「どんなことも7世代先まで考えて決めなくてはならない」
ネイティブ・アメリカン(イロコイ族)の格言
゜★。.:*:・'゜☆。.:*:・'゜★
今週は、仕事の合間をぬって、
東京に電話し、ジュネーブの会合にオンライン参加しと忙しく過ごしました。
それもこれも、内閣府食品安全委員会が、
緩すぎるPFASの1日当たりの摂取許容量を指標値として決定したからです。
東京の食品安全委員会への電話の内容は、拙ブログに詳しくまとめました。
今後、水道水のPFASのリスク管理を環境省は決めることになりますが、
そのときにも訴えようと思う内容です。
↓
■PFAS指標値@日本と私たちの「健康への権利」
https://flowersandbombs.blogspot.com/2024/06/
ジュネーブの会合とは、元ジャニーズの被害者の男性が人権理事会で訴えられたことから、
メディアでもとりあげられていた人権理事会の「ビジネスと人権」に関するサイドイベントです。
昨年、国連の「ビジネスと人権」作業部会が訪日調査し、その報告書を今回の国連人権理事会に提出しました。
その報告書では、PFAS汚染問題も取り上げられ、国レベルでのPFAS汚染対策の必要性と汚染企業の責任について言及されていたので、
私もPFASに汚染された関西の住民としてオンラインで質問し、
日本政府のPFAS汚染対策への後ろ向きな姿勢(25日に決まったばかりのヨーロッパの64倍のゆるい指標値も紹介)や、半導体工場やダイキンの利益が住民の健康より重視されていることを伝えると、
昨年の調査で来日された作業部会のYeophantong氏が回答され、
「人々の健康や人権、環境より利益を優先する企業が、今後国際的なサプライチェーンで生き残るのは難しい」と、何度も強調されました。
国連だけではなく、投資家も企業の「ビジネスと人権」への取り組みを注視しているのです。
PFAS汚染問題にしっかり取り組むことは、私たちの健康と環境、
そして低迷を続ける日本の経済のためにも、重要なことなのだと、
また東京に電話したいと思いますし、
もっと広く訴えていきたいと思いました。
= 関連サイト =
「ビジネスと人権」サイドイベントの録画です。
使用言語は英語ですが、自動日本語字幕でだいたいの要旨は理解できます。
どれも重要な内容ですが、PFASに関する質問は、1時間15分あたりから始まります。
■Business and Human Rights in Japan
Club suisse de la Presse 2024/06/26
https://www.youtube.com/watch?v=ZjEj_XbIgfQ
■ビジネスと人権作業部会 訪日調査報告書 パラグラフ62&63
= 関連ニュース =
■政府がPFAS摂取許容量を決定、「緩すぎる」のパブコメに耳貸さず…
原案通り「ヨーロッパ基準の60倍」
東京新聞 2024年6月25日
https://www.tokyo-np.co.jp/article/335934
■国連人権理事会 ジャニー氏性加害問題など日本調査の結果報告
2024年6月27日 14時27分 (NHK)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240627/k10014493431000.html
゜★。.:*:・'゜☆。.:*:・'゜★
++ 今週の気になるニュース ++
関西人は、ダイキン(淀川製作所)に対してもっと怒っていいはずです。
私たちの体と環境をPFOAで汚染して儲けた金で、
退任する会長に43億円も贈呈するのですから。
↓
■【音声記録入手】ダイキン工業、株主総会で「フッ素事業を伸ばしていきたい」/
PFOA汚染への補償ないまま井上会長に43億円/井上氏「本当に幸せな会社」
TANSA 2024年06月27日
https://tansajp.org/investigativejournal/10774/
■〈社説〉PFAS水道汚染 生活と健康守る対策急げ
信濃毎日新聞デジタル
https://www.shinmai.co.jp/news/article/CNTS2024062500190
「日本はどうか。内閣府食品安全委員会が国際的な規制強化を受けて食品健康影響評価をしたが、「証拠の質や十分さに課題がある」などとし、人が一日に摂取できる許容量を現行のまま据え置いた。PFASを使う産業界への配慮、との見方もある。
因果関係が分からないからと被害を放置し、多くの命と健康を損ねた水俣病をはじめとする数々の公害問題に学ぶべきだ。疑わしきは健康を最優先して対処すべきことが明らかではないか。」← そのとおりです。
■関西電力の株主総会 全原発稼働で株主から安全性などに不安の声も
福島原発事故から避難の株主は「どんな原発とも共存できない」
MBS NEWS 2024/6/26
https://news.yahoo.co.jp/articles/fbfd9c693a4205c9fe048c1dcb7ca54593c34892
事故を起こせば、環境も暮らしも破壊する原発は、
最悪の人権侵害を引き起こすビジネスだと思いませんか?
++ イベント紹介 ++
明日です!
☆ガザに平和を!市民集会in兵庫
日時:2024年6月30日(日)14時から16時
会場:神戸市立婦人会館『さくら』の間
参加費:500円(資料代)
*田浪亜央江さん(広島市立大学准教授)による講演
テーマ<ガザにおけるジェノサイドの背景と「パレスチナ解放」の射程>
*終了後 大丸百貨店手前までパレード
詳しくは、チラシをご覧ください↓
「花と爆弾」を熱心に支援してくれた奈良の本門寺さんのイベントです。
西谷文和さんの貴重な報告です。
↓
☆ サローネ・デル・ロト 第676回例会
日時 2024年7月9日(火)午後6時30分より
場所 本門寺 霊山閣(奈良県大和郡山市筒井町1350)
ゲスト フリージャーナリスト 西 谷 文 和 氏
●お話と最新画像をご覧いただきます「ガザとウクライナ。路上からの報告」
詳細:https://www.facebook.com/events/467942852486430/
まだまだ先ですが、ぜひ、予定にいれてください♪
↓
☆あなたの水は大丈夫?~発がん性のPFASから身を守るために~
日時:2024年8月22日(木)18:30~20:40(18時開場)
会場:中央区文化センター 会議室1001+1002 定員 104人
アクセス:JR・阪急・阪神・市営地下鉄山手線三宮駅から徒歩6分 神戸市役所西側
https://www.kobe-bunka.jp/facilities/chuo/
参加費:1000円 (大学生以下、500円) *申し込み不要
講師:丸尾まき兵庫県議会議員
パット・エルダーさん (PFAS問題に取り組むVFP市民会員・「ミリタリーポイズンズ」ディレクター)
通訳:レイチェル・クラークさん(VFP終身会員)
第1部:兵庫県の水のPFAS汚染の現状を知ろう!
PFASって何?兵庫県の水はPFASに汚染されているの?
身近な川、海、井戸水や水道水は?
自治体の発表するPFASの数値や独自調査を元に、
兵庫県の水の現状を丸尾議員が説明します。
第2部:アメリカのPFAS対策の最前線を知ろう!
米国環境保護局はPFASの中でも毒性の強いPFOSとPFOAの基準値を1リットルあたり4ナノグラムとしました(日本の暫定指針値はPFOSとPFOAの合算で同50ナノグラム)。魚、野菜などへの汚染の現状、その意義と今後のPFAS問題解決へのアメリカの取り組みの最新情報をパット・エルダーさんにお聞きします。
問い合わせ:seven-generations@live.jp
主催:Pfas汚染と健康を考える兵庫連絡会
協力:2024 VFPピース・スピーキング・ツアー実行委員会
詳細:https://www.facebook.com/events/498031749242478/
++ ++ ++ ++
素晴らしい夢をみて、それを行動に移せ
ナバホ族の格言
++ ++ ++ ++
♪ 最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。 ♪
♪♪ 発行者プロフィール ♪♪
小橋かおる 「花と爆弾-もう、戦争の暴力はやめようよ-」著者。
2004年の出版以来、アフガニスタンとイラクの子どもたちの支援を続けています。
2011年からは福島の子どもたちの健康を守る活動も支援させてもらっています。
さよなら原発神戸アクションの共同世話人も努めています。
できることをコツコツ、じわじわ続けたいと思います。
「花と爆弾」HP:https://hanabaku.blogspot.com/
ブログ「花と爆弾」Words for Peace: http://flowersandbombs.blogspot.com
ブログ「7世代に思いをはせて」https://nanasedai.blogspot.com/
メールマガジン「7世代に思いをはせて」(無料)の登録はこちら↓
https://www.mag2.com/m/0000273399.html
![]() |
庭の紫陽花が美しい季節です |