「どんなことも7世代先まで考えて決めなくてはならない」
ネイティブ・アメリカン(イロコイ族)の格言
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当メルマガ第850号でご紹介したバプリック・コメント(2月15日〆切)、
環境省が推進する福島原発事故後の除染作業により生じた土壌の再生利用に対する
ご意見を送っていただけましたでしょうか?
「放射性物質を含んだ土の再利用はやめて!」
「放射性物質は集中管理の原則を守って!」
などの短い意見を私も送ってきましたが(何回でも送れます)、
締め切りも近づいてきたので、
最後に、国際的な基準に沿った政策、
また影響を受ける人々(すなわち私たち日本の住民)の意見を
しっかり入れて政策を決めるべきとの意見を送りたいと思います。
例えば、
国連の「健康に対する権利」=「到達可能な最高水準の身体、及び精神の健康を享受する権利に関する」特別報告者の訪日調査報告書の日本政府への勧告
勧告79 除染について、国連特別報告者は、日本政府に対し、以下の勧告を採用するよう要請する。
(a)
年間1mSv 以下の放射線レベルに下げるための時間目標を明確に定めた計画を、早急に策定すること。
(b)
放射性廃棄物の貯蔵場所の位置を明示すること。
(c)
放射性廃棄物の安全で適切な中間・最終貯蔵施設の設置を住民参加により決めること。
■国連「健康に対する権利」特別報告者アナンド・グローバー氏・
日本への調査 ( 2012 年 11 月 15 日から 26 日) に関する調査報告書
(仮訳:2013 年 6 月 27 日
修正版)
例えば、
日本政府がしばしば論拠につかうICRP(国際放射線防護委員会)も2020年の改定で、
事故によって影響を受ける人々を計画の準備段階から
参画させることが必要と提言(XVIIの「要点」部分)。
■大規模原子力事故における人と環境の放射線防護
146
Publication ICRP
https://www.icrp.org/docs/P146_Japanese_Final.pdf
パブコメやりましたよ~、意見聞きましたよ~と
寄せられた意見などまったく考慮に入れず、
住民を参画させたふりで、
あらかじめ決めた政策を推し進めるのは、
もうやめてほしい。
放射性物質に脅かされない環境とともに、
国際水準の権利が欲しいです。
☆再生利用基準などを規定した改正省令案(8000ベクレル/kg以下の放射性汚染土を道路などの盛り土としての再利用を可能にする案)に関するパブリックコメントは
こちらから提出できます(締め切りは2月15日23:59)。
↓
https://public-comment.e-gov.go.jp/pcm/detail?CLASSNAME=PCMMSTDETAIL&id=195240105&Mode=0
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パブコメってどうやって送るの?と思われる方はぜひ!
☆オンラインセミナー:原発事故で生じた「除去土壌」を公共工事で使う?
「復興再生利用」って何?
日時【第1回】2025年2月9日(日)14:00-15:00
【第2回】2025年2月11日(火)14:00-15:00
※第1回と第2回の内容は、ほぼ同じです。
オンライン開催:Zoomウェビナー機能を利用
解説:満田夏花(FoE Japan)
参加無料・ご寄付歓迎
▼お申込みはこちらから
https://foejapan.org/issue/20250206/22654/
主催:国際環境NGO FoE Japan
++ 今週の気になるニュース ++
■PFAS水質基準で報告案 26年に水道法で義務付け
共同通信 2025/2/6
https://news.yahoo.co.jp/articles/de5a4c4d018a881b7be3380fec1809b32e98ea97
「水質基準値は代表物質PFOAとPFOSの合計で1リットル当たり50ナノグラム(ナノは10億分の1)で、現在の暫定目標値と同じ。」
■<社説>血中のPFAS/国の責任で公的な検査を
神戸新聞 2025/2/4
https://www.kobe-np.co.jp/opinion/202502/0018612260.shtml
「米国はPFOAなど2種類の規制値をそれぞれ同4ナノグラムと定める。ドイツもPFAS4種類の合計で同20ナノグラムとする方向だ。日本の基準値案が妥当かどうか、最新の研究を踏まえて厳密に検討する必要がある。」
■有機フッ素化合物(PFAS)対策に関する環境省への要望書の提出について(神戸市・明石市共同)
神戸市発表(2/6)
https://www.city.kobe.lg.jp/a36643/press/239565187569.html
↑
2月10日に久元神戸市長と丸谷明石市長が環境省に要望書を提出するとのことですが、どのような内容なのか・・・注目です。
今週、私が共同代表を務める市民団体も兵庫県下の3つの生協さんとともに、
水道水のPFAS対策強化を求めて環境省に要望書を提出しました。
市民団体のフェイスブックで簡単ながら報告しています。
https://www.facebook.com/profile.php?id=61556203625647
安全な水も「健康に対する権利」の重要な権利です。
++ イベント紹介 ++
2024年に国連女性差別撤廃委員会(CEDAW)が発表した、女性差別撤廃条約の実施状況に関する日本報告書審査の総括所見でも取り上げられた沖縄におけるPFAS汚染の問題点。
PFAS汚染は、沖縄、米軍基地周辺だけの問題ではありませんが、特に胎児の健康を守るために声をあげ続けられている、沖縄のみなさんのお話を聞く貴重な機会です。
↓
☆オンラインセミナー「女性の人権から沖縄の米軍基地によるPFAS汚染を考える」
日 時:2025年2月23日(日) 14:00-15:30
方 法:ZOOMオンライン(UDトークあり)
報 告:
・宜野湾ちゅら水会の活動 町田直美さん(宜野湾ちゅら水会代表)
・沖縄のPFAS汚染の現状 照屋正史さん(宜野湾ちゅら水会事務局長)
・沖縄(琉球)の「先住民族」「女性」であることにより直面する複合差別の視点から
まつだかなこさん (宜野湾ちゅら水会メンバー、琉球大学修士課程)
参加費:無料
定 員:90名(先着順)
※2/21(金)正午申込締切 ZOOM情報は同日中にお送りします。
主催:ヒューライツ大阪
詳細:https://www.hurights.or.jp/japan/event_seminar/2024/12/pfas.html
神戸・元町映画館からのお知らせです。
マウマルバフ監督は私の「花と爆弾」にも登場するほど私の世界観を変えた人。
時間を作って見に行きたいです。
☆2月8日(土)から、中東の今を切り取る
「ヴィジョン・オブ・マフマルバフ」と銘打った2作品を上映 ☆」
★予告編など作品情報は以下もご覧ください。
http://vision-of-makhmalbaf.com/
【上映スケジュール】
●2月8日(土)~2月14日(金)
『苦悩のリスト』 11:00~
『子どもたちはもう遊ばない』 12:30~
●2月15日(土)~2月21日(金)
『苦悩のリスト』 13:20~
『子どもたちはもう遊ばない』 14:50~
詳細:一般社団法人元町映画館 https://www.motoei.com/
☆Chocolate for Peace! チョコ募金2025
わたしたちのことをわすれないで!
~イラクとシリアの子どもたちの声をチョコ募金で届けます。
https://www.jim-net.org/2021/10/05/7283/
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素晴らしい夢をみて、それを行動に移せ
ナバホ族の格言
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♪ 最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。 ♪
♪♪ 発行者プロフィール ♪♪
小橋かおる 「花と爆弾-もう、戦争の暴力はやめようよ-」著者。
2004年の出版以来、アフガニスタンとイラクの子どもたちの支援を続けています。
2011年からは福島の子どもたちの健康を守る活動も支援させてもらっています。
さよなら原発神戸アクションの共同世話人も努めています。
できることをコツコツ、じわじわ続けたいと思います。
「花と爆弾」HP:https://hanabaku.blogspot.com/
ブログ「花と爆弾」Words for Peace: https://flowersandbombs.blogspot.com/
ブログ「7世代に思いをはせて」https://nanasedai.blogspot.com/
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寒い日が続きますので、明るい花をお届けします |