2019年7月20日土曜日

【第562号】大学授業料


「どんなことも7世代先まで考えて決めなくてはならない」
ネイティブ・アメリカン(イロコイ族)の格言

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今週も思い出話です。

私が大学生の頃(昭和58年入学)、
国公立大学の授業料は年20万円ほどでした。
1ヶ月に2万円ほどのアルバイトをすれば、
お釣りがでるような授業料でした。

私より年上の昭和50年に大学に入学された方たちは、
なんと年額36000円でした。

それがどんどん値上げされ、平成17年には535800円になり、
現在まで据え置きされています。
(63万円台に値上げしている国立大学もでているようですが。)
昭和58年と比べても、約2.5倍。
昭和50年と比べると、約15倍。


親世代の収入が伸び悩む中、
現在、多くの学生が「奨学金」という名の
学生ローンを借りています。


私は大学英語講師なので、
授業の中で、海外事情紹介の一環として、
大学授業料が無料の国々を時々取り上げますが、
学生たちの多くは、授業料が無料の国があることに、
とても驚きます。

「日本も授業料が無料なら、
自分も借金などせずに済むのに・・・。」


安価で大学教育を受けられた者として、
このような日本社会にしてしまったひとりの大人として、
ほんとうに心苦しく思います。

今回も、山本太郎さんの言葉をお借りします。

「若い人 ごめんね
奨学金で考えて欲しいんですよ
どうして若い人たちに借金させてまで
学校で学ばせるの?

教育受けたいって若い人たちに
教育を受けさせられる様にするのが
国の役目じゃないですか
先行投資ですよ
未来に向けて投資をする

でも この国は違うよって
武富士がやっている様な
サラ金に巻き込んで行ってるんですよ

これで誰が儲かってる? って言ったら
金融機関じゃないですか

どうして金融機関に340億円 年間儲けさせる為に
若い人たちに借金させるの?」


日本は世界第3位の経済大国です。
フィンランドや多くの国が採用している教育無償化を
できないはずはありません。


できないのは、政治のせい、
税金の取り方と使い方の問題です。
金融機関のためでなく、
若者のため、国の未来のために税金う・・・
まっとうな国になりましょう。


その一歩が選挙です。
明日は参議院選挙投開票日。
あなたの一票をどうぞ大切に。


++ 関連サイト ++
■山本太郎さんの奨学金についての演説動画
https://www.youtube.com/watch?v=NvpS2QM9jEE

■国立大学と私立大学の授業料等の推移
http://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/shinkou/07021403/__icsFiles/afieldfile/2017/09/26/1396452_03.pdf

どれほど「奨学金」が若者の人生をむしばんでいるのか・・・
NHKのクローズアップ現代でも取り上げられました。
■“奨学金破産”の衝撃 若者が… 家族が…
クローズアップ現代 2016年6月2日
https://www.nhk.or.jp/gendai/articles/3815/

■市民連合Supporters
https://twitter.com/shiminsuppoter/status/1151054061447180289
私たちの税金がどれほどアベ氏のお友達たち(トランプ氏含む)に使われてきたかが
よくわかる動画です。取り戻すには、まず自民、公明の議席を減らすことからです。
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++ 今週の気になるニュース  ++
日本の選挙制度は、新しい政党、地盤も資金もない政治家が誕生しないように
設計されているような制度です。
私も6年前、緑の党の国政初挑戦を手伝って、あまりのも酷い制度に閉口しました。
供託金という候補者ひとりにつき600万円(選挙区では300万円)の壁の後に
待ち受ける政党要件という壁。これを取り上げてくれた毎日新聞に感謝です。
      ↓
■政党要件という両刃の剣…なぜ「れいわ新選組」はテレビに映らないのか
毎日新聞2019年7月19日
https://mainichi.jp/senkyo/articles/20190719/k00/00m/010/177000c

緑の党の仲間でもある足立力也さんの記事をご紹介します。
■得票率2%以上で政党要件獲得を目指す、れいわ新選組・山本太郎の“賭け”
既存政党より圧倒的不利な新規政党は、どこまでできるか
ハーバービジネスオンライン2019.07.12
https://hbol.jp/196724/5


最後に朗報です。
■福島第二原発の4基 廃炉を今月中にも正式決定へ 東京電力
NHK WEB NEWS 2019年7月19日
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190719/k10011999531000.html



++ イベント再掲 ++
とても興味深い講演会です。私も参加予定です。
■核戦争を防止する兵庫県医師の会 第38回総会記念講演
     米公文書から迫る核兵器・原発推進体制の闇
日 時 2019年7月28日(日)14:00~16:00
会 場 兵庫県保険医協会5階会議室
講 師 高橋 博子 氏(名古屋大学大学院法学研究科研究員)
参加費無料 どなたでもご参加歓迎です

機密解除された米国の公文書にもとづき、当局がヒロシマ・ナガサキ、
ビキニの原水爆被害者を治療でなく、「核時代」の次の戦争に向けた研究の対象としか
みなかったことを明らかにした、米国の核開発史に詳しい高橋博子さんに、
広島・長崎に米原爆傷害調査委員会(ABCC、現在の放射線影響研究所の前身)が
できる経緯や、原子力推進の体制の実情について、お話いただきます。

■高橋博子(たかはし・ひろこ)氏
名古屋大学大学院法学研究科研究員。アメリカ史専攻。日本平和学会会理事。
広島平和記念資料館資料調査研究会委員、第五福竜丸平和協会専門委員。
著書に『〈新訂増補版〉封印されたヒロシマ・ナガサキ―米核実験と民間防衛計画』(凱風社、2012年) など。

お問い合わせ・お申し込み先
核戦争を防止する兵庫県医師の会 
shin-ok@doc-net.or.jp TEL.078-393-1807 FAX.078-393-1802 
詳細:https://www.facebook.com/events/334200463909144/



福島県で子どもたちを放射能から守る活動を続けていらっしゃる
片岡輝美さん方の講演会です。
☆会津放射能情報センター活動報告会
「そこにいのちがあるから〜福島からのメッセージ~」
講師: 片岡輝美さん(会津放射能情報センター代表)
日時:2019年7月21日(日)午後3時〜5時
会場:日本キリスト教団神戸教会 
http://www.kobechurch1874.jp/kobechurch/pg230.html
申し込み不要・入場無料
問合せ:神戸教会(078-341-2598)、会津放射能情報センター(0242-23-9401)
主催:会津放射能情報センター
詳細:https://www.aizu-center.org/
私も参加します☆



++ 「7世代に思いをはせて」バックナンバーについて  ++
2008年10月から毎週土曜日に発行してきたメールマガジン「7世代に思いをはせて」。
2019年4月15日よりメールマガジン発行媒体のまぐまぐ!さんのサービス変更のため、
これまでのバックナンバー公開がなくなりました。
その後の投稿は下記のブログに転載する形で、
バックナンバー公開を私なりに続けています。ご活用ください。
ブログ:「7世代に思いをはせて」https://nanasedai.blogspot.com/
メールマガジン「7世代に思いをはせて」(無料)の登録はこちら↓
https://www.mag2.com/m/0000273399.html


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 素晴らしい夢をみて、それを行動に移せ
                       ナバホ族の格言
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♪ 最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。 ♪


♪♪ 発行者プロフィール ♪♪
小橋かおる 「花と爆弾-もう、戦争の暴力はやめようよ-」著者。
2004年の出版以来、アフガニスタンとイラクの子どもたちの支援を続けています。
2011年からは福島の子どもたちの健康を守る活動も支援させてもらっています。
できることをコツコツ、じわじわ続けたいと思います。
「花と爆弾」HP:http://www1.plala.or.jp/cheko/kaoru/
ブログ「花と爆弾」Words for Peace: http://flowersandbombs.blogspot.com
ブログ「7世代に思いをはせて」https://nanasedai.blogspot.com/

「猫のように自由に生きたい」と
山本太郎さんがおっしゃったと聞き、
庭の野良ネコの写真です。