2025年6月7日土曜日

【第869号】声が届きました

 「どんなことも7世代先まで考えて決めなくてはならない」

ネイティブ・アメリカン(イロコイ族)の格言

                                         

゜★。.:*:'.:*:'

 

先週の当メルマガのタイトルは「遠くに届く声」でしたが、

今週は、その声が届いて、アメリカから反応がありました。

 

有害物質の国連特別報告者の報告や日本政府の返答のURLを掲載していましたので、

それを読んだ「ミリタリーポイズンズ」ディレクターのパット・エルダーさんが、

即座に日本への警鐘の文書を送ってきてくれました。

 

一部ご紹介します。

 

PFOAの体重1kgあたりの耐容一日摂取量は、

日本の20ngに対して、米国では、0.03ngです。

そしてその値は、PFASが極微量で免疫抑制、発達障害、甲状腺機能障害と関連する衝撃的な最近の研究を根拠にしています。

 

具体的には、PFOAは膵がんとの関連性が指摘されており、

日本における膵がんの発生率、有病率、死亡率が

アジアで最も高いことは驚くべきことではありません*

 

また、慢性腎臓病もPFOAと密接に関連しているなか、

日本は世界中で最も高い慢性腎臓病の有病率を有しています。**

 

日本は明らかに、関連する疾患や障害を強調しない古いデータに依存しています。

日本は、公衆衛生の問題よりも産業の利益を優先しています。

これは大きな悲劇です。」

 

根拠となる論文もリンクしてくださっています。

Global trends in pancreas cancer among Asia-Pacific population

J Gastrointest Oncol. 2021 Jul;12(Suppl 2):S374S386.


**Chronic Kidney Disease in Japan

Kunitoshi Iseki Internal Medicine/Volume 47 (2008) Issue 8  Pages 681-689


日本のこの緩すぎる規制値を改め、

私たちの健康を日本政府に守らせるには、

市民と政府のオープンな対話が必要であるとも

パットさんは書いています。

 

日本政府は、国連特別報告者との対話さえも拒絶するような姿勢を続けていますが、

まずは、私たち市民がひとりでも多く、

アメリカからの警鐘、国連特別報告者からの警鐘に

耳を傾けることから始まるのかなと思います。

 

 

今週は、もうひとつ、声が届いたようなお知らせがありました。

パットさんも読んでくれた、

そして先週はみなさんにAI翻訳で読んでくださいとお願いした

有害物質の国連特別報告者の報告や日本政府の返答を

ヒューライツ大阪さんが日本語で要約してくれました。

 

ぜひこちらもお読みください。

■沖縄の米軍基地周辺のPFAS汚染および騒音被害に対して国連特別報告者が「最も深刻な懸念」を伝える、 日本政府は「科学的知見に基づいて着実に対応を進めている」と回答(4/25

https://www.hurights.or.jp/archives/newsinbrief-ja/section1/2025/06/pfas-425.html

 

 

英語の原文のリンクです

■マルコス・オレリャーナ「有害廃棄物」特別報告者と

ペドロ・アグロ「水と衛生」特別報告者による沖縄PFAS問題に関する書簡

https://spcommreports.ohchr.org/TMResultsBase/DownLoadPublicCommunicationFile?gId=29725

゜★。.:*:'.:*:'

 

 

++ 番外編 ++

今回文書を送ってくれた、パット・エルダーさんを覚えていらっしゃいますか?

昨年、神戸での講演会でPFAS問題を語ってくれた方です。(私も司会を務めました)

        ↓

☆あなたの水は大丈夫?~発がん性のPFASから身を守るために~

https://whatsnew-on-flowersandbombs.blogspot.com/2024/07/pfaspfas.html

 

当時、通訳をしてくれたレイチェルさんがパットさんに

先週の当メルマガを紹介して、パットさんがご紹介した文書を送ってくれました。

文書全文は、後ほど日本語訳をして、私の長文用のブログ(Words for Peace)に掲載させてもらう予定です。

 

声はやはり遠くに届きますね♪

 

 

 

++ 今週の気になるニュース  ++

 

日本政府も司法も、被害者の声を聞く耳をもたず・・・

 

■東電旧経営陣の責任、高裁は認めず 原発事故「13兆円賠償」ゼロに

朝日新聞202566

https://www.asahi.com/articles/AST650GCFT65UTIL00LM.html

 

■「責任誰が」法廷に怒号 逆転敗訴に憤る原告ら 東電株主訴訟

時事通信社 2025/6/6

https://news.yahoo.co.jp/articles/4c7a2e9286267e80440c305185ae3552a8e6e038

 

 

■福島第1原発事故による放射線被曝で甲状腺がん発症 

当時小620代女性が追加提訴

産経新聞2025/6/3

https://www.sankei.com/article/20250603-RPXNYF5V3JMI3KXTFKTXQ2QRZA/

訴状によると、女性は福島県いわき市出身。高校生だった2015年、原発事故の影響を調べるため県が定期実施する「県民健康調査」で腫瘍が見つかり、翌年甲状腺がんと診断され、手術を受けた。医師は「がんは原発事故前からあった」と説明したが、カルテを開示請求した結果、13年の健康調査ではがんの兆候はなかったという。

東京都内で記者会見した女性は「自分のがんは原発事故以降にできたのは明らかだ。事故との因果関係がないという一企業の見解が、医療機関の説明さえもゆがめている」と訴えた。

 

原発事故を矮小化する政府や企業が、医療機関も、行政も、司法も、

そして日本社会全体をゆがめていると、私は感じています。

 

斎藤元彦兵庫県知事も、自らを正当化するために、多くをゆがめている・・・

 

■情報漏えい、斎藤知事が指示か 

前総務部長、2月に関与否定から「概要伝えた」と主張一変 兵庫

神戸新聞2025/06/04

https://nordot.app/1302886872712086271?c=899922300288598016

 

減給で済むような問題だと思っているところが、恐ろしいです。

   ↓

■斎藤知事減給、採決見送り浮上 兵庫議会複数会派が調整

共同通信2025/6/6

https://news.yahoo.co.jp/articles/40b1789e6cde34f560abad34f3fc5ef502be1d8f

 

最後に、デマがゆがめる社会を糺すために・・・

 

■丸尾牧・兵庫県議、NHK党・立花孝志氏を提訴

街頭演説で虚偽事実 「民主主義の規範が崩壊」と訴え

ラジオ関西トピックス 2025/6/6

https://news.yahoo.co.jp/articles/f50693ab9ef70133c9940b1d802412ac3e854806

「虚偽の発信で人を貶(おとし)めることは許せない。これでは民主主義の規範が崩壊するし、特に議員にとっては言論の萎縮につながる。今回の提訴が歯止めとなるきっかけになればと思う。なぜ、立花氏がデマを流し続けたのか、周辺事情も明らかにしたい。また、日本での情報発信におけるファクトチェックの脆弱(ぜいじゃく)さも問いただす裁判になれば」丸尾議員

 

丸尾さんは、これまでも県議として、兵庫県民のために懸命に働いてくれましたが、今度は日本社会全体のために身を挺して働いてくれる決意をされたようです。感謝しかありません。

 

 

 ++ イベント紹介 ++

 

☆ドキュメンタリー映画「原発をとめた裁判長そして原発をとめる農家たち」上映会

日時:2025621日(土)14時〜1630

場所:宝塚市立男女参画センター1AB(阪急・JR宝塚駅直結)

参加費:500

参加申し込み連絡:必要なし

「原子力発電の危険性を伝えるために人生をかける元裁判長。放射能被災で一度は諦めた農業を太陽光発電とともに蘇らせる福島の人々。使命を持った者たちの意思がスクリーンにみなぎる!!) (映画フライヤーより)

ソーラーシェアリングをすすめる西谷がある宝塚での開催です。

原発をとめるための様々な取り組みを、映画を通して学びつつ、原発や再生可能エネルギーについてなどなど、感じたことを皆でシェアし合いませんか?

主催:原発の危険性を考える宝塚の会

詳細:https://www.facebook.com/events/3917137715165001/

 

 

☆汚染した除染土壌を全国で使うってどういうこと?

講演(1415)(オンライン講演です)

汚染・被ばく拡大につながる除染土壌再利用計画

講師:大沼淳一さん(Cラボ市民放射能測定センター運営委員・みんなのデータサイト運営委員、高木基金顧問、原子力市民員会福島原発事故部会等)

日時:2025年6月21日(土)14時~16時30分

会場:西宮市民会館 第301会議室 阪神西宮駅東口(市役所口)から北へ1

(会場とオンライン参加)

参加費:無料    

主催:阪神・市民放射能測定所

詳細:https://hanshinshs.blog.fc2.com/blog-entry-331.html

 

 

 

++   ++          ++          ++  

 素晴らしい夢をみて、それを行動に移せ

                       ナバホ族の格言

++   ++          ++          ++  

 

 

♪ 最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。 ♪

 

 

 

♪♪ 発行者プロフィール ♪♪

小橋かおる 「花と爆弾-もう、戦争の暴力はやめようよ-」著者。

2004年の出版以来、アフガニスタンとイラクの子どもたちの支援を続けています。

2011年からは福島の子どもたちの健康を守る活動も支援させてもらっています。

さよなら原発神戸アクションの共同世話人も努めています。

できることをコツコツ、じわじわ続けたいと思います。

「花と爆弾」HPhttps://hanabaku.blogspot.com/ 

ブログ「花と爆弾」Words for Peace: https://flowersandbombs.blogspot.com/

ブログ「7世代に思いをはせて」https://nanasedai.blogspot.com/

メールマガジン「7世代に思いをはせて」(無料)の登録はこちら

https://www.mag2.com/m/0000273399.html

 

日本から最も遠い国のひとつかもしれない
アイスランドの猫です。


2025年5月31日土曜日

【第868号】遠くに届く声

 「どんなことも7世代先まで考えて決めなくてはならない」

ネイティブ・アメリカン(イロコイ族)の格言

                                         

゜★。.:*:'.:*:'

 

たぶんネイティブアメリカンのことわざだったと思うのですが、

「声は遠くに届く」を実感した今週でした。

 

家族や友達も理解してくれないことも、

声に出してみれば、遠くの知らない誰かに届いて、

一緒に動いてくれる・・・

 

これまでもいろいろ実感したことがありましたが

(「花と爆弾」を上梓してからのみなさんとのつながりが大切な一例です)、

 

なかなか知られない、理解されないPFASの汚染問題について、

また、放射能汚染土の全国拡散を可能にする環境省の省令について、

今週は、遠くジュネーブの国連の「有害廃棄物」特別報告者のスタッフとやりとりができ、

そして、貴重な書簡も日本政府に送られていることを知りました。

 

 

PFAS「極めて深刻な懸念」 国連特別報告者、政府に表明 

基地周辺の人権侵害や浄化の義務明記なしも指摘

沖縄タイムス 2025/5/27

https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/1591241

 

■マルコス・オレリャーナ「有害廃棄物」特別報告者

ペドロ・アグロ「水と衛生」特別報告者による沖縄PFAS問題に関する書簡

https://spcommreports.ohchr.org/TMResultsBase/DownLoadPublicCommunicationFile?gId=29725

書簡は英文ですが、AI翻訳でお読みください。

 

これまでは「言語の壁」があり、国連の文書を読むことや、

または国連に情報提供することも困難を伴うことが多かったと思いますが、

AI翻訳のおかげで、だいたいの意味は理解することが可能な環境になったと思います。

 

AIに起因する問題に翻弄されることも多いですが、

このAI翻訳をうまく使って、言語の壁を打ち破れば、

もっと遠くまで声が届くはずです。

゜★。.:*:'.:*:'

 

 

 

++ 今週の気になるニュース  ++

PFAS汚染は、沖縄や米軍基地だけの問題ではありません。

関西は企業によるPFAS汚染が深刻です。

 

■ダイキン「PFOA曝露が問題となるであろう」 

社外秘文書で25年前に予測 いま、続出する間質性肺疾患

TANSA 中川七海 20250529

https://tansajp.org/investigativejournal/11993/

 

PFOA汚染巡りダイキン工業淀川製作所の地元で住民団体設立、6月に血液検査

幸田泉 2025/5/28

https://news.yahoo.co.jp/expert/articles/bf68d7b61283dd90a10fe43c5b14e42a88e716b0

 

■兵庫県宝塚市の水道水のPFAS値が気になっていたので、

水道局による出前講座に参加してきました。

簡単な報告ですが、フェイスブックに投稿しました。

https://www.facebook.com/kaoru.kohashi/posts/pfbid0iPMUcRSifv1dv5hiMwsojVex8Ez1cS9uZzUzuhipYmQUwBowGBsghHvTLCXVYjMil

 

 

61日は「人権擁護委員の日」

いじめやハラスメントなどの特別相談窓口などを開設へ

テレビ愛知 2025/5/27

https://news.yahoo.co.jp/articles/42315262341300acaed87b10640f6275a8be4d31

 

日本政府は、この人権擁護委員会があるから、

世界各国が設置している国内人権機関は、日本に必要ないと

国連人権理事会に説明を続けています。

 

実際は、まったく違いますので、こちらをご覧ください。

     ↓

■国内人権機関とは ヒューライツ大阪

https://www.hurights.or.jp/archives/institutions/

 

 

++ イベント紹介 ++

 

617最高裁不当判決を正し、司法の独立を求める!~原発事故は国の責任です~

最高裁包囲行動      日時:616日(月) 1130集合  12001330

プレ企画 シンポジウム  日時:615日(日) 1300開場  1330開始

世論に訴える都内デモ    日時:615日(日) 1630集合  1700開始

詳細:https://blog.goo.ne.jp/617saikousai

 

615日のシンポジウムでは、前国連特別報告者のセシリア・ヒメネス=ダマリ氏のビデオメッセージも紹介される予定です。

東京なので参加はできませんが、

私も少し協力したので、メッセージを楽しみにしています。

 

 

++   ++          ++          ++  

 素晴らしい夢をみて、それを行動に移せ

                       ナバホ族の格言

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♪ 最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。 ♪

 

 

 

♪♪ 発行者プロフィール ♪♪

小橋かおる 「花と爆弾-もう、戦争の暴力はやめようよ-」著者。

2004年の出版以来、アフガニスタンとイラクの子どもたちの支援を続けています。

2011年からは福島の子どもたちの健康を守る活動も支援させてもらっています。

さよなら原発神戸アクションの共同世話人も努めています。

できることをコツコツ、じわじわ続けたいと思います。

「花と爆弾」HPhttps://hanabaku.blogspot.com/ 

ブログ「花と爆弾」Words for Peace: https://flowersandbombs.blogspot.com/

ブログ「7世代に思いをはせて」https://nanasedai.blogspot.com/

メールマガジン「7世代に思いをはせて」(無料)の登録はこちら

https://www.mag2.com/m/0000273399.html

 

 

声は遠くに、実際はローカルに?
今週は近くのしあわせの村の日本庭園に行きました。

2025年5月24日土曜日

【第867号】対話と会話の違いは?

 「どんなことも7世代先まで考えて決めなくてはならない」

ネイティブ・アメリカン(イロコイ族)の格言

                                         

゜★。.:*:'.:*:'

 

今読んでいる『「人」から考える「ビジネスと人権』の中で、

劇作家の平田オリザ氏による他者とのコミュニケーションについての考察が

興味深かったので、ご紹介します。

 

英語圏では、会話は「カンバセーション」、

対話は「ダイアローグ」と、明確に違うものとされます。

しかし、日本では、その違いはあまり意識されてきませんでした。

 

平田氏は、会話は「親しい人同士のおしゃべり」、

対話は「異なる価値観を持った人とのすり合わせ」であると定義しています。

 

 

私自身も、数年前から関わるようになった国連特別報告者や人権理事会で、

この「対話」という言葉に触れる機会が多くなり、

また「対話」という姿勢が重要視されているのだなぁと感じていたことから、

気になっていたものなので、とても腑に落ちた定義でした。

 

 

今読んでいる本は、「ビジネスと人権」についてなので、

日本の企業の多くが、被害を受ける人(ライツホルダーやステークホルダーと呼ばれます)との「対話」が苦手だが、回避はするべきでない。

だからと言って、対話の場を設けても、聞き流すだけの姿勢で臨むことは、

よからぬ結果をもたらすだろう、

と企業を主語にした文脈になっていますが、

 

これは日本政府にも当てはまるなぁとつくづく思います。

 

 

今週、東京電力福島第一原子力発電所のALPS処理水についての

国連特別報告者6名からの情報提供要請に対する日本政府の回答

外務省のサイトに掲載されました。

 

最後に国連報告者とは?として、下記の説明が付記されています。

 

「特別報告者は、特定の国の状況又は特定の人権に関するテーマについて調査報告を行うために、人権理事会から個人の資格で任命された独立の専門家であり、同専門家の見解は、国連又はその機関である人権理事会としての見解ではない。」

 

いかがでしょう?

聞く耳持たずという印象を受けませんか?

 

本来、国連特別報告者の任務は、

人権問題について「調査、助言、勧告、報告」することであり、

すなわち、その問題の世界的エキスパートとして、政府と対話することです。

 

聞き流すだけの姿勢では、

日本国にもよからぬ結果をもたらすのではないでしょうか?

 

 

= 今読んでいる本 =

*『「人」から考える「ビジネスと人権」』湯川雄介著 有斐閣 2024年刊

     ↑

一般企業の人権担当者にわかるように書いているので、

人権で被害を受ける人とは?など、大切なエッセンスがまとめられていています。

企業担当者だけでなく、すべての人に読んでもらいたいです(被害者になる可能性は皆にあるはずですから)。

 

 

= 関連サイト =

■特別報告者6名からの情報提供要請に対する日本政府の回答

外務省2025/5/19

https://www.mofa.go.jp/mofaj/fp/hr_ha/pagew_000001_01661.html

 

国連特別報告者についての基本的な説明はこちらが参考になると思います。

(ちょっとわかりにくいですが。)↓

■特別手続き(国連広報センター)

https://www.unic.or.jp/activities/humanrights/hr_bodies/special_procedures/

 

 

= 関連ブログ記事再掲 =

7世代に思いをはせて【第801号】PFASから見る「ビジネスと人権」

https://nanasedai.blogspot.com/2024/02/801pfas.html

゜★。.:*:'.:*:'

 

 

 

++ 今週の気になるニュース  ++

 

■ダイキンPFOA作業員に間質性肺疾患 「粉がいっぱい服についた」

医師「被害者は5人、10人では済まない」

TANSA 公害PFOA 20250520

https://tansajp.org/investigativejournal/11960/

(ダイキンは)自社の論文ではないため、質問に答えられないという。だが、分析方法や精度は論文内に書かれている。そもそも科学誌『Industrial Health』に掲載済みということは、査読された論文なのだ。「答えられない」のではなく、「答えたくない」だけではないのか。

   ↑

ダイキンは自社の労働者の人権侵害の可能性を認めて、

ビジネスと人権指導原則に則ってしっかり対応する必要があるでしょう。

 

 

■「食品安全委員会に書き直された」と座長が爆弾発言!

PFASリスク評価への「介入」はあったのか

SlowNews 2025/5/23

https://slownews.com/n/ned336da23179

 

食品安全委員会という内閣府の組織は、国民よりも企業のために動いている?

PFASの評価した時の論文差し替えや事務方の「暗躍」も憤りますが、

農薬の評価のための論文選択は、農薬企業がやっている・・・

ほとんど泥棒に鍵を作らせているみたいなものだと思いませんか?

   ↓

■殺虫剤ネオニコチノイドは安全なのか? 

日本と欧米で分かれる判断 PFAS、食品添加物と同じ構図

猪瀬聖 2025.5.21

https://news.yahoo.co.jp/expert/articles/3e59bc871e81861811c384a0cba9901530ac3a05

 

奪われるのは、私たちの健康と未来です。

 

 

最後に混迷の続く兵庫県について。

■斎藤知事「重く受け止めたい」消費者庁の「公益通報者保護法の徹底通知」にコメント「大切な制度。しっかり制度運用したい」

MBSニュース 2025/5/23

https://news.yahoo.co.jp/articles/2115efe725d4f3db071f85dc84efd992c4048256

 

斎藤元彦氏の兵庫県知事としての記者会見を、この半年ほどの間に何度も視聴しましたが、彼の「重く受け止める」は「聞き流す」という意味であると私は理解しています。

 

 

 

++ イベント紹介 ++

 

☆つなぐ神戸市会議員団市政カフェ@zoom

日時:2025527(火)の20時から21時まで(無料)

つなぐ神戸市会議員団では、市民と神戸市政をつなぐ、オンラインカフェを

月に1回(第4火曜日 20時 から 21時)開催しています。

 

5月議会が26日から6月10日まで開催されます。

 今回は香川しんじ議員に、つなぐ会派としての取り組みを中心に

 報告していただき、交流したいと思います。

 5月議会は短いですが、議長などの役員を決めますし、

 10月の市長選挙に向けた市長の動きもあるかもしれません。

参加希望の方は下記よりお申込みください。     

https://peraichi.com/landing_pages/view/tsunagukobe

 

※お問い合わせ内容欄に、「市政カフェ参加希望」とご記入ください。

メールアドレスに、当日の参加URLをお送りいたします。

主催:つなぐ神戸市会議員団

     ↑

私も参加して、神戸市のPFAS対策について質問しようと思います。

 

 

++ 英語のブログを更新しました ++

 

Peace-preaching Kamishibai in Osaka

https://tankaagainstwar.blogspot.com/2025/05/

 

久しぶりの更新ですが、アジア圏からのアクセスの多いブログですので、

関西万博に来る人もいるかなと思い、

道頓堀での素晴らしい紙芝居の取り組みを紹介してみました。

参考にした記事はこちらです↓

■ミナミで平和説く紙芝居、万博会期中に毎日上演へ

https://namba.keizai.biz/headline/5587/

 

 

++   ++          ++          ++  

 素晴らしい夢をみて、それを行動に移せ

                       ナバホ族の格言

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♪ 最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。 ♪

 

 

 

♪♪ 発行者プロフィール ♪♪

小橋かおる 「花と爆弾-もう、戦争の暴力はやめようよ-」著者。

2004年の出版以来、アフガニスタンとイラクの子どもたちの支援を続けています。

2011年からは福島の子どもたちの健康を守る活動も支援させてもらっています。

さよなら原発神戸アクションの共同世話人も努めています。

できることをコツコツ、じわじわ続けたいと思います。

「花と爆弾」HPhttps://hanabaku.blogspot.com/ 

ブログ「花と爆弾」Words for Peace: https://flowersandbombs.blogspot.com/

ブログ「7世代に思いをはせて」https://nanasedai.blogspot.com/

メールマガジン「7世代に思いをはせて」(無料)の登録はこちら

https://www.mag2.com/m/0000273399.html

 

新緑が美しい季節ですね

2025年5月17日土曜日

【第866号】島根原発をめぐるお話

 「どんなことも7世代先まで考えて決めなくてはならない」

ネイティブ・アメリカン(イロコイ族)の格言

                                         

゜★。.:*:'.:*:'

 

今週は、2024年12月に再稼働された

島根原発2号機の再稼働についての現地からのお話を聞きました。

 

経済産業省大臣からは、

「政府として、島根原発2号機の進めることとする」との文書が島根県に送りつけられ、

それに従うように、島根県知事は「苦渋の決断」として再稼働を受け入れ、

それを実行するために、島根県の行政は、地域住民にリスクを伝えずに説明する。

 

「被ばくのリスクよりも、他の災害のリスクを考えましょう。」

「屋内退避しながら、介護ヘルパー制度も使ってください。」

「避難が必要になったら、バスが迎えにきます。」と行政は説明したそうです、

 

 

原発事故で放射能が降り注ぐところに、誰がバスを運転して来てくれるのですか?

誰がヘルパーとして来てくれるのですか?

災害リスクの方を重視するということは、放射能が降り注ぐ中、

例えば、地震で崩れた道の補修などを誰かにさせるということですか?

皆、被ばくしながら普通に行動しろということですか?

 

ほんとうに恐ろしい再稼働だと思いました。

 

 

このところ読んでいる「ビジネスと人権」の書籍にこのようなことが書いてありました。

(  )部は、私の解釈による加筆です。

 

地域住民にとって、(原発よって)収入が増える、

(道路などが通って)生活が豊かになるというプラスの面があったとしても、

それはある権利が失われたという人権侵害とは何の関係もないことで、

札束で頬をたたくようにも思われ、注意が必要な考え方です

との主旨が書かれていました。

 

地方自治の権利、当事者が決定プロセスに参加する権利を侵害し、

被ばくしない権利をないがしろにしながら原子力発電に固執する日本政府。

 

一体、誰のための政府なのでしょう?

 

 

=関連サイト=

■北西の風が吹くとき~島根原発をめぐるお話

https://sayogenkobe.blog.fc2.com/blog-entry-274.html

 

=今読んでいる書籍=

『「人」から考える「ビジネスと人権」』湯川雄介著 有斐閣 2024年刊

゜★。.:*:'.:*:'

 

 

++ 署名 ++

島根原発と同じく住民置き去りの再稼働がまた行われようとしています。

ご協力ください。

■柏崎刈羽原発の再稼働の前提となる緊急時対応(避難計画)を了承しないでください避難も屋内退避もできず、住民が置き去りに(5月25日正午締め切り)

https://foejapan.org/issue/20250513/23967/

 

 

++ 今週の気になるニュース  ++

 

■福島県の帰還困難区域 活動全面自由化検討へ 

個人ごとに線量管理 自民復興加速化本部が提言案

福島民友2025/05/14

https://www.minpo.jp/news/moredetail/20250514124299

原発事故に伴う除染で出た土壌の県外最終処分の実現に向け、政府が率先して理解醸成のため福島県外での再生利用の実績を着実に重ね、「使われることが普通」な状況をつくるよう求める方向だ。

 

原発事故を起こしても、無謀な再稼働を進め、

放射性汚染土や廃棄物の再利用で放射性物質を拡散し、

どこまでも被ばくを軽視する日本政府に憤ります。

 

 

最後に、無法地帯のように混乱の続く兵庫県についてです。

 

■兵庫第三者委“文春への情報提供者も対象”「報道の自由」萎縮の声

毎日新聞 2025/5/13

https://news.yahoo.co.jp/articles/f240d48779a4aa8df11e55a0609582f840628910

 

■私的情報の漏えい対応、兵庫県の消極姿勢が浮き彫り 

投稿の削除要請せず 第三者委報告

神戸新聞NEXT 2025/5/14

https://www.kobe-np.co.jp/news/society/202505/0018981070.shtml

 

■〈兵庫県が刑事告発〉「外部通報を徹底的に潰すとの宣言だ」

斎藤知事が作った「もうひとつの第三者委」狙いは文春の“情報源”のあぶり出しか?

〈県は“報道への圧力”を否定〉

集英社オンライン 2025/5/15

https://news.yahoo.co.jp/articles/e911dd90f19bfd522af85f1ba666502d2e8e4b4a

 

 

 

++ イベント紹介 ++

 

☆「アフガニスタンの女性たちのいま」

2025年アフガニスタン訪問報告会

<日時>

523(金) 札幌エルプラザ 4F 18:00開場 18:3020:30

524(土) 室蘭中小企業センター 13:30開場 14:0016:30

531(土) 大阪ドーンセンター視聴覚室 13:30開場 14:0016:30

6 8(日) 東京 北とぴあ 701会議室 13:30開場 14:0016:30

参加費500円 (18歳以下・学生無料)

(報告会)

20218月のターリバーンの復権により、アフガニスタンでは憲法が停止され、とりわけ女性の人権が抑圧されています。中学校以上の女子教育が停止され、女性の就労も困難となりました。RAWAと連帯する会は今年も4月末から5月初旬まで現地に赴き女性たちの生活と闘いに接してきました。

就労支援・識字教室・秘密の学校・アートコースなど現地の状況をお知らせします。

連絡先  e-mail: rawa-jp@hotmail.co.jp

詳細: https://afgan-rawa.blogspot.com/2025/05/blog-post.html

 

アフガニスタンの行方もずっと見続けいきます。

 

 

++ 5月15日はナクバ・デーでした ++

 

「ナクバ・デー」は、1948年に75万人以上のパレスチナ人が集団で土地を奪われ、移住させられた原罪を思い起こさせる厳粛な日である。これは戦争による悲劇的な事故ではない。民族を抹殺することによって国家を誕生させた、意図的な民族浄化政策だった。(中略)

私たちがリアルタイムで目にしているのは、ナクバとは別のものではなく、その継続なのだ。

続きをお読みください。

  ↓

■ナクバの日 真実と向き合うことが正義への第一歩である

日本語で読むアラビアのニュース

https://www.arabnews.jp/article/opinion/article_148411/

 

 

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 素晴らしい夢をみて、それを行動に移せ

                       ナバホ族の格言

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♪ 最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。 ♪

 

 

 

♪♪ 発行者プロフィール ♪♪

小橋かおる 「花と爆弾-もう、戦争の暴力はやめようよ-」著者。

2004年の出版以来、アフガニスタンとイラクの子どもたちの支援を続けています。

2011年からは福島の子どもたちの健康を守る活動も支援させてもらっています。

さよなら原発神戸アクションの共同世話人も努めています。

できることをコツコツ、じわじわ続けたいと思います。

「花と爆弾」HPhttps://hanabaku.blogspot.com/ 

ブログ「花と爆弾」Words for Peace: https://flowersandbombs.blogspot.com/

ブログ「7世代に思いをはせて」https://nanasedai.blogspot.com/

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