2021年2月6日土曜日

【第643号】もしもメンバーの3割が女性なら・・・

「どんなことも7世代先まで考えて決めなくてはならない」

ネイティブ・アメリカン(イロコイ族)の格言 

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今週は、日本の元首相でもあり、

現在、東京五輪・パラリンピック組織委員会の森喜朗会長による

会議で女性の発言を制限する必要があるかのような発言が、

世界的に波紋を呼びました。


日本でも、森会長の発言は許されないと、

菅首相を始め多くの人が言ってはいますが、

そのような発言をした人物を、

組織のトップから更迭するという動きは鈍いようです。


これまでも、権力を持った人物が、女性蔑視的な発言をしても、

ほんとうの意味で大事(おおごと)となってこなかった

男女差別を容認する、もしくは問題として矮小化する日本の風潮が、

またあぶり出された格好です。



想像してみましょう。

もしも、あの評議会の出席者の半分が、いえ、3割が女性だったとしたら?

あのような発言がなされたでしょうか?

発言されたとしても、参加者が首を振るとか、

司会者が軽く訂正を入れるなど、

即座に何らかの修正が行われたのではないでしょうか?



会議や重要なことを決める場所に、

女性の意見など、多様性がないことの損失を想像してみましょう。


同類のイエスマンばかりだと会議は上意下達ですぐに終わるでしょうが、

その同類メンバーでは気がつかない問題が、

いつまでも問題にされず、すなわち解決されず、

同じ問題に足を引っ張られ、

前進が難しい。


東京五輪・パラリンピック組織委員会だけではなく、

今の日本社会のあちらこちらで、

(特にコロナ禍で、あらゆる施策がうまく機能しない様を思うと)

見られる構図ではないでしょうか?



私は本職は大学英語講師なので、

女子学生ばかりでなく、男子学生にも好評の

プレゼンテーション動画を最後に紹介します。



「経済にしても社会にしても、うまくいっていないのは 

女の子に勇気を持つよう教えていないからだと思います。


この勇気の不足のために、

科学技術分野や経営幹部職や重役会議や議会や 

およそ重要な場所のほとんどで女性が少ないんです。


アメリカの経済にとって、あるいはどこの経済であれ、

成長し、真に革新していこうとするなら、

人口の半分を無駄にするわけには いかないのです。」



TED日本語 - レシュマ・サジャーニ: 女の子は完璧さよりも勇気を

https://digitalcast.jp/v/24288/



= 関連サイト =

■首相、森氏発言問題の幕引き図る?「IOCが終了表明」

朝日新聞DIGITAL 2021/2/5

https://news.yahoo.co.jp/articles/2caf5907196f7d851ebe3bf73363655511e68b74


日本の現状が簡潔にまとめられています。

    ↓

■森喜朗氏の「女性がたくさん入っている会議は時間かかる」発言を

「下支え」しているものは何か

安田菜津紀(フォトジャーナリスト) COMEO2021年2月4日

https://comemo.nikkei.com/n/n69771246ee01


権力者たちは許しても、私たちは許さない・・・1日も経たない間に5万筆!

 ↓

■「繰り返されないために」森会長の処遇検討や再発防止策求める署名5万筆

BUZZFEED JAPAN 2021/2/5

https://news.yahoo.co.jp/articles/3e1d92a0d00343bc892dffd4a8faa07998387ece

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++ 今週の気になるニュース  ++

他国は財政出動で国民の生活を守っています。

日本でもしっかり議論されることを願います。

    ↓

■日銀点検を読む:積極財政に期待、日銀は国債購入で金利上昇抑制を

=岩田規久男・前副総裁 ロイター2021年2月3日

https://jp.reuters.com/article/instant-article/idJPKBN2A30FE

「新型コロナウイルス対応の経済政策においては、

国債を大量に発行し感染拡大で打撃を受けた事業者などへの

休業補償に充てるべきだと主張。コロナが収束した後も

「マイナンバーカードなどを活用して所得と紐づけした上で、

低所得者にお金を配るというやり方が(経済の刺激に)ベターだ」との考えを示した。



この扶養紹介の問題も、当事者が声を上げることで問題が議論され、

少し前進してきたようです。

■生活保護、扶養照会緩和 厚労省方針「弾力的に運用」

中日新聞 2021年2月5日 

https://www.chunichi.co.jp/article/197014/



++ イベント紹介 ++

今回の森会長の女性軽視の発言が、

なんとなく流されていきそうな日本を見てもわかるように、

日本はいわば「人権後進国」です。日本の裁判所もとても後進的です。

この窮状を変えることができるひとつの手段は国際人権法かもしれないと、

私に思わせてくれたおふたり、藤田早苗さんとソノダさんが

パネラーとして登壇されるセミナーです。

    ↓

☆NCFOJ連続オンラインセミナー第2回

『誰でも使える国際人権法 〜福島原発事故の被災者の取り組みから学ぶ〜』

日 時:2021年2月12日(金)19時〜21時

方 式:オンラインセミナー(YouTubeライブによる視聴・チャット参加)

登壇者:ソノダさん(東電福島第一原発事故被災当事者)

    藤田 早苗さん(英国エセックス大学人権センターフェロー)

    海渡 雄一さん(弁護士)

    満田 夏花さん(国際環境NGO FoE Japan)

参加費:無 料(Peatixからご寄付も可能です)

主 催:表現の自由と開かれた情報のためのNGO連合(NCFOJ)

詳細:https://ncfoj-20210212.peatix.com/



☆3・11東京電力福島第一原発事故から10年~Another 311を回避せよ!

2011年3月11日の東日本大震災が引き金となった

東京電力福島第一原発事故から丸10年を迎えます。

日本政府、電力会社は、10年を契機に関心が薄れると見越してか、

運転開始から40年を超える原発の再稼動に向けて着々と動いています。

 その老朽原発は、神戸からも100キロほどしか離れていない

福井県の若狭湾にある原発群。老朽原発の危険性を、

原発立地自治体のひとつ福井県美浜町でずっと訴え続ける松下照幸さんと、

はんげんぱつ新聞編集委員の末田一秀さんにじっくりと聞き、

今後の脱原発への道を模索します。

次に起こりうる原発事故から私たちの神戸、近畿、そして日本を守るために。


日時:2021年2月27日(土)14:00~16:30

会場:Zoom(URLは下記のさよなら原発神戸アクションのブログに掲載)

参加費:無料・カンパ歓迎

(zoomをお使いの方なら、どなたでも大歓迎です。)

= 講師 =

松下照幸さん(福井県美浜町議会議員)

松下さんの40年の活動を記録したドキュメンタリー映画

『40年 紅どうだん咲く村で』サイトhttps://benidoudan.themedia.jp/

末田一秀さん(はんげんぱつ新聞編集委員)

『はんげんぱつ新聞』サイトhttps://cnic.jp/hangenpatsu/


主催:さよなら原発神戸アクション

詳細:http://sayogenkobe.blog.fc2.com/

♪私が司会を務めます♪




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 素晴らしい夢をみて、それを行動に移せ

                       ナバホ族の格言 

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♪ 最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。 ♪



++ 「7世代に思いをはせて」バックナンバーについて  ++

2008年10月から毎週土曜日に発行してきたメールマガジン「7世代に思いをはせて」。

2019年4月15日よりメールマガジン発行媒体のまぐまぐ!さんのサービス変更のため、

これまでのバックナンバー公開がなくなりました。

その後の投稿は下記のブログに転載する形で、

バックナンバー公開を私なりに続けています。ご活用ください。

ブログ:「7世代に思いをはせて」https://nanasedai.blogspot.com/

メールマガジン「7世代に思いをはせて」(無料)の登録はこちら↓

https://www.mag2.com/m/0000273399.html



♪♪ 発行者プロフィール ♪♪

小橋かおる 「花と爆弾-もう、戦争の暴力はやめようよ-」著者。

2004年の出版以来、アフガニスタンとイラクの子どもたちの支援を続けています。

2011年からは福島の子どもたちの健康を守る活動も支援させてもらっています。

できることをコツコツ、じわじわ続けたいと思います。

「花と爆弾」HP:https://hanabaku.blogspot.com/ ←2020年5月より新しくなりました

ブログ「花と爆弾」Words for Peace: http://flowersandbombs.blogspot.com

ブログ「7世代に思いをはせて」https://nanasedai.blogspot.com/


ジェンダー平等指数で長年トップを続ける
アイスランドでは、政党本部でも託児室がありました。
環境を整えることが大切です。
2017年レイキャビクにて
アイスランドに興味のある方は、拙ブログ記事、
「アイスランドで見つけたもの」をご覧下さい。
http://flowersandbombs.blogspot.com/2017/07/