2023年2月18日土曜日

【第749号】もしかして、少し声が届いた?

 「どんなことも7世代先まで考えて決めなくてはならない」

ネイティブ・アメリカン(イロコイ族)の格言 

゜★。.:*:・'゜☆。.:*:・'゜★

先週、2月10日のGXと言う名の原発推進基本方針が閣議決定されたことは、

前号の拙メルマガでもお伝えしました。


そして、2月21日に60年超え稼働を可能にする

原発運転期間延長などを含む法案を

閣議決定することが予定されていると聞いていましたが、


2月8日、13日の原子力規制委員会での

石渡委員の「安全側への改変ではない」と理論に徹しての反対があり、

また、国会での野党からの厳しい追及もあり、

そして、新聞などを中心に懸念の意見があがり、

私たち市民からの反対の声も届いたのか?


21日の閣議決定は延期になるようです!!


2月17日の閣議後のニュースです。

    ↓

■岸田総理 原発利用について「国民の不安払しょくのため説明できる準備を」と指示

テレ朝ニュース [2023/02/17 12:50]

https://news.tv-asahi.co.jp/news_society/articles/000288102.html

『岸田総理大臣は、高経年化した原発の利用ついて国民に丁寧に説明する準備を進めるよう西村環境大臣らに指示しました。


 西村環境大臣:「本日閣議後、岸田総理から、原子力の運転期間については、安全が全てに優先するという方針であるなかで、国民と皆様の不安を払拭していくためにも、国会審議などを通じてしっかりと説明ができる準備を進めたうえで法案の閣議決定を行うべき。今回の政策措置の趣旨について、丁寧な説明のプロセスを進めるとともに、新たな安全規制の具体化、的確な安全審査に向けた官民の体制整備を進めること。こういう御指示が私と西村経済産業大臣にございました」


 西村大臣によりますと、17日の閣議後、総理から指示を受けたということです。

この総理指示を受けて西村環境大臣は、17日午前10時すぎ、片山啓原子力規制庁長官を環境省に呼んで、総理の考えを伝達しました。』

           


私も、もう無駄だろうと思いながらも、

地元選出の与党国会議員に、ハガキやメールで、老朽原発の危険性を訴えたり、

テレビ局に、原発回帰について報道して!とメールしたり、

原発回帰への懸念と問題点を扱ってくれた新聞社には御礼の電話をしたり、

考えられることをやった1週間でした。



この週末は、一旦、喜びに浸り、エネルギーを蓄えて、

来週から、また原発回帰を止めさせるために、動きます。


あ~でも、早く、すべての原発を廃炉にする道筋ができてくれたらなぁ。


いやいや、油断は禁物。

彼らは、細部に悪魔が宿るような細工をしてきますから、

来週はどうなることやら?です(^_^;)



今回の原子力規制委員会が60年超え運転を認める議論を作るための

「細工」は、2020年に仕組まれていたようです。

このことについては、また、参加したzoomイベントの動画が公開されたら、

お知らせしたいと思います。



= 関連ニュース =

■原発運転60年超を石渡委員反対のまま多数決で決定 

原子力規制委 独立性はどこへ…

東京新聞 2023年2月13日

https://www.tokyo-np.co.jp/article/230990


石渡委員がどれほその正論で反対されたか、まとめてくださっています。

    ↓

■土壇場で論理を貫いた委員の登場、その後

地味な取材ノート まさのあつこ『あなたの隣の放射能汚染ゴミ』(集英社新書)著者

https://note.com/masanoatsuko/n/n16e550990190


■枝野氏「安全神話に戻った」 約2年ぶり質問、原発回帰を追及―衆院予算委

JIJI.COM 2023年02月16日

https://www.jiji.com/jc/article?k=2023021500918

「枝野氏は、首相が「わが国は再生可能エネルギー適地が限られている」と指摘したことも取り上げ、「どういう根拠か」と質問。「国土の7割が森林で、海底地形が急峻(きゅうしゅん)だ」と主張する首相に、枝野氏は「建物の屋根、耕作放棄地の活用は全く進んでいない。適地はあまたある」と再考を迫った。

 枝野氏は「逆に原発に適した場所があるのか」と追い打ちを掛けた。首相が「地域の協力の下に立地を進めてきた」と言葉を濁すと、枝野氏は「狭い国土にたくさんの人が住む日本に適地はない」と断言。「12年前の教訓を全く無視している」とこき下ろした。」

゜★。.:*:・'゜☆。.:*:・'゜★




++ 今週のがんばってくれたニュース  ++


■ 本音と建前 産業優先、揺れる脱炭素

神戸新聞NEXT 2023年2月17日

https://www.kobe-np.co.jp/rentoku/mirai-mujyun/202302/0016056669.shtml

        ↑

web記事ではタイトルが変わってしまっていますが、

2月17日の第1面紙面は、「産業優先、まやかしの脱炭素」

また、小見出しは、

「神戸製鋼 CO2ゼロ発電 不透明 政府 再エネより原発注力」

重要点は、紙面と変わらず、

脱炭素のスローガンだけが連呼され、政府が打ち出すGX(グリーントランスフォーメーション)には、既存の電力システム維持の地金がのぞく。

明日香教授は「世界では、化石燃料高騰の中、経済や安全保障のためにも再エネ・省エネの導入が加速する。日本の取り組みは『ガラパゴス化』しており、国力衰退につながる」と警告する。



++  いい加減な決定なことがわかるニュース  ++

■「法案の締め切りがあるので仕方ない」と山中伸介委員長 

原発60年超稼働の結論を急いだ原子力規制委

東京新聞 2023年2月14日 

https://www.tokyo-np.co.jp/article/230992


岸田政権、経産省にせかされて認めた後に、

60年超えの原発をどうやって審査するか、これから決めるってことです。

    ↓

■原発老朽化対応 具体的基準検討チーム設置 多数決で了承

NHK NEWS WEB 2023年2月15日

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20230215/k10013981251000.html



■岸田首相の子ども関連予算“倍増”発言 わずか1日で修正に

「一体何を倍増するの」と異論続出

日刊ゲンダイ2023/02/16

https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/318857

        ↑

子ども関連予算倍増は修正せずに、防衛費倍増を撤回するべきだと思います。




++ イベント紹介 ++

★国際シンポジウム:3.11から12年ー福島と世界の今を知り、核なき未来をつくろう

日時:2023年3月4日(土)10:30~13:00(開場10:10)

開催方法:会場・オンライン会議システムzoomを併用 ※同時通訳あり

会場:聖心女子大学 4 号館聖心グローバルプラザ・ブリット記念ホール

主催:国際環境NGO FoE Japan、国際交流NGO ピースボート

詳細: https://foejapan.org/issue/20230130/11325/



☆「原発の町を追われて・十年」上映会&堀切さとみ監督トーク

日時:2023年3月26日(日)14:00~16:00 (開場 13:30)

会場:神戸市 中央区文化センター 1001会議室

アクセス:JR・阪急・阪神・市営地下鉄山手線三宮駅から徒歩6分 神戸市役所西側 

     https://www.kobe-bunka.jp/facilities/chuo/

参加費:500円

定員:50名(当日先着順)※必ずマスク着用をお願いします。


東京電力福島第一原発事故から12年が過ぎました。

岸田政権はGX(グリーントランスフォーメーション)というカタカナを持ち出してまで、原発回帰にひた走っているようです。

運転時に二酸化炭素は排出せずとも、死の灰を生み出す原発。

その重大事故がもたらす過酷な現実を、ドキュメンタリーと監督のお話から見つめます。

*堀切監督は、オンラインでのご登壇となります


問い合わせ:sayogenkobe-staff★mlist.ne.jp  (★を@に)

主 催:さよなら原発神戸アクション https://sayogenkobe.blog.fc2.com/blog-entry-250.html

FBイベントページ: https://www.facebook.com/events/1312960432882887/    

☆メンバーによる福島のミニ写真展も同時開催☆




☆ストップ大軍拡!市民集会&デモin Hyogo

日時:2023年2月23日(木・祝) 14:00~16:00のちデモ

会場:神戸市立婦人会館・さくら(定員200名) https://kobe-fujin.jimdo.com/

参加費:500円

主催:市民デモHYOGO

詳細:https://www.facebook.com/100082149511401/posts/166614956086821

          ↑

黙っているわけにはいかないので、私も久しぶりにデモに参加します☆



☆福島原発事故から12年~終わらないフクシマ

日時:2023年3月4日(土)13:00開場 13:30〜16:00

会 場: 兵庫県加古川総合庁舎1F・たぱす

     https://web.pref.hyogo.lg.jp/ehk01/e_harima/area_00001.html

参加費 500円(障碍者・避難者・18歳以下無料)

オンライン参加可能

主催:脱原発はりまアクション

詳細:https://www.facebook.com/groups/609839390080042/posts/845475386516440/




++ 募金のお願い ++

トルコとシリアで大地震への救援が必要です。

阪神淡路大震災をきっかけに設立された団体が、

援助活動に動いていますので、ご紹介します。

      ↓

☆CODE海外災害援助市民センター

トルコ地震の救援募金にご協力下さい。

郵便振替:00930-0-330579 

加入者名:CODE

*通信欄に支援先を明記してください。(例:「トルコ」)

*募金全体の25%を上限として事務局運営・管理費に充てさせていただきます。

*クレジットカードをご利用の方は下記ページからご寄付いただけます。

https://code-jp.org/donation/

最新情報はFBより: https://www.facebook.com/NGO.CODE/



++ まだまだ、チョコ募金 ++

イラクの小児がんや白血病の子どもたちのため、

2006年から毎年チョコ募金を続けています。

今年もイラクの子どもたちが描いた絵柄がかわいいチョコ缶です♪

詳細:JIM-NET(日本イラク医療支援ネットワーク)

https://www.jim-net.org/2021/10/05/7283/




++ 英語のブログを更新しました ++

20年前の2月、何をしていましたか?

私は国連保障理事会を固唾をのんでテレビで観て・・・

その頃、生まれた短歌のひとつ。


ほんとう?でたらめ?

メディアの流す情報に

犬もぐるぐるしっぽを追うよ


これからも、時々20年前に作った短歌を英語で投稿していこうと思います。

https://tankaagainstwar.blogspot.com/




++ ++ ++ ++

 素晴らしい夢をみて、それを行動に移せ

                       ナバホ族の格言 

++ ++ ++ ++



♪ 最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。 ♪




♪♪ 発行者プロフィール ♪♪

小橋かおる 「花と爆弾-もう、戦争の暴力はやめようよ-」著者。

2004年の出版以来、アフガニスタンとイラクの子どもたちの支援を続けています。

2011年からは福島の子どもたちの健康を守る活動も支援させてもらっています。

さよなら原発神戸アクションの共同世話人も努めています。

できることをコツコツ、じわじわ続けたいと思います。

「花と爆弾」HP:https://hanabaku.blogspot.com/ ←2020年5月より新しくなりました

ブログ「花と爆弾」Words for Peace: http://flowersandbombs.blogspot.com

ブログ「7世代に思いをはせて」https://nanasedai.blogspot.com/

メールマガジン「7世代に思いをはせて」(無料)の登録はこちら↓

https://www.mag2.com/m/0000273399.html


今週は、バレンタイン・デーがあったので、
自分へのご褒美に小さなブーケを買いました