2022年1月15日土曜日

【第692号】もしも今20才なら・・・

「どんなことも7世代先まで考えて決めなくてはならない」

ネイティブ・アメリカン(イロコイ族)の格言 

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今週の月曜日は成人の日でした。

私の時代は1月15日が成人の日だったので、

もしも今、私が20才なら・・・と考えてみます。


37年前、私が20才だった時・・・

これからの長い人生、どうやって生計を立てていけるのか?

不安と希望が入り交じっていた頃。

父が事業をしていて、経済的に不安定な家庭だったこともありますが、

親は「学校教育」にほとんど関心がなかったので、

高校卒業後は、大学の学費はすべて自分でまかなっていました。

とは言え、当時、国公立大学の学費は安かったので、アルバイトで十分でしたし、

卒業後も、会社員でもまあまあお金も貯まったので、

留学の費用や大学院の費用もまかなえました。

借金が嫌いでしたし、今ほど奨学金という名の学生ローンもありませんし、

稼いでは学費にするという20代でした。



でも、今、私が20才なら?

いわゆる国公立大学でも、

学費は入学金を入れると4年間で、240万円超え。

年間授業料だけでも50万円以上なので、

アルバイトをするとしても、毎月5万円近くを稼がねばなりません。


そう思うと、今、私が20才だったら、

日本の大学は選んでいないかもと思います。

きっと、学費無料の外国の大学に留学するために、

高校を卒業して2年ぐらい懸命に稼いで、

いよいよ来年度から留学!っていう感じだったのじゃないかな?

大学卒業後は、国連の職員になるぞ!とか、

思っているのではないかなぁと想像します。


他愛もない想像ですが、

この想像ができるのも、

家族が健康で、自由にさせてくれるという条件下だから。


もしも介護が必要な家族がいたら、

いくら自分勝手な私も、外国には行けないなぁ・・。



現在、20才ではなく、とっても大人な私は、

家族が介護が必要でも、

たとえ家庭が貧しくても、

誰でも望むように学べるよう、

学費は無料に、

家族の介護など必要なことはしっかりと社会が支援する、

そんな日本を残したいと、

つくづく思うのでした。



++ 関連サイト ++

大学の学費が無料な国について

■映画『マイケル・ムーアの世界侵略のススメ』

本編映像【借金】の意味が通じない学生

https://www.youtube.com/watch?v=V-RBZB46a6w


■ヤングケアラーについて(厚生労働省)

https://www.mhlw.go.jp/stf/young-carer.html

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++ 今週の気になるニュース  ++


■新型コロナ 全国で新規感染者 去年8月28日以来の2万2000人超え 

先週金曜日から3倍以上 9府県で過去最多

TBS NEWS 2022/1/14

https://news.yahoo.co.jp/articles/5463273863c682a3538cbdb9fdb5ed47dbd03bc6


諸外国の様子を見ていると、オミクロン株の感染拡大は

なかなか止められそうにありません。

なんとか飲み薬の処方をスムーズにして、

重症化を防げないか・・・と素人ながら思います。


コロナ感染拡大に翻弄されている沖縄からの発信です。

 ↓

■この違いってなに…?  米軍、日本出国時はコロナ検査していた

沖縄タイムス 2022年1月14日

https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/894135

「日本国民には「地位協定があるからしょうがない」という意識があるのかもしれないが、

そういった呪縛からは抜けるべきだ。

 感染症は軍事の問題ではなく、国民の命に関わる問題であり、国の主権が問われる。

この機会に変えることができなければ、国は国民を守る力がないということになる。」

   ↑

 同感です。

2020年の記事ですが↓

■<社説>地位協定発効60年 「合意議事録」を撤廃せよ

琉球新報 2020年6月25日

https://ryukyushimpo.jp/editorial/entry-1144177.html

「地位協定3条で米軍は基地外では必ず日本政府と協議した上で日本の国内法令に基づいて行動すると定められている。しかし、合意議事録は基地外の民間地でも米軍の判断で米軍機を離着陸させることになっている。」


同じような協定を米軍と結んでいる他国と比べても隷属的な日米地位協定。

その上「合意議事録」でなお一層隷属的になっているとの指摘。

ほんとうに、日本は独立国ですか?



 

++ イベント紹介 ++

☆オンラインセミナー:原発は気候変動対策?最新の議論を追う

日時:2022年1月27日 07:00 PM~

参加費:無料

2021年10月、気候変動枠組み条約第26回締約国会議(COP26)が英国で開催されました。

気候変動対策が話し合われる中で、フランスやアメリカなどの国が

改めて気候変動対策として、原発推進を打ち出しました。

こうした中、GE日立ニュークリア・エナジーはが次世代原子力の

「小型モジュール炉(SMR)」をカナダで受注したと発表しました。

一方、世界的には原発による発電量の割合は減少傾向で、

新規の原発建設は急激に減少しています。

リスクやコスト、解決不可能な核のごみの観点から

原子力への反対は根強いものがあります。

 原発を気候変動対策に位置付けようとする動きについて議論します。

主催:国際環境NGO FoE Japan 

詳細:https://www.foejapan.org/energy/fukushima/220127.html



「再生可能エネルギー」が話題ですが、

原子力発電は、「処分不可能エネルギー」だと思います。


2年前の動画ですが、

福島第一原発事故で環境中にばらまかれた放射性物質によって汚染された土壌・・・

それを農地造成などで再利用しようと環境省が動いていることを、

三宮のマルイ前で語りました。英語の字幕も付けられています。

■A message from Kaoru Kobashi of No Nukes Kobe

https://youtu.be/h11eNKaDR78 



++ 後記 ++

来週の1月17日で、阪神淡路大震災から27年となります。

当時、4月からの大学院入学を控え、希望にあふれた新年を過ごした後の、

成人の日の振り替え休日の3連休後の火曜日の朝、私の街をおそった激震。

「生かされている」

あの日から、ずっと感じています。



++ ++ ++ ++

 素晴らしい夢をみて、それを行動に移せ

                       ナバホ族の格言 

++ ++ ++ ++



♪ 最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。 ♪




♪♪ 発行者プロフィール ♪♪

小橋かおる 「花と爆弾-もう、戦争の暴力はやめようよ-」著者。

2004年の出版以来、アフガニスタンとイラクの子どもたちの支援を続けています。

2011年からは福島の子どもたちの健康を守る活動も支援させてもらっています。

さよなら原発神戸アクションの共同世話人も努めています。

できることをコツコツ、じわじわ続けたいと思います。

「花と爆弾」HP:https://hanabaku.blogspot.com/ ←2020年5月より新しくなりました

ブログ「花と爆弾」Words for Peace: http://flowersandbombs.blogspot.com

ブログ「7世代に思いをはせて」https://nanasedai.blogspot.com/

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私が今20才なら、アイスランドに留学してたかも・・・
2017年に滞在したアイスランドの首都レイキャビクです。