2025年1月11日土曜日

【第848号】阪神淡路大震災から30年となる1月に・・・

 「どんなことも7世代先まで考えて決めなくてはならない」

ネイティブ・アメリカン(イロコイ族)の格言 

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来週は、阪神淡路大震災から30年となる1月17日を迎えます。


「被災地責任」という言葉をご存じですか?

このところ聞かれる言葉なのですが、

神戸新聞が、地元からの声とともに紹介していたので、抜粋させていただきます。


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「被災地責任」という言葉が語られる。

 災害の記憶や教訓を発信し、次の被害軽減につなげる。その責任が被災地にはある-。そんな意味で用いられることが多い。


「被災地の市民が防災や復興について考え、発信していく。それは強制されることではないが、重要なこと」


「これ以上、何をすれば…」のつぶやきもまた、被災地の声に違いない。


 その声は、私たちの発した無数の教訓を国や自治体がどれだけきちんと受け止め、災害対策に生かしてきたのか、という重い問いかけでもある。


■<災害の記憶 死を忘れない>(2)「被災地責任」、自問し続け

神戸新聞 2025/1/6

https://www.kobe-np.co.jp/news/society/202501/0018513040.shtml 

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「これ以上、何をすれば・・・」


私もそう思います。

被災者は、懸命に伝えてきました。


でも、避難所は30年前から大して変わらず、

原発事故の被災者や避難者の声も聞かず、

おそまつな避難計画のまま

古い原発が次々と再稼働される・・・。


「被災者責任」よりも、

「政府責任」という言葉を

もっともっと聞きたい1月です。



= 関連サイト =

■<社説>災害関連死/避難所改善し命守らねば

神戸新聞2025/1/10

https://www.kobe-np.co.jp/opinion/202501/0018526724.shtml

「石破茂首相は「スフィア基準」と呼ばれる国際基準を踏まえ、

避難所の生活環境を改善する方針を表明した。」


スフィア基準について↓

■「避難所の質の向上」のためにスフィア基準の活用を

支援の質とアカウンタビリティ向上ネットワーク(JQAN)2024/01/09

https://jqan.info/news/1442/

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また原発事故が起きたら?

同じ苦難の繰り返しを強いられるのは住民です。

オンラインでとても簡単に意見が送れますので、

ぜひ、あなたのご意見を☆

    ↓

■第7次エネルギー基本計画(案)に対する意見の募集について

経済産業省資源エネルギー庁

受付開始日時 2024年12月27日12時0分

受付締切日時 2025年1月26日23時59分

https://public-comment.e-gov.go.jp/pcm/detail?CLASSNAME=PCMMSTDETAIL&id=620224019


原発の最大利用をうたう第7次エネルギー基本計画。

この目標を達成するために、税金と電気料金からどれほど利権構造に注ぎ込まれるのか?

廃炉や核のゴミ処理、そして再生可能エネルギーと省エネ技術にこそ、注ぐべきです。

何よりも、私たちの暮らしと国土と未来を守るために。




++ 今週の気になるニュース  ++


住民の不安を押さえつけながら、再稼働は続く・・・

■島根原発2号機、営業運転を再開 30キロ圏に45万人、避難課題

共同通信2025/1/10

https://news.yahoo.co.jp/articles/a8760bdb7e60cf6db5ce99f7e07cbf51bcc2733a



そして、PFASへの私たちの不安もまた

押さえつけられてしまうのでしょうか?


■【社説】水道のPFAS 周回遅れの対応を見直せ

西日本新聞 2025/1/9

https://news.yahoo.co.jp/articles/81174d2462751d9f5b42b1cb81ffd2e4943293c7

「PFAS対策で日本は周回遅れと言わざるを得ない。暫定目標値はPFOSとPFOAの合計で1リットル当たり50ナノグラム(ナノは10億分の1)だ。米国の飲料水は、この2種の基準が各4ナノグラムと厳しい。欧州でも厳格化の動きがある。

 環境省は暫定目標値をそのまま水質基準に採用する構えだが、妥当なのか十分な説明はない。規制の遅れが被害拡大を招いた過去の公害の反省を踏まえ、対応をためらってはならない。」


この緩い水質基準の採用前に、環境省がパブコメ「意見募集」を行うと思いますので、

そこでしっかり声を届け、せめて欧米並みの基準を求めましょう。



++ イベント再掲 ++


☆PFAS汚染の現在地―大阪、兵庫、岡山の事例から見えた課題

講師:フリージャーナリスト・作家 幸田 泉さん

日時:2025年1月18日(土)午後1時30分~3時

会場:神戸学生青年センターホール(ウェスト100、本館2階)

(阪急六甲下車徒歩2分、JR六甲道下車徒歩12分)

参加費:1000円 (わかもの 500 円)

主 催:公益財団法人 神戸学生青年センター

詳細:https://ksyc.jp/seminar/ss202501-02/



いよいよ明日と明後日です。京都と神戸でお待ちしています♪


☆藤田早苗講演会@京都 

演題  学ぼう国際人権(私たちの力を高めるために)

日時  2025年1月12日午後2時半から

場所  京都弁護士会館地階大ホール

参加費 500円

主催:国内避難民の人権に関する国連特別報告者による訪日調査を活用する会

申込先: https://bit.ly/3zYIt6B

詳細:https://www.facebook.com/events/567247656200492


☆藤田早苗講演会@垂水・神戸

日時  2025年1月13日午後1時半から

場所  神戸市立垂水文化センター

参加費 500円

主催:プラットホームたるみん

詳細:https://www.facebook.com/events/1151977222931167




☆Chocolate for Peace! チョコ募金2025

わたしたちのことをわすれないで!

~イラクとシリアの子どもたちの声をチョコ募金で届けます。

https://www.jim-net.org/2021/10/05/7283/




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 素晴らしい夢をみて、それを行動に移せ

                       ナバホ族の格言 

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♪ 最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。 ♪




♪♪ 発行者プロフィール ♪♪

小橋かおる 「花と爆弾-もう、戦争の暴力はやめようよ-」著者。

2004年の出版以来、アフガニスタンとイラクの子どもたちの支援を続けています。

2011年からは福島の子どもたちの健康を守る活動も支援させてもらっています。

さよなら原発神戸アクションの共同世話人も努めています。

できることをコツコツ、じわじわ続けたいと思います。

「花と爆弾」HP:https://hanabaku.blogspot.com/ 

ブログ「花と爆弾」Words for Peace: https://flowersandbombs.blogspot.com/

ブログ「7世代に思いをはせて」https://nanasedai.blogspot.com/

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30年前の1月17日の朝、電気もガスもない中、
私を温めてくれた当時の愛猫