2019年5月4日土曜日

【第551号】10連休もコツコツと

「どんなことも7世代先まで考えて決めなくてはならない」
ネイティブ・アメリカン(イロコイ族)の格言

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いわゆる10連休も今日をいれて残り3日となりました。
いかがお過ごしですか?

私はこの間も2日授業があり、
準備や採点もあるので仕事モードのままですが(^_^;)、
とは言え、いろいろな集会、報告会がありましたので参加して、
4月の統一地方選挙で当選された議員さんたちに、
積極的に話かけました。

何を?

当メールマガジンでもしばしば言及しております
福島第一原発事故によってばらまかれた放射性物質の
拡散防止のための取り組みについてです。

現在、環境省は福島県内の除染作業で発生した放射性汚染土を
8000ベクレル/kg未満ならば公共事業で再利用する政策を進めています。

また、除染による汚染土は福島県内だけの問題ではなく、
関東から東北という広範囲にわたる問題ですが、
福島県外の汚染土については、
その8000ベクレルの制限もなく、何も特別な処置もせずに
埋め立てて構わないと環境省は言い出しています。

原発構内ならば、100ベクレル/kg以上のものは
放射性物質として厳重保管が鉄則にかかわらず、
原発の外ならば、全国の公共事業に再利用してもよいという
日本中に放射性物質を拡散してしまう信じられない政策です。

この政策については、メディアでもほとんど取り上げられないので、
集会などで出会った議員さんたちに、お声をかけ、
時間が許す限り説明をさせてもらっています。
ほとんどの議員さんは、とても熱心に話を聞いてくださり、
中には何らかの対策を考えてくださる方もいらっしゃいます。

地方議員でも、地方議会でもできることはあります。
まずは、公害物質である放射性物質の総量規制、罰則規定などの
法整備を国に地方議会から求めること。
または、県や市町村の条例でそれらの規定を定めること。
すなわち、放射能汚染防止法の制定を求め、
条例を制定することができるのです。


私は日本を、自分の生まれ育った国土を、
これ以上放射能で汚染したくありません。
一度汚染してしまうと、もう何百年、何千年という単位で、
あらゆる生きものの遺伝子を破壊しつづける放射能。

これ以上未来を傷つけないために、
できるだけのことをしたいと思っています。


= 関連ニュース&サイトなど =
汚染土の問題がわかりやすくまとめられているサイト2つ
■環境省「原発の汚染土、行き場がないからもう農地の造成にも再利用しちゃえ!」
BUZZAP 2018年6月4日
https://buzzap.jp/news/20180604-nuke-waste-recyle-agriculture/

■福島県外の除染土埋立処分で環境省令案~濃度制限なし、地下水汚染防止策なし FoEJapan https://foejapan.wordpress.com/2019/03/18/0318/

法整備などの対策について私なりに考えをまとめたブログ
■放射性汚染土・廃棄物を拡散しないために
小橋かおるブログWords for Peace 2019/1/6
http://flowersandbombs.blogspot.com/2019/01/


「放射能汚染防止法」ってどうやって作れるの?と思われた方は、
ぜひ、こちらの書籍をお読みください。
『制定しよう 放射能汚染防止法』 山本行雄 著
ブイツーソリューション 2016年刊行
https://blog.goo.ne.jp/zzyukio8989/e/afb3dcd05583cbcc58a94e2ec6dd4393


= 関連イベント =
これから環境省が始めようとしている除染による放射性汚染土の
ずさんな再利用や埋め立て処分計画について、国会議員が動きだしてくれています。
   ↓
☆除染土壌の再利用および最終処分をめぐる意見聴取会
日時:2019年5月13日(月)16:00~18:00
場所:衆議院第一議員会館 地下1階 大会議室
     (最寄駅:東京メトロ 国会議事堂前)
主催:超党派国会議員連盟「原発ゼロの会」
協力:原子力市民委員会
詳細:http://www.ccnejapan.com/?p=9827
私は行けませんが、報告を待ちます。
゜★。.:*:・'゜☆。.:*:・'゜★



++ 今週の気になるニュース  ++
問題を知って、反対することでこの環境省の政策は止めることができます。
      ↓
■福島の汚染土再利用 住民の反対根強く 国・東電に負担軽減の思惑
日本経済新聞 2019/4/29
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO44337660Y9A420C1EA1000/


++ イベント紹介 ++
環境省は福島県の除染作業で集められた放射性汚染土を
公共事業で再利用する計画などを進めていますが、
それによって環境に拡散されうるセシウムボールという
不溶性(水に溶けない)放射性物質をご存じですか?
近年このような不溶性放射性物質を体内に取り込むことの危険性に着目する研究が
続々と発表されています。セシウムボールとは何か、
今後どのような健康上の懸念が考えられるのかなどを、
具体的に郷地秀夫医師にうかがいます。
      ↓
■放射能社会を生きる連続セミナー第10 回
ここまでわかった内部ひばく~セシウムボールのゆくえ~
日時:2019年6月2日(日)開場:13:30 14:00~16:30
会場:神戸市勤労会館403・404号室 (神戸・三宮)
講師:郷地秀夫医師(東神戸診療所所長)
参加費:一般 600円   原発避難者 300円 大学生以下無料
おやつ付き(グリーンコープさん提供)(お子様連れ歓迎)
問い合わせ:高橋 090-5886-8364 bugad205@hi-net.zaq.ne.jp
主催:さよなら原発神戸アクション http://sayogenkobe.blog.fc2.com/
☆花と爆弾賛同企画です。
詳細: http://whatsnew-on-flowersandbombs.blogspot.com/2019/04/62.html
ぜひ、スケジュールに入れておいてください☆


++ イベント再掲 ++
☆兵庫県被爆二世の会・定期総会記念講演会
日時:5 月 11 日(土)14:00~16:30
14:00~ 記念講演 「放射能と土」
講師:橋本 慎司(はしもと しんじ)さん
(国際有機農業運動連盟元アジア代表理事、兵庫県有機農業研究会代表理事)
1961 年 広島に生まれる。丹波市で、30 年農業に携わって来られました。
被爆二世として、有機農業の指導者としての思いをお伺いします。
15:40~交流会
会場:兵庫県民会館 10 階 1001 号室
地下鉄県庁前駅 東 1・2 出口すぐ
http://hyogo-arts.or.jp/arts/kenminmap.htm
問い合わせ: michikobe6@gmail.com
主催:兵庫県被爆二世の会


★「ひばく牛と生きる」上映会
日時:2019年5月11日(土) 2回上映(14:00~&17:00~)
会場:ウィズ明石学習室801号室
料金:500円(学生・障碍者無料)
主催:脱原発明石・たこの会 
問い合わせ:akashi.takonokai@gmail.com
後援:明石市・明石市教育委員会
詳細:https://www.facebook.com/events/2778844192341609/
友人たちが企画した上映会です。
まだご覧になっていない方はぜひ!



++ 「7世代に思いをはせて」バックナンバーについて  ++
2008年10月から毎週土曜日に発行してきたメールマガジン「7世代に思いをはせて」。
2019年4月15日よりメールマガジン発行媒体のまぐまぐ!さんのサービス変更のため、
これまでのバックナンバー公開がなくなりました。
その後の投稿は下記のブログに転載する形で、
バックナンバー公開を私なりに続けています。ご活用ください。
ブログ:「7世代に思いをはせて」https://nanasedai.blogspot.com/

また、これまでアーカイブからお読みいただいていた方は、
よろしければメールマガジンへのご登録もお考えください。
小橋かおるメールマガジン「7世代に思いをはせて」
https://www.mag2.com/m/0000273399.html





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 素晴らしい夢をみて、それを行動に移せ
                       ナバホ族の格言
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♪ 最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。 ♪


♪♪ 発行者プロフィール ♪♪
小橋かおる 「花と爆弾-もう、戦争の暴力はやめようよ-」著者。
2004年の出版以来、アフガニスタンとイラクの子どもたちの支援を続けています。
2011年からは福島の子どもたちの健康を守る活動も支援させてもらっています。
できることをコツコツ、じわじわ続けたいと思います。
「花と爆弾」HP:http://www1.plala.or.jp/cheko/kaoru/
ブログ「花と爆弾」Words for Peace: http://flowersandbombs.blogspot.com
ブログ「7世代に思いをはせて」https://nanasedai.blogspot.com/
ギボウシの若葉