「どんなことも7世代先まで考えて決めなくてはならない」
ネイティブ・アメリカン(イロコイ族)の格言
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もうかれこれ32年も前の話になりますが、
当時、私はオーストラリアに留学していて、
プログラミングのクラスを受講していました。
たまたま、教師も学生も、私以外は全員男性でした。
開始1週間目ぐらいの授業でだったか、
テキストに「あなたの上司が~~なら、
あなたは、彼または彼女にどのように回答しますか?」みたいな文章があって、
中東のある国からの留学生が、
「俺は女の下なんかで働かない!」のような発言をしました。
それまで、目の前でこのような発言をする人を見たことがなかったので、
一瞬、あまりの驚きに私はその学生を凝視するのみでしたが、
男性教師がすかさず、
「この国ではそのような発言は絶対に許されない」と強く諭し、
その後は問題なく半年の講義は終わりました。
その数年後、日本で私が大学教員を始めた頃、
学内でのあるカジュアルな会で、
たまたま、私以外は全員男性教員という場がありました。
どのような発言かは具体的には忘れたのですが、
ある高齢の教員が、女性軽視的な発言をしました。
さて、どうしようと一瞬考えていた時、
他の中年の教員が、
「そのような発言は、今の時代では問題ですよ。」と
やんわりと諭され、
他の方もうなずいていらしたので、
私が声をあげる必要もなく、
それ以上の問題は起こりませんでした。
これは20世紀の私の体験談です。
21世紀も20年も経って、
森氏や、後任に名前があがった川渕氏が、
「普通は当たり前と思うことも、
今はセクハラ、パワハラという時代だから」*
という認識なのが、不思議でなりません。
森氏も川渕氏も、
30年前はまだ50代だったでしょうに。
私の代わりに声をあげてくれた
あの男性教員たちと同じ年代だということを考えると、
これは老害などではなく、
第一には個人の問題だと思います。
そして、第二には、
これまで誰も諭してくれる人が彼らの周りにいなかったこと、
もしくは、組織の論理がそれが許されなかったことでしょう。
でも、時代はとっくに変わっている。
だから、今、女性だけではなく、
多くの男性も女性差別はいけないと声をあげている・・・
「この国ではそのような発言は絶対に許されない」
私が32年前にオーストラリアで聞いた言葉が、
日本でも当然のこととなるのは近いと、
私は思います。
= 関連サイト =
*毎日新聞に掲載されて記事を紹介する望月優大氏のツイートから引用。
https://twitter.com/hirokim21/status/1359891290297495553
今回のことをきっかけに、日本社会が変わることを願い、
優秀な日本人女性が世界に出て行っている実態の記事を紹介します。
↓
■男性ばかりの会議から見えてくる日本の未来 食い止める術は
Forbes Japan 2021/02/12
https://forbesjapan.com/articles/detail/39733
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++ 今週の気になるニュース ++
いつまでも原発にしがみつく発想も、30年以上変わりませんね。。。
止めましょう。
■原発7基の新増設計画を維持 首相の脱炭素宣言で解禁模索
共同通信2021/2/8
https://this.kiji.is/731480042224549888
東北、関東、いえ、日本全国の皆さま。
除染土という名の放射性汚染土が、30センチの覆土をしただけで
埋められようとしています。止めましょう。
■宮城・丸森で除染土処分試験 東北で初 草木と分別、安全性検証 環境省
河北新報 2021年02月07日
https://kahoku.news/articles/20210207khn000005.html
++ イベント紹介 ++
☆3・11東京電力福島第一原発事故から10年~Another 311を回避せよ!
2011年3月11日の東日本大震災が引き金となった
東京電力福島第一原発事故から丸10年を迎えます。
日本政府、電力会社は、10年を契機に関心が薄れると見越してか、
運転開始から40年を超える原発の再稼動に向けて着々と動いています。
その老朽原発は、神戸からも100キロほどしか離れていない
福井県の若狭湾にある原発群。老朽原発の危険性を、
原発立地自治体のひとつ福井県美浜町でずっと訴え続ける松下照幸さんと、
はんげんぱつ新聞編集委員の末田一秀さんにじっくりと聞き、
今後の脱原発への道を模索します。
次に起こりうる原発事故から私たちの神戸、近畿、そして日本を守るために。
日時:2021年2月27日(土)14:00~16:30
会場:Zoom(URLは下記のさよなら原発神戸アクションのブログに掲載)
参加費:無料・カンパ歓迎
(zoomをお使いの方なら、どなたでも大歓迎です。)
= 講師 =
松下照幸さん(福井県美浜町議会議員)
松下さんの40年の活動を記録したドキュメンタリー映画
『40年 紅どうだん咲く村で』サイトhttps://benidoudan.themedia.jp/
末田一秀さん(はんげんぱつ新聞編集委員)
『はんげんぱつ新聞』サイトhttps://cnic.jp/hangenpatsu/
主催:さよなら原発神戸アクション
詳細:http://sayogenkobe.blog.fc2.com/
♪私が司会を務めます♪
++ お薦め動画 ++
兵庫県民の皆さまへ
兵庫県は地球温暖化対策推進計画案について 2月16日 まで
意見募集(パブリックコメント)をしています。
https://www.kankyo.pref.hyogo.lg.jp/jp/info_list/21715
何を書いたら良いかな?と思われたら、ぜひ
「2/16締切! 丸尾県議と兵庫県温暖化対策に意見を書こう!」をご覧ください。
https://www.youtube.com/watch?v=r72bue6rQgc&feature=youtu.be
丸尾議員の解説で、兵庫県がどのような政策を持っているのか、
また足りないところはどこかがよく分かりました。
締め切りは2月16日ですので、ぜひこの30分ほどの動画を参考に、
兵庫県に「こうして、ああして」と意見を送りください。
++ ++ ++ ++
素晴らしい夢をみて、それを行動に移せ
ナバホ族の格言
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♪ 最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。 ♪
++ 「7世代に思いをはせて」バックナンバーについて ++
2008年10月から毎週土曜日に発行してきたメールマガジン「7世代に思いをはせて」。
2019年4月15日よりメールマガジン発行媒体のまぐまぐ!さんのサービス変更のため、
これまでのバックナンバー公開がなくなりました。
その後の投稿は下記のブログに転載する形で、
バックナンバー公開を私なりに続けています。ご活用ください。
ブログ:「7世代に思いをはせて」https://nanasedai.blogspot.com/
メールマガジン「7世代に思いをはせて」(無料)の登録はこちら↓
https://www.mag2.com/m/0000273399.html
♪♪ 発行者プロフィール ♪♪
小橋かおる 「花と爆弾-もう、戦争の暴力はやめようよ-」著者。
2004年の出版以来、アフガニスタンとイラクの子どもたちの支援を続けています。
2011年からは福島の子どもたちの健康を守る活動も支援させてもらっています。
できることをコツコツ、じわじわ続けたいと思います。
「花と爆弾」HP:https://hanabaku.blogspot.com/ ←2020年5月より新しくなりました
ブログ「花と爆弾」Words for Peace: http://flowersandbombs.blogspot.com
ブログ「7世代に思いをはせて」https://nanasedai.blogspot.com/
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明日はバレンタイン・デー 欧米では男性が女性に花やプレゼントを贈るのが通例ですが、 なぜか日本では女性が男性にチョコと定着。 これも不思議な展開ですね。 |