「どんなことも7世代先まで考えて決めなくてはならない」
ネイティブ・アメリカン(イロコイ族)の格言
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今週は、先月公表された
有害物質に関する特別報告者が国連に提出する
『永遠の化学物質(PFAS)と人権』と題された報告書を精読しました。
この報告書の準備段階、世界に向けて情報提供が呼びかけられている時から、
注目してきましたが、公表された報告書を読みながら、
よし!そのとおり!と何度思ったことか!
第一のそのとおり!は、
日本の水道水のPFAS基準値が、欧米に比べて大幅にゆるいことについて。
まるで私が書いたかのように(^_-)-☆、報告書にも書かれています。
「日本は2020年に50 ng/Lという暫定指針値を設定し、2026年にはこれを恒久的な水質基準へと移行させた。この基準値は、米国やスウェーデンが設定している基準値の12倍以上高いものである。」パラグラフ75
「こうした規制のバラつきは、事実上、環境的不正義における格差を生み出している。すなわち、ある国の住民は、別の国の住民に比べて、安全な水への基本的人権が十分に保護されないという格差である。人類は皆、同じ生物学的性質を共有しているにもかかわらず、居住地によって健康や環境の保護水準に違いが生じている。」パラグラフ78
日本の行政は、食品安全委員会のPFASリスク評価書の中で繰り返された、
PFASの発がん性などの有害性を示す研究について
「結果に一貫性がなく証拠は限定的である」
「関連については判断するための証拠は不十分である」という文言に依拠して、
現行の水道水の基準値を設定した訳ですが、
上記の環境的不正義の格差是正のために、
その再考は避けられないものではないでしょうか?
(名指しされていますし。)
そして、企業に対する勧告は、私の想像を超えるほど厳しいものでした!
パラグラフ34では、「PFAS以外の革新的な非PFAS技術やその他の社会的配慮よりもPFAS技術を優先する政策は、一部の企業の経済的利益には寄与するものの、社会や汚染の負担を強いられる人々には不利益をもたらしている。PFAS生産の大部分は12社のメーカーが担っており」の注で世界主要PFAS製造企業12社の社名があがるサイトが紹介され、
パラグラフ99では、以下が企業に勧告されました。
「特別報告者は、金融機関を含む企業に対し、以下のことを勧告する。
(a)
PFASまたはPFAS製造技術を製造、使用、または流通させるプロジェクトへの融資を回避すること。
(b)
PFAS関連のリスクから安全な職場環境を確保すること。
(c)
PFASに関する社内調査の結果を全面的に公表すること。」(dとeは割愛します)
私は関西在住のこともあり、
ダイキン工業淀川製作所の近隣住民によるPFAS汚染公害調停に注目していますが、
上述の「世界主要PFAS製造企業12社」にも社名が上がるダイキン工業は、
企業への勧告のaの「融資の回避」、すなわち世界的ダイベストメントの対象として、報告書において、こちらも名指しされたのも同然です。
また、勧告のcでは、「PFASに関する社内調査の結果を全面的に公表すること」が求められていますが、
ダイキンは、淀川製作所での長年のPFOA製造やその後の代替PFASの製造量や環境への排出量を情報開示していません。
ダイキン工業は「国内の法基準は守っている」
「科学的因果関係は未確定」という姿勢を国内向けには崩していませんが、
「PFASと人権」報告書を深刻に受け止め、
グローバル企業として、責任ある行動をとる時です。
(世界的ダイベストメントの対象になりたくないのなら。)
以上、私が特に注目したところを紹介しましたが、
この報告書は、世界に向けて早急な脱PFASと
PFASの適切な管理と汚染被害の救済を求める内容となっていますので、
ぜひAI翻訳などを使ってでも、全文をお読みいただけたらと思います。
上記以外にも私が重要だと思ったところを日本語訳して、
私なりの解釈もつけて、ブログにまとめましたので、ご参考まで。
■国連報告書「永遠の化学物質(PFAS)と人権」から考える日本への提言
小橋かおるブログ Words for Peace 2026/8/12
https://flowersandbombs.blogspot.com/2026/08/
また、この報告書を軸に、9月20日にオンラインで発表します。
■第26回総合学術研究集会(中国地区・ハイブリッド / オンライン)
演題:PFASと人権―国連有害物質に関する特別報告者の勧告からの一考察
小橋かおる(有害物質に関する人権擁護者)
https://jsa.gr.jp/d/sougaku/26/start
『永遠の化学物質(PFAS)と人権』報告書原文はこちら↓
■Forever chemicals and human rights
Report
of the Special Rapporteur on the implications for human rights
of
the environmentally sound management and disposal of hazardous
substances
and wastes, Marcos Orellana
https://docs.un.org/en/A/HRC/63/27
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++ 今週の気になるニュース ++
EUでは、着々とPFAS規制が進んでいます。
■EUの新包装規則が12日発効、PFAS・プラ廃棄物規制へ
ロイター 2026年8月12日
https://jp.reuters.com/economy/RQE6Z3VXLVI6JM27RXQ2UDHIJA-2026-08-12/
「新たな規則ではまず12日から、PFASの最大含有量の上限を設定する。」
今日はいわゆる「終戦の日」ですが、
この国は、自らが進めた戦争の責任をとらず・・・81年です。
■〈社説〉戦争被害の補償 責任逃れ許す国会の怠慢
信濃毎日新聞デジタル 2026/08/13
https://www.shinmai.co.jp/news/article/gf01d9u64361rg84iapjps10
「(戦争で)心身に障害が残った存命の被害者に50万円を一律に支払う。対象者を3千人、総額を15億円と見込んだ。補償とは言いがたいものの、被害の救済に背を向けてきた政府を動かす意味は大きい。」
しかし、審議もされずに廃案となりました。その一方、
「戦後、元軍人・軍属らには恩給や年金が支給され、総額60兆円に上る補償と援護がなされてきた。けれど、空襲の被害者らに対する補償や援護は一切ない。」
同じ敗戦国でも、ドイツやイタリアでは、軍民問わずに補償しています。
産業や企業利益を優先してのPFASの規制のゆるさも同じですが、
この日本という国は、国民を何だと思っているのでしょう?
戦前も今もかわらない、人を人として見ていない国の在り方が、
不思議でなりません。
ほんとうに民主主義国なのでしょうか、日本は?
++ イベント紹介 ++
☆上映会のお知らせ
■PFAS汚染との闘い描くドキュメンタリー映画「ウナイ 透明な闇」
子午線ホールで18日 神戸新聞2026/8/8
https://www.kobe-np.co.jp/news/akashi/202608/0020681631.shtml
8月18日の上映会の詳細:主催の明石神戸PFAS汚染と健康を考える会のサイト
https://hawk-clementine-98k5.squarespace.com/207594255261-63
PFAS汚染も人権問題です。
日本にNHRI(国内人権機関)があれば・・・と切実に願う仲間との企画です。
↓
☆第1回 NHRI(国内人権機関)について語る茶話会
日 時:2026年9月12日(土)13時半~16時半(13時開場)
場 所:長田区文化センター講習室(神戸市長田区若松町5-5-1)
行き方:JR・市営地下鉄新長田駅南西歩1分/山陽電鉄西代駅南西歩7分
参加費:1000円(学生以下500円)
定 員:30名(定員になり次第締め切ります)
講 師:松波めぐみ(大阪公立大学ほか 非常勤講師)
NHRI(国内人権機関)について聞いたことはある
なんとなく、必要な組織だということはわかっている
でも……どういうふうに役に立つのかを説明することはできない
NHRI(国内人権機関)について語る茶話会は、さまざまな人権課題について話を聞き、NHRI(国内人権機関)の仕組みと機能について振り返り、どうしたら日本にNHRI(国内人権機関)をつくれるのかをざっくばらんに話し合ってみようというお茶会形式のセミナーです。
第1回目のテーマは障害者です。
大阪公立大学ほかで非常勤講師を務めるとともに障害者運動に長く関わってこられた松波めぐみさんを講師としてお招きし、当事者や支援者が抱える課題や社会的障壁について、また、制度改善につなげた実例や経験についてお話しいただきます。
その後、お茶を飲みながら、政府から独立した人権に関わる専門機関であるNHRI(国内人権機関)をつくるために何ができるかを肩肘張らずに話し合ってみたいと思います。
ご自分のお好きなお茶とお菓子をご持参ください。
主 催:NHRI(国内人権機関)をつくろう!市民集会 in Kobe 実行委員会
詳細:https://www.facebook.com/events/1045479828459047/
今年もVFPメンバーが神戸にやってきます!
まだ先のことですが、ぜひ、スケジュールに入れてくださいね
☆ベテランズ・フォー・ピース(VFP)講演会@KOBE
神戸空港が軍事利用される?
戦争のリアルを元米兵・元自衛官に聞いてみよう!
日時:2026年10月6日(火) 18:30~20:40(18時開場)
会場:神戸市立中央区文化センター 会議室1001+1002(先着100名)
JR・阪急・阪神・市営地下鉄山手線三宮駅から徒歩6分 神戸市役所西側
参加費:1000円(25才以下無料)
通訳&コーディネーター:レイチェル・クラーク
= 登壇予定者 =
ケリー・ワッズワース(博士):米国長老派教会の聖職者。19年以上にわたり地域の会衆、医療施設、米軍に勤務。
ベンニャ・マルティネス: 25歳で米海兵隊に入隊。戦地への派遣を2度経験。
形川健一(なりかわけんいち):元自衛官。2012年アフリカのジブチ派遣を機に自衛隊と日本に疑問を感じ2014年依願退職。
●プレイベント 元自衛官・形川さんを囲む会(無料・カンパ歓迎)
10/6の午後3時より同センターの1003会議室(先着20名)にて、
空港や港が自衛隊に利用されるリアルを、形川さんに伺います。
午後の囲む会、夜の講演会とも 申し込み不要です。
問い合わせ:kaorukobashi@hotmail.com (小橋)
主催:2026VFPピース・スピーキングツアー@KOBE
詳細:https://whatsnew-on-flowersandbombs.blogspot.com/2026/07/2026kobe.html
++ 熊本大地震 被災地支援 ++
【2026年熊本地震対応開始】被災地支援活動にご支援をお願いします
被災地NGO恊働センター
https://congrant.com/project/ngokobe/605
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素晴らしい夢をみて、それを行動に移せ
ナバホ族の格言
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♪ 最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。 ♪
♪♪ 発行者プロフィール ♪♪
小橋かおる 「花と爆弾-もう、戦争の暴力はやめようよ-」著者。
2004年の出版以来、アフガニスタンとイラクの子どもたちの支援を続けています。
2011年からは福島の子どもたちの健康を守る活動も支援させてもらっています。
さよなら原発神戸アクションの共同世話人も努めています。
できることをコツコツ、じわじわ続けたいと思います。
「花と爆弾」HP:https://hanabaku.blogspot.com/
ブログ「花と爆弾」Words for Peace: https://flowersandbombs.blogspot.com/
ブログ「7世代に思いをはせて」https://nanasedai.blogspot.com/
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