2025年1月18日土曜日

【第849号】2025年1月17日の日記

 「どんなことも7世代先まで考えて決めなくてはならない」

ネイティブ・アメリカン(イロコイ族)の格言 

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阪神淡路大震災から30年となる1月17日はおだやかな晴天。


授業のため向かった大学の中庭には、

30年前、震災で命を落とした学生や教職員のための記念碑があり、

花束が捧げられていた。

数名の学生が、彼らが生まれる前に亡くなられた先輩たちに手を合わせていた。


授業には全員が出席し、

無事2024年度の講義が終わる。

「1年間、ありがとうございました」と

教室を去って行く学生たち。

この日に、平穏に授業を終えられたことに、感謝の念が深まる。



午後5時半、三宮駅で降り、東遊園地へ向かう。

追悼の集いを撮るために上空をヘリコプターが行き交う。

30年前も無数のヘリコプターが飛んでいたからか、

この音は、どうも好きになれない。


午後5時46分。

地震発生より12時間後に合わせて、黙祷。

「私たちは、1秒後に何が起こるかも知らない」との言葉が流れた。

そのとおりだ。

30年前の1月16日夜、

次の日の朝の悲劇を知りながら眠った人はいない。


でも、今は、

1秒先のこともわからないことを、私は知っている。



午後6時。

東遊園地のすぐ南にある関西電力のビルの前に行く。

金曜日の午後6時から、毎週ここで「原発をやめろ」と声をあげている人たちがいる。

今週で655回目とのこと。


日本列島ほど地震の多い土地に

多数の原発を建てている国はない。


神戸は30年経って、街並みを見る限りはまったく震災の跡はない。

しかし、原発事故では30年経っても、

放出された放射性セシウムの放射能力は半分になるだけだ。


1秒先のこともわからない。

ならば、原発をやめることが、減災、防災の第一歩だろう。


関西電力ビルに浮かびあがる1・17の文字。

ほんとうにその文字の意味をわかっているのだろうか?


そのビルを背後に、帰路についた。


゜★。.:*:・'゜☆。.:*:・'゜★




++ 今週の気になるニュース  ++


1月11日に司会を務めたPFAS緊急学習会を朝日新聞の大久保記者が取材し、記事にしてくれていました。しっかりとした報告記事となっていますので、ぜひご一読ください。

        ↓

■「より厳しいPFAS基準値を」京大名誉教授が指摘 最新研究もとに

朝日新聞(大久保直樹)2025年1月13日

https://www.asahi.com/articles/AST1D4QZ9T1DPIHB00XM.html



■発がん性指摘のPFAS代表物質が京都の川で暫定目標値超える 

産廃影響か「じわじわしみ出る可能性」

京都新聞 2025/1/14

https://news.yahoo.co.jp/articles/42f468ffb3236432cea9e7a52326c2e36cdb09e2

    ↑

PFOAの代替物質のPFHxAが1190ナノグラム/Lも検出された報じる記事です。

他国ではPFAS全体は規制されていく中、日本では代替物質が野放しか・・・

これは関西全体で深刻な問題になる可能性を感じます。



水だけではなく、食を通してのPFASの影響についての京大の原田先生の記事です。

      ↓

■「日本の水道水は世界一安全」はウソだった

 発がん性PFASの影響を最も受けている”超身近な食材の名前”

PRESIDENT online 2025/1/17

https://news.yahoo.co.jp/articles/e70c0f54fe1b9231fc12b06efa818b5834e3ae1b



最後に一応の朗報を。停戦が長く続くことを願うしかありません。

      ↓

■イスラエル、ガザ停戦承認 首相「違反なら戦闘再開」

共同通信 2025/1/18

https://news.yahoo.co.jp/articles/75f48604c51204dd2789d6580d5836e6cb6481e5




++ イベント紹介 ++


2024年に国連女性差別撤廃委員会(CEDAW)が発表した、女性差別撤廃条約の実施状況に関する日本報告書審査の総括所見でも取り上げられた沖縄におけるPFAS汚染の問題点。

PFAS汚染は、沖縄、米軍基地周辺だけの問題ではありませんが、特に胎児の健康を守るために声をあげ続けられている、沖縄のみなさんのお話を聞く貴重な機会です。

      ↓

☆オンラインセミナー「女性の人権から沖縄の米軍基地によるPFAS汚染を考える」

日 時:2025年2月23日(日) 14:00-15:30

方 法:ZOOMオンライン(UDトークあり)

報 告:

・宜野湾ちゅら水会の活動  町田直美さん(宜野湾ちゅら水会代表)

・沖縄のPFAS汚染の現状   照屋正史さん(宜野湾ちゅら水会事務局長)

・沖縄(琉球)の「先住民族」「女性」であることにより直面する複合差別の視点から

        まつだかなこさん (宜野湾ちゅら水会メンバー、琉球大学修士課程)

参加費:無料

定 員:90名(先着順)

※2/21(金)正午申込締切 ZOOM情報は同日中にお送りします。

主催:ヒューライツ大阪

詳細:https://www.hurights.or.jp/japan/event_seminar/2024/12/pfas.html




++ ひとりひとりにできること紹介 ++


☆Chocolate for Peace! チョコ募金2025

わたしたちのことをわすれないで!

~イラクとシリアの子どもたちの声をチョコ募金で届けます。

https://www.jim-net.org/2021/10/05/7283/



☆第7次エネルギー基本計画(案)に対する意見の募集について

経済産業省資源エネルギー庁

受付開始日時 2024年12月27日12時0分

受付締切日時 2025年1月26日23時59分

https://public-comment.e-gov.go.jp/pcm/detail?CLASSNAME=PCMMSTDETAIL&id=620224019


原発の最大利用をうたう第7次家寝るギー基本計画。

この目標を達成するために、税金と電気料金からどれほど利権構造に注ぎ込まれるのか?

廃炉や核のゴミ処理、そして再生可能エネルギーと省エネ技術にこそ、注ぐべきです。

私たちの暮らしと国土と未来を守るために。

オンラインでとても簡単に意見が送れますので、

ぜひ、あなたのご意見を☆




++ ++ ++ ++

 素晴らしい夢をみて、それを行動に移せ

                       ナバホ族の格言 

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♪ 最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。 ♪




♪♪ 発行者プロフィール ♪♪

小橋かおる 「花と爆弾-もう、戦争の暴力はやめようよ-」著者。

2004年の出版以来、アフガニスタンとイラクの子どもたちの支援を続けています。

2011年からは福島の子どもたちの健康を守る活動も支援させてもらっています。

さよなら原発神戸アクションの共同世話人も努めています。

できることをコツコツ、じわじわ続けたいと思います。

「花と爆弾」HP:https://hanabaku.blogspot.com/ 

ブログ「花と爆弾」Words for Peace: https://flowersandbombs.blogspot.com/

ブログ「7世代に思いをはせて」https://nanasedai.blogspot.com/

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https://www.mag2.com/m/0000273399.html

2025年1月17日午後5時46分@東遊園地

関西電力ビルに浮かぶ1・17 ・・・