セシリア・ヒメネス-ダマリーによる訪日調査報告書 原文(英文)

https://www.ohchr.org/en/documents/country-reports/ahrc5335add1-visit-japan-report-special-rapporteur-human-rights

この英文報告書を、「国内避難民の人権に関する国連特別報告者による訪日調査を活用する会」の仲間と一緒に翻訳したものが上記の引用文です。

もうすぐ、報告書全文がどなたにでも読んでもらえるようになる予定ですので、

準備が整いましたら、またお知らせします。


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++ 今週の気になるニュース  ++


●新聞記事にはなりませんが、

避難の権利を求める原発賠償京都控訴審の3月1日の期日で、

上記の訪日調査報告書が準備書面で活用されました。

小橋のfacebookで少し報告していますので、リンクします。

https://www.facebook.com/kaoru.kohashi/posts/pfbid0ZA5g6bP2oDxRSWsQampc4AgitFAV4PsuFiaRnV4FbzEq1fCzao4kTn1viDv5wYPUl



■原発事故の悲劇、闘う人々 名古屋のアマ劇団 9日に朗読劇 /愛知

毎日新聞 2024年3月7日

https://mainichi.jp/articles/20240307/ddl/k23/040/129000c

「法廷での訴えは一般の方になかなか知ってもらえないので、劇はありがたい。今も原発事故による被害は終わっておらず、どんな思いで私たちが事故後を生きてきたのか知ってほしい」と原告の岡本さん。

      ↑

私もよく裁判を傍聴させてもらっているので、同じ思いです。


立ち上がって闘う女性たち。原発賠償訴訟の原告の知人も何名も登場する映画です。

      ↓

■子を守るため…でも「孤独だった」 

原発事故13年 母子避難を決断した10家族の「その後」が映画に

東京新聞2024年3月7日

https://www.tokyo-np.co.jp/article/313632


上記の映画にも登場し、「イモニカイ」でも頑張る森松さんの記事です。

        ↓

■東日本大震災「帰りたい、でも」 関西の避難者交流会 

100回以上開催「カフェ イモニカイ」

神戸新聞 2024/3/8 

https://www.kobe-np.co.jp/news/society/202403/0017409047.shtml




++ イベント紹介 ++


☆311神戸からの祈り2024 

今年は、「311のキャンドルナイト」に連携して、神戸三宮のマルイ前に集います。

日時:2024年3月11日(月)18:30~19:30(18:45~19:15キャンドル点灯)

場所:神戸三宮マルイ前路上

*よろしければ、ご自身のキャンドルをご持参ください。

主催:311神戸からの祈り実行委員会

問い合わせ:sayogenkobe-staff★mlist.ne.jp または ginga08ms★hotmail.com

(上記のメールアドレスの★の部分は@に変えてください)


~「311のキャンドルナイト」からのメッセージ ~

東日本大震災から13年が経ちます

あの日、午後7時3分に発令された「原子力緊急事態宣言」は今も解除されていません。

まだ多くの被災者が県内外で散り散りに暮らしています。

今年の311。いっしょに「311のキャンドルナイト」をしませんか。

今でも痛い 私と誰かの癒しとなりますように。

311神戸からの祈り2024詳細:https://sayogenkobe.blog.fc2.com/blog-entry-262.html




☆映画「祝の島」神戸上映会

日時:2024年3月24日(日)13:15開場 13:30開演 16:30終了予定

会場: 神戸市立婦人会館 5階「さくら」

資料代: 1000円(学生・生活困窮者は無料)

上関「中間貯蔵施設」、中国電力と関西電力が山口県上関町に使用済み核燃料の貯蔵施設を計画しています。

核燃料サイクルが破綻している現在、「中間」は「永久」に核のゴミ捨て場になる可能性があります。

祝島(いわいしま)は、瀬戸内海に浮かぶ人口約300人足らずの自然に囲まれた美しい小島。

1982年、島の対岸4キロの所に上関原子力発電所の建設計画が浮上しますが、島民はずっと反対運動を続けてきました。その歴史を今一度このドキュメンタリー映画を見ておさらいしましょう。

その上で現在の中間貯蔵施設に対する現場の声を一緒に聞きませんか?

お話:上関現地より 上関原発を建てさせない島民の会代表

   清水敏保さん(zoom参加)

主 催: 上関に原子力施設はいらない兵庫の会

詳細:https://www.facebook.com/events/742295927864384




☆「花と爆弾」20周年オンライン企画

大人のための現代史with 記録動画

ベトナム戦争からみるアメリカ~ベトナム、アフガン、そしてガザ~

開催日:2024年3月30日(土)

時間: 20時 ~21時30分 (19:50入室開始)

場所: オンライン(zoom)

参加費:1000円 (全額を寄付させていただきます。)


【上映作品】学生と教師たちへ - ベトナム戦争の記録と画像 -

お話:レイチェル・クラーク (使用言語:日本語)

通訳、ベテランズフォーピース(平和を求める退役軍人の会)終身会員。NYの核の勉強会・「核のない世界のためのマンハッタンプロジェクト」などで、核兵器、核エネルギー、米国外の米軍基地の無い平和な世界を目指し、核被害者に寄り添う活動に関わっている。

聞き手:小橋かおる


お問い合わせ・お申し込み: kaorukobashi☆hotmail.com (小橋)☆を@に変えてください

参加費お振り込みの詳細などはこちらをご覧ください↓

詳細:https://whatsnew-on-flowersandbombs.blogspot.com/2024/02/with-20.html

主催:花と爆弾ーもう、戦争の暴力はやめようよー https://hanabaku.blogspot.com/




私も、実行委員です♪

☆明石川の水が危ない!身近なところに発がん性のPFASが!

日時:20024年4月13日(土) 14:00 ~ 16:30 (開場 13:30)

参加費:500円 どなたでもお気軽にご参加ください(申込不要)

会場:神戸市立西区文化センター2階 なでしこホール

   (西神中央駅より徒歩5分)https://www.kobe-bunka.jp/facilities/nishi/

【パネリスト】

小泉昭夫さん(京都大学 名誉教授)

丸尾まきさん(兵庫県議会議員)

【総合司会】 香川しんじ(神戸市議)


主催:明石川の水が危ない!実行委員会

詳細:https://www.facebook.com/events/1354743968577363

チラシは司会の香川市議のサイトをご覧ください。

https://note.com/kagawa_s_kobe/n/n188d212863b1

      

3月7日までのPFASの指針案にたいするパブコメへのご協力をありがとうございました!

たくさんの方から「パブコメだしたよ~」とご連絡をいただきました。

これからも環境と健康を守るために、活動を続けていきます。

「明石川の水が危ない!」イベントは、パブコメ後活動の第1弾です♪




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 素晴らしい夢をみて、それを行動に移せ

                       ナバホ族の格言 

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♪ 最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。 ♪




♪♪ 発行者プロフィール ♪♪

小橋かおる 「花と爆弾-もう、戦争の暴力はやめようよ-」著者。

2004年の出版以来、アフガニスタンとイラクの子どもたちの支援を続けています。

2011年からは福島の子どもたちの健康を守る活動も支援させてもらっています。

さよなら原発神戸アクションの共同世話人も努めています。

できることをコツコツ、じわじわ続けたいと思います。

「花と爆弾」HP:https://hanabaku.blogspot.com/ 

ブログ「花と爆弾」Words for Peace: http://flowersandbombs.blogspot.com

ブログ「7世代に思いをはせて」https://nanasedai.blogspot.com/

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