2021年8月28日土曜日

【第672号】20年前を思い出すと・・・

 「どんなことも7世代先まで考えて決めなくてはならない」

ネイティブ・アメリカン(イロコイ族)の格言 

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アフガニスタン情勢が気になる日々が続いているからか、

よく20年前のことを思い出します。


20年前は2001年。21世紀の幕開けでした。

その1月に書いた短歌です。


新世紀の朝日はかたく昇りゆくソーラーパネルのきらめきの中

電力を産みだす風車の回るたび青がたしかに増してゆく空

白き手の剣を天に掲げいるジャンヌ・ダルクのごとし風車は

(小橋かおる「海市」2001年4月号所収)*



戦争の世紀と言われた20世紀が終わり、

これからは人類が協力して環境を守る世紀にしたいとの、当時の思いが反映された拙歌。

まさか、「対テロ戦争」の世紀の幕開けが待っていようとは・・・。



今週、8月26日にブログを更新しました。

アフガニスタンは権力の真空状態のようです。これからどうなるのか・・・

どのようになろうとも関わり続けることは国際社会の責務だと私は思っていますが、

どうしてそう思うのか、2001年8月までのアフガニスタンを、

拙歌を中心に振り返り、ブログに綴りました。

その中の一首:

飢えし児の手に持つパンを取り上げるごときか国連経済制裁

    ↓

■2001年8月までのアフガニスタンを 短歌でふりかえって

https://flowersandbombs.blogspot.com/2021/08/


*『海市』は、当メルマガ発行人の小橋かおるも所属する、

「海市短歌会」が発行する季刊誌です。

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++ 今週の気になるニュース  ++


■カブール空港周辺で爆発、米軍・民間人70人超死亡 IS犯行声明

ロイター 2021年8月27日

https://jp.reuters.com/article/afghanistan-conflict-usa-explosion-idJPKBN2FR1PI


アフガニスタンがまた内戦状態にならなことを強く願っています。


ところで、国内に目を転じると、

放射性汚染水関連で、とんでもない動きがでてきました。

  ↓

■処理水海洋放出 風評被害対策で政府が基金設立へ 関係閣僚会議

毎日新聞 2021年8月24日

https://mainichi.jp/articles/20210824/k00/00m/010/072000c

「基金は、風評により冷凍の水産物の販売量が減ったり価格が下がったりした場合、

買い取ってもらう原資として活用。買い取ってもらった水産物は保管し、

市況が回復してから販売してもらう。冷凍できないものについては、

給食や飲食店などで消費してもらえるよう販路拡大を支援する費用に充てる。」


■東電 福島第一原発 処理水 1kmほど沖合から放出方針を発表

NHK NEWS WEB 2021年8月25日

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210825/k10013223361000.html


非常に問題が多いので、このような計画は、必ず撤回させなければならないと思います。

この計画に関する東電の記者会見をツイキャスで見ていたのですが、

海底トンネルをつくり、2023年春から2051年まで、

毎年22兆~16兆ベクレルを放出する(事故前は1~2.6兆ベクレルだったので、10倍!)計画。

トリチウムの半減期は12年なので、あと10年保管して、61年から放出すれば、

現在の原発の排出基準の6万ベクレル/リットルまで(希釈せずども)減衰します。

海底トンネル掘るお金があったら、保管するべきでしょう。


この汚染水の長期保管の実行可能性をまとめたブログがありますので、再掲します。

■放射能汚染水の拡散を止めるために~わたしたちにできること~

http://flowersandbombs.blogspot.com/2019/11



一方、土壌や山林に沈着している放射性物質のセシウムの半減期は30年です。

2041年にやっと半分の放射線量になります。20年代の帰還という意味がわかりません。

    ↓

■全域で20年代帰還へ 福島の避難解除方針―政府

時事ドットコムニュース 2021年08月23日

https://www.jiji.com/jc/article?k=2021082300459



コロナ対策でもそうですが、

この国の非科学的な対策には、ほんとうに驚くばかりです。



++ イベント紹介 ++


!!緊急オンラインイベント!!

☆私たちが積み上げてきたっものから いま、アフガニスタンを考える

日時:2021年9月11日(土) 午後1時半~3時半

話す人:

西垣敬子(宝塚・アフガニスタン友好協会)

桐生圭子(RAWAと連帯する会)

中道貞子(チャプダラ校支援の会)

参加費:無料

問い合わせ先:中道 teikonakamichi★hotmail.co.jp(★を@に変えてください)

申し込みは、リンクのグーグルフォームより:

https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSem3-q8rOPdouPku2kbmQJxSvyrBmsvSVTo8XJEHRr6luJ0-w/viewform

申し込み締め切り 9月7日(火)

*参加者には、2~3日前までにズームウェビナーIDとパスワードが届きます。


お話されるお三方は、長年アフガニスタンの女性、子どもたちのために支援を続けてこられた方々です。関連リンクをご紹介します。


中道さんの記事

■アフガニスタンで長年教育支援 女性はいま何を思う

NHK 奈良NEWS WEB 2021年8月24日

https://www3.nhk.or.jp/lnews/nara/20210824/2050008184.html


桐生さんのRAWAの会の声明

■女性と子どもの命と権利の重大危機ーアフガニスタン情勢激変に際して訴える

2021年8月24日 http://rawajp.org/?p=1083


西垣さんの記事

■タリバン制圧でいま現地はどうなっているのか 

「宝塚・アフガニスタン友好協会」代表に聞いた

デイリー新潮 2021年8月19日

https://www.dailyshincho.jp/article/2021/08191056/



★アジアの原発どうなっているの?@ZOOM茶話会

~アジアの原発と反原発運動~

お話:佐藤大介さん(ノーニュークス・アジアフォーラム・ジャパン事務局)

日 時:2021年9月4日 (土)14:00~16:30

ところ:Zoom(下記のさよなら原発神戸アクションブログで近日発表予定です。)

参加費:無料・カンパ歓迎 (zoomをお使いの方なら、どなたでも大歓迎です。)


チェルノブイリ事故のあと、ドイツをはじめとするヨーロッパの人びとが

広範な反原発運動を展開したように、福島原発事故のあと、

アジアの人びとも大きく立ち上がり、デモなどを繰り返しました。

結果、台湾では、日立・東芝が原子炉を輸出した第四原発の建設を凍結し、

2025年原発ゼロ、アジア初の脱原発に向かっています。韓国政府も脱原発宣言し、

新規原発建設と老朽原発の寿命延長をしないとしました。ベトナム・トルコへの、

日本からの原発輸出計画は中止となり、

フィリピン、タイ、インドネシアの原発計画はとん挫しています。

インドや中国では依然として原発が建設されていますが、エネルギー転換は時代の趨勢です。

日本ではあまり知られていないアジアの反原発運動を伝えます。どうかお気軽にご参加下さい。


参加申込み(要)

(連絡先:高橋)E-メール:bugad205★hi-net.zaq.ne.jp(★を@に変えてください)

主催:さよなら原発神戸アクション(zoomリンクなど詳細掲載) 

http://sayogenkobe.blog.fc2.com/blog-entry-223.html

もちろん、私も参加します♪


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 素晴らしい夢をみて、それを行動に移せ

                       ナバホ族の格言 

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♪ 最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。 ♪




♪♪ 発行者プロフィール ♪♪

小橋かおる 「花と爆弾-もう、戦争の暴力はやめようよ-」著者。

2004年の出版以来、アフガニスタンとイラクの子どもたちの支援を続けています。

2011年からは福島の子どもたちの健康を守る活動も支援させてもらっています。

できることをコツコツ、じわじわ続けたいと思います。

「花と爆弾」HP:https://hanabaku.blogspot.com/ ←2020年5月より新しくなりました

ブログ「花と爆弾」Words for Peace: http://flowersandbombs.blogspot.com

ブログ「7世代に思いをはせて」https://nanasedai.blogspot.com/

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https://www.mag2.com/m/0000273399.html


20年前の1月ころはこのような姿だった石仏と、
20年前に読んだ書籍
『アフガニスタンの仏像は破壊されたのではない 恥辱のあまりに崩れ落ちたのだ』
石仏の写真は、写真家の長島 義明氏の絵はがきより