2022年8月20日土曜日

【第723号】『コロナ貧困』と政治の中枢

 「どんなことも7世代先まで考えて決めなくてはならない」

ネイティブ・アメリカン(イロコイ族)の格言 

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今週は久々に余裕があったので、

近所の図書館に立ち寄りました。

並んでいる本の中から一冊、気になる本を見つけました。


『コロナ貧困ー絶望的格差社会の襲来』藤田孝典著 (2021年朝日新聞出版刊)


2020年3月以降、新型コロナの影響で様々な行動規制が行われる中、

困窮する非正規雇用やシングルマザーの女性たちのために、

連日Twitter上で、#二回目の現金給付を求めます と

発信していた社会福祉士の藤田孝典さんが、2021年6月に書き上げられたものです。

一部引用させてもらいます。(** ~ **部分)


**

 特別定額給付金の再支給は大袈裟でなく、命にかかわる問題だからである。

にもかかわらず、政府は一向に聞く耳を持たず、「再支給は考えていない」と繰り返す。(中略)

「保守」や「愛国」を語るのであれば、最低限、自国で暮らす民の暮らしや命を守ることに気概を感じる人に政治を行ってほしい。

これほど自国民の命や暮らしに無関心な政治家が他国にいるだろうか?


 あまりにも異常すぎる現状に、理解が追いつかない。

なぜ政策一つで救える命を救おうとしないのか、

目の前で苦しんでいる人を助けようとしないのか。

皆目見当のつかない人が政治の中枢にいる。

**



政策ひとつで救える命も救わない、政治の中枢にいる人たち・・・

その正体が、「統一教会」との関わりから見えてくるようです。 


当選しか考えない、保身しか考えない、

国民の暮らしも家族もさんざん破壊している団体でも、

票と選挙活動のためなら手を結ぶ。

そのような人たちが政治の中枢にいるわけです。


日本のこの状況を変えられるのは、

日本の国民しかいません。

政治家をいつも厳しくチェックし、

選挙では、おかしな団体の組織票や応援など吹き飛ばすほど、

多くの国民が投票すればいいのです。



藤田さんの本を読んだ翌日、とても哀しい記事を読みました。

    ↓

■コロナで自殺者8千人増、20代女性最多 東大試算

日本経済新聞 2022年8月17日

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUE171160X10C22A8000000/



救えなかった命を思うと、ほんとうにいたたまれません。


今年はコロナ禍の影響も残る中、

物価高が追い打ちをかけていることでしょう。

当分選挙がないということで、

ますます政府は国民の暮らしに無関心になるかもしれません。


私たちひとりひとりが、

議員や自治体に、住民の暮らしを支えるために働くよう訴えていかねばと思います。


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++ 今週の気になるニュース  ++


■旧統一教会と政務三役の関係「調査行う必要ない」…政府答弁書を閣議決定

読売新聞 2022/8/15

https://news.yahoo.co.jp/articles/5178d2fcdf5f08d640dfbea03073731964168ef2


まったく理解できない閣議決定ですが、その政務三役のお一人、

萩生田政調会長は、今後も関係を続けそうです。

      ↓

■芥川賞作家の平野啓一郎氏 旧統一教会訪問の萩生田氏を糾弾「当然、議員辞職すべき」

スポニチ 2022/8/19

https://news.yahoo.co.jp/articles/3a5df3d2016450bf4152fca5842ec3f3bb917367

「一切関係を絶つ、とは決して言わないし、これまでの反社会的活動を批判することもしない。今後もこっそり上手くやっていきたいのだろう」と指摘。

さらに「反社会的団体とこれだけ深い関係だったのだから、当然、議員辞職すべき」と糾弾した。

      ↑

「議員辞職するべき」との平野さんの意見に同感の国民は多いと思います。

また、関係のあった議員たちは、被害を広げたことを忘れてはなりません。

      ↓

■「経済的なこと悩みが書かれた“カルテ”があった」

旧統一教会元信者が被害の実態を証言 政治家の影も… 

tbc東北放送 2022/8/19

https://news.yahoo.co.jp/articles/edf18c994dac438186ff0fd565d3094297ed2bab

「旧統一教会のイベントには宮城県議会や仙台市議会の自民党系の議員が出席していて、信者を集める効果があったと証言します。」


岸田内閣の資質に疑問を持たざる得ない人選も要注目です。

    ↓

■杉田水脈氏を政務官に 差別を認める内閣なのか

毎日新聞 2022/8/18

https://mainichi.jp/articles/20220818/ddm/005/070/072000c



このような政府が立ち上げた「相談集中期間」 

ただの「やってる感」で統一教会の被害者をさらに苦しめることのないよう、注視したいと思います。

 ↓

■政府、旧統一教会問題連絡会議の初会合 9月初旬から相談集中期間

ロイター  2022/8/18

https://news.yahoo.co.jp/articles/681f89c186a20df5441bca9e040af47b7c1e5bdc



最後に、ちょっと良いニュースを

■スコットランド、生理用品の無償提供を自治体に義務付け 世界初

毎日新聞 2022/8/17 09:24

https://mainichi.jp/articles/20220817/k00/00m/030/028000c

「近年は新型コロナウイルス禍などの影響もあり、困窮した女性が生理用品を入手できないケースも指摘されている。こうした中、日本でも対策に乗り出す自治体が徐々に増加。スコットランド自治政府によると、韓国やニュージーランドでも同様に無償化の動きがあるという。」


日本も対策に乗り出す自治体が増加。

神戸市も女性支援の活動が小規模ながら行われています。

自治体レベルからでもしっかり声を届けて、住民が暮らしやすい社会を創っていきましょう。

神戸市の取り組みをリンクします。

☆「神戸市女性つながりサポート」事業の実施

https://www.city.kobe.lg.jp/a89138/press/20220613.html





++ イベント紹介 ++


オンラインで気軽に高橋ひでのり神戸市議に声を届けられる市政カフェ♪

8月の市政カフェをご紹介します。

    ↓

☆神戸市政カフェ 「痛み」との付き合い方を考える 

麻酔医の桐田泰江さんに「痛み」との付き合い方について、専門家の立場から報告していただきます。   

日時:2022年8月27日(土)10:00〜11:30

場所:オンライン(ZOOM会議)

参加費:無料(垂水区以外の方もご参加いただけます)

参加申込:https://forms.gle/6hRzLV5qYiwv7ARGA よりお申込みください。

      (申込締切:8/27(土)午前9時)

主催:高橋ひでのりと市政を考える会

詳細:https://www.shiminnokaze.com/takahashi/post-1358/




☆VFPの無料ミニシリーズイベント (全5回)

第5回・最終回【対テロ戦争の20年】

 ~体験者・専門家に聞く、これまでとこれから〜

日時:2022年8月27日(土)午前9時~11時

会場:Zoom  (同時通訳付き)


第5回 【テーマ】PTSD 〜 日米の比較 〜

【登壇者】

● サム コールマン

【傷ついた元軍人は、傷だらけの米国社会では生きていけない 】

● 中村江里

【戦争が日本兵と家族にもたらした心の傷】

問合せ: vfpspeakingtour@gmail.com

主催:VFP スピーキングツアー2021+1実行委員会

イベント詳細:https://www.facebook.com/events/1098760257734166

    ↑

いよいよ最終回です。私は司会を担当します。



☆子ども脱被ばく裁判 緊急集会partⅡ

日時:2022年8月31日水曜日 14:00〜16:30

会場:高槻市立 クロスパル高槻 JR高槻駅【南口右手】から徒歩1分

参加費:無料

主催:「子ども脱被ばく裁判」を支える会・西日本主催 

詳細:https://www.facebook.com/events/744657680096901/

      ↑

下記のお願いに関する集会です。私も参加します。


☆緊急のお願い!「子ども脱被ばく裁判」が大切な局面を迎えています。

「弁論分離等の申し出」ハガキ送付のお願い 

5月31日、弁護団が子ども人権裁判の判決と親子裁判の証人尋問の実現を求めて、

仙台高裁に「弁論分離等の申し出」を提出したことを受け、

子ども脱被ばく裁判を支える会・西日本が、石栗正子裁判長へハガキを届ける運動を始めます。

裁判の説明、ハガキの意義、送付方法、コメント例など詳細↓

子ども脱被ばく裁判ホームページ

https://kodomodatsuhibaku.blogspot.com/2022/08/blog-post.html



もうひとつ、お願いの再掲です。


☆国連特別報告者による訪日調査のためのカンパのお願い

国内避難民の人権に関する特別報告者であるセシリア・ヒメネス・ダマリー氏が、

日本の国内避難民を調査するための公式訪日が予定されています。

■ご支援・カンパのお願い動画 

・国連特別報告者の訪日調査にご支援ください!Vol.1(田辺弁護士より) https://youtu.be/Yt2KzesUry4

・国内避難民とは?(Study 動画)

https://www.youtube.com/watch?v=zvQIUvKcwDI

詳細:国内避難民の人権に関する国連特別報告者による訪日調査を実現する会

https://ceciliajimenezamary.livedoor.blog/

 ↑

私も実現する会に協力をしています。




++ おすすめの映画 ++

ワタシタチハニンゲンダ!

8月27日(土)~9月2日(金)

元町映画館で上映決定!10:30~です。

28日には髙賛侑監督の舞台挨拶も!

元町映画館:兵庫県神戸市中央区元町通4丁目1-12

電話078-366-2636 https://www.motoei.com/


私も海外留学経験があるので、「ガイコクジン」の不安な気持ちは少しは経験しましたから・・・。

日本に留学生としてやってきたウィシュマさんの悲劇は想像を絶するけれど・・・




++ ブログ紹介 ++

久しぶりに下記ブログを更新しました。

■政変を肌身で感じた8月15日から1年

Words for Peace:

https://flowersandbombs.blogspot.com/2022/08/

「8月15日と言えば、これまでは1945年の終戦に思いをはせる日でしたが、昨年、2021年8月15日に、米軍の撤退に伴い、タリバンがアフガニスタンの主要都市を次々と制圧し、首都カブールを掌握した時は、ほんとうに1945年の終戦の日の日本の国民の不安を肌身で感じたような気がしました。あれから1年。・・・」




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 素晴らしい夢をみて、それを行動に移せ

                       ナバホ族の格言 

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♪ 最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。 ♪




♪♪ 発行者プロフィール ♪♪

小橋かおる 「花と爆弾-もう、戦争の暴力はやめようよ-」著者。

2004年の出版以来、アフガニスタンとイラクの子どもたちの支援を続けています。

2011年からは福島の子どもたちの健康を守る活動も支援させてもらっています。

さよなら原発神戸アクションの共同世話人も努めています。

できることをコツコツ、じわじわ続けたいと思います。

「花と爆弾」HP:https://hanabaku.blogspot.com/ ←2020年5月より新しくなりました

ブログ「花と爆弾」Words for Peace: http://flowersandbombs.blogspot.com

ブログ「7世代に思いをはせて」https://nanasedai.blogspot.com/

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去年の夏休み
徳島県から見た太平洋