2025年12月20日土曜日

【第897号】ダイキンPFAS公害調停始まる!

「どんなことも7世代先まで考えて決めなくてはならない」

ネイティブ・アメリカン(イロコイ族)の格言

                                         

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今週は、大阪の摂津市で開かれた

ダイキンPFAS公害調停をすすめる会」の結成総会に参加しました。

 

会場が満席となるほどの公害調停申請人の方たちと、

これまで科学的にPFAS汚染の実態を追跡されてきた

小泉昭夫京都大学名誉教授、原田浩二京都府立大学教授、

そして弁護団の弁護士の皆さんが集まって、

美しかった摂津をPFASで汚染したダイキン工業に、

汚染企業として公式に住民との話し合いの場を設けること、

情報公開、環境調査、健康調査の実施、

最終的には個別の補償を求めていくための結成総会でした。

 

私も発言の機会をいただきましたので、国際人権の観点からふたつお伝えしました。

 

被害者が救済にアクセスできるメカニズムを構築することは

「ビジネスと人権に関する指導原則」の三本柱のひとつで、

「ステークホルダーとのエンゲージメントと対話の重視」、

ダイキン工業にとって、地域住民(ステークホルダー)との対話は、

まず必要なエンゲージメント、一丁目一番地です。

 

また、国際的にはPFAS規制強化の潮流は明らか。

現在、有害物質と人権に関する国連特別報告者は、

数ある有害物質の中でも、PFASに特化した報告書を作成中です。

ヨーロッパでは、包括的PFAS規制が始まろうとしています。

 

 

ダイキン工業も、グローバル企業として、

人権を尊重し、自社のもたらしたPFAS汚染に向き合い、

この公害調停に真剣に取り組み、

被害者が救済にアクセスできるメカニズムを構築するのが、

当然やるべきこと(人権デューデリジェンス)。

 

 

最後に、ビジネスと人権作業部会Yeophantong委員(訪日調査メンバー)の、

あるシンポジウムでの私の質問への回答を紹介します。

 

利益を人よりも優先する企業、人々の健康と環境を犠牲にする企業にとって、

グローバルなサプライチェーンとグローバル市場で生き残ることは

ますます困難になるでしょう。なぜなら、ビジネスと人権、

特に義務的な人権デュー・ディリジェンスに関する法律が増えているからです。」

 

1223日には、公害調停が正式に申請される予定です。

ぜひ、ご注目ください。

 

 

++ 関連サイト&ニュース ++

 

サポーター、募集しています!

■ダイキンPFAS公害調停をすすめる会

公式サイト http://d-pfas.jp/

 

■地下水から国の目標値の520倍超 有害性指摘のPFAS 

ダイキン工場周辺での検出問題 対話の必要性を」周辺住民が公害調停の申請へ 

カンテレ 2025/12/13

https://news.yahoo.co.jp/articles/e3164b6e28ff3c8c9a0948f19fd3c8a447f8f4a2

 

■政府のPFASガイドラインは「曖昧で不明瞭なことばかり」 

摂津市議会が具体策を求め、政府への意見書を全会一致で可決

TANSA 20251219

https://tansajp.org/investigativejournal/12984/

 

摂津市議会、全会一致!地元の結集は大切です。

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++ 今週の気になるニュース  ++

 

■発がん性指摘の化合物PFAS 国の規制基準、根拠不透明と批判 

神戸でシンポ、市民団体指摘

神戸新聞2025/12/17

https://www.kobe-np.co.jp/news/akashi/202512/0019821924.shtml

 

私たちの健康に深く関わるPFASリスク評価が、根拠不透明なものであることを、

神戸でのシンポジウム報告として、伝えてくれている記事が

今日の神戸新聞の紙面で大きく取り上げられていました。

多くの人に、日本のPFASの規制値が安心できるものではないことが伝わってほしい。

 

 

深刻な研究結果です。

■PFAS原因か、米で死亡率3倍 地下水汚染地域の乳児

神戸新聞2025/12/10

https://www.kobe-np.co.jp/news/zenkoku/core/202512/0019798379.shtml

「汚染施設の下流域では死亡率が高いだけでなく、

早産が約1・2倍、低体重児が約1・4倍と推定。

下流域に住むのは高所得世帯層で、医療を受けたり、

水を浄化する能力が不足したりしているわけではないという。」

 

 

■原発への支援「市民社会も監視を」、アジア開発銀行が融資を解禁 

日本は最大の出資国 基準・体制これから

東京新聞20251214

https://www.tokyo-np.co.jp/article/455936

 

■東電と国の"共犯者"になってはいけない

「反原発」ではない元新潟県知事が再稼働に「待った」をかけた理由

PRESIDENT Online 2025/12/17

https://president.jp/articles/-/106324

 

「インチキ」な避難計画で原発を再稼働する国が、

アジアにも推し進める原発・・・どこまで無責任なのでしょう?

 

 

 

++ おススメ動画 ++

■あわはら富夫市議(つなぐ会派)一般質問(神戸市会2025/12/9

https://www.youtube.com/watch?v=SnJB72rw0ME

    ↑

つなぐ神戸市議団のあわはら市議が、神戸港を軍事利用させないために、

とても大切なことを市議会で語られています。

非核神戸方式が採用されていないころ、

米軍に利用されていたころの神戸港の暗い歴史・・・。

動画の18分ごろから4分ほどです。ぜひご覧ください。

 

 

++ イベント紹介 ++

 

☆つなぐ神戸市会議員団市政カフェ@zoom

日時:20251223(火)の20時から21時まで(無料)

つなぐ神戸市会議員団では、市民と神戸市政をつなぐ、オンラインカフェを

月に1回(第4火曜日 20時 から 21時)開催しています。

参加希望の方は下記よりお申込みください。

https://peraichi.com/landing_pages/view/tsunagukobe

 

※お問い合わせ内容欄に、「市政カフェ参加希望」とご記入ください。

メールアドレスに、当日の参加URLをお送りいたします。

主催:つなぐ神戸市会議員団

 

 

いよいよ明日です!

☆藤田早苗さん講演会@神戸・垂水

【日時】2025年1221日(日)1330~1630

【会場】垂水文化センター多目的ホール

   (住所:神戸市垂水区日向1-5-1レバンテ垂水2番館3階)

https://www.kobe-bunka.jp/facilities/tarumi/

【講演者】藤田早苗さん(エセックス大学人権センターフェロー)

【参加申込】https://x.gd/mvSLo

【参加費】500円(18歳未満無料)

【チラシ】 http://www.nagoya.ombudsman.jp/himitsu/251221.pdf

【主催】「プラットホームたるみん tarumin2024@gmail.com

 

 

 

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 素晴らしい夢をみて、それを行動に移せ

                       ナバホ族の格言

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♪ 最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。 ♪

 

 

 

♪♪ 発行者プロフィール ♪♪

小橋かおる 「花と爆弾-もう、戦争の暴力はやめようよ-」著者。

2004年の出版以来、アフガニスタンとイラクの子どもたちの支援を続けています。

2011年からは福島の子どもたちの健康を守る活動も支援させてもらっています。

さよなら原発神戸アクションの共同世話人も努めています。

できることをコツコツ、じわじわ続けたいと思います。

「花と爆弾」HPhttps://hanabaku.blogspot.com/

ブログ「花と爆弾」Words for Peace: https://flowersandbombs.blogspot.com/

ブログ「7世代に思いをはせて」https://nanasedai.blogspot.com/

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