2026年9月19日土曜日

【第936号】新任の国連特別報告者と科学への権利

 「どんなことも7世代先まで考えて決めなくてはならない」

ネイティブ・アメリカン(イロコイ族)の格言

                                         

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今週の914日は、ジュネーブの国連人権理事会において、

有害物質に関する特別報告者が提出した報告書

「永遠の化学物質と人権」についての会合がありました。

 

私もこの報告書作成のための情報提供の段階から注目してきましたが、

この報告書を作成したマルコス・オレリャーナ氏は任期を終え、

新たに着任した有害物質に関する特別報告者、

ベサニー・カーニー・アルムロート氏が、

どのように前任者の報告書を展開していくのか、

不安と期待が入り混じりながら、彼女の初めてのスピーチを聞きました。

 

不安は、吹っ飛びました!

国際環境法の専門家である前任者が打ち立てた「PFAS汚染は人権問題」という枠組みを、

有害物質と環境の科学者であるアルムロート氏が、

今度は、「科学への権利」という視点を強化して、

人権を守り、救済を促進していくという姿勢が顕著でした。

 

彼女のスピーチから一部抜粋します。

 

第二の優先事項は、科学と人権の接点を強化することです。

人々は自らが知らないリスクから身を守ることはできませんし、

国家も信頼できる証拠なしには効果的な政策を策定できません。

有害物質に関する不可欠な情報が手に入らなければ、

裁判所は正義を実現することができません。

 

科学の進歩を支援し、

権利が脅かされている人々が知識にアクセスできるようにすると同時に、

利益相反や偽情報、意図的に作り出された疑念から、

独立した科学を守らなければなりません。

 

彼女も科学者として、

科学が、利益相反の大企業からの偽情報や、

まっとうな研究への黙殺や妨害などで

不当に扱われてきたことに

とても憤慨してきたのではないかと思いました。

 

現在のPFASだけでなく、

古くはタバコ、そして放射性物質も、

その有害性を企業などの利益のために

歪められてきたものでしょう。

 

そして、スピーチの締めくくり

有害物質による汚染は、時に発展に伴う避けられない代償として語られますが、

私はその前提を認めません。


科学は、何が害をもたらすのかを特定する助けとなります。

人権は、なぜその害が重大な問題なのか、誰の権利が守られるべきか、

そして誰に責任があるのかを教えてくれます。

被害を受けた人々の知識や経験は、

有意義な解決策に何が必要かを理解する助けとなります。


結局のところ、私たちのなすべきことは、

有害物質をより効率的に管理することではありません。

あらゆる場所の人々が、有害物質のない環境で生活し、働き、学び、遊び、

そして次世代を育んでいけるようにすることなのです。

 

 

わくわくしながら日本語訳した

新たな有害物質に関する特別報告者アルムロート氏の

国連デビューのスピーチ。

 

ブログに掲載しましたので、ぜひお読みください。

 

■国連報告書「永遠の化学物質(PFAS)と人権」から考える日本への提言

小橋かおるブログ Words for Peace 2026/8/12

https://flowersandbombs.blogspot.com/2026/08/

 

最初に報告書の解説がありますが、スクロールしていくと、

アルムロート氏の顔写真があり、

その後に彼女のスピーチの主要部分を掲載しています。

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++ 今週の気になるニュース  ++

 

■震災避難者“住宅無償提供終了後も居住”支払い命じた判決確定

NHK NEWS 2026914

https://news.web.nhk/newsweb/na/nd-20260914de50157

「三浦裁判官「区の対応 妥当性欠く」反対意見

検察官出身の三浦守裁判官は、反対意見で「20174月以降、夫の重篤な病状で気仙沼市に戻れなくなり、20183月末までの間に宮城県の公営住宅などに転居することは極めて困難な状況にあった」としました。

そして、できる限り早期に安定した住宅が確保できるよう、目黒区が宮城県と必要な協議を行うべきだったのにこれを怠り、無償提供を終了したとして、「区の対応は災害救助法の趣旨に反し、居住の安定の利益を害するもので、社会通念上著しく妥当性を欠く」と指摘しました。

そのうえで、女性の事情を考慮して、家賃などの支払いを求めることが権利の乱用にあたるかどうか必要な検討をしていないとして、東京高裁で審理をやり直すべきだとしました。」

  ↑

この反対意見こそが、国内避難民の人権に関する特別報告者が

訪日調査を経て出した報告書の勧告に沿う意見でしょう。

 

もしも重大事故を起こせば、近畿圏の何千万人もの人生を根底から覆す発電機。

50年以上も前のテクノロジーに固執するのは関電の企業利益のため?

私には、正気とは思えません。

  ↓

■関電美浜原発3号機また手動停止 5月にもトラブル 

2次系で水滴落下、環境影響なし

福井新聞 2026/9/18

https://news.yahoo.co.jp/articles/9043eecd1087e6eb23ca485c42e8770cf1ad0a6a

2011年の東京電力福島第1原発事故後、再稼働した県内原発で原子炉の手動停止が立て続けに起きるのは初めて。美浜3号機は今年12月で運転開始から50年となる。」

 

■塚本晋也監督『ネルソンさん、あなたは人を殺しましたか?』

ベネチアで日本映画初の“金の小獅子賞”「何物にも代えがたい」

オリコンニュース 2026/9/12

https://news.yahoo.co.jp/articles/25e25c0ca9e3789112485182d7212423b82f58fc

「レオンチーノ・ドーロは1989年に創設され、今回で38回目を迎える。

イタリア全20州から選ばれた18歳の高校生20人が審査員を務める、

同国で広く親しまれている賞。」

  ↑

戦争の現実を若者に知らせたい!とのネルソンさんの強い思いが、

これからも届いていくようで、私もほんとうにうれしいです

 

 

 

++ イベント紹介 ++

 

☆記念の集い「子どもを被ばくから守る会」発足

子ども脱被ばく裁判報告集「あきれ果てても、あきらめない」出版

〜なぜ、子どもたちは守られなかったのか〜

日時:927日(日)13451645

会場:高槻市総合市民センタークロスパル 視聴覚室5F

資料代:500

 

1部 講演「なぜ、子どもを放射線から守ることが大切なのか・市民運動の役割」

講師:藤岡毅さん(日本放射線リスク評価委員会事務局長)

2部:対談「二度と大切な人を被ばくさせないために」

話し手:和田秀子さん 聞き手:片岡輝美さん

主催:子どもを被ばくから守る会

詳細:https://kodomodatsuhibaku.blogspot.com/2026/08/blog-post.html

  ↑

私も応援しています

 

いよいよ、近づいてきました!

☆ベテランズ・フォー・ピース(VFP)講演会@KOBE

神戸空港が軍事利用される?

戦争のリアルを元米兵・元自衛官に聞いてみよう!

日時:2026106日(火) 18:30~20:4018時開場)

会場:神戸市立中央区文化センター 会議室1001+1002(先着100名)

  JR・阪急・阪神・市営地下鉄山手線三宮駅から徒歩6分 神戸市役所西側    

参加費:1000円(25才以下無料)

通訳&コーディネーター:レイチェル・クラーク

 

= 登壇予定者 =

ケリー・ワッズワース(博士):米国長老派教会の聖職者。19年以上にわたり地域の会衆、医療施設、米軍に勤務。

ベンニャ・マルティネス: 25歳で米海兵隊に入隊。戦地への派遣を2度経験。

形川健一(なりかわけんいち):元自衛官。2012年アフリカのジブチ派遣を機に自衛隊と日本に疑問を感じ2014年依願退職。

 

●プレイベント 元自衛官・形川さんを囲む会(無料・カンパ歓迎)

10/6の午後3時より同センターの1003会議室(先着20名)にて、

空港や港が自衛隊に利用されるリアルを、形川さんに伺います。

 

午後の囲む会、夜の講演会とも 申し込み不要です。

問い合わせ:kaorukobashi@hotmail.com (小橋)

主催:2026VFPピース・スピーキングツアー@KOBE

詳細:https://whatsnew-on-flowersandbombs.blogspot.com/2026/07/2026kobe.html

 

 

 

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 素晴らしい夢をみて、それを行動に移せ

                       ナバホ族の格言

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♪ 最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。 ♪

 

 

 

♪♪ 発行者プロフィール ♪♪

小橋かおる 「花と爆弾-もう、戦争の暴力はやめようよ-」著者。

2004年の出版以来、アフガニスタンとイラクの子どもたちの支援を続けています。

2011年からは福島の子どもたちの健康を守る活動も支援させてもらっています。

さよなら原発神戸アクションの共同世話人も努めています。

できることをコツコツ、じわじわ続けたいと思います。

「花と爆弾」HPhttps://hanabaku.blogspot.com/

ブログ「花と爆弾」Words for Peace: https://flowersandbombs.blogspot.com/

ブログ「7世代に思いをはせて」https://nanasedai.blogspot.com/

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             新任の有害物質に関する特別報告者、

ベサニー・カーニー・アルムロート氏