2026年10月31日土曜日

【第942号】こうして世界から取り残されていくのかな?

「どんなことも7世代先まで考えて決めなくてはならない」

ネイティブ・アメリカン(イロコイ族)の格言

                                         

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今週は、中小企業向けのビジネスと人権セミナーにzoom参加しました。

登壇者は、経産省の役人と、ビジネスと人権を推進する弁護士グループと、

当事者として中小企業の一団体でした。

 

ビジネスと人権指導原則が世界の共通ルールとして登場して15年、

ヨーロッパ(EU)ではCSDDD(企業サステナビリティ・デューデリジェンス指令)によって、

その理念がいよいよ拘束力のある法として整備されつつあるので、

サプライチェーンの一角である中小企業としても、

何をどうすれば・・・と参加されていた方も多かったのではと推察します。

 

そこで経産省の役人の説明:

人権というと、どうしてもとっつきにくい感じがしますが、

「人を大切にすること」と置き換えればいいのではないでしょうか?

まずは、「調子はどう?」「困っていることない?」などの声かけから始めることも、

立派な人権デュー・デリジェンス(指導原則で求められている人権尊重のプロセス)の一歩です。

 

ふ~む。ここでも、人権=おもいやりアプローチ?

 

「人を大切にする」ことは、文字通り大切ですが、

それをどうやって客観的に数量化するのか、

人権侵害があったときにどのような救済プロセスが準備されているのか、

また、その対象となる人とは誰なのか・・・

もっと言えば、人権とは何なのか・・・

それに、経産省を始め、企業の経営者の皆さんは答えられるのかな?と、

疑問に思いながら聞いていました。

 

先月公表された国連ビジネスと人権作業部会の報告書

「コーポレートガバナンス(企業統治)、ビジネスと人権」では、

人権擁護や環境汚染の防止体制を構築することは

取締役の基本的義務であると示しています。

 

人権侵害があった時に、それを認識しながら対策を講じない「不作為」があれば、

それ自体が重大なガバナンスの失敗とみなされ、

経営陣の責任追及や、ESG投資家による投資引き揚げを招く引き金となることを示唆する報告書です。

 

日本では、国連のこれらの報告書や指導原則を「法的拘束力がない」と重要視しない傾向がありますが、

2029年7月からの企業への適用が予定されているCSDDDによって、

まさにこれらの指導原則や勧告がEUでは罰則付き法律となります。

 

きちんと対処しないと、巨額の罰金を取られて、

EU市場からの退場も・・・。

 

国連の勧告を無視してきたことにより、

世界から取り残されていく過程の縮図を見たようなセミナーでした。

 

 

=関連ブログ記事=

以前から、「PFAS汚染は人権問題」の観点から、

CSDDDと「企業統治、ビジネスと人権」報告書について考察したいと思っていたので、ブログ記事にまとめました。

なかなか書くエネルギーがなかったのですが、

セミナーを見ての危機感から、まとめられました。

 

■PFAS汚染から考える企業の真の責任

―3つの新潮流からみる世界と企業の責任の大転換

Words for Peace 2026/10/30

https://flowersandbombs.blogspot.com/2026/10/

 

PFAS汚染が人権問題?と思われた方は、こちらもお読みください。

■国連報告書「永遠の化学物質(PFAS)と人権」から考える日本への提言

Words for Peace 2026/08/12

https://flowersandbombs.blogspot.com/2026/08/

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++ 今週の気になるニュース  ++

 

■【原発避難者から住まいを奪うな】またも司法が福島県の〝追い出し〟容認 

親族宅訪問の違法性は認めるも仮執行宣言が付き強制執行の恐れ~

東京地裁で「住まいの権利裁判」判決

民の声新聞 2026/10/27

http://taminokoeshimbun.blog.fc2.com/blog-entry-867.html

   ↑

東京電力福島第一原発事故により避難を余儀なくされた人は、

強制避難区域か区域外に関わらず、国内避難民です。

上記のひどい判決に、国内避難民の権利に関する特別報告者からの政府への勧告を思い出しました。

「放射線は心配ないとする情報のみを提供し、避難民よりも帰還者に手厚い支援を行い、帰還に十分な条件が整う前に国内避難民への支援を終了することは、国際法の基準に反し、持続性のある解決策の選択と避難の権利を侵害するものである。」

全文はこちらから:https://www.hurights.or.jp/archives/investigation-report-2023

 

 

■表現する喜び 筆に込め アフガンの女性が描いた作品展 

来月4日まで 現地支援続ける西垣さん企画 細密画20点展示、販売も

神戸新聞2026/10/30

https://www.kobe-np.co.jp/news/paper/regional/202610/0020982197.shtml

  ↑

学生青年センター(阪急六甲駅すぐ)で始まったアフガニスタンの細密画展の紹介です。展示、販売、収益のアフガニスタンの女性たちへの送金を担う西垣敬子さん。

もう23年のおつきあいです。91歳になっても変わらぬエネルギー!

アフガンの細密画とアフガンへの西垣さんの愛を、展示会で体感してください。

 

 

 

++ イベント紹介 ++

 

そもそも人権って、何?

英国在住で国際人権の専門家である藤田早苗さんが

2026年11月-2027年2月全国講演します!

ぜひ、お近くの講演会をチェックしてください♪

詳細:https://hyogen-tsutaeru.jimdofree.com/

 

 

☆2026年パグウォッシュ公開連続講座 第1回

「核の時代における『戦争違法化』と『法の支配』」

日時:2026年11月2日(月)12:00~14:00(予定)

開催方法:オンライン(Zoom)

参加費:無料(事前申込制)

詳細:https://www.wcrp.or.jp/information/

 

 

☆第15回さようなら原発1000人集会 

原発依存・気候崩壊に挑む 人新世の「原発論」

日時:2026年11月23日(月・祝)13:30~ 

会場:いたみホール 

講師:斎藤幸平さん(東京大学大学院准教授) 加部歩人さん(弁護士)

手話・要約筆記・保育室あり 

参加費:一般 当日1000円 障がい者・避難者 当日500円

35歳以下・介助者 無料 

主催:同実行委員会

詳細:https://no-war.sakura.ne.jp/annaiframe.html

 

 

 

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 素晴らしい夢をみて、それを行動に移せ

                       ナバホ族の格言

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♪ 最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。 ♪

 

 

 

♪♪ 発行者プロフィール ♪♪

小橋かおる 「花と爆弾-もう、戦争の暴力はやめようよ-」著者。

2004年の出版以来、アフガニスタンとイラクの子どもたちの支援を続けています。

2011年からは福島の子どもたちの健康を守る活動も支援させてもらっています。

さよなら原発神戸アクションの共同世話人も努めています。

できることをコツコツ、じわじわ続けたいと思います。

「花と爆弾」HP:https://hanabaku.blogspot.com/

ブログ「花と爆弾」Words for Peace: https://flowersandbombs.blogspot.com/

ブログ「7世代に思いをはせて」https://nanasedai.blogspot.com/

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