2024年8月10日土曜日

【第826号】いつ来てもおかしくない巨大地震と原発

「どんなことも7世代先まで考えて決めなくてはならない」

ネイティブ・アメリカン(イロコイ族)の格言 

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8月8日の夕刻に発生した日向灘を震源とするM7.1の地震について、

気象庁が、南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)を発表しました。


発表後の気象庁の記者会見をずっと見ていたのですが、

気象庁の専門家が言わんとしていたことを、私なりにまとめると、


南海トラフを震源とするM8~9クラスの巨大地震は、いつ起きてもおかしくない。

今後1週間は注意をというのも、

社会状況を考えてのもので、科学的な根拠があるものではない。

(M7クラスの地震後の2,3日に巨大地震が起きる確率は高いけれども)

だから、1週間が何事もなく過ぎても、

巨大地震がいつ来てもおかしくないことは変わらない。


改めて、南海トラフ地震の被害想定を見てみました。

浜岡、伊方、川内原発への津波や震度の想定も書かれていて、

とてもわかりやすいサイトです。

   

■南海トラフ地震の被害想定

朝日新聞DIGITAL https://www.asahi.com/special/nankai_trough/



この「巨大地震注意」を受けて、鉄道などは速度を落として運行するようですが、

原発はどうするのかというと、従来通り装置の自動停止に頼るのみのようです。


「四国電力は、震度4を観測した愛媛県伊方町の伊方原発について、「地震動190ガル(水平)で自動停止することになっている」とし、事業者判断で運転を停止することはないと説明した。

 規制庁によると、南海トラフ地震関連の情報が発表された場合、委員長の判断で事故警戒本部を設置するが、今回はその必要はないと判断し、設置しなかった。

 原子力防災を担う内閣府は、原子力災害対策指針に臨時情報について明記されていないため、内閣府として対応する基準はないと説明した。」*



この調子では、190ガルを遙かに超える巨大地震が来て、

止まるより前に原子炉が破壊される・・・ということも予想できます。


この1週間だけの問題ではなく、

巨大地震がいつ来てもおかしくない日本で動き続ける原発・・・。

その日が来たらと、想像するだけでも気分が悪くなります。




*引用サイト 

■南海トラフ「巨大地震注意」発表 原発はどう対応するのか

毎日新聞 2024年8月8日 

https://news.yahoo.co.jp/articles/082f1f2d1b2ed3110072929cb39ea2fac66bae09


= 関連サイト =

■「巨大地震注意」発表で交通にも影響 

東海道新幹線やJR在来線・小田急線など通常より速度落としての運行に

TBS テレビ 2024年8月9日

https://newsdig.tbs.co.jp/articles/-/1349510


■中部電、地震待機体制発令 浜岡原発で300人警戒

共同通信2024年8月8日

https://news.yahoo.co.jp/articles/98525c53a92e68ca8a9c67dc5df1f9888d1fdc21

          ↑

浜岡原発の被害想定は、震度7。5分で19mの津波到達。

300人で警戒するより、今すぐ廃炉行程に入るのが現実的な対策でしょう。

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++ 今週の気になるニュース  ++


■川内原発1号機 原子炉に核燃料を入れる作業 報道陣に公開

NHK鹿児島NEWS WEB 2024年08月07日

https://www3.nhk.or.jp/lnews/kagoshima/20240807/5050027817.html

「川内原発1号機は、先月4日に営業運転開始から40年を迎え、九州の原子力発電所としては初めて、20年の運転延長の期間に入っていて、計画通りに進めば今月27日ごろに原子炉を再稼働する見込みです。」


オンボロ原発を、この西日本で何機も動かす・・・自滅願望があるのかと思わざるをえない。


とは言え、この原発政策を変えることができるのは、

私たち国民だけです。

少なくとも、原発を推進する党の候補者には、投票しないこと・・・これが力です。



■原子爆弾とPFAS 戦後80年の夏も思い出すだろう

「井戸水を飲み干す母」と敗戦の重み 

北原みのり AERAdot. 2024年8月8日

https://dot.asahi.com/articles/-/230464

「信じていたものがある日突然、「それはリスクのある水です」と言われる瞬間。

混乱と怒りは誰に、どこに、伝えればよいのだろう。」

        ↑

きれいだと信じていた井戸水がPFASに汚染されていることをつげられた「母」についての記事。人の心理というものを考えさせられました。

「どこに、伝えればよいのだろう」

        ↓

問題可決のために動くしかないので、仲間とともに神戸市会への陳情署名を集めています。

ご賛同いただけましたら、下記のリンクより署名用紙をダウンロードして、

ご協力ください。(第1次締め切りは8月31日です。)

■明石川における有機フッ素化合物 PFAS 汚染源の究明と撤去を求める陳情署名

https://drive.google.com/file/d/1Vf_CWSTmwGM1oJxHLKJ45xlUsI911Uej/view



最後のご紹介になりましたが、8月9日の長崎の平和式典についてです。

私も一報を聞いたとき、一般市民の虐殺を軽んじていると思いました。

■パレスチナ駐日代表、米英大使の式典欠席は「被爆者と家族への侮蔑」

朝日新聞DIGITAL 2024/8/8

https://news.yahoo.co.jp/articles/689a24eba2c81b3b52debbe2cbe54f6c655aa7b2




++ イベント紹介 ++


☆ 国際フォーラム 「太平洋を汚染しないで!海を守って!」

(日時)8月18日 午前9時から(日本時間)

*オンライン(zoom使用)*日本語通訳と字幕付き

*参加費:無料

東京電力の福島第一原発からの汚染水の海洋投棄が始まってから1周年。汚染水問題に詳しい専門家や、海洋投棄に反対する日本の方々、核実験の影響を受けた太平洋諸国の若者の声を聞く国際フォーラムを開催します。

●事前登録はこちらからお願いします。

https://us02web.zoom.us/webinar/register/WN_I7zT3Vy4TaGtGMaIUPVuwA#/registration

●詳細はこちらをご覧ください。

https://fb.me/e/4yv0pFUn2



いよいよ近づいてきました!

☆あなたの水は大丈夫?~発がん性のPFASから身を守るために~

日時:2024年8月22日(木)18:30~20:40(18時開場)

会場:中央区文化センター 会議室1001+1002 定員 104人 

アクセス:JR・阪急・阪神・市営地下鉄山手線三宮駅から徒歩6分 神戸市役所西側

   https://www.kobe-bunka.jp/facilities/chuo/

参加費:1000円 (大学生以下、500円) *申し込み不要

講師:丸尾まき兵庫県議会議員

   パット・エルダーさん (PFAS問題に取り組むVFP市民会員・「ミリタリーポイズンズ」ディレクター)

   通訳:レイチェル・クラークさん(VFP終身会員)

第1部:兵庫県の水のPFAS汚染の現状を知ろう! 

PFASって何?兵庫県の水はPFASに汚染されているの?

身近な川、海、井戸水や水道水は?

自治体の発表するPFASの数値や独自調査を元に、

兵庫県の水の現状を丸尾議員が説明します。

                      

第2部:アメリカのPFAS対策の最前線を知ろう!

米国環境保護局はPFASの中でも毒性の強いPFOSとPFOAの基準値を1リットルあたり4ナノグラムとしました(日本の暫定指針値はPFOSとPFOAの合算で同50ナノグラム)。魚、野菜などへの汚染の現状、その意義と今後のPFAS問題解決へのアメリカの取り組みの最新情報をパット・エルダーさんにお聞きします。

  

問い合わせ:seven-generations@live.jp 

主催:Pfas汚染と健康を考える兵庫連絡会

協力:2024 VFPピース・スピーキング・ツアー実行委員会

詳細:https://www.facebook.com/events/498031749242478/

https://whatsnew-on-flowersandbombs.blogspot.com/2024/07/pfaspfas.html


      


++ 英語のブログを更新しました ++


拙歌と、被爆者の橋爪文さんが体験を語る英語字幕付きの動画を紹介しました。

Voices for a nuclear free world

https://tankaagainstwar.blogspot.com/2024/08/



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 素晴らしい夢をみて、それを行動に移せ

                       ナバホ族の格言 

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8月9日の夜に、神奈川県を震源とする地震がありました。

どうぞお気をつけて、3連休とお盆をお過ごしください。


♪ 最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。 ♪




♪♪ 発行者プロフィール ♪♪

小橋かおる 「花と爆弾-もう、戦争の暴力はやめようよ-」著者。

2004年の出版以来、アフガニスタンとイラクの子どもたちの支援を続けています。

2011年からは福島の子どもたちの健康を守る活動も支援させてもらっています。

さよなら原発神戸アクションの共同世話人も努めています。

できることをコツコツ、じわじわ続けたいと思います。

「花と爆弾」HP:https://hanabaku.blogspot.com/ 

ブログ「花と爆弾」Words for Peace: http://flowersandbombs.blogspot.com

ブログ「7世代に思いをはせて」https://nanasedai.blogspot.com/

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暑いので、涼しそうな写真を選んでみました。