「どんなことも7世代先まで考えて決めなくてはならない」
ネイティブ・アメリカン(イロコイ族)の格言
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NHKの朝ドラ『虎に翼』をご覧になっていますか?
7日放送のエピソードで、主人公の寅子が、
日本国憲法の第11条から13条を口ずさみ、
「私にはこの憲法がある」と、自分を取り戻すシーンがありました。
日本国憲法
第十一条 国民は、すべての基本的人権の享有を妨げられない。
この憲法が国民に保障する基本的人権は、侵すことのできない永久の権利として、
現在及び将来の国民に与へられる。
寅子が力づけられたこの「人権の享有」。
人権と聞くだけでは、なんだかぼんやりとした感じですが、
もう少し、詳しく説明してくれている書籍に出会ったので要旨をご紹介します。
*岩波書店の『広辞苑』では、
人権とは、「人間が人間として生まれながらに持っている権利」とあります。
じゃあ、権利とは何かというと、小学館の『大辞林』では、
「ある利益を主張し、これを享受できることの資格」とのこと。
つまり人権は、
「人間が生まれながらに持っている利益を主張できる資格」ということ。*
じゃあ、利益を主張する先は?
それは最終的には政府ということでしょう。
「生まれてきた人間すべてに対して、その人が能力を発揮できるように、政府はそれを助ける義務がある。その助けを要求する権利が人権。人権は誰にでもある。」
OHCHR: 国連人権高等弁務官事務所
今週の寅子を見て、
以前、この人権の定義を聞いて、「人権は誰にでもあるんやね」と
涙していた女性を思い出しました。
大切な思い出です。
■7世代に思いをはせて【768号】人権は誰にでもある
https://nanasedai.blogspot.com/2023/07/768.html
*参考文献*
アジア・太平洋人権情報センター編 『人権ってなんだろう?』解放出版社 2018年
=関連サイト=
■人権とは? (OHCHR: 国連人権高等弁務官事務所)
国連広報センター (UNIC Tokyo)
https://www.youtube.com/watch?v=TXJNVM-nHqo
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++ 今週の気になるニュース ++
■日の丸・君が代強制、国連の是正勧告が1年半も「放置状態」なのはなぜか
そこに安倍政権の影響を見た
東京新聞2024年6月6日
https://www.tokyo-np.co.jp/article/331743
↑
ことごとく国際人権関連の勧告を仮訳もせず放置し続ける日本政府の姿勢は、
日の丸強制だけではありません。
国内避難民の人権に関する勧告も、日本政府が訳さないから、私たち市民が仮訳しました。
でも、このような記事が出るのは、本当にありがたいです。
日本政府の姿勢ががどれほど国際法や国際社会に背を向けるものであるのか
どうぞ記事をご覧ください。
これほど税金をつかって、核分裂でお湯を沸かして発電する必要がありますか?ってことですね。
↓
■「原発事故の避難経路は国が確実に実施を」
新潟県の花角知事が原子力規制庁に要望 シェルターの設置も求める
BSN新潟放送 2024/6/6
https://news.yahoo.co.jp/articles/9aa0d6bf4d57ad8506ec45f635dcc52e4c9eb2bd
■PFAS(有機フッ素化合物)はなぜ体に溜まるのか、
小泉昭夫・京都大学名誉教授に聞く 2024/6/4
https://news.yahoo.co.jp/expert/articles/60f2ef8d2114e48a5aa7f6f20e9db76d4ef48052
「PFASはこの胆汁に溶けているので、腸管で胆汁と一緒に再吸収されてしまいます。
便で排泄されず体内をぐるぐる回るのです。 体内を回っているうちにPFASは、肝臓、腎臓などに蓄積され、肝障害や腎臓がんを引き起こしてしまいます。」
そのPFASについて規制強化の姿勢が見られない日本。強化が進む米国。
米国で汚染できないかわりに、日本で汚染するという構図になりかねない。
↓
■米国、PFAS汚染に浄化責任 識者「日本企業に影響も」
日本経済新聞 2024/6/6
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN0205R0S4A500C2000000/
++ イベント紹介 ++
☆『水が危ない!消えない化学物質「PFAS」から命を守る方法』刊行記念イベント
テ-マ「PFASの危険性について、まず知ることから」
ゲスト 著者の原田浩二先生×長瀬文雄さん(大阪PFAS汚染と健康を考える会事務局長)
開催日 : 2024年6月23日 日曜日
場所 : 隆祥館書店多目的ホ-ル@大阪・谷町
時間 : 15:00~17:00
隆祥館書店多目的ホ-ルからリアル&リモ-トで配信
(要予約・事前購入制とさせていただきます。申込み順)
リアルトークイベント
●費用:3,300円(内訳:参加費1,606円+「水が危ない!消えない化学物質「PFAS」から命を守る方法」1694円
(5/23発売の本の配送につきまして 送料は、500円かかりますが受け付けしております。)
リモート・トークイベント
●費用:3,550円+(内訳:参加費1,356円+「水が危ない!消えない化学物質「PFAS」から命を守る方法」1694円 送料及び手数料500円)
詳細:https://note.com/ryushokanbook/n/ne56d54695aec
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私も参加します♪
☆上映会「サイレント・フォールアウト」
日時:6/29(土) 13時半開場・14時上映開始
会場:ウィズあかし学習室801(定員81名)
明石駅徒歩5分 アスピア明石北館8F
参加費:500円(学生・障がい者無料)
主催:脱原発明石・たこの会
☆ドキュメンタリー映画上映会
放射線を浴びた「X年後」「X年後2」
日時:2024年6月16日(日)13時開場
放射線を浴びたX年後 13:20~14:45
放射線を浴びたX年後 2 15:00~16:30
会場:宝塚市立男女共同参画センター 1AB
(阪急・JR宝塚駅下車ソリオ2 4F)
参加費: 300円 (当日映画上映カンパお願いします)
1954年米国が行ったビキニ水爆実験による第五福竜丸の被ばくを知る人は多いですが、この船以外の漁船の乗組員も多く被ばくしたことはあまり知られていません。歴史から葬られようとしていたこの事実を高知県の高校教師や生徒が調査、地方テレビ局のディレクターであった伊東英朗監督が長期取材し「X年後」というドキュメンタリー映画を製作しました。
そしてこの「X年後」を見たある若者が、元漁師だった父の36才という若さでの死に疑問を抱き、放射線防護学の専門家と共に調査をし、続編「X年後2」の映画が生まれました。
放射線を浴びるというのはどういうことか。核をめぐっての国のあり方が問われる今、映画を見て、核のこと、被ばくのことをご一緒に考えたいと思います。
1本だけの鑑賞も歓迎です。お誘い合わせてご来場ください。
主催:原発の危険性を考える宝塚の会
詳細:https://genkinokai.exblog.jp/
++ オススメのテレビ番組 ++
「クローズアップ現代」のPFAS追跡第2弾です!
■追跡“PFAS汚染” 汚染源は?健康リスクは?
初回放送日:2024年6月12日19:30~
https://www.nhk.jp/p/gendai/ts/R7Y6NGLJ6G/episode/te/YNM8872WZP/
「自然界でほとんど分解されず“永遠の化学物質”と呼ばれる有機フッ素化合物=PFAS。去年、高濃度のPFASが水道水から検出されたことが明らかになった岡山県吉備中央町。検査を受けた住民の血中濃度の平均は健康リスクが高まるとされる値の9倍以上に。住民の病歴などから健康への影響を検証。さらに、国が“98%は不明”だとする汚染源を徹底取材。産廃処分場や在日米軍基地など関連が疑われる施設と汚染との関係を追跡。」
私を驚愕させた昨年4月の「クローズアップ現代」のPFAS追跡第1弾の内容は、
こちらからお読みいただけます。
↓
■追跡“PFAS汚染” 暮らしに迫る化学物質
2023年4月10日(月) https://www.nhk.or.jp/gendai/articles/4767/
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素晴らしい夢をみて、それを行動に移せ
ナバホ族の格言
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♪ 最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。 ♪
♪♪ 発行者プロフィール ♪♪
小橋かおる 「花と爆弾-もう、戦争の暴力はやめようよ-」著者。
2004年の出版以来、アフガニスタンとイラクの子どもたちの支援を続けています。
2011年からは福島の子どもたちの健康を守る活動も支援させてもらっています。
さよなら原発神戸アクションの共同世話人も努めています。
できることをコツコツ、じわじわ続けたいと思います。
「花と爆弾」HP:https://hanabaku.blogspot.com/
ブログ「花と爆弾」Words for Peace: http://flowersandbombs.blogspot.com
ブログ「7世代に思いをはせて」https://nanasedai.blogspot.com/
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毎年、沸き立つように庭に伸びるギボウシに、 力づけてもらっています。 |