「どんなことも7世代先まで考えて決めなくてはならない」
ネイティブ・アメリカン(イロコイ族)の格言
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*「原発事故は、環境破壊と人権についての問題だ」*と
3月16日に国連人権理事会本会議(スイス・ジュネーブ)で、
原発事故当時中学生だった男性、金本さんが訴えました。
福島第一原発事故から11年。
この11年間、私もずっと脱原発、脱被ばくのために動いてきましたが、
原発は、エネルギーや経済の問題ではなく、
まさに環境破壊と人権についての問題だと、痛感しています。
日本語で人権というと、なんだかボワ~とした感じがしますが、
英語にすると、Human Rights と複数形になりますから、
具体的な印象になります。
その複数形が示す個々のRightsは、
自由平等・差別待遇の禁止・生存、自由、身体の安全・移転と居住の自由・
迫害からの避難・思想、良心、宗教の自由・意見、発表の自由・
余暇生活の保障・教育の権利・・・と
世界人権宣言にある人権だけでも、まだまだあります。
このようなRights=人権が尊重されなかった場合、
人権の回復と損害の補償を法律にしたがって求めることができるはずです。
*「避難者の多くは避難という決断に対し、いわれのない批判に苦しんでいる」*と、
日本政府に必要な支援と補償、そして、
国内避難民の人権に関する国連特別報告者の訪日調査受け入れを
国連本会議という貴重な場で強く求めた金本さん。
事故当時子どもだった若者たちの
権利を求める声、被害を隠されたくない、
ひとりの人間として尊重されて生きたいという声を、
私は、延いては自らの人権を守るためにも、
しっかりと受け止め、行動しなければと思っています。
= 関連サイト =
* *の二カ所は下記記事より引用させてもらいました。 ↓
■福島原発事故・自主避難者の人権を国連で訴え 発生当時中学生の金本さん
中日新聞 2022年4月1日
https://www.chunichi.co.jp/article/444993
金本さんのスピーチ動画とスピーチの和訳をご覧ください。
■【第 49 回国連人権理事会本会議】
福島第一原発事故当時中学生だった避難者のスピーチ(2022/03/16)
https://www.youtube.com/watch?v=iFznJcwlAK8
もっと人権について知りたい方は、
わかりやく説明してくれているサイトをご覧ください。
↓
■人権とはなんでしょう
ヒューライツ大阪 https://www.hurights.or.jp/japan/learn/
ところで、国連特別報告者って?と思われる方はこちら
↓
■国連における特別報告者について 小坂田 裕子 (中京大学法学部教授)
国際法学会エキスパート・コメント No.2017-2
https://jsil.jp/archives/expert/2017-2
私も国内避難民の人権に関する国連特別報告者の訪日調査実現のために、
仲間たちと取り組んでいます。関心を持っていただけたら、ありがたいです。
↓
■国内避難民の人権に関する国連特別報告者による訪日調査を実現する会
https://ceciliajimenezamary.livedoor.blog/
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++ 今週の気になるニュース ++
■山林に埋設半世紀…猛毒除草剤撤去へ 46カ所、本紙報道機に方針転換
西日本新聞 2022/3/31
https://www.nishinippon.co.jp/item/n/899413/
「除草剤に関心がある北九州市の大学職員の男性から、
西日本新聞「あなたの特命取材班」に情報が寄せられ、
本紙は2018年8月にこの問題を報道した。
その後、1970年代から半世紀も地中に眠る除草剤に自治体や住民などの関心が集まった。
国会でも問題が取り上げられ、撤去に慎重だった国が方針転換を迫られた。」
↑
放射性汚染土壌の未来の姿か・・・と思い、昨年zoom茶話会で取り上げさせてもらった、
全国15道県46カ所の山林に半世紀前から埋設されている
猛毒のダイオキシンを含む除草剤の問題。
問題が指摘され、関心が集まったことで、国の方針が転換したようです。
今後もまだまだ要注意ですが、やはり「住民の関心」は力があることを実感しました。
昨年のzoom茶話会について、拙ブログでまとめておりますのでリンクします。
■~国産枯れ葉剤由来のダイオキシン汚染土壌問題から見る~放射性汚染土のゆくえ
https://flowersandbombs.blogspot.com/2021/04/
■全国知事会 “国内の原発 攻撃への備え徹底を” 国に緊急要請
NHK NEWS WEB 2022年3月30日
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20220330/k10013558761000.html
「原発への武力攻撃などが懸念される事態では、国民保護法に基づき、
国が迅速に運転の停止を命じることや、緊急を要する場合には、
事業者が命令を待たずに運転を停止することなどを、改めて徹底するよう求めています。」
↑
原発の安全性に懸念があることを全国知事会が認識し、対策を要請との記事ですが、
武力攻撃の危機を察して原発の運転を止めても、
崩壊熱があるので危険はあまり変わらないのは、福島第一原発事故でわかったはず。
使用済み核燃料プールから話を始める必要があることを、
私たちも、知事さんたちもはっきり言っていかねばと思います。
ロシアによるウクライナ侵攻・・・一刻も早い停戦を願い続けています。
ロシア兵もウクライナの市民も誰にも、このような戦争で、
被ばくしたり命を落としたり、難民になったりしてほしくありません。
■チョルノービリ原発から“撤退” ロシア兵ベラルーシの病院へ
FNNプライムオンライン 2023/4/1
https://news.yahoo.co.jp/articles/8fb06a0e440ebaabb658d53cf50c1b2d260b7374
戦争を長引かせないために、気をつけておきたい記事ふたつ。
↓
■人殺しの兵器で経済を回していいのか?
「世界の軍需企業」はウクライナ戦争でこれほど莫大な富を得ている
クーリエジャパン 2022/3/22
https://courrier.jp/news/archives/282803/
&
■米映画監督マイケル・ムーアが批判するウクライナ報道
「戦争に巻き込もうとする背後勢力に抵抗を!」
長周新聞 2022年3月25日
https://www.chosyu-journal.jp/kyoikubunka/23069
++ イベント紹介 ++
とっても貴重な証言、発言の数々だった昨年のVFP スピーキングツアー@zoom
の動画と発言者が、ミニシリーズで再登場です。
私もまた司会を担当させていただきます。ぜひ、ご参加ください。
戦争は始めたらダメ、始まったらできるだけ早く終わらす、終わった後も、
とっても悲しいことだらけ・・ということが、貴重な証言によって明らかにされています。
☆ミニシリーズ (全5回)【対テロ戦争の20年】
~体験者・専門家に聞く、これまでとこれから〜
たくさんのご要望にお応えして、無料ミニイベントシリーズを企画しました。
各ミニイベントでは、昨年の動画を視聴しながらさらに問題を深掘りし、
登壇者にライブで質疑応答に出席してもらいます。
是非この機会をお見逃しなく。より理解を深めるのにお役立てください。
お申し込みはこちらから:
https://docs.google.com/forms/d/1QKhtzj3U1uul6R2N9OI8NS2MGRP5iniquICxTuq_bGM/viewform
(一回のお申し込みで、各回ごとにズームのURLをご連絡致します)
5 回シリーズ・スケジュール(各回 午前9時〜11時、同時通訳付き)
1: 4月 23日 (土曜日)
【テーマ】アフガニスタン 米軍撤退の前後
【登壇者】バシール・ビタ & 西谷 文和
2: 5月 28日 (土曜日)
【テーマ】PTSDの現実
【登壇者】ケビン・ルーシー & サム・コールマン
3: 6月 25日 (土曜日)
【テーマ】米国の世界戦略の中のアフガニスタン
【登壇者】マット・ホー & バシール・ビタ
4: 7月30日 (土曜日)
【テーマ】軍への勧誘 〜 日米の比較 〜
【登壇者】形川 健一 & ローリー・ファニング
5: 8月27日 (土曜日)
【テーマ】PTSD 〜 日米の比較 〜
【登壇者】サム・コールマン & 中村 江里
問合せ: vfpspeakingtour@gmail.com
主催:VFP スピーキングツアー2021+1実行委員会
詳細:http://whatsnew-on-flowersandbombs.blogspot.com/2022/03/520.html
++ おすすめの動画 ++
【研究レポート】「全国の牛乳に含まれる放射性セシウム濃度調査(2021年度)
―汚染の由来と基準値以下のリスクを検討する」
https://www.youtube.com/watch?v=ZqbzCG6U7JM
↑
発がん性化学物質と放射性物質の生涯ガン死リスクを比較して、
現在の基準では、どれほど放射性物質が野放し状態かを可視化してくれています。
また、牛乳のセシウム濃度分析は、全国の汚染状況を考えるために、
頭にいれておいた方がいいと思います。必見です。
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素晴らしい夢をみて、それを行動に移せ
ナバホ族の格言
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♪ 最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。 ♪
♪♪ 発行者プロフィール ♪♪
小橋かおる 「花と爆弾-もう、戦争の暴力はやめようよ-」著者。
2004年の出版以来、アフガニスタンとイラクの子どもたちの支援を続けています。
2011年からは福島の子どもたちの健康を守る活動も支援させてもらっています。
さよなら原発神戸アクションの共同世話人も努めています。
できることをコツコツ、じわじわ続けたいと思います。
「花と爆弾」HP:https://hanabaku.blogspot.com/ ←2020年5月より新しくなりました
ブログ「花と爆弾」Words for Peace: http://flowersandbombs.blogspot.com
ブログ「7世代に思いをはせて」https://nanasedai.blogspot.com/
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https://www.mag2.com/m/0000273399.html
画像は、国内避難民の人権に関する国連特別報告者による 訪日調査を実現する会 より |