「どんなことも7世代先まで考えて決めなくてはならない」
ネイティブ・アメリカン(イロコイ族)の格言
゜★。.:*:・'゜☆。.:*:・'゜★
私が初めてアメリカに行ったのは1980年。
それから2004年まで、定期的に数週間アメリカに滞在していましたが、
その度に、いつも思っていたのは、
「アメリカのような国にはなりたくない。」
(ただの私の狭い経験と主観ですので、恐縮ですが)
アメリカという国は金持ちのための国で、
政府は企業に牛耳られ、
企業の利益のために国民の健康は蝕まれ、
一般人は「消費の奴隷」のように、当時の私には見えていました。
アメリカに行かなくなって、20年。
日本が停滞、衰退して30余年。
すっかりアメリカにも追い越されてしまったことを実感するニュースが
4月10日に届きました。
米環境保護局(EPA)が飲料水に含まれるPFASに対する初の規制を発表しました。
PFASは環境や体内にいつまでも残留すると言われる「永遠の化学物質」です。
こちらの記事より大切なところを抜粋します。
■飲み水のPFASに米国初の規制、1億人守る新基準にのしかかる負担
National Geographic 2024/4/17
https://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/24/041600213/
***
EPAによると、新たな規制は、体内に蓄積して多くの健康問題を引き起こすことが知られている6種類のPFASから、1億人もの米国人を守ることにつながるという。PFASとの関連が指摘される健康問題には、腎臓がんや精巣がん、妊娠高血圧症候群、早産、肝臓および免疫系の疾患が含まれる。
なかでも毒性の強いPFOSとPFOAは基準値を1リットルあたり4ナノグラムとした(編注:日本の暫定基準値はPFOSとPFOAの合算で同50ナノグラム)
(この規制により膨大なコストがかかっても)それでも多くの専門家は、PFASに関連する健康問題を示す「証拠の重み」を考えれば、新たな基準値は理にかなっていると主張する。
「これだけ低い濃度でも、長い年月の間には大きな影響を及ぼすことがあります。化学物質が体内で生物濃縮を起こすからです」
***
20年、私がアメリカに行っていない間に、アメリカの国民は闘っていたようです。
企業の利益のために国民の健康が蔑ろにされているのは、
今や日本の私たちです。
PFAS汚染に放射能汚染・・・さまざまありますが、
企業の利益のために、私たちの健康と未来が
これ以上蝕まれないようにするには、闘うしかないなと、
つくづく思い知らされたアメリカからの朗報でした。
日本の水道水の基準も、せめてアメリカと同様の
「PFOSとPFOAの基準値は1リットルあたり4ナノグラム」を求めて、闘います。
= 関連サイト =
ずっとご案内してきた「明石川の水が危ない!身近なところにPFASが!」学習会は、
とても充実した貴重な会となりました。
参加してくれたジャーナリストの若者が、学習会と明石川の視察について詳しく報告してくれているので、ぜひご覧ください。
↓
■PFAS汚染を追って〜明石川流域、10万ngという“脅威値”
次世代へのメモ 2024/4/17
https://note.com/yumi0415/n/n462afdc3145c
゜★。.:*:・'゜☆。.:*:・'゜★
++ 今週の気になるニュース ++
4月17日の四国で起きた震度6弱の地震にも肝を冷やしました。
震源近くの伊方原発3号機は、今でも運転を継続しています・・・。
地震は止められませんが、原発は止められます。
この揺れる列島で原発の運転を継続し、再稼働にひた走る・・・正気とは思えません。
■北陸電力・志賀原発1号機で部品脱落
北陸朝日放送2024/4/18
https://news.yahoo.co.jp/articles/0452d27196749914fd00d9f08935d7d8e559c93b
「脱落した部品は核分裂を制御する「制御棒」を炉心に出し入れする装置に関連する金具で、地震を受けて3月に行った点検で脱落していたことが分かりました。」
↑
1月の能登半島地震が原発稼働中の地震だったら、制御不可能になっていたかも?
■核燃料セット、順調アピールするはずが…電源トラブルで16時間中断
柏崎刈羽原発7号機をメディアに公開
東京新聞 2024年4月18日
https://www.tokyo-np.co.jp/article/322119
「柏崎刈羽原発7号機で17日午前から電源トラブルで中断していた核燃料の装塡(そうてん)作業について、東京電力は約16時間後の17日深夜に作業を再開したと発表した。原因は分かっておらず、不具合が起きたブレーカーを交換したという。」
原因はわかっていないのに、10年以上動かしていないような
世界最大規模の原発を再稼働しようというのです。
■「私たちの命を無視している」原発再稼働に突き進む東京電力に怒る地元
柏崎刈羽で後回しにされた課題とは
東京新聞2024年4月16日
https://www.tokyo-np.co.jp/article/321417
「私たちの命を無視している」その通りです。
EPAは、「1億人もの米国人を守ることにつながる」とPFASを規制しますが、
日本政府は、日本人の生活を根底から覆す危険性のある原発をなぜ規制しないのか?
++ イベント紹介 ++
☆市政カフェ@zoom
日時:2024年4月23日(火)の20時から21時まで(無料)
つなぐ神戸市会議員団では、市民と神戸市政をつなぐ、オンラインカフェを
月に1回(第4金曜日 20時 ~ 21時)開催しています。
参加希望の方は下記よりお申込みください。
↓
https://peraichi.com/landing_pages/view/tsunagukobe
※お問い合わせ内容欄に、「市政カフェ参加希望」とご記入ください。
メールアドレスに、当日の参加URLをお送りいたします。
主催:つなぐ神戸市会議員団
↑
神戸市民じゃなくてもOKです。
私も参加して、PFAS汚染への神戸市の取り組みなど、質問したいと思っています。
自民党は、放射性汚染土の全国での再利用を政府に強く働きかけています。
これを阻止するためにも、大切なお話です。
↓
☆福島第一原発事故・惨事便乗の復興モデル~
汚染土再利用とイノベーションコースト構想@和田央子(なかこ)さんに聞く
日時:2024年5月11日(土)13:30分開場 13:45開始
場所:あすてっぷ神戸セミナー室3
内容:
第1部 汚染土再利用について
第2部 イノベーションコースト構想
参加費:無料、カンパ歓迎
共催: 和田央子さんのお話を聞く会、さよなら原発神戸アクション
チラシなどの詳細:https://sayogenkobe.blog.fc2.com/blog-entry-266.html
私も支援させてもらっている避難者の方たちが多く証言されているドキュメンタリーです。
↓
☆ドキュメンタリー映画「決断 運命を変えた3.11 母子避難」
安孫子亘監督監督ZOOMインタビュー
https://www.youtube.com/watch?v=YCxROCeXBHw
大阪では、下記の上映&トーク予定です。
十三シアターセブン 2024/4/20(土)~5/3(金)公開
上映後トーク予定登壇者
4/20(土) 上映後 安孫子監督、森松明希子
4/21(日) 上映後 川崎あやこ、森松明希子
4/27(土) 上映後 上前昌子
4/28(日) 上映後 曽我礼子、森松明希子
4/29(月) 上映後 菅野みずえ
5/ 3(金) 上映後 羽石敦、森松明希子(共に避難者)
※都合により登壇者が変更になる場合があります。
アフガニスタンの美しい伝統芸術に触れてください♪
「花と爆弾」でも長年支援させていただいた西垣敬子さんの企画です。
↓
☆第4回アフガニスタン細密画展
タリバーン圧政下に苦しむ五人の若き女性細密画家たちの作品も含めて
日時:2024年4月25日(木)~29日(月祝)11時~17時
会場:神戸学生青年センター・本館(ウエスト100)https://ksyc.jp/facilities/map/
阪急六甲駅より徒歩2分 / JR六甲道駅より徒歩12分
※ 入場無料
主催: 宝塚・アフガニスタン友好協会
後援: 公益財団法人 神戸学生青年センター
チラシなど詳細:https://www.keikonishigaki.com/
++ 英語のブログを更新しました ++
今週は英語短歌ではなく、壊れやすい平和について語りました。
https://tankaagainstwar.blogspot.com/2024/04/
++ ++ ++ ++
素晴らしい夢をみて、それを行動に移せ
ナバホ族の格言
++ ++ ++ ++
♪ 最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。 ♪
♪♪ 発行者プロフィール ♪♪
小橋かおる 「花と爆弾-もう、戦争の暴力はやめようよ-」著者。
2004年の出版以来、アフガニスタンとイラクの子どもたちの支援を続けています。
2011年からは福島の子どもたちの健康を守る活動も支援させてもらっています。
さよなら原発神戸アクションの共同世話人も努めています。
できることをコツコツ、じわじわ続けたいと思います。
「花と爆弾」HP:https://hanabaku.blogspot.com/
ブログ「花と爆弾」Words for Peace: http://flowersandbombs.blogspot.com
ブログ「7世代に思いをはせて」https://nanasedai.blogspot.com/
メールマガジン「7世代に思いをはせて」(無料)の登録はこちら↓
https://www.mag2.com/m/0000273399.html
![]() |
2004年に最後にアメリカに行ったのは、 LAでの友人の結婚式に出席のためでした。 |