2025年5月17日土曜日

【第866号】島根原発をめぐるお話

 「どんなことも7世代先まで考えて決めなくてはならない」

ネイティブ・アメリカン(イロコイ族)の格言

                                         

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今週は、2024年12月に再稼働された

島根原発2号機の再稼働についての現地からのお話を聞きました。

 

経済産業省大臣からは、

「政府として、島根原発2号機の進めることとする」との文書が島根県に送りつけられ、

それに従うように、島根県知事は「苦渋の決断」として再稼働を受け入れ、

それを実行するために、島根県の行政は、地域住民にリスクを伝えずに説明する。

 

「被ばくのリスクよりも、他の災害のリスクを考えましょう。」

「屋内退避しながら、介護ヘルパー制度も使ってください。」

「避難が必要になったら、バスが迎えにきます。」と行政は説明したそうです、

 

 

原発事故で放射能が降り注ぐところに、誰がバスを運転して来てくれるのですか?

誰がヘルパーとして来てくれるのですか?

災害リスクの方を重視するということは、放射能が降り注ぐ中、

例えば、地震で崩れた道の補修などを誰かにさせるということですか?

皆、被ばくしながら普通に行動しろということですか?

 

ほんとうに恐ろしい再稼働だと思いました。

 

 

このところ読んでいる「ビジネスと人権」の書籍にこのようなことが書いてありました。

(  )部は、私の解釈による加筆です。

 

地域住民にとって、(原発よって)収入が増える、

(道路などが通って)生活が豊かになるというプラスの面があったとしても、

それはある権利が失われたという人権侵害とは何の関係もないことで、

札束で頬をたたくようにも思われ、注意が必要な考え方です

との主旨が書かれていました。

 

地方自治の権利、当事者が決定プロセスに参加する権利を侵害し、

被ばくしない権利をないがしろにしながら原子力発電に固執する日本政府。

 

一体、誰のための政府なのでしょう?

 

 

=関連サイト=

■北西の風が吹くとき~島根原発をめぐるお話

https://sayogenkobe.blog.fc2.com/blog-entry-274.html

 

=今読んでいる書籍=

『「人」から考える「ビジネスと人権」』湯川雄介著 有斐閣 2024年刊

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++ 署名 ++

島根原発と同じく住民置き去りの再稼働がまた行われようとしています。

ご協力ください。

■柏崎刈羽原発の再稼働の前提となる緊急時対応(避難計画)を了承しないでください避難も屋内退避もできず、住民が置き去りに(5月25日正午締め切り)

https://foejapan.org/issue/20250513/23967/

 

 

++ 今週の気になるニュース  ++

 

■福島県の帰還困難区域 活動全面自由化検討へ 

個人ごとに線量管理 自民復興加速化本部が提言案

福島民友2025/05/14

https://www.minpo.jp/news/moredetail/20250514124299

原発事故に伴う除染で出た土壌の県外最終処分の実現に向け、政府が率先して理解醸成のため福島県外での再生利用の実績を着実に重ね、「使われることが普通」な状況をつくるよう求める方向だ。

 

原発事故を起こしても、無謀な再稼働を進め、

放射性汚染土や廃棄物の再利用で放射性物質を拡散し、

どこまでも被ばくを軽視する日本政府に憤ります。

 

 

最後に、無法地帯のように混乱の続く兵庫県についてです。

 

■兵庫第三者委“文春への情報提供者も対象”「報道の自由」萎縮の声

毎日新聞 2025/5/13

https://news.yahoo.co.jp/articles/f240d48779a4aa8df11e55a0609582f840628910

 

■私的情報の漏えい対応、兵庫県の消極姿勢が浮き彫り 

投稿の削除要請せず 第三者委報告

神戸新聞NEXT 2025/5/14

https://www.kobe-np.co.jp/news/society/202505/0018981070.shtml

 

■〈兵庫県が刑事告発〉「外部通報を徹底的に潰すとの宣言だ」

斎藤知事が作った「もうひとつの第三者委」狙いは文春の“情報源”のあぶり出しか?

〈県は“報道への圧力”を否定〉

集英社オンライン 2025/5/15

https://news.yahoo.co.jp/articles/e911dd90f19bfd522af85f1ba666502d2e8e4b4a

 

 

 

++ イベント紹介 ++

 

☆「アフガニスタンの女性たちのいま」

2025年アフガニスタン訪問報告会

<日時>

523(金) 札幌エルプラザ 4F 18:00開場 18:3020:30

524(土) 室蘭中小企業センター 13:30開場 14:0016:30

531(土) 大阪ドーンセンター視聴覚室 13:30開場 14:0016:30

6 8(日) 東京 北とぴあ 701会議室 13:30開場 14:0016:30

参加費500円 (18歳以下・学生無料)

(報告会)

20218月のターリバーンの復権により、アフガニスタンでは憲法が停止され、とりわけ女性の人権が抑圧されています。中学校以上の女子教育が停止され、女性の就労も困難となりました。RAWAと連帯する会は今年も4月末から5月初旬まで現地に赴き女性たちの生活と闘いに接してきました。

就労支援・識字教室・秘密の学校・アートコースなど現地の状況をお知らせします。

連絡先  e-mail: rawa-jp@hotmail.co.jp

詳細: https://afgan-rawa.blogspot.com/2025/05/blog-post.html

 

アフガニスタンの行方もずっと見続けいきます。

 

 

++ 5月15日はナクバ・デーでした ++

 

「ナクバ・デー」は、1948年に75万人以上のパレスチナ人が集団で土地を奪われ、移住させられた原罪を思い起こさせる厳粛な日である。これは戦争による悲劇的な事故ではない。民族を抹殺することによって国家を誕生させた、意図的な民族浄化政策だった。(中略)

私たちがリアルタイムで目にしているのは、ナクバとは別のものではなく、その継続なのだ。

続きをお読みください。

  ↓

■ナクバの日 真実と向き合うことが正義への第一歩である

日本語で読むアラビアのニュース

https://www.arabnews.jp/article/opinion/article_148411/

 

 

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 素晴らしい夢をみて、それを行動に移せ

                       ナバホ族の格言

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♪ 最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。 ♪

 

 

 

♪♪ 発行者プロフィール ♪♪

小橋かおる 「花と爆弾-もう、戦争の暴力はやめようよ-」著者。

2004年の出版以来、アフガニスタンとイラクの子どもたちの支援を続けています。

2011年からは福島の子どもたちの健康を守る活動も支援させてもらっています。

さよなら原発神戸アクションの共同世話人も努めています。

できることをコツコツ、じわじわ続けたいと思います。

「花と爆弾」HPhttps://hanabaku.blogspot.com/ 

ブログ「花と爆弾」Words for Peace: https://flowersandbombs.blogspot.com/

ブログ「7世代に思いをはせて」https://nanasedai.blogspot.com/

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亡父の故郷の雲南市も島根原発から30キロ圏内に