2026年9月19日土曜日

【第936号】新任の国連特別報告者と科学への権利

 「どんなことも7世代先まで考えて決めなくてはならない」

ネイティブ・アメリカン(イロコイ族)の格言

                                         

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今週の914日は、ジュネーブの国連人権理事会において、

有害物質に関する特別報告者が提出した報告書

「永遠の化学物質と人権」についての会合がありました。

 

私もこの報告書作成のための情報提供の段階から注目してきましたが、

この報告書を作成したマルコス・オレリャーナ氏は任期を終え、

新たに着任した有害物質に関する特別報告者、

ベサニー・カーニー・アルムロート氏が、

どのように前任者の報告書を展開していくのか、

不安と期待が入り混じりながら、彼女の初めてのスピーチを聞きました。

 

不安は、吹っ飛びました!

国際環境法の専門家である前任者が打ち立てた「PFAS汚染は人権問題」という枠組みを、

有害物質と環境の科学者であるアルムロート氏が、

今度は、「科学への権利」という視点を強化して、

人権を守り、救済を促進していくという姿勢が顕著でした。

 

彼女のスピーチから一部抜粋します。

 

第二の優先事項は、科学と人権の接点を強化することです。

人々は自らが知らないリスクから身を守ることはできませんし、

国家も信頼できる証拠なしには効果的な政策を策定できません。

有害物質に関する不可欠な情報が手に入らなければ、

裁判所は正義を実現することができません。

 

科学の進歩を支援し、

権利が脅かされている人々が知識にアクセスできるようにすると同時に、

利益相反や偽情報、意図的に作り出された疑念から、

独立した科学を守らなければなりません。

 

彼女も科学者として、

科学が、利益相反の大企業からの偽情報や、

まっとうな研究への黙殺や妨害などで

不当に扱われてきたことに

とても憤慨してきたのではないかと思いました。

 

現在のPFASだけでなく、

古くはタバコ、そして放射性物質も、

その有害性を企業などの利益のために

歪められてきたものでしょう。

 

そして、スピーチの締めくくり

有害物質による汚染は、時に発展に伴う避けられない代償として語られますが、

私はその前提を認めません。


科学は、何が害をもたらすのかを特定する助けとなります。

人権は、なぜその害が重大な問題なのか、誰の権利が守られるべきか、

そして誰に責任があるのかを教えてくれます。

被害を受けた人々の知識や経験は、

有意義な解決策に何が必要かを理解する助けとなります。


結局のところ、私たちのなすべきことは、

有害物質をより効率的に管理することではありません。

あらゆる場所の人々が、有害物質のない環境で生活し、働き、学び、遊び、

そして次世代を育んでいけるようにすることなのです。

 

 

わくわくしながら日本語訳した

新たな有害物質に関する特別報告者アルムロート氏の

国連デビューのスピーチ。

 

ブログに掲載しましたので、ぜひお読みください。

 

■国連報告書「永遠の化学物質(PFAS)と人権」から考える日本への提言

小橋かおるブログ Words for Peace 2026/8/12

https://flowersandbombs.blogspot.com/2026/08/

 

最初に報告書の解説がありますが、スクロールしていくと、

アルムロート氏の顔写真があり、

その後に彼女のスピーチの主要部分を掲載しています。

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++ 今週の気になるニュース  ++

 

■震災避難者“住宅無償提供終了後も居住”支払い命じた判決確定

NHK NEWS 2026914

https://news.web.nhk/newsweb/na/nd-20260914de50157

「三浦裁判官「区の対応 妥当性欠く」反対意見

検察官出身の三浦守裁判官は、反対意見で「20174月以降、夫の重篤な病状で気仙沼市に戻れなくなり、20183月末までの間に宮城県の公営住宅などに転居することは極めて困難な状況にあった」としました。

そして、できる限り早期に安定した住宅が確保できるよう、目黒区が宮城県と必要な協議を行うべきだったのにこれを怠り、無償提供を終了したとして、「区の対応は災害救助法の趣旨に反し、居住の安定の利益を害するもので、社会通念上著しく妥当性を欠く」と指摘しました。

そのうえで、女性の事情を考慮して、家賃などの支払いを求めることが権利の乱用にあたるかどうか必要な検討をしていないとして、東京高裁で審理をやり直すべきだとしました。」

  ↑

この反対意見こそが、国内避難民の人権に関する特別報告者が

訪日調査を経て出した報告書の勧告に沿う意見でしょう。

 

もしも重大事故を起こせば、近畿圏の何千万人もの人生を根底から覆す発電機。

50年以上も前のテクノロジーに固執するのは関電の企業利益のため?

私には、正気とは思えません。

  ↓

■関電美浜原発3号機また手動停止 5月にもトラブル 

2次系で水滴落下、環境影響なし

福井新聞 2026/9/18

https://news.yahoo.co.jp/articles/9043eecd1087e6eb23ca485c42e8770cf1ad0a6a

2011年の東京電力福島第1原発事故後、再稼働した県内原発で原子炉の手動停止が立て続けに起きるのは初めて。美浜3号機は今年12月で運転開始から50年となる。」

 

■塚本晋也監督『ネルソンさん、あなたは人を殺しましたか?』

ベネチアで日本映画初の“金の小獅子賞”「何物にも代えがたい」

オリコンニュース 2026/9/12

https://news.yahoo.co.jp/articles/25e25c0ca9e3789112485182d7212423b82f58fc

「レオンチーノ・ドーロは1989年に創設され、今回で38回目を迎える。

イタリア全20州から選ばれた18歳の高校生20人が審査員を務める、

同国で広く親しまれている賞。」

  ↑

戦争の現実を若者に知らせたい!とのネルソンさんの強い思いが、

これからも届いていくようで、私もほんとうにうれしいです

 

 

 

++ イベント紹介 ++

 

☆記念の集い「子どもを被ばくから守る会」発足

子ども脱被ばく裁判報告集「あきれ果てても、あきらめない」出版

〜なぜ、子どもたちは守られなかったのか〜

日時:927日(日)13451645

会場:高槻市総合市民センタークロスパル 視聴覚室5F

資料代:500

 

1部 講演「なぜ、子どもを放射線から守ることが大切なのか・市民運動の役割」

講師:藤岡毅さん(日本放射線リスク評価委員会事務局長)

2部:対談「二度と大切な人を被ばくさせないために」

話し手:和田秀子さん 聞き手:片岡輝美さん

主催:子どもを被ばくから守る会

詳細:https://kodomodatsuhibaku.blogspot.com/2026/08/blog-post.html

  ↑

私も応援しています

 

いよいよ、近づいてきました!

☆ベテランズ・フォー・ピース(VFP)講演会@KOBE

神戸空港が軍事利用される?

戦争のリアルを元米兵・元自衛官に聞いてみよう!

日時:2026106日(火) 18:30~20:4018時開場)

会場:神戸市立中央区文化センター 会議室1001+1002(先着100名)

  JR・阪急・阪神・市営地下鉄山手線三宮駅から徒歩6分 神戸市役所西側    

参加費:1000円(25才以下無料)

通訳&コーディネーター:レイチェル・クラーク

 

= 登壇予定者 =

ケリー・ワッズワース(博士):米国長老派教会の聖職者。19年以上にわたり地域の会衆、医療施設、米軍に勤務。

ベンニャ・マルティネス: 25歳で米海兵隊に入隊。戦地への派遣を2度経験。

形川健一(なりかわけんいち):元自衛官。2012年アフリカのジブチ派遣を機に自衛隊と日本に疑問を感じ2014年依願退職。

 

●プレイベント 元自衛官・形川さんを囲む会(無料・カンパ歓迎)

10/6の午後3時より同センターの1003会議室(先着20名)にて、

空港や港が自衛隊に利用されるリアルを、形川さんに伺います。

 

午後の囲む会、夜の講演会とも 申し込み不要です。

問い合わせ:kaorukobashi@hotmail.com (小橋)

主催:2026VFPピース・スピーキングツアー@KOBE

詳細:https://whatsnew-on-flowersandbombs.blogspot.com/2026/07/2026kobe.html

 

 

 

++   ++          ++          ++  

 素晴らしい夢をみて、それを行動に移せ

                       ナバホ族の格言

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♪ 最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。 ♪

 

 

 

♪♪ 発行者プロフィール ♪♪

小橋かおる 「花と爆弾-もう、戦争の暴力はやめようよ-」著者。

2004年の出版以来、アフガニスタンとイラクの子どもたちの支援を続けています。

2011年からは福島の子どもたちの健康を守る活動も支援させてもらっています。

さよなら原発神戸アクションの共同世話人も努めています。

できることをコツコツ、じわじわ続けたいと思います。

「花と爆弾」HPhttps://hanabaku.blogspot.com/

ブログ「花と爆弾」Words for Peace: https://flowersandbombs.blogspot.com/

ブログ「7世代に思いをはせて」https://nanasedai.blogspot.com/

メールマガジン「7世代に思いをはせて」(無料)の登録はこちら↓

https://www.mag2.com/m/0000273399.html

 

             新任の有害物質に関する特別報告者、

ベサニー・カーニー・アルムロート氏



2026年9月12日土曜日

【第935号】911からの25年間に思いをめぐらして・・・

 「どんなことも7世代先まで考えて決めなくてはならない」

ネイティブ・アメリカン(イロコイ族)の格言

                                         

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2026911日の夜に、これを書いています。

25年前の今頃は、アメリカを襲った

いわゆる911同時多発テロにおののいていましたが、

その後のアフガン報復攻撃、

そしてイラク戦争がなければ、

世界はもっとマシだったのではないかと、

今日一日、ぐるぐると考えていました。

 

テロの首謀者はサウジアラビア人のビン・ラディンということで、

アフガニスタンのタリバン政権が彼をかくまっているとして、

アメリカはアフガニスタンへの容赦ない空爆で、

無数の無辜の市民や子どもたちを殺しながら、

タリバン政権を倒したわけですが、

それでビン・ラディンを捕まえたわけでもなく・・・

 

あの時、なぜタリバン政権とビン・ラディンの引き渡しの交渉を

ブッシュ政権は本気でしなかったのか?

テロリスト相手に戦争などせずに、

CIAと国際社会が協力して、逮捕していれば・・・

その後のわけのわからないイラク戦争もなかっただろうし、

よって、軍需産業が大儲けの世の中もなかったかもしれない。

 

アメリカの国民も、自国の若者を戦場に送ることもなく、

軍事費に税金を膨大に費やすことなく、

国民皆保険などの充実した制度や、

インフラの再整備のために使えただろうし、

 

本来なら、世界が一丸となって取り組むはずだった、

核兵器廃絶や気候変動対策に努められたのに・・・

 

冷戦終結後、唯一の超大国だった米国・・・

米国のおごりが、

世界を混乱させ、

また、米国の衰退をもたらしたのだと、

25年後の今、強く思います。

 

そして、現在のトランプ政権は、

唯一の超大国であろうとするアメリカの

最後のあがきでしょうか・・・

 

イランから早く手を引いて、

これ以上、世界を巻き込むな!

これが世界の声じゃないでしょうか?

 

 

最後に、今日1日、頭の中を回っていた

デビット・ボウイの曲を紹介します。

2000年に初めて聴いて、唯一の超大国を恐れるボウイに共感していました。

その恐れは高まっている2026年です。

 



David Bowie - I'm Afraid of Americans (Live, Glastonbury, 2000)

https://www.youtube.com/watch?v=3rJDVy3iVCY

「アメリカが怖い、世界が怖い、

僕にはどうすることもできないんじゃないかと恐れている」と歌うボウイです。

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++ 映画紹介 ++

 

■ネルソンさん、あなたは人を殺しましたか?

https://nelsonsan.jp/

911日に公開された、ベトナム戦争の帰還兵アレン・ネルソンさんの映画です。

私は何度もネルソンさんの講演を聞き、主催するなどご縁がありましたので、

初日に観てきました。フェイスブックに感想を投稿しています。

https://www.facebook.com/100003795186256/posts/4056216607848139/

 

米国の戦争は、他国に甚大な悲劇をもたらしましたが、

自国の若者も破壊しているのです。

 

 

++ 今週の気になるニュース  ++

 

人類を守るために、一丸となって対処しなければならないもうひとつの事象。

■「AIが人類を殺す可能性がある」アンソロピック元研究者が警告。

人類の命をギャンブルにしていると批判

HUFFPOST 2026/9/10

https://www.huffingtonpost.jp/entry/anthropic-researcher-warning-ai_jp_6aa1ebe4e4b030763607087c

 

日本もいつまでも米国一辺倒ではなく、主権国家として考えるべき時でしょう。

■「他国経由だから」は通用しない イラン戦争で見えた在日米軍基地への

報復攻撃リスクに専門家が警鐘「那覇空港も危ない」

女性自身 2026/9/11

https://news.yahoo.co.jp/articles/d2a3d64affc150a613872938eb980628a42ae817

 

 

私もメンバーの「NHRI設立推進ネットワーク」が結成の記者会見!

日本にも、他の国にはあるNHRI=国内人権機関が必要です。

   ↓

■なぜ日本には「政府から独立した人権機関」がない?

国連が繰り返し勧告、弁護士らが2028年設立めざす

弁護士ドットコム・ニュース20260910

https://www.bengo4.com/c_18/n_20904/

 

NHRIって、どんなことをするの?

1993年にNHRIである国家人権委員会を設立したインドネシアの例です。

■インドネシアで森林をめぐる紛争が多発、

日本企業は森林開発よりも森林保護に重点を─同国の国家人権委員会委員に聞く

東洋経済 2026/09/04

https://toyokeizai.net/articles/-/956604

 

このインドネシアでの例を読むと、

日本がどれほど人権侵害されているかが、よくわかるニュースです。

  ↓

■住民説明なしで仙台市とさいたま市に「除染土」搬入

最大8000ベクレルまで再利用を検討 専門家「海外でもこんなことはしない」

女性自身 2026/9/9

https://news.yahoo.co.jp/articles/2384dc54298928710fc02376d2deb1d0e550d576

 

 

 

++ イベント紹介 ++

 

☆第26回総合学術研究集会(中国地区・ハイブリッド / オンライン)

920日にPFAS分科会がオンラインで開催されます。私も発表します。

演題:PFASと人権―国連有害物質に関する特別報告者の勧告からの一考察

小橋かおる(有害物質に関する人権擁護者)

申し込みなど詳細:https://jsa.gr.jp/d/sougaku/26/start

 

☆ベテランズ・フォー・ピース(VFP)講演会@KOBE

神戸空港が軍事利用される?

戦争のリアルを元米兵・元自衛官に聞いてみよう!

日時:2026106日(火) 18:30~20:4018時開場)

会場:神戸市立中央区文化センター 会議室1001+1002(先着100名)

  JR・阪急・阪神・市営地下鉄山手線三宮駅から徒歩6分 神戸市役所西側    

参加費:1000円(25才以下無料)

通訳&コーディネーター:レイチェル・クラーク

 

= 登壇予定者 =

ケリー・ワッズワース(博士):米国長老派教会の聖職者。19年以上にわたり地域の会衆、医療施設、米軍に勤務。

ベンニャ・マルティネス: 25歳で米海兵隊に入隊。戦地への派遣を2度経験。

形川健一(なりかわけんいち):元自衛官。2012年アフリカのジブチ派遣を機に自衛隊と日本に疑問を感じ2014年依願退職。

 

●プレイベント 元自衛官・形川さんを囲む会(無料・カンパ歓迎)

10/6の午後3時より同センターの1003会議室(先着20名)にて、

空港や港が自衛隊に利用されるリアルを、形川さんに伺います。

 

午後の囲む会、夜の講演会とも 申し込み不要です。

問い合わせ:kaorukobashi@hotmail.com (小橋)

主催:2026VFPピース・スピーキングツアー@KOBE

詳細:https://whatsnew-on-flowersandbombs.blogspot.com/2026/07/2026kobe.html

 

 

 

++ 英語のブログを更新しました ++

 

911日に、25年前の私の日記を転載したブログを紹介しました。

世界中からアクセスがある英語のブログで、

きっと若い読者も多いでしょうから、

あの時何が起きて、どのように世界は間違ってしまったのかを

AI翻訳で読んでくださいと書きました。

https://tankaagainstwar.blogspot.com/2026/09/

 

当メルマガ読者の皆様は、日本語でお読みください。

20019月の日記

http://flowersandbombs.blogspot.com/2021/09/

200110月以降の日記

http://flowersandbombs.blogspot.com/2021/10/

 

 

 

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 素晴らしい夢をみて、それを行動に移せ

                       ナバホ族の格言

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♪ 最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。 ♪

 

 

 

♪♪ 発行者プロフィール ♪♪

小橋かおる 「花と爆弾-もう、戦争の暴力はやめようよ-」著者。

2004年の出版以来、アフガニスタンとイラクの子どもたちの支援を続けています。

2011年からは福島の子どもたちの健康を守る活動も支援させてもらっています。

さよなら原発神戸アクションの共同世話人も努めています。

できることをコツコツ、じわじわ続けたいと思います。

「花と爆弾」HPhttps://hanabaku.blogspot.com/

ブログ「花と爆弾」Words for Peace: https://flowersandbombs.blogspot.com/

ブログ「7世代に思いをはせて」https://nanasedai.blogspot.com/

メールマガジン「7世代に思いをはせて」(無料)の登録はこちら↓

https://www.mag2.com/m/0000273399.html

 

2026年9月5日土曜日

【第934号】司法が被害者を救済しない国で・・・

 「どんなことも7世代先まで考えて決めなくてはならない」

ネイティブ・アメリカン(イロコイ族)の格言

                                         

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今週の9月2日は、提訴から13年となる原発賠償関西訴訟の判決日でした。

2011年の東京電力福島第一原発事故により、

環境中に大量に放出された放射性物質から身を守るため、

日本各地に避難された方たちの中で、関西に避難された方たちが原告となって、

13年間、法廷で闘ってこられた裁判で、

私も、10年以上傍聴に通いました。

 

判決の言い渡しは、たったの5分足らず。

何の説明もせず、原発事故に国の責任はないことをごにょごにょと述べて、

裁判官たちは立ち去ったそうです。

 

私は、傍聴券が当たらなかったこともあり、

裁判所の前での、いわゆる「旗だし」で、そのことを知ったのですが、

ちょうど前日、国連の有害物質に関する特別報告者が昨年提示したガイドライン

『有害物質の文脈における司法へのアクセスと実効的な救済に関するガイドライン』をもとに、

救済に関するブログ記事を書いていたこともあり、

この理不尽な裁判のプロセスに、はらわたが煮えくり返る思いでした。

 

原告たちは、13年という人生の貴重な時間と労力を、

たった5分のわけのわからない判決のために浪費させられました。

 

なぜ13年もかかったのか・・・

それは、裁判所が原告世帯全員の証言を聞くとしたことも一因でした。

 

原告さんたちは、本人尋問では思い出したくもない震災当時の労苦を人前で語り、

東京電力の代理人からは、執拗なまでの失礼な質問に晒されました。

あれは、司法による公開の人権蹂躙だったのではないか

 

有害物質の文脈における司法へのアクセスと実効的な救済に関するガイドライン

ガイドライン22: 

各国は、有害物質への曝露が関与する事案について、裁判所が迅速に審理を行うよう確保すべきであり、不当な遅延を招くような引き延ばし工作やその他の戦術を認めないものとする。

 

そして、この大阪地裁の判決は、2022年の617最高裁判決のほぼコピペで、

防潮堤を高くしていても津波による事故は防げなかっただろうから、

(原発の規制・監督責任がある)国に責任はないという、お粗末な理由の判決。

 

その最高裁判決を出した当時の裁判官たちのうち、

菅野 博之氏(元裁判長)は、判決直後に東電の代理人を務める法律事務所へ天下り。

 草野耕一氏は最高裁判事に就任する前、日本最大の法律事務所である「西村あさひ法律事務所」の代表経営者を15年間にわたり務めていました。西村あさひ法律事務所は、東京電力やその関連会社に対してリーガルアドバイス(法的助言)を提供している法律事務所です。

 

ガイドライン14

 各国は、自国の司法機関が利益相反や企業による支配から独立していることを確保すべきである。

 

 

このような司法が出した理不尽な判決に、

世界の150か国では、国民が救済を求めて訴えることのできる

国連の制度「個人通報制度」も、

日本は政府が批准していないので、

日本国民は使えず、泣き寝入りするしかない・・・。

 

これほど被害者が救済されない、この国の仕組みはいったい何なのでしょう?

 

法廷を舞台にした人権蹂躙を見せつけられた私は、

被害者が救済される普通の国に変えてやる!と決意したのでした。

 

 

= 関連サイト =

判決前日にアップしたブログ記事

■見えない汚染からの救済を求めてー新潮流・有害物質における司法へのアクセスおよび実効的な救済に関するガイドライン

https://flowersandbombs.blogspot.com/2026/09/

 

92日の判決についての記事

■【原発賠償関西訴訟】「大晦日までに動いた区域外避難者だけ2年限定で認めてやる」大坂地裁が被害矮小化判決 国の責任も”617最高裁判決コピペ”で否定

民の声新聞2026/09/03

http://taminokoeshimbun.blog.fc2.com/blog-entry-861.html

 

最高裁判事たちの東電との関係について

■【全文公開】私たちのやるべきことは終わらない

——東電刑事裁判で明らかになった事実とともに

武藤類子(福島原発告訴団長)2025/04/04 https://chihei.net/?p=3725

 

個人通報制度とは?

■個人通報制度の導入を目指して

国際人権ひろば No.169(202305月発行号)

https://www.hurights.or.jp/archives/newsletter/section4/2023/05/post-201957.html

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++ 今週の気になるニュース  ++

 

先週ご紹介した国連報告書「PFASと人権」について、関心が高まりつつあり、

ジャーナリストの諸永さんからもコメントを求められ、記事になりました。

     ↓

■「地球規模で水破産」と警告。PFAS汚染を“人権侵害”とする国連の報告書が

企業のブランド価値とリスクを改めて問う

SlowNews | スローニュース 諸永裕司 2026/9/4

https://slownews.com/n/nbffcfaf09450

 

ひとりでも多くの方に、PFAS汚染の日本の現状と規制の遅れが伴うリスク(健康、環境、そしてビジネスにも)が伝わり、

国連人権理事会や特別報告者の意義が知られ、日本の現状の改善につながることを願います。

 

 

先週のメルマガでご紹介した神戸新聞の3回シリーズの最終回の記事

■<「普通の暮らし」求めて 原発賠償関西原告団、判決を前に>()

基本的原則 無用な被ばく、避ける権利は

神戸新聞 2026/8/30

https://www.kobe-np.co.jp/news/society/202608/0020761675.shtml

 

その判決を伝える記事

■原発賠償関西訴訟、国の責任またも認めず 兵庫の原告ら憤り

「求めた判決と真逆」「司法の自殺だ」

神戸新聞2026/9/2

https://www.kobe-np.co.jp/news/society/202609/0020775354.shtml

 

私も大阪地裁で判決の時を過ごしましたが、

ひどい判決について、通りすがりの若者と話すという、

少し楽しい経験をしたので、フェイスブックに記しました。

https://www.facebook.com/kaoru.kohashi/posts/pfbid02ddxzvXsEjXdCsbNXc4bFfaEZvopZ8qmQS2spJfaZPp9KgfvU6NGjhGUAcY8s76zAl

 

 

先週、さいたま市と仙台市で強行された放射性汚染土の花壇などへ埋めこみ・・・

情報までも埋めこもうとしている?

    ↓

■【震災・原発事故15年】偽情報積極対策を検討 政府・与党 再生土活用に向け

福島民友 2026/08/20

https://www.minpo.jp/articles/-/207715

「東日本大震災と東京電力福島第1原発事故に伴う風評払拭を進めるため、政府・与党がインターネット上などでの偽情報に対応する方策を検討していることが分かった。原発事故に伴う除染で生じた土壌の福島県外最終処分に向け、復興の足かせとなる情報へ対抗する必要性が高まるとみて、対応を進める。」

 

復興の足かせとなる情報を偽情報として対応する?

政府による情報統制のように理解できませんか?

 

 

 

++ イベント紹介 ++

 

その除染土って何?再利用って何?と思われた方は、ぜひ!

☆オンラインセミナー どう考える?「除染で生じた放射性物質を含む土」の再利用

対象    はじめてこの問題に接する方、 「基本のき」から知りたい人向け

日時    202698日(火)14:00-15:15

形式    オンライン(Zoomウェビナー)

内容(予定) 

・「除染で生じた放射性物質を含む土」とは?

・「復興再生利用」とは?

・再利用の何が問題?

・住民への説明は?

・今後に向けて

参加費    無料/ご寄付歓迎

主催    国際環境NGO FoE Japan

詳細・お申込み  https://foejapan.org/issue/20260903/31695/

 

 

関心が高まってくれている「PFASと人権」について、

貴重な発表の機会を得ましたので、ご案内します。

 

☆第26回総合学術研究集会(中国地区・ハイブリッド / オンライン)

920日にPFAS分科会がオンラインで開催されます。私も発表します。

演題:PFASと人権―国連有害物質に関する特別報告者の勧告からの一考察

小橋かおる(有害物質に関する人権擁護者)

申し込みなど詳細:https://jsa.gr.jp/d/sougaku/26/start

 

 

来週です!NHRIも他国にはあって、日本にはない人権救済も兼ねる機関です。

 ↓

☆第1回 NHRI(国内人権機関)について語る茶話会

日 時:2026912日(土)13時半~16時半(13時開場)

場 所:長田区文化センター講習室(神戸市長田区若松町5-5-1

行き方:JR・市営地下鉄新長田駅南西歩1分/山陽電鉄西代駅南西歩7

参加費:1000円(学生以下500円)

定 員:30名(定員になり次第締め切ります)

講 師:松波めぐみ(大阪公立大学ほか 非常勤講師)

申込み:ja4hr.kobe@gmail.com

 

NHRI(国内人権機関)について聞いたことはある

なんとなく、必要な組織だということはわかっている

でも……どういうふうに役に立つのかを説明することはできない

NHRI(国内人権機関)について語る茶話会は、さまざまな人権課題について話を聞き、NHRI(国内人権機関)の仕組みと機能について振り返り、どうしたら日本にNHRI(国内人権機関)をつくれるのかをざっくばらんに話し合ってみようというお茶会形式のセミナーです。

1回目のテーマは障害者です。

大阪公立大学ほかで非常勤講師を務めるとともに障害者運動に長く関わってこられた松波めぐみさんを講師としてお招きし、当事者や支援者が抱える課題や社会的障壁について、また、制度改善につなげた実例や経験についてお話しいただきます。

その後、お茶を飲みながら、政府から独立した人権に関わる専門機関であるNHRI(国内人権機関)をつくるために何ができるかを肩肘張らずに話し合ってみたいと思います。

ご自分のお好きなお茶とお菓子をご持参ください。

主 催:NHRI(国内人権機関)をつくろう!市民集会 in Kobe 実行委員会

詳細:https://www.facebook.com/events/1045479828459047/

 

 

戦争は最悪の人権侵害のオンパレード

☆ベテランズ・フォー・ピース(VFP)講演会@KOBE

神戸空港が軍事利用される?

戦争のリアルを元米兵・元自衛官に聞いてみよう!

日時:2026106日(火) 18:30~20:4018時開場)

会場:神戸市立中央区文化センター 会議室1001+1002(先着100名)

  JR・阪急・阪神・市営地下鉄山手線三宮駅から徒歩6分 神戸市役所西側    

参加費:1000円(25才以下無料)

通訳&コーディネーター:レイチェル・クラーク

 

= 登壇予定者 =

ケリー・ワッズワース(博士):米国長老派教会の聖職者。19年以上にわたり地域の会衆、医療施設、米軍に勤務。

ベンニャ・マルティネス: 25歳で米海兵隊に入隊。戦地への派遣を2度経験。

形川健一(なりかわけんいち):元自衛官。2012年アフリカのジブチ派遣を機に自衛隊と日本に疑問を感じ2014年依願退職。

 

●プレイベント 元自衛官・形川さんを囲む会(無料・カンパ歓迎)

10/6の午後3時より同センターの1003会議室(先着20名)にて、

空港や港が自衛隊に利用されるリアルを、形川さんに伺います。

 

午後の囲む会、夜の講演会とも 申し込み不要です。

問い合わせ:kaorukobashi@hotmail.com (小橋)

主催:2026VFPピース・スピーキングツアー@KOBE

詳細:https://whatsnew-on-flowersandbombs.blogspot.com/2026/07/2026kobe.html

 

 

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 素晴らしい夢をみて、それを行動に移せ

                       ナバホ族の格言

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♪ 最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。 ♪

 

 

 

♪♪ 発行者プロフィール ♪♪

小橋かおる 「花と爆弾-もう、戦争の暴力はやめようよ-」著者。

2004年の出版以来、アフガニスタンとイラクの子どもたちの支援を続けています。

2011年からは福島の子どもたちの健康を守る活動も支援させてもらっています。

さよなら原発神戸アクションの共同世話人も努めています。

できることをコツコツ、じわじわ続けたいと思います。

「花と爆弾」HPhttps://hanabaku.blogspot.com/

ブログ「花と爆弾」Words for Peace: https://flowersandbombs.blogspot.com/

ブログ「7世代に思いをはせて」https://nanasedai.blogspot.com/

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9/2判決の日の大阪地裁(右の茶色い建物)
上から目線で撮ってみました@弁護士会館