「どんなことも7世代先まで考えて決めなくてはならない」
ネイティブ・アメリカン(イロコイ族)の格言
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今週は、原発賠償ひょうご訴訟の第1回の控訴審で、
控訴人となった事故当時小学生だった女性の意見陳述がありました。
一部をご紹介します。
「私たちに自由をください。
避難する自由、正しい情報を開示・提示されたうえで自分の人生を選択する自由、私が祖父の病気、自分自身の体調不良についての被ばくとの関係についての不安を語る、それについて対話する自由、このような人間中心の自由をください。(中略)
日本は民主主義の国であると子どものころから学んできました。
民主主義とは、一体何でしょうか。
権力のある者が都合の良い情報だけを開示・提示し、
国民を都合の良いように動かすことでしょうか。
私は、そうではないと思います。
民主主義は、権力がある者は、国民となるべく対等で話し合いができるように、
国民に求められた情報は、どんな情報でも開示・提示し、純粋性を持って
私たちが見ている世界を見ようとする姿勢から始まるのではないでしょうか。」*
彼女が教えられたであろう教材について、
国内避難民(原発避難者)の人権に関する特別報告者は、
以下のように日本調査報告書で述べています。
88.特別報告者は、被ばく者に対する誤解の払拭のための教材には、子どもの放射線被ばくのリスクとより高い脆弱性を正確に反映すべきであるという、他の人権機関によってなされ、まだ実施されていない勧告を繰り返し述べる。現在の被ばく者に対する誤解の払拭のための教材は、とりわけ、放射線被ばくのリスクが塩のとりすぎや野菜不足のリスクと比較され、バックグラウンド放射線(訳注:自然由来放射線)と放射能汚染に伴う高線量を完全に区別しておらず、放射線が子どもたちに与える具体的な影響に対処していない。**
「正しい情報を開示・提示されたうえで自分の人生を選択する自由」
これを阻んだのは、行政。
そして、司法は、なによりも私たち国民は、それを許すのでしょうか?
++ 引用サイト ++
*第1回控訴審_模擬裁判と報告集会@原発賠償ひょうご訴訟(2025年10月20日)
https://www.youtube.com/watch?v=lzVhMar1uUY
模擬法廷の録画です。43分ごろから、事故当時小学生だった女性の意見陳述が代読されています。
**国内避難民の人権に関するダマリー国連特別報告者による訪日調査報告書(2023)
https://www.hurights.or.jp/archives/investigation-report-2023/
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++ 今週の気になるニュース ++
正しい情報を隠された事故当時小学生だった女性がここにも・・・。
■「カルテを見て、医師の話が嘘だったとわかった」
甲状腺がんと診断された女性が涙ながらに語った苦痛と怒り
「311子ども甲状腺がん裁判」福島原発事故当時、小学6年生だった女性の意見陳述
JPpress
青木美希2025.10.20
https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/91190
復古的政権によって、ますます自由が制限されそうな・・・
■復興相、最優先は帰還促進 環境相、県外処分は「約束」
就任後初、福島県知事と会談
福島民友 2025/10/24
https://www.minyu-net.com/news/detail/2025102409275542183%E2%80%8B
■原発を動かすための「インチキ」だらけ
お役所がつくった「国民の命を守る避難計画」の不都合な真実
PRESIDENT
online 2025/10/25
https://president.jp/articles/-/103978
「日本の原発行政は非人道的である」という言葉は、
私が原発避難計画を検証していくうえで座標軸になりました。
特にそう感じたのが「安定ヨウ素剤」と「避難退域時検査」の目的です。
規制委が頑かたくなにUPZの緊急時配布の原則を変えない目的は、
「避難する前に一時集合所に寄って安定ヨウ素剤を受け取らなければいけない」と思い込ませることにあります。」
安定ヨウ素剤を餌に使って、心理的にコントロールしよう・・・
自由に逃げることを妨げるための計画ということでしょうか?
放射能と同じく、色もなく、においもないPFAS。
情報の開示を求めていかなくてはなりません。
■PFAS、各国に対応要請 米軍基地調査の特別報告者
東京新聞2025年10月24日
https://www.tokyo-np.co.jp/article/444559
オレリャーナ氏「沖縄を含む世界中で、PFASの飲料水への影響調査を続けていく」
++ おすすめの動画 ++
政府が「都合の良い」情報ばかりを流して推し進める原発。
「都合が悪い」情報も含めて、象さんと会話する5分ほどの動画です。
(NDショート動画シリーズ・新外交イニシアティブ(ND))
■第1回 どこへ行くの?「核のごみ」
https://www.youtube.com/watch?v=r0jY0coPGqA
■第2回「再処理」の、どこがそんなに危ないの?
https://www.youtube.com/watch?v=PtqhULueCrI
今号では、国連特別報告者の報告を紹介しましたが、
10月24日に国連が誕生して80年となり、
素敵な動画がアップされていました。
■共にあることで、より良くなれる:国連の80年・・・人類の取り組み
https://www.youtube.com/watch?v=bh_9ad1gUo8&list=PLNe0pDYSfDis8FZEvJtOAkaXOXi2CTvpZ&index=2
++ イベント紹介 ++
いよいよ、次の木曜日です!
☆ベテランズフォーピース講演会@KOBE
神戸とシアトル、そしてガザ
フレンドリー&ピースフル
しなやかに強く、つながるために
日時:2025年10月30日(木)18:30~20:30(18:00開場)
会場:神戸市立中央区文化センター1001&1002号室(先着100名)
アクセス:https://www.kobe-bunka.jp/facilities/chuo/
参加費:1000円(25才以下無料)
登壇者予定者と講演内容
〇ケム・ハンター: 核なき港を望む姉妹都市 シアトルと神戸のつながり
スタンフォード大学。ベトナム戦争に2度従軍した後、シアトル消防局消防士、弁護士、ワシントン州インデックス市の市議会議員、市長と多彩な経歴を持つ。ベテランズフォーピースのシアトル支部理事。
〇ジョイ・メツラー: ガザと良心的不服従
2023
年に米空軍士官学校を卒業し、良心的不服従者として空軍を退役。
ガザで繰り広げられる残虐行為への米国による資金援助と支援を理由に、米国の加害行為に加担し続けることを拒否。
〇形川健一(なりかわけんいち):自衛隊のリアル
大阪出身。高校卒業後27年間海上自衛隊に勤務。2012年アフリカ派遣を機に自衛隊と日本に疑問を感じ2014年依願退職。現在、広島県三次市で自然農家・百姓見習い。VFPジャパン共同代表
〇通訳&コーディネーター:レイチェル・クラーク
主催:2025ベテランズフォーピース・スピーキングツアー@KOBE
詳細:https://whatsnew-on-flowersandbombs.blogspot.com/
問い合わせ:kaorukobashi@hotmail.com (小橋)
++ 映画紹介 ++
☆「女性の休日」
2024年/
71分/ アイスランド、アメリカ
監督:パメラ・ホーガン
https://kinologue.com/wdayoff/
元町映画館10.25(土) - 11.07(金)にて上映
権利を実現するために、
つながって、立ち上がる。
アイスランドの女性たちには、いつも勇気をもらえます。
++ ++ ++ ++
素晴らしい夢をみて、それを行動に移せ
ナバホ族の格言
++ ++ ++ ++
♪ 最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。 ♪
♪♪ 発行者プロフィール ♪♪
小橋かおる 「花と爆弾-もう、戦争の暴力はやめようよ-」著者。
2004年の出版以来、アフガニスタンとイラクの子どもたちの支援を続けています。
2011年からは福島の子どもたちの健康を守る活動も支援させてもらっています。
さよなら原発神戸アクションの共同世話人も努めています。
できることをコツコツ、じわじわ続けたいと思います。
「花と爆弾」HP:https://hanabaku.blogspot.com/
ブログ「花と爆弾」Words for Peace: https://flowersandbombs.blogspot.com/
ブログ「7世代に思いをはせて」https://nanasedai.blogspot.com/
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