2019年11月30日土曜日

【第581号】無知の力


「どんなことも7世代先まで考えて決めなくてはならない」
ネイティブ・アメリカン(イロコイ族)の格言

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今週もこの国の首相の尻ぬぐいで、
官僚たちが、苦笑するしかないような事を、
大まじめな顔で答えていました。

野党の国会議員の「桜を見る会」招待客の資料開示請求をしたその直後に
その書類をシュレッダーにかけたのは、
シュレッダー予約の順番待ちが原因で偶然だ、とか、

「桜を見る会」の内閣府から出した招待状の
整理番号の「60」が
総理の招待枠を示すのかどうかは
書類を破棄したからわからないと、
自分たちが作った書類の意味がわからない、とか。


壊れていますね。


あまりのデタラメぶりに、
ジョージ・オーウェルの『1984』を思い出しました。
その『1984』中で、繰り返されるスローガン、

「戦争は平和である (WAR IS PEACE)
自由は屈従である (FREEDOM IS SLAVERY)
無知は力である (IGNORANCE IS STRENGTH)」

『1984』という狂った社会の中で繰り返される狂ったスローガンを
今まで現実の世の中で「当てはまるなぁ」と思ったことはなかったのですが、
今は、ひとつ納得するものがあります。


「無知は力である」


この国の行政機構を支えているはずの官僚たちに、
国民の代表である国会議員を前に、
あのような愚かなことを言わせて平気でいられるこの国の首相・・・

「厚顔無恥」はある意味「力」ですね。


この「無知の力」に、この国を壊させるわけにはいきません。
止められるのは私たち有権者だけ。
シラケたり、無関心でいたら、
ほんとうに『1984』のスローガンどおりの国になってしまいそうです。


= 関連ニュース =
■「桜を見る会」から透けて見える政府のご都合主義  
情報隠しと漏えい、使い分け
47NEWS 2019/11/28
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191128-00000001-yonnana-soci&p=2
[「桜を見る会」の問題は、もはや「税金で選挙区のお友達を接待?」という域を超え、
第2次安倍政権におけるあらゆる「影」の部分を明るみに出そうとしている。
「いつまで桜をやっているんだ」などと冷笑してすむ問題ではない。]

■削除の名簿データ「復元できないと聞いている」 菅氏
朝日新聞DIGITAL 2019年11月28日
https://www.asahi.com/articles/ASMCX3VLSMCXUTFK006.html
      ↑
「復元できない」のではなく、「復元したくない」のでしょう。

■野党が資料要求した1時間後に名簿細断開始 桜を見る会
朝日新聞DIGITAL2019年11月28日
https://www.asahi.com/articles/ASMCX64RHMCXUTFK022.html
「5月7、9日の午前には使われた記録がなく、野党議員が資料要求した
約1時間後に廃棄を始めていることなども疑問視した。」

■「安倍首相はうそをつくな」 桜を見る会、官邸前で抗議集会
東京新聞 2019年11月28日
https://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2019112801002317.html
声を上げてくれた皆さんに感謝です。


書類を作った官僚は「わからない」けれど、与党議員はわかっていたようです。
      ↓
■野党「招待は首相らの枠」 破綻ジャパンライフ元会長
神戸新聞NEXT 2019/11/29
https://www.kobe-np.co.jp/news/zenkoku/compact/201911/0012917148.shtml
「与党の説明により、預託商法などを展開して破綻した「ジャパンライフ」元会長宛ての2015年の招待状に振られた「60」の区分番号が安倍晋三首相らの推薦枠だったとの認識を示した。」

さて、次はどのような言い訳を用意しているのでしょう?
本来なら辞任しかないと思いますが。
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++ 今週の気になるニュース  ++
■排気筒の切断装置、刃が挟まり抜けず作業中断 福島第一原発
東京新聞 2019年11月28日
https://genpatsu.tokyo-np.co.jp/page/detail/1204
      ↑
福島第1原発の猛烈に汚染されている排気筒の解体作業が中断。
どうしようもなくなり、ほんとうは人が近づけない汚染レベルの排気筒付近に
作業員が行かなくてはならない事態になっています。
利権のために存在しているような原発のために、
これからもどれだけの人々が被曝を余儀なくされるのか・・・。


放射性物質は、拡散せずに厳重保管が鉄則です。
汚染水を「大阪湾に放出する」など許されません。
以前も兵庫県での震災がれきの受け入れについて「放射性物質には厳重な注意を」と
兵庫県本会議で質疑してくださった丸尾まき議員が、今回も動いてくださいました。
      ↓
■原発処理水の大阪湾放出に反対 関西の議員らが申し入れ
神戸新聞NEXT 2019年11月28日
https://www.kobe-np.co.jp/news/zenkoku/compact/201911/0012915492.shtml

■議員らが処理水放出反対意見書
NHK 関西NEWS WEB 2019年11月28日
https://www3.nhk.or.jp/kansai-news/20191128/2000022857.html

汚染水も汚染土も長期保管が可能ということも、
多くの方に知ってもらいたいです。



++ イベント紹介 ++
☆山本太郎@れいわ新選組党首が関西で街頭記者会見!
神戸三宮のマルイ前では、12月3日(火)18:00~
関西各地の予定は、リンクをご覧ください↓
https://reiwa-shinsengumi.com/schedule/


++ イベント再掲 ++
いよいよ明日です。
私は「さよなら原発神戸アクション」でブースを担当しています♪
☆ 第8回さようなら原発1000人集会
2019年12月1日(日) 2時 - (受付1時30分)@いたみホール 
当日/1,000円 前売/800円 
「私が大飯原発を止めたわけ」樋口 英明 さん 元福井地裁裁判長
「私たちはいま、静かに怒りを燃やす東北の鬼です」
 武藤 類子さん 福島原発告訴団団長 
詳細:https://www.facebook.com/events/396216504606594/


私たちの暮らしを根底から覆しかねない若狭湾の老朽原発を動かさないための
関西一円のリレーデモ&関電本店包囲行動が企画されています。
特に最終日の12月8日の14:00~の関電包囲大集会では、
私も司会担当の予定ですので、ぜひご参加ください。
      ↓
■高浜原発から関電本店まで200km リレーデモ■
 11月23日(土休)~12月8日(日) 
危険すぎる老朽原発・高浜1、2号機、
美浜3号機の再稼動を許さない!
詳細:https://blog.goo.ne.jp/takahamakarakanden/e/064dd85659b77a7f13019394cc9ef225


☆望月衣塑子記者 講演会
「民主主義とは何か?」
日時:2019年12月14日土曜日 14:00〜16:00 13時半 開場
参加費: 大人 千円 学生(高校生、大学生)500円
場所: 尼崎市立中央南生涯学習プラザ
(サンシビック尼崎内 尼崎市西御園町93-2 )
http://www.city.amagasaki.hyogo.jp/map/1000380/1000418/1000834.html
東京新聞記者である望月衣塑子さん著「新聞記者」が映画化。
メディアの現場がどうなっているのか?話をしていただきます。
詳細:https://www.facebook.com/events/607737113088172/
主催:望月衣塑子講演会実行委員会


【後記】
当メルマガでお知らせいたしておりました11月24日の学習会
「放射能汚染について考える〜私たちにできること〜」@尼崎は、
たくさんの方にご参加いただき、熱心に聞いていただき、
講師を務めさせてもらった者としては、ほんとうに光栄でした。
汚染水も汚染土も長期保管が可能ということを、
ひとりでも多くの方に知ってもらいたいと思いますので、
また後日、ブログにて報告させていただきますね。


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 素晴らしい夢をみて、それを行動に移せ
                       ナバホ族の格言
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♪ 最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。 ♪


++ 「7世代に思いをはせて」バックナンバーについて  ++
2008年10月から毎週土曜日に発行してきたメールマガジン「7世代に思いをはせて」。
2019年4月15日よりメールマガジン発行媒体のまぐまぐ!さんのサービス変更のため、
これまでのバックナンバー公開がなくなりました。
その後の投稿は下記のブログに転載する形で、
バックナンバー公開を私なりに続けています。ご活用ください。
ブログ:「7世代に思いをはせて」https://nanasedai.blogspot.com/
メールマガジン「7世代に思いをはせて」(無料)の登録はこちら↓
https://www.mag2.com/m/0000273399.html


♪♪ 発行者プロフィール ♪♪
小橋かおる 「花と爆弾-もう、戦争の暴力はやめようよ-」著者。
2004年の出版以来、アフガニスタンとイラクの子どもたちの支援を続けています。
2011年からは福島の子どもたちの健康を守る活動も支援させてもらっています。
できることをコツコツ、じわじわ続けたいと思います。
「花と爆弾」HP:http://www1.plala.or.jp/cheko/kaoru/
ブログ「花と爆弾」Words for Peace: http://flowersandbombs.blogspot.com
ブログ「7世代に思いをはせて」https://nanasedai.blogspot.com/


今週は紅葉が美しかったのが救いです。