2026年10月17日土曜日

【第940号】中村哲医師のサツマイモ

 「どんなことも7世代先まで考えて決めなくてはならない」

ネイティブ・アメリカン(イロコイ族)の格言

                                         

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今週は、ペシャワール会から会報が届きました。

中村哲医師のアフガニスタンでの活動をずっと支えてきたペシャワール会は、

中村先生亡き後も、ずっと変わらずアフガニスタンでの

用水路工事を中心とする農村の支援を続けられていて、

定期的に会報で活動をお知らせしてくださいます。

 

今回の会報にとてもうれしい記事がありました。

それは、中村先生がアフガニスタンに根付くことを願っていたサツマイモ栽培。

 

中村先生には、救荒作物としてのサツマイモ栽培を進めねばという信念がありました。

しかし、用水路建設や日本人農業スタッフの撤退などがあり、途絶えていました。

 

「サツマイモ栽培が復活したのは、農業事業の責任者であるアジュマル技師が、

ガンべり農場の片隅でサツマイモらしき蔓を見つけ、

苗を作って植え始めた2022年です。

中村が持ってきたサツマイモの子孫が残っていたのです。

その年の12月、中村没後に初めてアフガニスタンを訪問した私たちが目にしたのは、

ガンべり農場の一角に育つサツマイモの蔓でした。(中略)

「中村の蒔いた種がここにある!」と胸が一杯になりました。」

(ペシャワール会報 No.169 p.4 )

 

私もこの一文を読んで、胸が一杯になりました。

なぜなら、以前学生たちに機会があるごとに

中村先生の用水路や農地建設のDVD(2009年版)を見せていたのですが、

学生によく「あのサツマイモはその後どうなったのでしょうか?」と質問されていたからです。

 

今度そのような機会があれば、胸をはって答えられます。

一度途絶えたけど、アフガニスタンの人たちが復活させてくれたんだよと。

 

 

「水と農業こそが命を守る。」

中村先生の思いが、アフガニスタンに息づいていることを

体現してくれたサツマイモ・・・感激です。

 

 

= 関連サイト =

■ペシャワール会 https://www.peshawar-pms.com/

DVD一覧:https://www.peshawar-pms.com/books/index_book_dvd.html

学生によく見せていたDVDは、

「アフガンに命の水を ~ペシャワール会26年目の闘い~」

菅原文太さんの野太いナレーションが印象的でしたが、もう絶版のようです。

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++ 今週の気になるニュース  ++

 

命を守る水と農業・・・日本のジャガイモは大丈夫?

  ↓

■米産の生ジャガイモ輸入解禁「産地がなくなるかも」

生産者らが県に輸入反対の立場を求め要請書《長崎》

長崎国際テレビ 2026/10/6

https://news.yahoo.co.jp/articles/220f691b7f06cde15736338cd2e450e85b9c81c5

 

何が問題?と思われるかもしれませんが、輸入反対署名サイトから以下抜粋します。

(生ジャガイモの輸入についての)「最大の懸念は、「ジャガイモシストセンチュウ」という害虫です。この線虫は「シスト」と呼ばれる殻の中で卵を守り、寒さにも乾燥にも強く、卵は10年以上も生き延びます。一度圃場(ほじょう)に侵入すれば、完全な駆除はほぼ不可能で、ジャガイモの根に寄生して収穫量を落とすだけでなく、種イモの生産そのものができなくなる可能性があります。」

【署名】日本のジャガイモを守りたい!#米国産の生ジャガイモの輸入に反対します

https://c.org/b9sYknPbrs

 

 

■「神戸空港島に新明和工業の工場 事業者公募の優先交渉権者に 

防衛省向け救難飛行艇など製造」

神戸新聞 2026/10/15

https://www.kobe-np.co.jp/news/economy/202610/0020931806.shtml

 

神戸空港に、防衛産業の工場・・・

特定利用という名の軍事利用に拍車がかかるのか?

建設当初から、神戸市民の多くが反対していた神戸空港が、

私たちの日常を軍事色に染めていくとは・・・。

許せない思いです。

神戸空港島には、美術館やホテルでも誘致してほしい。

 

 

■福島第一原発事故で「国の責任」を否定した最高裁判事

退官後、別の原発訴訟で東電側に立つ《巨大法律事務所》顧問に

東洋経済2026/09/30

https://toyokeizai.net/articles/-/958340

  ↑

この記事で言及されている最高裁判事らのモラルハザードもさることながら、

避難計画も無茶苦茶、原発事故で被害を受ける範囲の人(神戸の私も含む)の声も一切無視して原発推進するこの国において、今一度皆で考えるべきことと共感した箇所を抜粋します。

「個々のムラの利害を離れた公共の問題、人権の問題という「ことの本質」をみるべきではないだろうか。最低限の人権をも無視した原発の運転を継続していることそれ自体の問題を、今一度お考えいただきたいのである」

 

 

ノーベル平和賞を受賞したピレイ氏の記事に共感しました。

■弱者擁護、原点に差別体験 アパルトヘイト

「もっと声上げる社会に」

神戸新聞2026/10/15

https://www.kobe-np.co.jp/news/paper/morning/202610/0020929529.shtml

「ピレイ氏は会見で、日本人が人権侵害などの問題に積極的に意見表明しないことを「不思議」に感じたとも語った。市民がもっと声を上げる社会になる必要があると指摘。各国政府が「言論や社会運動の自由を尊重しなければならない」と訴えた。」

 

食を守れ、水を守れ、勝手に軍事化するな、勝手に原発動かすな、

もっともっと声をあげていけと、ピレイさんからの激励です。

 

 

 

++ イベント紹介 ++

 

☆第21回難民映画祭2026 申し込みスタート!

『難民』という言葉の背後にある、一人ひとりの人生に出会う映画祭

困難な状況の中でも力強く生き抜く人々に光をあてた珠玉の8作品を、

オンラインと劇場で上映します。

【オンライン配信】

11月5日(木) ~ 12月6日(日)(7作品)

主催:特定非営利活動法人 国連UNHCR協会

詳細:https://www.japanforunhcr.org/how-to-help/rff

とても興味深い作品がラインアップされているので、

ぜひクリックしてみてください。

 

 

☆なぜ「PFAS汚染」は解決の出口が見えないのか

日時: 2026年10月28日(水)14:00〜16:30(開場13:30)

会場: 全水道会館 4F 大会議室(東京都文京区本郷1-4-1)/ オンライン配信あり

会場資料代: 500円

プログラム:

講演:中地 重晴 氏(熊本学園大学教授)、諸永 裕司 氏(ジャーナリスト)

現地からの報告・パネルディスカッション

主催;高木基金PFASプロジェクト

詳細:https://pfas.takagifund.org/info/post/1234/

 

 

 

++ 英語のブログを更新しました ++

 

世界中でAIを悪用したハッキングが問題になっていますので、

AIが核兵器ネットワークに侵入したらどうなる?との懸念を

拙短歌にのせて書きました 

■AI and Nuclear Missiles

https://tankaagainstwar.blogspot.com/2026/10/

 

 

 

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 素晴らしい夢をみて、それを行動に移せ

                       ナバホ族の格言

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♪ 最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。 ♪

 

 

 

♪♪ 発行者プロフィール ♪♪

小橋かおる 「花と爆弾-もう、戦争の暴力はやめようよ-」著者。

2004年の出版以来、アフガニスタンとイラクの子どもたちの支援を続けています。

2011年からは福島の子どもたちの健康を守る活動も支援させてもらっています。

さよなら原発神戸アクションの共同世話人も努めています。

できることをコツコツ、じわじわ続けたいと思います。

「花と爆弾」HP:https://hanabaku.blogspot.com/

ブログ「花と爆弾」Words for Peace: https://flowersandbombs.blogspot.com/

ブログ「7世代に思いをはせて」https://nanasedai.blogspot.com/

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サツマイモ栽培の始まりが収録されています