2020年7月11日土曜日

【第613号】Go to よりもTest~地方自治体からできることを~

「どんなことも7世代先まで考えて決めなくてはならない」
ネイティブ・アメリカン(イロコイ族)の格言

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今週は連日、東京で過去最高の新型コロナウィルス新規感染者数が発表され、
東京周辺の県や大阪府でも、多くの新規感染者が確認されました。

224名の感染が確認された日の夜、
西村コロナ担当相と小池東京都知事が会見をしていましたが、
発表されたのは、従来通りのマスク着用と3密の回避の感染予防の徹底と
今更ながらのPCR検査の拡充。
また10日からのイベント緩和も予定通り実施され、
7月22日からは観光や消費刺激策のGo toキャンペーンも
「前倒し」して始めるとのこと。。。正気でしょうか?


東京では、毎日3000件ほどのPCR検査をしているそうですが、
これでは多くの人は出かける気にならないでしょうし、
それでも人の移動によって、さらに感染は拡大していくでしょう。
そして、さらに出かける気がなくなる。。。

政府はGo toと呼びかけるだけ呼びかけて、
あとは、国民が勝手に自粛して「出かけなかった」から効果がなかった
と言うのでしょうか?
このキャンペーンの事務費だけでも3000億円を超えるようですから、
オトモダチへの税金環流はできますものね、
と意地悪な私は勘ぐってしまいます。


感染を広げないためにも、経済を回していくためにも、
ほんとうにしなければならないのは、まずtest。
検査と感染者の隔離、治療です。
安心がないと、どこにもGo toしたくなりません。


手立てがないわけではありません。
神奈川県では、独自の可搬PCR検査機器を1台200万円で開発し、
7月中に約100セットを県内の医療機関などに供給することを目指すそうです。

また、以前は無症状者へのPCR検査に消極的だった神戸市も、
現在はクラスター対策のため積極的にPCR検査を実施しています。
また、抗原検査キットの活用も今後の方針に入っているようです。

この抗原検査キットについて少し検索してみますと、
検査費は6000円で、厚労省が
「今月中に約40万回分の供給が見込まれる。
帰国者・接触者外来では、新規感染者数が多い都道府県の施設などを優先し、
月末までには全国で希望する施設に配布していく」と5月に発表していました。
この5月の時点で、40万件が可能とありますから、
PCR検査とうまく組み合わせて、どんどん検査し、
無症状の感染者も見つけ出し、隔離する政策はとれないものでしょうか?

もちろん、感染された方たちは仕事など休んでいただかなくてはならないので、
一律に手当を支払うことも必要でしょう。

Go toキャンペンーンに1.7兆円を使うよりも、
こちらの方がずっと経済も命も守られると思います。

無駄な税金の使い方は、アベノマスクで終わりにしてもらいたいです。

= 関連サイト =
■「Go To」、22日開始 予約済み旅行も対象 赤羽国交相
時事通信 2020/07/10
https://news.yahoo.co.jp/articles/2a44baf134b592ed54faffd8592bfa39f12ba0e9

■「抗原検査」キット販売を開始、検査費6000円
読売新聞 2020/05/13
https://www.yomiuri.co.jp/national/20200513-OYT1T50172/

■神奈川県、可搬のコロナ検査機器 検査時間も短縮
日本経済新聞2020/7/3
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO61143200T00C20A7L82000/

■神戸市新型コロナウイルス感染症対策第1次対応検証結果の公表及び意見募集について
2020/7/7
https://www.city.kobe.lg.jp/documents/35434/3_3shou.pdf
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++ 今週の気になるニュース  ++
政府よりお医者さんの方が、よっぽど包括的な政策を語っています。
■「夜の街」に補償伴う休業要請を 東京都医師会長、政府に提言
The PAGE 2020/7/10
https://news.yahoo.co.jp/articles/c705854b160c6455a9de5c910df917da8e38428f

コロナ禍によって経済的に困っている方も多いと思います。
新しい制度ができたようですので、リンクします。
■休業手当の支給がない労働者に給与の80%を補償する新しい給付金が
7月10日より申請開始
藤田孝典 | NPO法人ほっとプラス理事 聖学院大学心理福祉学部客員准教授
2020/7/7 https://news.yahoo.co.jp/byline/fujitatakanori/20200707-00187033/

まだまだ続く大雨の前に、なすすべもない私たちですが、
復旧支援や今後の避難所のあり方など、しっかり考えていきたいです。

■[令和2年7月豪雨]生活再建の一歩を踏み出す「希望」の法制度情報を得よう
https://news.yahoo.co.jp/byline/okamototadashi/20200709-00187180/
被災された方たちが活用できる法制度が紹介されています。
必要な方に届きますように☆

☆私たちの避難所革命
トイレ、ベッド、テントがすぐ届く!暖かい食事が届く!
イタリアの例に学び、日本の避難所を変えていきませんか?
http://shelter-for-women.jp/jp/3d.html


++ オンライン・アクション紹介 ++
☆同志社大学政策学部公開オンライン授業
□■ 幸福度世界一の国、デンマークの教育とまちづくり■□
~デンマーク・ロラン島のサステナブルな社会づくり~
【ゲスト】ニールセン北村朋子さん(デンマーク在住ジャーナリスト)
日時:2020年7月14日(火)16:40~18:10@Zoom meeting &YouTube Live
詳細:https://www.doshisha.ac.jp/event/2020/0708/event-detail-4023.html

他国から学ぶことは多いです。
私もyoutube配信で視聴しようと思います。


他国の良いところを学んだら、私たちの生活に取り入れるために、
地方自治体議員とつながりましょう。
私が頼りにする神戸市議のオンライン市政報告会です。
      ↓
【高橋ひでのりオンライン市政報告会】
日時:2020年7月19日(日)14時~16時
参加費:無料 定員:100名
下記URLより事前登録を行ってください。
https://us02web.zoom.us/webinar/register/WN_ts9-Q8XUTIGZYEhTpxL7tA
ご登録後、ウェビナー参加に関する確認メールが届きます。
詳細:https://www.shiminnokaze.com/takahashi/post-931/



☆高橋神戸市議らと一緒に取り組んでいます
神戸市が「神戸市土砂の埋立て等による不適正な処理の防止に関する条例施行規則」
に関して広く意見を募るパブリック・コメントを実施しています。

放射性物質の拡散を、自治体から止めていくために、
安全基準の有害物質に放射性物質を加えることを求め、
また土砂の水質調査にも放射性物質の監視を加えることを、
新条例の規制に求めましょう!

意見募集期間
令和2年7月1日(水曜)~令和2年7月31日(金曜)

神戸市民でなくても意見を提出できます。
パブコメ提出の神戸市のサイトはこちら↓
https://www.city.kobe.lg.jp/a48889/business/kankyotaisaku/industry/kisokubosyuu200701.html


もっと詳しく知りたいと思われる方は、ブログにこれまでの経過などまとめました。
ご覧いただき、パブコメにご協力いただけたら、たいへんありがたいです。
  ↓
■放射性物質の拡散を防ぐために~神戸市の土砂に関する条例:意外に影響力あり??
パブリック・コメントでできること~
http://flowersandbombs.blogspot.com/2020/06/



☆また延長されました!!
経済産業省は福島第1原発に溜まる放射性汚染水を、
「処理水」と呼んで、なんとか大気・海洋に放出しようとしています。
7月31日まで、パブリック・コメントを募集中ですので、
放射性汚染土をパブコメで止めたように、
こちらも止めましょう!
わかりやすくまとめてくれているFOE JAPANさんのサイトをリンクします。
    ↓
■ALPS処理汚染水、大気・海洋放出で本当にいいの? 
パブコメを出そう!(締め切り7月31日)
http://www.foejapan.org/energy/fukushima/200407.html

■パブリックコメントへの意見フォームサイトです。
https://www.meti.go.jp/earthquake/nuclear/decommissioning/committee/takakushu_iken/index.html




++ ++ ++ ++
 素晴らしい夢をみて、それを行動に移せ
                       ナバホ族の格言
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大雨はまだまだ続きそうです。皆さま、くれぐれもお気をつけてください。
♪ 最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。 ♪


++ 「7世代に思いをはせて」バックナンバーについて  ++
2008年10月から毎週土曜日に発行してきたメールマガジン「7世代に思いをはせて」。
2019年4月15日よりメールマガジン発行媒体のまぐまぐ!さんのサービス変更のため、
これまでのバックナンバー公開がなくなりました。
その後の投稿は下記のブログに転載する形で、
バックナンバー公開を私なりに続けています。ご活用ください。
ブログ:「7世代に思いをはせて」https://nanasedai.blogspot.com/
メールマガジン「7世代に思いをはせて」(無料)の登録はこちら↓
https://www.mag2.com/m/0000273399.html


♪♪ 発行者プロフィール ♪♪
小橋かおる 「花と爆弾-もう、戦争の暴力はやめようよ-」著者。
2004年の出版以来、アフガニスタンとイラクの子どもたちの支援を続けています。
2011年からは福島の子どもたちの健康を守る活動も支援させてもらっています。
できることをコツコツ、じわじわ続けたいと思います。
「花と爆弾」HP:https://hanabaku.blogspot.com/ ←2020年5月より新しくなりました
ブログ「花と爆弾」Words for Peace: http://flowersandbombs.blogspot.com
ブログ「7世代に思いをはせて」https://nanasedai.blogspot.com/

西オーストラリアの青い空と海
早く晴れますように