2026年9月26日土曜日

【第937号】科学を装ったガラクタ

 

「どんなことも7世代先まで考えて決めなくてはならない」

ネイティブ・アメリカン(イロコイ族)の格言

                                         

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今週は、科学を装ったガラクタふたつに注目しました。

 

ひとつは、「原子放射線の影響に関する国連科学委員会(UNSCEAR)」の2020年の報告書。その不可解を追った書『徹底検証 消された初期被曝 福島原発事故の線量評価は本当か』(黒川眞一著 岩波ブックレット No.1122 2026年9月刊行)を読みました。

 

『消された初期被曝』 内容紹介文:

被曝の証拠を無視することが科学的なのか?

国連科学委員会による福島原発事故の影響評価では、

2011年3月15日に福島市を襲った最大の放射能汚染がなくなっている!

物理学者が現地にも取材し5年がかかりで謎を解き明かす。

根拠となるデータを掘り起こし、

権威の衣をまとった国連科学委員会報告書の実態を明らかにする。

 

物理学者の黒川氏が、丹念にデータを掘り起こし、

明らかにしたもの・・・それは、あまりにも科学とかけ離れていました。

 

3月15日の最大の放射能汚染を消したものは、

「原子放射線の影響に関する国連科学委員会(UNSCEAR)」という権威をかぶせた

日本の環境省の委託研究だったのです。

 

「環境省の委託研究は、UNSCEAR2020報告書の甲状腺被曝量を切り下げるために、

その根拠となる論文を積み上げる場であったと考えられます。

そもそも、UNSCEAR2020報告書を作成するための費用7000万円を支出しているのも日本政府なのです。」p.77

 

「UNSCEARは膨大なお金を使い、長大な報告書を作成して、

福島における小児甲状腺がんは被曝起因ではないと主張しているのですが、

UNSCEARが作り出したものはあまりにも支離滅裂です。

砂上の楼閣ともいえない代物で、砂上のガラクタとでもいうべきものです。

しかし、このガラクタが、権威ある正しい主張としてまかりとおっています。」p.84

 

 

もうひとつのガラクタは、NHKの番組「未解決事件」で検証された

90年代の日本の科学警察研究所が「独自開発した」とする

DNA型鑑定法、MCT118法。

もともと精度の低いMCT118法の上に、

都合の悪いデータ部分はカットしてまで、

警察が犯人と示した人を、科学を装い

犯人としてでっちあげてきたことが報道されていました。

中には、すでに死刑になった人も・・・。

そして、今でもMCT118法を使用したことは正当だったとする警察庁。

 

先の書籍の黒川さんの言葉がふたたび頭をめぐります。

「このガラクタが、権威ある正しい主張としてまかりとおっています。

私たちの課題は、「権威を装って事実を曲げ」る人びとや機関と

どう闘うかということです。」

 

 

まずは、そのガラクタを知って、ガラクタだと言うことからでしょうか?

 

 

DNA型鑑定法、MCT118法を負った「未解決事件」の

再放送は、NHK総合 10月1日(木) 午前0:35〜午前1:49

(すなわち、9月30日(水)の深夜です)

■未解決事件

File.19 「北関東連続幼女誘拐・殺人事件」

1979年〜96年に栃木と群馬の半径10キロ圏内で5人の幼女が姿を消した「北関東連続幼女誘拐・殺人事件」。5件の未解決事件が浮上したきっかけ。それは足利事件でえん罪が明らかになったことだった。捜査の証拠とされたDNA型鑑定「MCT118法」。有力な科学的証拠となるはずのDNA型鑑定で、えん罪はなぜ起きたのか。警察庁が「同一犯の可能性は否定できない」とするなか、真犯人は誰なのか・・・徹底取材で迫る。

https://www.web.nhk/tv/an/mikaiketsu/pl/series-tep-57615R8KYY/ep/R8NN785AWQ

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++ 今週の気になるニュース  ++

 

■未成年者の選挙運動禁止は違憲 東京地裁判決、請求は退ける 

表現の自由に「重大制約」

沖縄タイムス 2026年9月26日

https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/1931582

 

■「本当にうれしい」未成年の選挙運動禁止は「違憲」判決 

原告の若者たち「次は法改正を」

東京新聞 2026年9月25日 https://www.tokyo-np.co.jp/article/517741

 

おかしな法律に対しておかしい!と声をあげた若者たち!

素晴らしい!

 

■「こんな街中に、クレイジーだ」 ベトナム戦争を経験した元米兵が、

熊本・健軍のミサイル配備に声を上げた理由(6)

TANSAシリーズ「イマジン 戦争をさせないために」の「健軍から」

https://tansajp.org/investigativejournal/14837/

 

「こんな街中に…!? クレイジーだ(狂っている)」と言った

元米兵って誰なんだろう?と読み進めたら、

去年ベテランズ・フォー・ピースのスピーキング・ツアーで来日された、

ケム・ハンターさんでした。

ケムさんの言う通り、町のど真ん中に弾薬庫を作る・・・

そんな計画を立てて実施してしまうほど、クレイジーなこの国の為政者たち・・・

国民を守るという視点がすっぽり抜けている。

国民を守らずして、何が国防でしょうか?

 

もうひとつ関連で、とんでもない発言を見つけました。

 

元陸上自衛隊中部方面総監の山下裕貴さん

「私が相手方の司令官だったらインフラを撃ちます。」として、

都市ガスや変電所などを挙げていましたが、

基本的にインフラ攻撃は国際人道法で禁止されている戦争犯罪です。

発言の詳細や熊本のミサイル配備の詳細はこちらの記事をご覧ください。

  ↓

■住民100人に聞いた「長射程ミサイルの配備」 

熊本は標的になる?ならない?専門家の見解は

熊本ニュース2025年10月28日

https://www.kab.co.jp/news/article/16120523

 

 

 

++ イベント紹介 ++

 

今年のベテランズ・フォー・ピースのスピーキング・ツアーの登壇者も、

今週、無事来日されました!

神戸での講演会もいよいよです♪

 

☆ベテランズ・フォー・ピース(VFP)講演会@KOBE

神戸空港が軍事利用される?

戦争のリアルを元米兵・元自衛官に聞いてみよう!

日時:2026年10月6日(火) 18:30~20:40(18時開場)

会場:神戸市立中央区文化センター 会議室1001+1002(先着100名)

  JR・阪急・阪神・市営地下鉄山手線三宮駅から徒歩6分 神戸市役所西側    

参加費:1000円(25才以下無料)

通訳&コーディネーター:レイチェル・クラーク

 

= 登壇予定者 =

ケリー・ワッズワース(博士):米国長老派教会の聖職者。19年以上にわたり地域の会衆、医療施設、米軍に勤務。

ベンニャ・マルティネス: 25歳で米海兵隊に入隊。戦地への派遣を2度経験。

形川健一(なりかわけんいち):元自衛官。2012年アフリカのジブチ派遣を機に自衛隊と日本に疑問を感じ2014年依願退職。

 

●プレイベント 元自衛官・形川さんを囲む会(無料・カンパ歓迎)

10/6の午後3時より同センターの1003会議室(先着20名)にて、

空港や港が自衛隊に利用されるリアルを、形川さんに伺います。

 

午後の囲む会、夜の講演会とも 申し込み不要です。

問い合わせ:kaorukobashi@hotmail.com (小橋)

主催:2026VFPピース・スピーキングツアー@KOBE

詳細:https://whatsnew-on-flowersandbombs.blogspot.com/2026/07/2026kobe.html

 

 

 

++ ブログ紹介 ++

 

■伊勢崎賢治著「新国防論」を読んで

https://flowersandbombs.blogspot.com/2016/08/

(他の記事が最初にでてきますので、スクロールしてください)

 

10年前に書いたブログですが、

アメリカと中国が「同盟国」、高市首相が「敵国条項撤廃を訴え」などのニュースを聞いていて、思い出しました。

一部「新国防論」よりの抜粋を紹介します。

 

「もし『平和国』としてのイメージが壊れ、昨今、欧米のメディアが安倍政権の右傾化を問題視していますが、このまま歴史修正主義者などとレッテルを貼られ、国連人権委員会なども敵に回し、人権に敏感な欧米の民衆も含め世界から孤立したら。さらに、王様の1人である中国と『武力の行使』絡みの問題を起こしたら・・・はたしてアメリカは、自らも君臨する王様クラブの人間関係を犠牲にしてまで、日本を庇ってくれるでしょうか?」(p.109-110)

 

10年後の現在、王様クラブだけでなく、経済、軍事でも拮抗する大国同士となった

アメリカと中国・・・アメリカは「日本を庇ってくれるでしょうか?」

 

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 素晴らしい夢をみて、それを行動に移せ

                       ナバホ族の格言

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♪ 最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。 ♪

 

 

 

♪♪ 発行者プロフィール ♪♪

小橋かおる 「花と爆弾-もう、戦争の暴力はやめようよ-」著者。

2004年の出版以来、アフガニスタンとイラクの子どもたちの支援を続けています。

2011年からは福島の子どもたちの健康を守る活動も支援させてもらっています。

さよなら原発神戸アクションの共同世話人も努めています。

できることをコツコツ、じわじわ続けたいと思います。

「花と爆弾」HP:https://hanabaku.blogspot.com/

ブログ「花と爆弾」Words for Peace: https://flowersandbombs.blogspot.com/

ブログ「7世代に思いをはせて」https://nanasedai.blogspot.com/

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