2019年5月19日日曜日
【第553号】放射能汚染防止法が必要です
「どんなことも7世代先まで考えて決めなくてはならない」
ネイティブ・アメリカン(イロコイ族)の格言
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当メールマガジンでもお知らせしていました
福島県内外の除染作業で生じた放射性汚染土の処置についての
「意見聴取会」が超党派議員連盟「原発ゼロの会」主催で、
今週月曜日の5月13日に衆議院第一議員会館で開催されました。
私は仕事で参加しませんでしたが、
当日の動画はhttps://www.youtube.com/watch?v=dhT9H9iNqE4で見ることができ、
また当日配られた資料も「原発ゼロの会」のサイト
http://blog.livedoor.jp/gempatsu0/archives/16379213.htmlにリンクされています。
それらを拝見し、改めて放射能汚染防止法の制定に向けた取り組みが
必要であることを感じました。
現在でも原発構内では100Bq/kg以上の放射性物質は
低レベル放射性廃棄物として厳重保管にもかかわらず、
なぜ福島県内の除染から発生した放射性汚染土は
8,000Bq/kg以下ならば安易な再利用が許されたり、
はたまた福島県外では放射性物質の濃度の上限を定めず、
30cmの覆土を行っただけで埋め立て処分が可能になるのか?
それは、この意見聴取会でも何度も指摘されていた法律、
2011年8月に制定された放射性物質汚染対処特措法(特措法)と、
2013年に改訂された環境基本法の不備のせいであるようです。
詳しくは、下記の拙ブログWords for Peaceをご覧いただきたいと思いますが、
私たち有権者にできることは、まずは環境基本法の法整備を求め、
特措法を「放射能汚染防止法」に変えるよう国会に働きかけることでしょう。
そのためには、選挙でこの法整備のために動いてくれる議員を選ぶこと、
そして、地方自治体の議会に、法整備の意見書を採択するよう働きかけることです。
全国の自治体議会から同様の意見書が出されれば、国会の争点にもなるでしょう。
日本に住む私たち、そして未来の住人をも被ばくし続ける放射性物質は
無造作に扱ってはなりません。
必ず国会で審議させ、しっかりとした放射能汚染防止法を
制定させなければならないと強く思います。
現在の安易な放射性汚染土の処置案が、
法整備の不備から生じているものならば、
それを止められるのはやはり立法。
私たちの力で放射能汚染防止法を制定しましょう。
引用ブログ
■小橋かおるブログWords for Peace
放射能汚染防止法の制定に向けて
http://flowersandbombs.blogspot.com/2019/05/
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++ 今週の気になるニュース ++
朝日新聞さんが汚染土の再利用についての記事を掲載してくださっていました。
ひとりでも多くの方に知ってもらいたいので感謝です。
■汚染土は公共事業に、汚染水は海洋放出…で大丈夫?
朝日新聞DIGTAL2019年5月11日
https://www.asahi.com/articles/ASM575DCLM57ULFA01Z.html
■太平洋の「核のひつぎ」から汚染物漏出の恐れ、国連総長が懸念
AFP 2019年5月16日
https://www.afpbb.com/articles/-/3225358
冷戦時代の核実験の廃棄物が埋め立てられたコンクリートドームの記事。
どうぞクリックして画像をご覧下さい。
人間の愚かさがよくわかります。。。
■全政府統計の6割強不適切 プログラムミス、ルール違反、公表遅延など
毎日新聞 2019年5月16日
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190516-00000092-mai-pol
このありさまでは政府の言うことは何も信じられませんね。
++ 今週のコツコツ活動 ++
■先週お伝えした安定ヨウ素剤の配布について、
パブリックコメントが始まっていたので、
「せめて原発から100キロ圏内の住民に安定ヨウ素剤を事前配布してください。」
と意見を送りました。
意見は下記サイトから、名前も何も書かなくても送れます(締め切り6月7日)。↓
https://search.e-gov.go.jp/servlet/Public?CLASSNAME=PCMMSTDETAIL&id=198019201&Mode=0
■「あなたを幸せにしたいんだ!」
山本太郎さんのれいわ新選組に寄付をしました。
権力者のためでなく国民のために働く政党の誕生を願って。
https://www.reiwa-shinsengumi.com/donation/
++ イベント紹介 ++
☆ ジュンク堂三宮駅前店トークイベント
「経済にデモクラシーを取り戻すために」
『「反緊縮!」宣言』(亜紀書房) 刊行記念
松尾匡×梶谷懐×西郷南海子
日 時 2019年6月8日(土)14:00~16:00(開場13:30)
会 場 サンシティビル8階 (ジュンク堂書店三宮駅前店の一つ上の階)
JR三ノ宮駅/ポートライナー「三宮駅」東徒歩3分
主 催 ジュンク堂書店三宮駅前店
詳細 https://www.facebook.com/events/2315299155406494/
近年の欧州ではこの「反緊縮」という言葉を掲げて、
長年の新自由主義政策によって苦しめられた人々の生活不安の声を拾い上げ、
私たちの日々の暮らしに直結する経済の領域にも「民主主義(Democracy)」を
求める運動が広がっています。
「反緊縮って?」と思われた方はぜひ!
++ イベント再掲 ++
とても大切な講演会です。私は司会を務めます。
☆放射能社会を生きる連続セミナー第10 回
ここまでわかった内部ひばく~セシウムボールのゆくえ~
日時:2019年6月2日(日)開場:13:30 14:00~16:30
会場:神戸市勤労会館403・404号室 (神戸・三宮)
講師:郷地秀夫医師(東神戸診療所所長)
参加費:一般 600円 原発避難者 300円 大学生以下無料
おやつ付き(グリーンコープさん提供)(お子様連れ歓迎)
問い合わせ:高橋 090-5886-8364 bugad205@hi-net.zaq.ne.jp
主催:さよなら原発神戸アクション http://sayogenkobe.blog.fc2.com/
☆花と爆弾賛同企画です。
詳細: http://whatsnew-on-flowersandbombs.blogspot.com/2019/04/62.html
↑
環境省は福島県の除染作業で集められた放射性汚染土を
公共事業で再利用する計画などを進めていますが、
それによって環境に拡散されうるセシウムボールという
不溶性(水に溶けない)放射性物質をご存じですか?
近年このような不溶性放射性物質を体内に取り込むことの危険性に着目する研究が
続々と発表されています。セシウムボールとは何か、
今後どのような健康上の懸念が考えられるのかなどを、
具体的に郷地秀夫医師にうかがいます。☆
☆阪神測定所6周年企画
原発事故から8年 子どもと私の健康を守るために被ばくの真実に向き合おう
日時 2019年5月25日(土)13時30分~16時30分
場所 西宮市勤労会館第8会議室
資料代 500円(会員300円)
詳細 https://www.facebook.com/events/654967691631584/
++ 「7世代に思いをはせて」バックナンバーについて ++
2008年10月から毎週土曜日に発行してきたメールマガジン「7世代に思いをはせて」。
2019年4月15日よりメールマガジン発行媒体のまぐまぐ!さんのサービス変更のため、
これまでのバックナンバー公開がなくなりました。
その後の投稿は下記のブログに転載する形で、
バックナンバー公開を私なりに続けています。ご活用ください。
ブログ:「7世代に思いをはせて」https://nanasedai.blogspot.com/
メールマガジン「7世代に思いをはせて」(無料)の登録はこちら↓
https://www.mag2.com/m/0000273399.html
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素晴らしい夢をみて、それを行動に移せ
ナバホ族の格言
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♪ 最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。 ♪
♪♪ 発行者プロフィール ♪♪
小橋かおる 「花と爆弾-もう、戦争の暴力はやめようよ-」著者。
2004年の出版以来、アフガニスタンとイラクの子どもたちの支援を続けています。
2011年からは福島の子どもたちの健康を守る活動も支援させてもらっています。
できることをコツコツ、じわじわ続けたいと思います。
「花と爆弾」HP:http://www1.plala.or.jp/cheko/kaoru/
ブログ「花と爆弾」Words for Peace: http://flowersandbombs.blogspot.com
ブログ「7世代に思いをはせて」https://nanasedai.blogspot.com/