2021年11月13日土曜日

【第683号】10万円給付するぐらいで何を大騒ぎ?

 「どんなことも7世代先まで考えて決めなくてはならない」

ネイティブ・アメリカン(イロコイ族)の格言 

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総選挙が終わって、

様々な政策の案が報道されていますが、

18才以下への10万円給付をめぐる報道を聞くたびに、

本音を言うと「みみっちいなぁ」と思います。


そんなことを思いながら、

キッチンで皿洗いをしていたときに、

ふと思いついたのですが(だから、ただの思いつきです(^_^;)

よく「保守」と称する人たちは、

「子どもが3才になるまでは、母親が子育てをするべきだ」みたいなことを

言っていると思いますが、

それならば、ひとりの子どもが3才になるまでは、

毎月15万円ぐらい

国が支給したらどうでしょう?


もう30年前から少子化が問題になっていたのに、

ますます問題は悪化したのですから、

(私は日本の子育て環境が劣悪だからだと思いますが)

それぐらいの政策は考えるべきではないでしょうか?


そして、3才を過ぎたら、

他国はできているのに日本はできていない、

希望すれば無料(もしくはとても低額)で保育園に預けることができる体制を整え、

小学校に入学すれば、給食費は無料、

高校も授業料無料はもちろんのこと、

北欧並みに大学院まで授業料無料など、

するべきことはたくさんあって、

10万円給付で喧々がくがくやっているのを見ると、

ほんとうに遅れているなぁと思います。



よく保守の人たちは、「日本の国際競争力が~」とか、

「日本の防衛力が~」とか、問題にしているようですが、

世界のいわゆる「先進国」は、

国民に高度な教育、または最新技術の訓練を受けてもらって、

国際競争力を高めているのです。

若者に「奨学金」と言う名の借金を背負わせて、

そのためのアルバイトで勉強時間を削らせて

教育を受けさせている国が、どうやって国際競争に勝てるでしょう?

また、子育てをないがしろにして、

人口が減って、何が「防衛力」でしょう?



自民党がまたまた安定多数を得た総選挙でしたが、

ほんとうの保守ならば、

ほんとうにこの国の未来を思うならば、

1回こっきりの10万円ごときで紛糾している場合ではなく、

もっと大胆な政策を打つ時です。




= 関連サイト =

■岸田内閣の目玉政策「一律10万円」を維新、れいわが批判「どこまでケチや」

日刊スポーツ2021/11/10

https://news.yahoo.co.jp/articles/2d9ef8122ad6b2adadb76dd6e68c469184f56f70


ところで、「何があっても心配するな!そんな国をあなたと作りたい」がモットーの

れいわ新選組の政策では、子どもに毎月3万円支給なんですね。

私の思いつきの方が大胆だったのかな?

■れいわニューディール

https://reiwa-shinsengumi.com/wp-content/uploads/2021/09/71-naka0911.png

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++ 今週の気になるニュース  ++

■所得と貯蓄の世帯数集計で分かる、日本社会の「富の格差」

ニューズウィーク日本版 2021年11月10日

https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2021/11/post-97431.php

「日本で一番多いのは、年収100万円台で貯蓄ゼロの世帯という過酷な現実」

      ↑

100万円台はもとより、世帯所得が年間300万円以下の貯蓄ゼロの世帯がかなり多いです。

これは、多くの方がかつかつの生活を強いられているということだと思います。

少なくとも、困窮している方たちの生活費の負担を少しでも軽くするために、

軽減税率8%の消費税は0%にする、

住宅費の補助や公共住宅の充実など、様々な対策の必要があると思います。



■延岡市の小学校の廃棄サッカーゴールから放射性物質 人体には影響なし・宮崎県

宮崎放送 2021/11/9

https://news.yahoo.co.jp/articles/e9d7f91b5e09f865808b0229ac5390530951890b

「県の保健所が測定をしたところ、

最大で0.038mSV/hの放射線量が確認されたということです。」

    ↑

0.038mSV/hの放射線量とはどういう書き方でしょう?

38マイクロSv/hという意味だとしら、ものすごい放射線量です。

延岡市のホームページに詳細が書かれていました。

■廃棄サッカーゴールからの放射線量検出について 掲載日:2021年11月8日

http://www.city.nobeoka.miyazaki.jp/display.php?cont=211108230316

「延岡保健所が測定したところ、密着した状態で最大0.038mSV/h、

2m離れた状態で最大0.014mSV/hでありました。

人の健康に影響を与えるとされる国の基準は、

1年間の累積で100mSV以上とされていますが、・・・」


100mSVは、1年間ではなく生涯の累積被ばくの基準です。

単位の選び方から、この100mSVの扱いまで、不信感が募ります。

それにしても一体このサッカーゴールがどこからやってきたのか?

調べなければならないでしょう。

九州で見つかったのなら、日本各地で見つかっても不思議ではないですから。



■<11日に考えた>野生キノコの出荷自粛要請相次ぐ 

新たに5市町村、基準超の放射性物質

東京新聞 2021年11月11日

https://www.tokyo-np.co.jp/article/142172

「群馬県は10月、野生キノコ類から放射性物質を基準値(1キロ当たり100ベクレル)

を超えて検出したとして、新たに5市町村で出荷自粛を相次いで要請した。」

注:原発敷地内では、1キロ当たり100ベクレル超えのものは、

低レベル放射性物質として、厳重保管です。


■原発避難者の医療費支援、縮小へ 23年度にも 国が自治体と協議

朝日新聞DIGITAL 2021/11/10

https://news.yahoo.co.jp/articles/4fe50db0373f3ce4715651c46c6ce12bfdf87efe

「事故から10年を超え、減免策が異例の長期に及んでいるため、

復興庁は「ほかの被災者との公平性の観点から問題がある」などとして、」

    ↑

原発事故と他の災害の違いは、

10年経っても放射性セシウム137の放射線量は半減もしないところです。

地震や津波と違って、放射能汚染は現在進行形の災害。

原子力緊急事態宣言継続中なことも、原発事故が現在進行形の証です。

そして何よりも、放射能の健康被害は後になって現れてきます。

そこを無視して、「他の被災者と公平性云々」とは、

それこそ公平ではないと思います。


この国は、放射線被ばくをどう思っているのか?




++ イベント紹介 ++


まだまだ先ですが、ぜひご予定ください。

放射能汚染ゴミが、一般ゴミとして、またバイオマスの燃料として燃やされるのを止めるために。

☆原発事故と放射能汚染ゴミ@Zoom茶話会

~燃やして隠蔽?国の放射能汚染ゴミの処理を問う~

お 話: 和田 央子(わだ なかこ )さん(放射能ゴミ焼却を考えるふくしま連絡会)

日 時: 2021年12月19日(土)19:00~21:00

会 場: Zoom(URLなどは下記をご覧ください。)

参加費:無料 (zoomをお使いの方なら、どなたでも大歓迎です。)

※カンパ歓迎 

<講師プロフィール>

和田 央子(わだ なかこ )さん

東京生まれ。2001年、夫と自然豊かな地方での暮らしを求めて福島にIターン。

2012 年環境省が鮫川村に建設した初の指定廃棄物(※原発事故により汚染された、1kgあたり8,000Bqを超える放射性物質を含む廃棄物)の焼却実証実験施設の近くに居住していたことをきっかけに、放射能汚染ゴミ問題に取り組む。


主催:さよなら原発神戸アクション

詳細: http://sayogenkobe.blog.fc2.com/blog-entry-228.html 

(zoomのURL、カンパの宛先も掲載されています。)



☆~花と爆弾賛同企画~

■対テロ戦争の20年~体験者・専門家に聞く、これまでとこれから@VFPピーススピーキングツアー2021

日時: 日本時間 2021年12月5日(日)、午前10時〜午後1時 

開場: 午前9時20分   *9時半より開演までに特別上映会

会場: Zoom (参加費: 無料)

お申し込み:下記グーグルフォームにご記入ください。                         https://forms.gle/Ue4LagwKMnSn5Hs69

主催: VFPピーススピーキングツアー実行委員会


*日本語・英語の字幕および同時通訳によるイベントです。

詳細はこちらをご覧ください↓

https://whatsnew-on-flowersandbombs.blogspot.com/2021/11/20vfp2021.html

    ↑

今回も素晴らしい登壇者が勢揃いです。

私も司会進行を努めさせてもらう予定です。

ぜひ、ご参加ください。



++ ブログ紹介 ++

この20年間の「対テロ戦争」の始まりを、当時の日記をもとに綴っています。

11月12日の日記を書き足しました。

    ↓

Words for Peace: 2001年10月以降の日記

http://flowersandbombs.blogspot.com/2021/10/



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 素晴らしい夢をみて、それを行動に移せ

                       ナバホ族の格言 

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♪ 最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。 ♪




♪♪ 発行者プロフィール ♪♪

小橋かおる 「花と爆弾-もう、戦争の暴力はやめようよ-」著者。

2004年の出版以来、アフガニスタンとイラクの子どもたちの支援を続けています。

2011年からは福島の子どもたちの健康を守る活動も支援させてもらっています。

さよなら原発神戸アクションの共同世話人も努めています。

できることをコツコツ、じわじわ続けたいと思います。

「花と爆弾」HP:https://hanabaku.blogspot.com/ ←2020年5月より新しくなりました

ブログ「花と爆弾」Words for Peace: http://flowersandbombs.blogspot.com

ブログ「7世代に思いをはせて」https://nanasedai.blogspot.com/

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https://www.mag2.com/m/0000273399.html

2017年のフィンランドの街角で
北欧から学びたいと思っての訪問でした