「どんなことも7世代先まで考えて決めなくてはならない」
ネイティブ・アメリカン(イロコイ族)の格言
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文明の自由を守る戦争か否かは知らずゆく白き雲
青空を引き裂き伸びる飛行機雲 息絶えし児の眼に映る
乳呑児を抱く母の死は後絶たず 作戦名は不朽の自由
この短歌3首は、2001年の10月に
米軍の攻撃にさらされるアフガニスタンを思って、私が書いたものです。*
米軍の撤退に伴い、
今週8月15日に、アフガニスタンのガニ政権が崩壊し、
タリバンがアフガン全土を掌握し、
首都カブールも支配下に置くという、
予想をはるかに超えた早さでの権力掌握がありました。
これまでアフガニスタン政府のために働いてきた人、
欧米の軍の協力者や大使館のスタッフだったアフガン人が、
タリバンの報復から逃れようと、必死になっている様子が、
日本でも多く報道されました。
今後、どのようなことになるのか?
特に、欧米、日本の報道では、女性の権利はどうなるのかについて、
さかんに報道されています。
もちろん女性の権利は大切で、
私もその向上のために、様々なプロジェクトを微力ながらも支援してきました。
ただ、米軍支配のアフガニスタンで、
「不朽の自由」作戦、「対テロ」戦争の名の下に、
多くの女性、子どもたちが殺されたこと、
そして、多くの男性たちが、戦闘可能な年頃であることを理由に、
「テロリスト」の疑いをかけられて、米軍に連行され、拷問され、
また、「テロリスト」として殺されてきたのも見てきました。
国際社会は、この蛮行からも目をそらさないでほしいと思います。
少なくとも私は忘れません。
90年代のタリバン政権もひどいものでしたが、
アフガン攻撃をした米軍、多国籍軍も、ひどかった。
今後どのようなことになろうとも、
人道支援は続けられるように、
アフガニスタンの人たちが、
自分たちで国土を耕し、家族が平穏に暮らせる国になるように、
世界が見守り続けることを願います。
忘れないでください。
1979年のソ連侵攻から、
何度も何度も国際情勢に翻弄され、
戦争、内戦、が繰り返されても、
何度も何度も忘れられてきたアフガニスタン。
今度こそ、忘れないで。
■G7が声明 タリバンに”女性 子どもの人権守るため関与続ける”
NHK NEWS WEB 2021年8月20日
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210820/k10013213161000.html
= 関連サイト =
タリバン登場前からアフガニスタンで活動された
故・中村哲医師の2002年のインタビュー記事です。
1989年ソ連撤退から、なぜ90年代にタリバンが現れたのか、
アフガニスタンがどのようなところなのか、よくわかります。
↓
■アフガニスタンに生きている生身の人間がいることをどこか忘れているんですよね
SIGHT vol. 10 2002年1月 中村哲(ペシャワール会・現地代表)インタビュー
https://www.rockinon.co.jp/sight/nakamura-tetsu/article_01.html
同じくタリバンが登場する前から、アフガニスタンを支援されてきた
西垣さんへの取材記事です。記事の中に登場する大学教員の方は、
私の「花と爆弾」(日英バイリンガル詩画集)を、英語の教科書として、
当時彼がサポートしていた孤児院で使ってくれた方です。
その後も、西垣さんがアフガンに渡る時に度々、
英語の辞書やテキストを渡してもらいました。
私も、今はただただ、無事を祈るのみです。
↓
■タリバン制圧でいま現地はどうなっているのか
「宝塚・アフガニスタン友好協会」代表に聞いた
デイリー新潮 2021年8月19日
https://www.dailyshincho.jp/article/2021/08191056/
*拙短歌3首は、『海市』2002年4月号所収
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++ ブログ紹介 ++
前号で、アフガニスタンの20年を振り返り、
当時の日記などを通して、綴りたいと紹介したブログですが、
8月15日に、ガニ政権が崩壊するという事態になり、
その後のアフガン情勢を追記しています。
これからも書き足していきたいと思います。
↓
■対テロ戦争という20年間の混沌
Words for Peace http://flowersandbombs.blogspot.com/2021/08/
++ 今週の気になるニュース ++
■国連報告者の受け入れを要請 国内80団体、福島調査で政府に
共同通信 2021/8/16
https://nordot.app/799944670399479808
↑
私も一員にさせてもらっている有志たちが、外務省に申し入れに行きました。
福島第一原発事故により避難を余儀なくされた避難者の方々は、
国際的にみれば「国内避難民」。国際的には、
国は様々な支援を避難者に行わねばならないのに、
それを怠って人権侵害の恐れがあるとして、
国連特別報告者が訪日調査を要請しているにもかかわらず、
それをずっと無視し続けている政府に、
訪日を実現させるようにとの申し入れです。
詳しい記事はこちらです。
↓
■【原発事故と国内避難民】「国連特別報告者の訪日調査受け入れて」
原発避難者たちが外務省に要望書提出
民の声新聞 2021/08/17
http://taminokoeshimbun.blog.fc2.com/blog-entry-572.html
■NZ首相、全国的なロックダウン導入 オークランドで1人感染
ロイター 2021/8/17
https://jp.reuters.com/article/nz-lockdown-idJPKBN2FI0KJ
同じ島国でも、これまで水際でコロナを抑えて、
この半年間、国内での市中感染はなかったニュージーランドは、
1人の市中感染者がでただけで、ロックダウン。
菅首相は、「ロックダウンでは守れませんよね」って言ってましたが、
徹底的な水際対策、検査と隔離、治療、そして短期間のロックダウンで、
ニュージーランドは、国民の命と暮らしを守ってます。
++ イベント紹介 ++
☆神戸市政カフェ(オンラインイベント)
ピークが見えないコロナ第5波
~どうする?医療提供体制・ワクチン・検査・人流制限~
日時: 2021年8月28日(土)10:00〜11:30(Zoom)
参加費: 無料(垂水区以外の方もご参加いただけます)
主催:高橋ひでのりと市政を考える会
詳細:https://www.shiminnokaze.com/takahashi/
↑
居住自治体の対策は、命と暮らしに直結します。
私も参加して、高橋ひでのり市議から情報収集、共有させてもらい、
少しでも神戸市の政策に関与できたらと思います。
☆世界の手仕事マルシェ~私の暮らしをカラフルにする2日間~
バングラデシュ、ミャンマー、インドネシア、パレスチナ…
世界の貴重な手仕事がSOWELUに集結!
旅に出たような気分で、素敵な一品と出会える2日間です。
どれも、生産地と深く関わって取引されているものなので、
実際にオーナーとお話ししながら、暮らしをカラフルにするお気に入りを見つけてみてください♪
日時:8月28日、29日(土日開催)11:30~17:30
場所:SOWELU (当日はcafeも営業してます)
神戸市灘区水道筋6-1-3
アクセス:阪急神戸線「王子公園」駅徒歩4分 JR神戸線「摩耶」駅徒歩7分
♪私も学祭で時々雑貨を購入させてもらっている神戸大学国際協力NGO PEPUPも、
両日出店とのことです。https://pepup-kobe.jimdofree.com
お近くの方は、のぞいてみてください♪
★アジアの原発どうなっているの?@ZOOM茶話会
~アジアの原発と反原発運動~
お話:佐藤大介さん(ノーニュークス・アジアフォーラム・ジャパン事務局)
日 時:2021年9月4日 (土)14:00~16:30
ところ:Zoom(下記のさよなら原発神戸アクションブログで近日発表予定です。)
参加費:無料・カンパ歓迎 (zoomをお使いの方なら、どなたでも大歓迎です。)
チェルノブイリ事故のあと、ドイツをはじめとするヨーロッパの人びとが
広範な反原発運動を展開したように、福島原発事故のあと、
アジアの人びとも大きく立ち上がり、デモなどを繰り返しました。
結果、台湾では、日立・東芝が原子炉を輸出した第四原発の建設を凍結し、
2025年原発ゼロ、アジア初の脱原発に向かっています。韓国政府も脱原発宣言し、
新規原発建設と老朽原発の寿命延長をしないとしました。ベトナム・トルコへの、
日本からの原発輸出計画は中止となり、
フィリピン、タイ、インドネシアの原発計画はとん挫しています。
インドや中国では依然として原発が建設されていますが、エネルギー転換は時代の趨勢です。
日本ではあまり知られていないアジアの反原発運動を伝えます。どうかお気軽にご参加下さい。
参加申込み(要)
(連絡先:高橋)E-メール:bugad205★hi-net.zaq.ne.jp(★を@に変えてください)
主催:さよなら原発神戸アクション(zoomリンクなど詳細掲載)
http://sayogenkobe.blog.fc2.com/blog-entry-223.html
もちろん、私も参加します♪
++ ++ ++ ++
素晴らしい夢をみて、それを行動に移せ
ナバホ族の格言
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♪ 最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。 ♪
♪♪ 発行者プロフィール ♪♪
小橋かおる 「花と爆弾-もう、戦争の暴力はやめようよ-」著者。
2004年の出版以来、アフガニスタンとイラクの子どもたちの支援を続けています。
2011年からは福島の子どもたちの健康を守る活動も支援させてもらっています。
できることをコツコツ、じわじわ続けたいと思います。
「花と爆弾」HP:https://hanabaku.blogspot.com/ ←2020年5月より新しくなりました
ブログ「花と爆弾」Words for Peace: http://flowersandbombs.blogspot.com
ブログ「7世代に思いをはせて」https://nanasedai.blogspot.com/
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2004年の1月に描いた鉛筆画です。 こぼれ落ちる命を救いたい。 |