「どんなことも7世代先まで考えて決めなくてはならない」
ネイティブ・アメリカン(イロコイ族)の格言
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今週の9月2日は、提訴から13年となる原発賠償関西訴訟の判決日でした。
2011年の東京電力福島第一原発事故により、
環境中に大量に放出された放射性物質から身を守るため、
日本各地に避難された方たちの中で、関西に避難された方たちが原告となって、
13年間、法廷で闘ってこられた裁判で、
私も、10年以上傍聴に通いました。
判決の言い渡しは、たったの5分足らず。
何の説明もせず、原発事故に国の責任はないことをごにょごにょと述べて、
裁判官たちは立ち去ったそうです。
私は、傍聴券が当たらなかったこともあり、
裁判所の前での、いわゆる「旗だし」で、そのことを知ったのですが、
ちょうど前日、国連の有害物質に関する特別報告者が昨年提示したガイドライン
『有害物質の文脈における司法へのアクセスと実効的な救済に関するガイドライン』をもとに、
救済に関するブログ記事を書いていたこともあり、
この理不尽な裁判のプロセスに、はらわたが煮えくり返る思いでした。
原告たちは、13年という人生の貴重な時間と労力を、
たった5分のわけのわからない判決のために浪費させられました。
なぜ13年もかかったのか・・・
それは、裁判所が原告世帯全員の証言を聞くとしたことも一因でした。
原告さんたちは、本人尋問では思い出したくもない震災当時の労苦を人前で語り、
東京電力の代理人からは、執拗なまでの失礼な質問に晒されました。
あれは、司法による公開の人権蹂躙だったのではないか?
『有害物質の文脈における司法へのアクセスと実効的な救済に関するガイドライン』
ガイドライン22:
各国は、有害物質への曝露が関与する事案について、裁判所が迅速に審理を行うよう確保すべきであり、不当な遅延を招くような引き延ばし工作やその他の戦術を認めないものとする。
そして、この大阪地裁の判決は、2022年の”6・17最高裁判決”のほぼコピペで、
防潮堤を高くしていても津波による事故は防げなかっただろうから、
(原発の規制・監督責任がある)国に責任はないという、お粗末な理由の判決。
その最高裁判決を出した当時の裁判官たちのうち、
菅野
博之氏(元裁判長)は、判決直後に東電の代理人を務める法律事務所へ天下り。
ガイドライン14:
各国は、自国の司法機関が利益相反や企業による支配から独立していることを確保すべきである。
このような司法が出した理不尽な判決に、
世界の150か国では、国民が救済を求めて訴えることのできる
国連の制度「個人通報制度」も、
日本は政府が批准していないので、
日本国民は使えず、泣き寝入りするしかない・・・。
これほど被害者が救済されない、この国の仕組みはいったい何なのでしょう?
法廷を舞台にした人権蹂躙を見せつけられた私は、
被害者が救済される普通の国に変えてやる!と決意したのでした。
= 関連サイト =
判決前日にアップしたブログ記事
■見えない汚染からの救済を求めてー新潮流・有害物質における司法へのアクセスおよび実効的な救済に関するガイドライン
https://flowersandbombs.blogspot.com/2026/09/
9月2日の判決についての記事
■【原発賠償関西訴訟】「大晦日までに動いた区域外避難者だけ2年限定で認めてやる」大坂地裁が被害矮小化判決 国の責任も”6・17最高裁判決コピペ”で否定
民の声新聞2026/09/03
http://taminokoeshimbun.blog.fc2.com/blog-entry-861.html
最高裁判事たちの東電との関係について
■【全文公開】私たちのやるべきことは終わらない
——東電刑事裁判で明らかになった事実とともに
武藤類子(福島原発告訴団長)2025/04/04 https://chihei.net/?p=3725
個人通報制度とは?
■個人通報制度の導入を目指して
国際人権ひろば No.169(2023年05月発行号)
https://www.hurights.or.jp/archives/newsletter/section4/2023/05/post-201957.html
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++ 今週の気になるニュース ++
先週ご紹介した国連報告書「PFASと人権」について、関心が高まりつつあり、
ジャーナリストの諸永さんからもコメントを求められ、記事になりました。
↓
■「地球規模で水破産」と警告。PFAS汚染を“人権侵害”とする国連の報告書が
企業のブランド価値とリスクを改めて問う
SlowNews
| スローニュース 諸永裕司 2026/9/4
https://slownews.com/n/nbffcfaf09450
ひとりでも多くの方に、PFAS汚染の日本の現状と規制の遅れが伴うリスク(健康、環境、そしてビジネスにも)が伝わり、
国連人権理事会や特別報告者の意義が知られ、日本の現状の改善につながることを願います。
先週のメルマガでご紹介した神戸新聞の3回シリーズの最終回の記事
■<「普通の暮らし」求めて 原発賠償関西原告団、判決を前に>(下)
基本的原則 無用な被ばく、避ける権利は
神戸新聞 2026/8/30
https://www.kobe-np.co.jp/news/society/202608/0020761675.shtml
その判決を伝える記事
■原発賠償関西訴訟、国の責任またも認めず 兵庫の原告ら憤り
「求めた判決と真逆」「司法の自殺だ」
神戸新聞2026/9/2
https://www.kobe-np.co.jp/news/society/202609/0020775354.shtml
私も大阪地裁で判決の時を過ごしましたが、
ひどい判決について、通りすがりの若者と話すという、
少し楽しい経験をしたので、フェイスブックに記しました。
先週、さいたま市と仙台市で強行された放射性汚染土の花壇などへ埋めこみ・・・
情報までも埋めこもうとしている?
↓
■【震災・原発事故15年】偽情報積極対策を検討 政府・与党 再生土活用に向け
福島民友 2026/08/20
https://www.minpo.jp/articles/-/207715
「東日本大震災と東京電力福島第1原発事故に伴う風評払拭を進めるため、政府・与党がインターネット上などでの偽情報に対応する方策を検討していることが分かった。原発事故に伴う除染で生じた土壌の福島県外最終処分に向け、復興の足かせとなる情報へ対抗する必要性が高まるとみて、対応を進める。」
復興の足かせとなる情報を偽情報として対応する?
政府による情報統制のように理解できませんか?
++ イベント紹介 ++
その除染土って何?再利用って何?と思われた方は、ぜひ!
☆オンラインセミナー どう考える?「除染で生じた放射性物質を含む土」の再利用
対象 はじめてこの問題に接する方、 「基本のき」から知りたい人向け
日時 2026年9月8日(火)14:00-15:15
形式 オンライン(Zoomウェビナー)
内容(予定)
・「除染で生じた放射性物質を含む土」とは?
・「復興再生利用」とは?
・再利用の何が問題?
・住民への説明は?
・今後に向けて
参加費 無料/ご寄付歓迎
主催 国際環境NGO FoE Japan
詳細・お申込み https://foejapan.org/issue/20260903/31695/
関心が高まってくれている「PFASと人権」について、
貴重な発表の機会を得ましたので、ご案内します。
☆第26回総合学術研究集会(中国地区・ハイブリッド / オンライン)
9月20日にPFAS分科会がオンラインで開催されます。私も発表します。
演題:PFASと人権―国連有害物質に関する特別報告者の勧告からの一考察
小橋かおる(有害物質に関する人権擁護者)
申し込みなど詳細:https://jsa.gr.jp/d/sougaku/26/start
来週です!NHRIも他国にはあって、日本にはない人権救済も兼ねる機関です。
↓
☆第1回 NHRI(国内人権機関)について語る茶話会
日 時:2026年9月12日(土)13時半~16時半(13時開場)
場 所:長田区文化センター講習室(神戸市長田区若松町5-5-1)
行き方:JR・市営地下鉄新長田駅南西歩1分/山陽電鉄西代駅南西歩7分
参加費:1000円(学生以下500円)
定 員:30名(定員になり次第締め切ります)
講 師:松波めぐみ(大阪公立大学ほか 非常勤講師)
申込み:ja4hr.kobe@gmail.com
NHRI(国内人権機関)について聞いたことはある
なんとなく、必要な組織だということはわかっている
でも……どういうふうに役に立つのかを説明することはできない
NHRI(国内人権機関)について語る茶話会は、さまざまな人権課題について話を聞き、NHRI(国内人権機関)の仕組みと機能について振り返り、どうしたら日本にNHRI(国内人権機関)をつくれるのかをざっくばらんに話し合ってみようというお茶会形式のセミナーです。
第1回目のテーマは障害者です。
大阪公立大学ほかで非常勤講師を務めるとともに障害者運動に長く関わってこられた松波めぐみさんを講師としてお招きし、当事者や支援者が抱える課題や社会的障壁について、また、制度改善につなげた実例や経験についてお話しいただきます。
その後、お茶を飲みながら、政府から独立した人権に関わる専門機関であるNHRI(国内人権機関)をつくるために何ができるかを肩肘張らずに話し合ってみたいと思います。
ご自分のお好きなお茶とお菓子をご持参ください。
主 催:NHRI(国内人権機関)をつくろう!市民集会 in Kobe 実行委員会
詳細:https://www.facebook.com/events/1045479828459047/
戦争は最悪の人権侵害のオンパレード
☆ベテランズ・フォー・ピース(VFP)講演会@KOBE
神戸空港が軍事利用される?
戦争のリアルを元米兵・元自衛官に聞いてみよう!
日時:2026年10月6日(火) 18:30~20:40(18時開場)
会場:神戸市立中央区文化センター 会議室1001+1002(先着100名)
JR・阪急・阪神・市営地下鉄山手線三宮駅から徒歩6分 神戸市役所西側
参加費:1000円(25才以下無料)
通訳&コーディネーター:レイチェル・クラーク
= 登壇予定者 =
ケリー・ワッズワース(博士):米国長老派教会の聖職者。19年以上にわたり地域の会衆、医療施設、米軍に勤務。
ベンニャ・マルティネス: 25歳で米海兵隊に入隊。戦地への派遣を2度経験。
形川健一(なりかわけんいち):元自衛官。2012年アフリカのジブチ派遣を機に自衛隊と日本に疑問を感じ2014年依願退職。
●プレイベント 元自衛官・形川さんを囲む会(無料・カンパ歓迎)
10/6の午後3時より同センターの1003会議室(先着20名)にて、
空港や港が自衛隊に利用されるリアルを、形川さんに伺います。
午後の囲む会、夜の講演会とも 申し込み不要です。
問い合わせ:kaorukobashi@hotmail.com (小橋)
主催:2026VFPピース・スピーキングツアー@KOBE
詳細:https://whatsnew-on-flowersandbombs.blogspot.com/2026/07/2026kobe.html
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素晴らしい夢をみて、それを行動に移せ
ナバホ族の格言
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♪ 最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。 ♪
♪♪ 発行者プロフィール ♪♪
小橋かおる 「花と爆弾-もう、戦争の暴力はやめようよ-」著者。
2004年の出版以来、アフガニスタンとイラクの子どもたちの支援を続けています。
2011年からは福島の子どもたちの健康を守る活動も支援させてもらっています。
さよなら原発神戸アクションの共同世話人も努めています。
できることをコツコツ、じわじわ続けたいと思います。
「花と爆弾」HP:https://hanabaku.blogspot.com/
ブログ「花と爆弾」Words for Peace: https://flowersandbombs.blogspot.com/
ブログ「7世代に思いをはせて」https://nanasedai.blogspot.com/
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| 9/2判決の日の大阪地裁(右の茶色い建物) 上から目線で撮ってみました@弁護士会館 |