「どんなことも7世代先まで考えて決めなくてはならない」
ネイティブ・アメリカン(イロコイ族)の格言
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再来週に開催を予定している講演会の準備も兼ねて、
非核神戸方式について、いろいろ調べています。
非核神戸方式とは、「核を搭載していない」との証明書を出さなければ、
外国軍籍の艦船は神戸港に入港できないというもので、
1975年の神戸市会で全会一致で決議されたものです。
今週は、非核神戸方式のこれまでと今後のことを聞くために、
つなぐ神戸市議団のあわはら市議にお会いしました。
今まで知らなかったことをたくさん教えていただきましたが、
特に印象に残ったのは、決議のきっかけとなった
米海軍元少将のラロック氏の言葉です。
「私の経験によれば、核兵器搭載艦船はいずれも核兵器を積んでいる。
これらの艦船は日本やその他の国々の港に入る際、核兵器を降ろすことはない。
(中略)これらの核兵器のひとつをうっかり使用するかもしれない
現実の危険がある。」(1974年9月10日米上下院軍事利用小委員会での証言)*
この証言をきっかけとして、核への懸念が高まり、
非核神戸方式が誕生しました。
ラロック氏は、非核神戸方式の成立に対し、市民にメッセージを寄せました。
「軍人生活の大部分を核戦争の立案に携わった人間として
神戸の皆さんにたいし、
核兵器を存在させない模範を世界に示されていることに心から祝福します。
個人と個人、小さなグループ、世界中の諸都市の努力を通じ、
核兵器の使用、持ち込みを阻止する同様の決議や文章をだすことで、
他の国々に対して灯台の役割を果たす。
核兵器がいかに危険であるかを示すでしょう。
神戸の皆さんのご検討を祈ります。」*
私が準備している講演会で登壇予定の
平和を求める米退役軍人のケム・ハンターさんは、
故郷のシアトル港も神戸のように非核化したいとの思いで、
10月30日に神戸にいらっしゃいます。
ぜひ、神戸港の歴史、そして、展望を知ってもらい、
50年前のラロック氏のメッセージのとおり、
国境を越えて、平和のために市民がつながるきっかけになればと、思います。
*引用文献
『1975 KOBE 核と原発、帝国と同盟の博覧会』坪井兵輔著 かんよう出版 2021年刊
= 関連イベント =
☆ベテランズフォーピース講演会@KOBE
神戸とシアトル、そしてガザ
フレンドリー&ピースフル
しなやかに強く、つながるために
日時:2025年10月30日(木)18:30~20:30(18:00開場)
会場:神戸市立中央区文化センター1001&1002号室(先着100名)
アクセス:https://www.kobe-bunka.jp/facilities/chuo/
参加費:1000円(25才以下無料)
登壇者予定者と講演内容
〇ケム・ハンター: 核なき港を望む姉妹都市 シアトルと神戸のつながり
スタンフォード大学。ベトナム戦争に2度従軍した後、シアトル消防局消防士、弁護士、ワシントン州インデックス市の市議会議員、市長と多彩な経歴を持つ。ベテランズフォーピースのシアトル支部理事。
〇ジョイ・メツラー: ガザと良心的不服従
〇形川健一(なりかわけんいち):自衛隊のリアル
〇通訳&コーディネーター:レイチェル・クラーク
主催:2025ベテランズフォーピース・スピーキングツアー@KOBE
詳細:https://whatsnew-on-flowersandbombs.blogspot.com/
問い合わせ:kaorukobashi@hotmail.com (小橋)
= 追記 =
2008年10月に始めた当メールマガジンが、
今日18日発行で888号となりました。
偶然ながら、8が重なる号で、
ラロック証言を紹介できて、なんだかうれしいです♪
核兵器を存在させない取り組みが、
末広がりに広がりますように。
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++ 今週の気になるニュース ++
■発がん性物質「PFAS」めぐり兵庫県議が宝塚市に対策強化など申し入れ
TBS
NEWS DIG 2025年10月17日
https://newsdig.tbs.co.jp/articles/-/2235582
「兵庫県の丸尾牧議員らが今夏、宝塚市民19人の血液を解析したところ、
9人からアメリカ合衆国の基準を超える濃度のPFASが検出されたということです。」
↑
丸尾県議の貴重な調査結果です。今後の宝塚市の対応に注目です。
■ダイキン工業淀川製作所のPFOA汚染が公害調停へ、
地元住民らが年内にも大阪府公害審査会に申請
幸田泉 2025/10/17
https://news.yahoo.co.jp/expert/articles/c2ac0bf2b234935532a07bc8d1ddecd79fa9c732
↑
ダイキン工業淀川製作所の甚大なPFOA汚染への公害調停までを解説した記事です。
記事にもあるように、「公害調停は双方の「話し合い」なので、被申請人が話し合いに応じず「打ち切り」になるケースもある。」公害調停ですが、ダイキン工業には、国連のビジネスと人権指導原則に則って、被害者救済措置をとる責任があります。
「打ち切り」など許さない!と、世論の後押しが大切です。
■自民、N党と近く参院会派 多数派形成へ取り込み
東京新聞2025年10月15日
https://www.tokyo-np.co.jp/article/442758
↑
ちょっと言葉をなくすほどに、節操のない高市自民の動きです。
自民党の他の議員は、これでいいのでしょうか?
最後に素敵な記事を。
「花と爆弾」でも長年支援させていただいた西垣敬子さんが紹介されています♪
↓
■アフガンで出会った恐るべき関西のおばちゃんたち
【舟越美夏✕リアルワールド】2025.10.11
https://www.kyodo.co.jp/col/2025-10-11_3967082/
++ イベント紹介 ++
☆原発賠償ひょうご訴訟
第1回控訴審期日_模擬法廷&報告集会
日時:2025年10月20日14時30分開廷
オンライン模擬法廷は14:30~配信
YouTubeライブで視聴できます。
https://youtube.com/live/lzVhMar1uUY?feature=share
14:30 模擬法廷開始
15:30 報告集会
16:30 終了
大阪高裁での法廷を実際に傍聴される方は、こちら↓をご覧ください。
詳細:https://www.facebook.com/events/739071589159037
私も応援しています♪
☆会津放射能情報センター学習会
「次に原発事故が起きた時に
子どもたちをどう守る」
日時:2025年10月25日(土)13:30〜16:00
会場:若松栄町教会
講師:(甲状腺支援グループあじさいの会共同代表)
入場無料、カンパ歓迎
zoom配信あり(要申し込み 締め切り10/23(木))
zoomの申し込みは、info@aizu-center.org までメールでお願いします。
詳細:会津放射能情報センター https://www.aizu-center.org/
++ 映画紹介 ++
☆「女性の休日」
2024年/
71分/ アイスランド、アメリカ
監督:パメラ・ホーガン
https://kinologue.com/wdayoff/
元町映画館10.25(土) - 11.07(金)にて上映
アイスランド、また行きたいなぁ☆
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素晴らしい夢をみて、それを行動に移せ
ナバホ族の格言
++ ++ ++ ++
♪ 最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。 ♪
♪♪ 発行者プロフィール ♪♪
小橋かおる 「花と爆弾-もう、戦争の暴力はやめようよ-」著者。
2004年の出版以来、アフガニスタンとイラクの子どもたちの支援を続けています。
2011年からは福島の子どもたちの健康を守る活動も支援させてもらっています。
さよなら原発神戸アクションの共同世話人も努めています。
できることをコツコツ、じわじわ続けたいと思います。
「花と爆弾」HP:https://hanabaku.blogspot.com/
ブログ「花と爆弾」Words for Peace: https://flowersandbombs.blogspot.com/
ブログ「7世代に思いをはせて」https://nanasedai.blogspot.com/
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