「どんなことも7世代先まで考えて決めなくてはならない」
ネイティブ・アメリカン(イロコイ族)の格言
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全国各地の河川や水道水から、
PFAS(有機フッ素化合物)の検出が報告されています。
関西では、PFASの一種で「発がん性がある」とWHOの専門機関に認定された
PFOAによる汚染が深刻です。
昨年11月に発表の水道におけるPFOS とPFOA
に関する全国調査の上水道事業では、
兵庫県内では、現在でも10ng/Lを超えるPFASを含む水を供給している上水事業は
14カ所あり、その内5カ所では、25ng/Lを超えています。
現在、政府は、水道水のPFASの水質基準値案・PFOSとPFOA合計で50ng/L
(アメリカのPFOSとPFOA規制値、各4ng/Lと比べて緩すぎます)に関する
パブコメ(パブリックコメント=意見募集)を、2月26日から実施していますが、
はたして、この50ng/Lで、私たちの健康は守られるのでしょうか?
この水質基準値案は、
昨年、食品安全委員会が設けた「耐容一日摂取量」にもとづいていますが、
それがPFOS、PFOAのいずれも「体重1キロあたり20ナノグラム/日」というもので、
米国EPA(環境保護庁)と比べると200〜666倍、
EFSA(欧州食品安全機関)の60倍以上という値で、
設けられた当時から疑問視されていました。(この疑義については後述します。)
この緩すぎる水質基準値案について、
こちらのリンクからオンラインで(匿名でも)意見を出せます。
↓
■「水道における水質基準等の見直しについて(第1次報告案)」及び「水質汚濁に係る人の健康の保護に関する環境基準等の見直しについて(第7次報告案)」等に関する意見の募集(パブリックコメント)について
↓
https://public-comment.e-gov.go.jp/pcm/detail?CLASSNAME=PCMMSTDETAIL&id=195240120&Mode=0
添付の画像は、
「大阪PFAS汚染と健康を考える会」さん作成のパブコメ説明用チラシです。
オンラインで提出するときの手順も書かれていますし、
重要点や意見例がまとめられていますので、ぜひご参考に☆
ひとこと意見としては、下記が挙げられています。
◆子や孫の健康を守ってください
◆染色体異常の危険性が指摘されているのに50ng/Lは緩すぎます!
◆PFOA が発がん性ランク1になり、不安が増しています。規制強化を!
◆ヨーロッパでは「PFASゼロ」をめざしている。日本も規制を強めてほしい。
◆アメリカ並みの基準にしてほしい。
締め切りは、2025年3月27日23時59分です。
また、清涼飲料水(ミネラルウォータなど)のPFAS基準値案(50ng/L)についてのパブコメもあります。それについても画像に説明がありますが、オンラインの提出リンクはこちらです。
締め切りは、同じく、2025年3月27日23時59分です。
水は命の源です。
PFASから健康と未来を守るために、ぜひあなたの意見を届けてください。
= 関連サイト =
■国土交通省と環境省が共同で実施した水道におけるPFOS 及びPFOA に関する調査の結果について(水道事業及び水道用水供給事業分)
https://www.mlit.go.jp/report/press/mizukokudo13_hh_000603.html
全国調査公表一覧表(上水道事業)
https://www.mlit.go.jp/mizukokudo/watersupply/content/001845698.pdf
ちょうど1年前もまったく同じ問題で記事を書いていました。
■7世代に思いをはせて【第803号】「健康への権利」とわたし
https://nanasedai.blogspot.com/2024/03/803.html
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チラシ表 |
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チラシ裏 |
= PFAS評価書の重大な疑義について =
■【スクープ】飲み水の基準の根拠を決める会合で評価のための論文が密かに外されていた!…PFAS論文差し替え疑惑
SlowNews
2025/02/27
https://news.yahoo.co.jp/articles/52b64c2533179f8e672938fb5b7af63d0fcf735e
密かに外された論文は190本。
その中には事前の論文選定で「最重要文献」とされた122本が含まれていた。
とくに、PFASによる影響が懸念される「生殖・発生」「脂質代謝」「免疫」といった分野の論文が除外されていた。
EPAの評価と重なる論文が、PFAS部会で秘密裏に外されていた・・・。
以上、記事から要点を抜粋しました。
この疑義について、記者会見が予定されています。
私もzoomで視聴したいと思います。
↓
■PFAS評価書の重大な疑義に関する記者会見
日 時: 2025年 3月 3日(月)12:00~
場 所: 衆議院第二議員会館第一会議室(地下1階)
※衆議院第二議員会館ロビーで、11時40分から通行証を配布します。
◆下記からZoom 参加も用意しますが、会場等の都合で接続に不具合が生じる可能性があります。 その場合はご容赦ください。
https://us02web.zoom.us/meeting/register/E9uduUcBR2u1J7at3ker1A
出席者:
寺田良一(明治大学名誉教授、高木基金理事・同PFAS プロジェクト代表)
高橋雅恵(高木基金PFAS プロジェクト事務局長)
中下裕子(弁護士、高木基金PFAS プロジェクト)
同プロジェクトアドバイザー
遠山千春(東京大学名誉教授)
原田浩二(京都大学大学院医学研究科准教授)
◇問い合わせ 高木基金PFASプロジェクト事務局 pfasinfo@takagifund.sakura.ne.jp
主催:NPO法人 高木仁三郎市民科学基金
詳細:https://www.takagifund.org/activity/2024/20250303pfas.html
= 関連イベント =
☆オンライン全国学習会
なぜPFAS水質基準は50ナノグラム/Lではダメなのか
~環境省エコチル全国調査は 0.25ナノグラム/Lを提案!~
日時:2025年3月9日(日)18:00~19:30(講演60分+質疑30分)
講師:小泉昭夫氏(京都大学名誉教授、京都保健会)
主催:PFAS全国交流ネットワーク(ZOOM担当:多摩PFAS連絡会事務局)
ZOOMは100名限定、先着順、参加費無料
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スケジュールされた Zoomミーティングを開始または参加するには、
https://us02web.zoom.us/j/82994563310?pwd=aLD7w0cAm77qGEMKH1gIzCa06dtbCc.1
をクリックします。
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++ 今週の気になるニュース ++
■宇治市 PFAS血液検査で3割以上が健康リスク/
やましろ医療生協が住民87人対象に昨年実施
京都民放WEB 2025年2月22日
https://www.kyoto-minpo.net/archives/2025/02/22/post-30895.php
自衛隊基地の近くで、どれぐらいの期間、どれほどのPFAS濃度の水を飲まされていたのかわかりませんが・・・。
わかっているところでは、宇治市では21年度に、宇治浄水場で49ng/Lを検出。
PFAS水質基準値案の50ng/Lをぎりぎり下回っていても、
住民の血中濃度は、とても心配な値です。
除染土という名の放射性汚染土もずさんに処分されようとしています。
↓
■除染土処分でガイドライン 東北関東7県分
とちテレ 2025/2/27
https://news.yahoo.co.jp/articles/c1cdd4617b67520f50d8fa4a2d7b7f236205d207
「環境省の案では厚さ30センチ以上の汚染されていない土で覆うことで放射線の影響はほとんどなくなり、埋め立てた上部の利用は可能としています。」
++ イベント紹介 ++
☆原発事故から14年
原発事故は、いのち・生活・生業を奪う
~苦難の中を生き抜く被災者とともに~
日時:2025年3月9日(日)14:00~15:45
会場:神戸市立婦人会館5F「さくら」
参加費:1000円
主催:脱原発兵庫ネットワーク
*終了後にデモを予定しています。
詳細:https://www.facebook.com/events/2573617596161220
☆311神戸からの祈り2025@オンライン☆
東日本大震災から14年となる 3月11日(火)20時~21時、
オンライン(zoom)でつながり、それぞれに想いを語りながら、
キャンドルを灯しませんか?
日時:2025年3月11日(火) 20時~21時
場所:ZOOMミーティング
参加費;無料
申し込み:要 下記の申し込み用リンクからお願いします。
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLScGTpazg0f5s-ikskZizbmUnWG9zbOJZ5UJnuq4ZOcSkCsI-g/viewform
【主催】311神戸からの祈り実行委員会
詳細: https://www.facebook.com/events/1298503144534047/
もちろん、私も参加します。
++ ほとんど知られない「ステルス」パブコメ ++
■「県外最終処分に向けたこれまでの取組の成果と2025年度以降の進め方(案)(中間貯蔵除去土壌等の減容・再生利用技術開発戦略 成果の取りまとめ)」に対する意見募集(パブリックコメント)について
https://public-comment.e-gov.go.jp/pcm/detail?CLASSNAME=PCMMSTDETAIL&id=195240118&Mode=0
県外最終処分ですから、全国的に関係のある問題についてです。
もう、パブコメだらけで、私も嫌になってきますが、
一言だけ意見を書いてだしました。
どのような問題点があるか、気になる方は、大島先生の動画をご覧ください。
■【環境省の大暴走】除去土壌(汚染された土壌)の再生利用と最終処分の論点
大島堅一龍谷大学教授
https://note.com/kenichioshima/n/n313d6371f905
++ ++ ++ ++
素晴らしい夢をみて、それを行動に移せ
ナバホ族の格言
++ ++ ++ ++
なんだか、環境汚染のことばかりになりましたが、
♪ 最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。 ♪
♪♪ 発行者プロフィール ♪♪
小橋かおる 「花と爆弾-もう、戦争の暴力はやめようよ-」著者。
2004年の出版以来、アフガニスタンとイラクの子どもたちの支援を続けています。
2011年からは福島の子どもたちの健康を守る活動も支援させてもらっています。
さよなら原発神戸アクションの共同世話人も努めています。
できることをコツコツ、じわじわ続けたいと思います。
「花と爆弾」HP:https://hanabaku.blogspot.com/
ブログ「花と爆弾」Words for Peace: https://flowersandbombs.blogspot.com/
ブログ「7世代に思いをはせて」https://nanasedai.blogspot.com/
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