2020年3月28日土曜日

【第598号】立つ鳥跡を濁さず


「どんなことも7世代先まで考えて決めなくてはならない」
ネイティブ・アメリカン(イロコイ族)の格言

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子どものころに、
親から口酸っぱく言われたことはありますか?

私が母にいつも言われていたのは、
「立つ鳥跡を濁さず」

本来は、「立ち去る者は、
見苦しくないようきれいに始末をしていくべき」ということで
広い意味があるのでしょうが、
母が言っていたのは、
「ゴミを捨てるな、持ち帰れ」という意味でした。


あまりにも言われ続けたので、
大人になっても、ポイ捨てなどできるはずもなく、
野外にいるときに突風が吹いて、
自分の持ち物(紙とかビニール袋とか)が、どこかに飛んでしまったら、
それがゴミとなっていく様子を想像してしまって、
いつまでも気になる・・・というぐあいです。


だからでしょうか・・・
放射性汚染土を公共事業と称してばらまこうとする環境省の政策や、
放射性汚染水を流してしまおうとする経産省の政策に、
がまんがならず、動いてしまうのは。。。


放射能ゴミは何万年、何十万年と放射線を出し続ける有毒なゴミ。
厳重管理を放棄して、
ばらまいてしまうことが、
どれほど跡を濁すことになるか・・・。


放射線被ばくの影響は、すぐには現れないかもしれませんが、
子どもや胎児への影響が大きいと考えると、
今、止めなければならないと強く思います。



++ 今週の活動報告 ++
☆放射能社会を生きる連続セミナー@インターネット
「ホームスィートひょうご
地方自治体から放射性汚染土の再利用を止めて
私達の暮らしと未来を守るための緊急シンポジウム」
3月21日、初めてのwebセミナーの試みでしたが、
日本各地からのご参加で、
とても意義深い意見交換ができました。
さよなら原発神戸アクションのブログに報告をまとめました。
下記リンクをご覧ください。↓
http://sayogenkobe.blog.fc2.com/blog-entry-203.html


☆兵庫県職員と土壌汚染対策法について面談
今週は、さよなら原発神戸アクションの有志メンバーとともに、
兵庫県環境整備課の職員さんとの面談に行ってきました。

兵庫県には、県内の埋め立てなどに使用される土砂に関する条例あります。
その条例の成り立ちや、運用の仕方などを職員さんに説明いただき、
放射性汚染土再利用についての懸念を伝えました。
丸尾まき兵庫県議もご一緒いただきましたので、
今後も、兵庫県への働きかけなどのご助言をいただきながら、
動いていきたいと思っています。
詳しくは、また来週にでもブログでご報告できればと思っています。
゜★。.:*:・'゜☆。.:*:・'゜★


++ 小泉環境大臣室の植木鉢への汚染土再利用の続報 ++
前号でお知らせいたしましたとおり、阿部知子議員の質問に対する
環境省の回答は、とうてい納得できるものではなかったので、
阿部知子議員が再度質問主意書を提出されています。

私も特に気になった答弁、
「この植木鉢での使用は、(今後の汚染土再利用の)手引き案で
想定している用途ではないので、対象にならない」に対して、
手引き案の「対象とならない」使い方を、環境大臣は推進、許容するのか?と
問うてくださっています。
答弁書は4月3日になりそうです。詳細はこちらに掲載されます↓
■質問名「放射性物質に汚染された土壌を環境大臣が鉢植えに利用したことに関する
再質問主意書」の経過情報
http://www.shugiin.go.jp/internet/itdb_shitsumon.nsf/html/shitsumon/201131.htm



++ 今週の気になるニュース  ++
新型コロナウイルスの感染拡大そのものも心配ですが、
それによる経済への影響がとても懸念されます。
欧米では、影響を受けて収入減となる人々への補償がしっかり打ち出されています。
日本政府も、自粛をお願いするだけでなく、きちんとした補償を用意するべきです。

■ドイツ政府の「新型コロナ対策」で日本が今すぐ真似すべきこと
現代ビジネス 2020/3/27
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20200327-00071416-gendaibiz-eurp&p=1
ドイツでは、財務大臣が「金はある!」と、下記のような救済策を次々発表。  
  ↓
・突然、仕事がなくなって生活苦に陥っている人は、面倒な手続きや審査なしに、
まずは1回限りの5000ユーロ(約65万円)の援助が受けられる。
これは返済の必要なし
・家賃が払えなくなった人が路頭に迷わないよう、9月までは、
家賃滞納という理由で借家人を追い出すことが禁止となった。
この場合、家賃収入がなくなった家主が援助を受けることになる。 

それに引き替え、日本政府から聞こえてくる政策には、唖然とします。

■自民、国産魚介類の商品券検討 バランス欠くと異論も
共同通信2020/3/26
https://this.kiji.is/615734381176734817?c=39550187727945729

その前日には、「和牛券」も検討されていました。
今、生活に困る事態にある国民の存在が想像もできていないようですが、
さもありなんという記事がありました。

3月24日に、麻生太郎財務大臣が「みんな銀行にお金が余っているじゃん」と
発言したことを受けての藤田孝典 聖学院大学心理福祉学部客員准教授の記事です。
    ↓
■拝啓 麻生太郎財務大臣様 「みんな銀行にお金が余っている」いえいえ。
みんな銀行にお金がありません
https://news.yahoo.co.jp/byline/fujitatakanori/20200325-00169618/


麻生太郎氏は、頭の中がバブル期から更新されていないのでしょう。
ほんとうに引退願いたいです。
自民党の若手議員の中には、消費減税を訴えているグループもあるそうです。
与野党連携して、この危機を脱するために消費減税を!と訴える
山本太郎・れいわ新選組党首の動画をリンクします。
■金を刷れ、皆に配れ! 山本太郎とネットでおしゃべり会 2020年3月25日
https://www.youtube.com/watch?v=bzzgpcAEuro



++ 生活支援情報 ++
貸付ですが、急場しのぎになりそうですし、
ほんとうに困ったら免除もされる可能性もあるようです。
内容を確認いただき、不明な点はお住まいの市区町村社会福祉協議会にお聞きください。
    ↓
■生活福祉資金の特例貸付が本日から開始
~状況次第で10~80万円がもらえる償還免除もあり~
藤田孝典 聖学院大学心理福祉学部客員准教授
https://news.yahoo.co.jp/byline/fujitatakanori/20200325-00169705/

ウイルスから体を守ることも大切ですが、
経済的困窮から命を守るために、
活用できるものはどんどん使っていきましょう。



++ イベント紹介 ++
インターネットによるZoomでの参加が可能です。
私も申し込みました。
☆学習会:ALPS処理汚染水について知っておきたいこれだけのこと
日時:2020年3月30日(月)18:00~20:30
参加費:無料
オンライン参加の場合は前日までにお申込みください(定員90名)。
オンライン参加用のリンクや簡単なzoomの使い方についてお知らせ します。
https://pro.form-mailer.jp/fms/b26ebea1192337
共催:これ以上海を汚さないで!市民会議、ひだんれん(原発事故被害者団体連絡会)、
   国際環境NGO FoE Japan、原子力資料情報室
詳細:http://www.foejapan.org/energy/fukushima/200330.html



++ イベント再掲 ++
 ☆福島第一原発事故から9 年~放射性汚染土の拡散を止めるために~
講師:小橋 かおる(神戸大学英語講師、さよなら原発神戸アクション共同世話人)

福島第一原発事故に伴う除染で出た土を全国で再利用する計画が進んでいます。
環境省はそれらの「除去土壌=放射性汚染土」のうち
セシウム8000 ベクレル/kg以下の放射性土壌を、
農地や公共事業で再利用しようとしています。
これは低レベル放射性廃棄物として厳重保管されるべき80 倍の数値となり、
これが実施されれば日本全体の土壌、農地の安全が危ぶまれ、
汚染の拡散による被曝が現実となります。
「放射性物質は公害で、受け入れられない」という事を兵庫県や神戸市に訴え、
法整備の必要性を求めこの問題に取り組まれている小橋さんのお話をお聞きして、
放射性汚染土についての現状、そして私たちに出来ることは何かを学びたいと思います。

日時:2020年4月22日(水)午前10時30分~12時
会場:神戸学生青年センターホール(阪急六甲下車徒歩3分、JR六甲道下車徒歩15分
参加費:600円
※託児(無料)があります。必要な方は前々日までに予約してください。
主 催 : (公財)神戸学生青年センター
詳細:https://ksyc.jp/seminar/ss202001-03/


++ 動画再掲 ++
■知ってた?4月から放射性汚染土が全国で使われるってマジ??
小橋かおるさん安田真理さん最強の布陣で徹底トーク
☆だらっと聞くニュース『ニュース雑談の向こう側』
ステップ放送局ネット部
https://www.youtube.com/watch?v=TX7dC_4oSg8


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 素晴らしい夢をみて、それを行動に移せ
                       ナバホ族の格言
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♪ 最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。 ♪


++ 「7世代に思いをはせて」バックナンバーについて  ++
2008年10月から毎週土曜日に発行してきたメールマガジン「7世代に思いをはせて」。
2019年4月15日よりメールマガジン発行媒体のまぐまぐ!さんのサービス変更のため、
これまでのバックナンバー公開がなくなりました。
その後の投稿は下記のブログに転載する形で、
バックナンバー公開を私なりに続けています。ご活用ください。
ブログ:「7世代に思いをはせて」https://nanasedai.blogspot.com/
メールマガジン「7世代に思いをはせて」(無料)の登録はこちら↓
https://www.mag2.com/m/0000273399.html


♪♪ 発行者プロフィール ♪♪
小橋かおる 「花と爆弾-もう、戦争の暴力はやめようよ-」著者。
2004年の出版以来、アフガニスタンとイラクの子どもたちの支援を続けています。
2011年からは福島の子どもたちの健康を守る活動も支援させてもらっています。
できることをコツコツ、じわじわ続けたいと思います。
「花と爆弾」HP:http://www1.plala.or.jp/cheko/kaoru/
ブログ「花と爆弾」Words for Peace: http://flowersandbombs.blogspot.com
ブログ「7世代に思いをはせて」https://nanasedai.blogspot.com/


3月28日午後追記:
本メルマガ配信後にビッグニュースが入ってきました。
■除染土再生利用に向けた法令改正「時期尚早」指摘相次ぎ見送り
NHKニュース 2020年3月28日
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200328/k10012354931000.html
「福島第一原発事故の除染で出た土の再生利用に向けて、
環境省は法令を改正し工事や管理の基準を設ける方針でしたが、
パブリックコメントに2800件を超える意見が寄せられ「時期尚早だ」といった
指摘が相次いだことなどから改正を見送ることになりました。」

見送りでなく、撤回させるまで気は抜けませんが、
一応ストップさせることができ、ほんとうに嬉しいです。

かわいい水鳥の画像を見つけました