「どんなことも7世代先まで考えて決めなくてはならない」
ネイティブ・アメリカン(イロコイ族)の格言
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今週は、マスコミにはほとんど取り上げられませんでしたが、
日本に住む私たちに今後大きく影響を与えかねない
信じられないほど不当な判決が、
3月1日に福島地裁で言い渡されました。
子ども脱被ばく裁判。言うなれば、
子どもを被ばくから守ることはもちろんのこと、
「被ばくを避ける権利」をこの国において認めさせるための裁判です。
この裁判の判決について、原告団の支援をずっと続けてこられた
子ども脱被ばく裁判の会の共同代表の水戸喜世子氏の言葉を引用させてもらいます。
裁判長は「子どもが安全な場所で教育を受ける権利の確認」を却下し、
「放射線管理区域並の線量下で学校教育を行うな」という請求を棄却した。
棄却した根拠は核企業の寄付で成り立つ一民間の研究機関に過ぎないICRP基準であり、
年20mSvまで問題なし、内部被ばく不問としたのである。
法律に依拠しない裁判を裁判といえるのであろうか。*
私もまったく同感です。
一般人の年間被ばく線量の上限は1ミリシーベルトと決めた日本の法律よりも、
民間団体であるICRP(国際放射線防護委員会)の勧告を根拠に、
裁判官が判断するとは?
裁判官が、原子力産業の利益の方を、
国民の健康と財産を守ることよりも重視するということでしょうか?
ICRPとはどのような団体か?
故中川保雄神戸大学教授が命を削りながら告発された著書からご紹介いたします。
「ICRPは国際的科学権威の組織などど言える代物ではむろんない。
ICRPとは、ヒバクは人民に押しつけ、
経済的・政治的利益は原子力産業と支配層にもたらす国際的委員会である。」**
福島第一原発事故から、もうすぐ丸10年。
日本は、原子力産業と支配層の利益のために
存在しているかのように思える判決でしたが、
原告団は控訴に向けて動いています。
私も日本の法律が適切に行使され、加害者の責任が追及されるように、
また、「被ばくを避ける権利」との当然の権利を
この国において確固たるものにするために、
一緒に闘い続けます。
= 引用サイト =
*司法が“被ばく行政”を追認~子どもの安全環境での教育権守らず~
「子ども脱被ばく裁判」を支える会・西日本
http://kodomodatu.jugem.jp/?eid=356
**『放射線被曝の歴史』を読んで:ICRPの精神とは?
Words for Peace
http://flowersandbombs.blogspot.com/2012_03_01_archive.html
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「子ども脱被ばく裁判」原告団代表に3月1日の判決についての報告など、
詳しくお話を聞く会です。どうぞご参加ください。
↓
☆子どもを被ばくから守るために@Zoom茶話会
~3.1子ども脱被ばく裁判判決@福島地裁 報告と今後~
日時:2021年3月9日(火)19:00~21:00
会場:Zoom(URLなどは、詳細をご覧ください。)
参加費:無料・カンパ歓迎 (zoomをお使いの方なら、どなたでも大歓迎です。)
予定内容
・判決報告など:今野寿美雄(こんのすみお)さん
1964年、浪江町生まれ。3.11事故の前までは福島や女川、東海の原発、JAEA
もんじゅなど原子力関連の現場で電気設備や機器の建設・点検作業などにあたる。
被災後は全町避難となった浪江町から福島市に避難。それまでの仕事をやめ、
現在は被災地の支援活動、「子ども脱被ばく裁判」原告団代表、
他の原発関係訴訟の支援者として活動中。
・対談(予定): 今野寿美雄さん 森松明希子さん(原発賠償関西訴訟原告団長)
・交流タイム:参加者との意見交流の時間も予定しています。
詳細:http://sayogenkobe.blog.fc2.com/blog-entry-216.html
主催:さよなら原発神戸アクション
■福島の記録~菅野 みずえさん
https://fukushimatestimony.jp/live/1.html
兵庫県に避難されてこられている菅野みずえさんの10年が、
写真と文章で綴られています。菅野さんの言葉をご紹介します。
「原発がある限り、私の身に起こったことは、いつかあなたの、誰かのことになります。
私は〈3月10日〉を踏み越えてしまった今を生きているけれど、
あなた方はまだ〈3月10日〉の分岐点にいる。
これ以上、子どもたち・若い世代に重荷を背負わせない方角はどっちか、
大人たちがどうか考えてください」
++ 今週の気になるニュース ++
■柏崎刈羽原発7号機 再稼働への日程白紙に 東電、失態続き
毎日新聞 2021/2/27
https://mainichi.jp/articles/20210227/k00/00m/040/032000c
「ID不正と安全対策工事の未完了という失態で工程変更を余儀なくされ、
東電が目指す再稼働は一層見通せなくなった。」
↑
東京電力には、原発を動かす能力はないでしょう。
福島第一原発事故を引き起こしておいて、
まだ、動かすつもりなのが、信じられません。
■40年超原発の運転「不可欠」国や関電、安全対策を説明
共同通信社 2021/3/4
https://this.kiji.is/740181650307858432
↑
関電の無能さも、先日主催した学習会で思い知りました。
老朽原発の美浜原発でこれまで何があったのか、
近日中に学習会の録画を公開する予定です。
↓
☆3・11東京電力福島第一原発事故から10年~Another 311を回避せよ!
http://sayogenkobe.blog.fc2.com/blog-entry-212.html
■ドイツ、来年末に脱原発を実現
環境相、再生エネルギーへ集中
共同通信社 2021/3/3
https://this.kiji.is/739781872659808256
この10年で脱原発を確かなものにしたドイツとは裏腹に、
これを契機に、日本の原子力村は原発の再興に舵を切ってくるでしょう。
しかし、時代は再生エネルギーです。
10年経って、原発の危険性、特に内部被ばくの危険性を
まったく知らない若い世代にしっかり伝え、
日本を再生エネルギーで回る社会へと転換させる
10年の契機としたいと私は思います。
++ イベント紹介 ++
講師を務めさせていただきます♪
☆ 福島第一原発事故から10年~放射性汚染土の拡散を止めるために~
日時:2021年3月24日(水)午前10時30分~12時
講師:神戸大学英語講師、さよなら原発神戸アクション共同世話人 小橋 かおる
福島第一原発事故に伴う除染で出た「除去土壌=放射性汚染土」のゆくえをご存じですか?
環境省は「除去土壌」のうちセシウムで8000ベクレル/kg以下の放射性汚染土を、
農地や公共事業で再利用できるよう法整備に取り組んでいます。
これは低レベル放射性廃棄物として厳重保管されるべき80倍の数値となり、
これが実施されれば日本全体の土壌、農地の安全性が危ぶまれ、
汚染の拡散による被曝が現実となります。
「放射性物質は公害で、受け入れられない」という事を、兵庫県や神戸市に訴え、
自治体での規制の必要性を求めこの問題に取り組まれている
小橋さんのお話をお聞きして、放射性汚染土についての現状、
そして私たちに出来ることは何かを学びたいと思います。
●会場:神戸学生青年センターホール
(阪急六甲下車徒歩3分、JR六甲道下車徒歩15分)
●参加費:600円 ※託児(無料)があります。必要な方は前々日までに予約してください。
●主 催 : (公財)神戸学生青年センター https://ksyc.jp
詳細:http://whatsnew-on-flowersandbombs.blogspot.com/2021/01/10.html
++ 3月11日のオンライン・イベント紹介 ++
☆原発ゼロ・自然エネルギー100 世界会議
~福島第一原発事故から10年~
日程:2021年3月11日(木) 10:00-22:00
参加費:無料
開催方法: オンライン開催
申し込み: 不要・当日はタイムテーブルから各企画へのリンクをクリックして視聴
主催 原発ゼロ・自然エネルギー推進連盟(原自連)
https://20210311.genjiren.com/
↑
ものすごく充実した内容、豪華なゲスト陣です。
ぜひクリックしてみてください。
☆311神戸からの祈り2021@おうち
日程:2021年3月11日(木) 0:00-23:59
参加費:もちろん無料
東日本大震災から10年。
犠牲になられた方々の鎮魂と、
今なお苦しんでいらっしゃる方々のために、
キャンドルを灯します。
facebookのアカウントをお持ちの方は、ぜひクリックしてみてください。
主催:311神戸からの祈り実行委員会
https://www.facebook.com/events/439844127289601/
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素晴らしい夢をみて、それを行動に移せ
ナバホ族の格言
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♪ 最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。 ♪
++ 「7世代に思いをはせて」バックナンバーについて ++
2008年10月から毎週土曜日に発行してきたメールマガジン「7世代に思いをはせて」。
2019年4月15日よりメールマガジン発行媒体のまぐまぐ!さんのサービス変更のため、
これまでのバックナンバー公開がなくなりました。
その後の投稿は下記のブログに転載する形で、
バックナンバー公開を私なりに続けています。ご活用ください。
ブログ:「7世代に思いをはせて」https://nanasedai.blogspot.com/
メールマガジン「7世代に思いをはせて」(無料)の登録はこちら↓
https://www.mag2.com/m/0000273399.html
♪♪ 発行者プロフィール ♪♪
小橋かおる 「花と爆弾-もう、戦争の暴力はやめようよ-」著者。
2004年の出版以来、アフガニスタンとイラクの子どもたちの支援を続けています。
2011年からは福島の子どもたちの健康を守る活動も支援させてもらっています。
できることをコツコツ、じわじわ続けたいと思います。
「花と爆弾」HP:https://hanabaku.blogspot.com/ ←2020年5月より新しくなりました
ブログ「花と爆弾」Words for Peace: http://flowersandbombs.blogspot.com
ブログ「7世代に思いをはせて」https://nanasedai.blogspot.com/
犠牲になった方々と 今なお苦しい状況が続いている方々に 思いをよせて・・ |