「どんなことも７世代先まで考えて決めなくてはならない」
ネイティブ・アメリカン（イロコイ族）の格言
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「彼女は十四歳の時に長崎で被爆した。
爆心地から１．１キロ離れた兵器工場で。
顔や胸から手足にまでガラス片が突き刺さっていた。
十日後、海軍病院のベットに横たえられた彼女の体には、
大きなガラス片を取り除いた傷口が、全身のあちこちに見られた。
その後、彼女は体内に残った無数のガラス片に苦しめられる。
毎年、どこかに埋まっているガラス片が熱を帯びて化膿するため、
そのつど摘出手術を受け続けた。
（1975年には太ももから5センチのガラス片、
7年後には、右目の下、顎、首、右手から・・・
平成になってもそれは続いた）
「顔の洗い方しだいで、ピリピリと激しい痛みがはしります。
どうして何十年もたって、ガラス片が化膿するのでしょうか？」
郷地さんは彼女から問いかけられた。
郷地さんによると、
彼女に突き刺さったガラス片は原爆から放出された中性子線によって
誘導放射化されていたとみられる。
彼女を突き刺したガラス片は放射性物質となり、
体内から放射線を出していたので、
傷も治りにくいし、化膿しやすい・・・・」
上記はこの夏休みの時間を使って読んだ
『医師が診た核の傷』からの抜粋です。
ここに登場する郷地先生は、
これまでも私が仲間と主催する放射能社会を生きる連続セミナーで
講師を務めていただいた郷地秀夫先生です。
「放射性物質が体にどのような影響を与えるか、
それは医師じゃないとわからない」というような言葉を、
郷地先生から何度となくお聞きした覚えがありますが、
そういうことなのだ。。。と実感しました。
原爆で全身にガラス片が突き刺さるということは聞いたことがあっても、
その後、何十年もずっとその放射性物質化したガラス片に
そのように苦しめられるとは・・・。
この女性の原爆症認定は国から却下されていたそうですが、
裁判所は彼女を原爆症と認定する判決を下したそうです。
放射性物質の人体への影響を国が認めない、矮小化する・・・
これは福島第一原発事故後の日本に暮らす私たちに直結する問題でしょう。
外部被ばくだけでなく、内部被ばくの「核の傷」も診た
医師たちの証言を
ほんとうに重く受け止めました。
引用文献
『医師が診た核の傷』広岩近広著 藤原書店 2018年刊
p.115-117から抜粋引用、( )内は小橋による要約。
関連情報：郷地先生の講演会が豊中で予定されています。
■内部被ばくの「今」を知ろう！
講師：郷地秀夫医師（東神戸診療所所長）
日時：2019年9月29日（日）14:00~16:30（開場 13:30）
会場：とよなか男女共同参画推進センター
すてっぷ（エトレとよなか５階）セミナー室１（定員50名）
参加費：600円（避難者 300円）
主催：放射能から豊中の市民・子どもを守る会
問い合わせ：tj5tymd@gmail.com
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＋＋ 今週の気になるニュース ＋＋
■福島第一原発、やっと排気筒切断 １日の予定が１カ月に
朝日新聞DIGITAL 2019/09/01
https://www.asahi.com/articles/ASM915JD6M91UGTB00Y.html
原発事故時にベントに使われた排気筒。人も近づけないほどの放射線量なので、
遠隔操作で解体作業は進められているのですが、
故障の連続でやはり被ばくを伴う作業となってしまったようです。。。
■【南相馬訴訟】「20mSvで指定解除するな」～第16回口頭弁論。
「多くが消極的理由で帰還した」「不溶性放射性微粒子も考慮するべきだった」。
次回期日で6人の原告に本人尋問
民の声新聞 2019/09/01
http://taminokoeshimbun.blog.fc2.com/blog-entry-360.html
事故原発以外だったら、原発作業員でもなかなか年間20mSvも被ばくしません。
年間5mSv以上の被ばくで白血病になったら労災です。それが20msvの意味。
このような帰還政策は、全国民が反対の声を上げて止めさせないと・・・
明日は我が身です。
一時の電気（もしくは利権？）のために多くの人を不幸に陥れ、
何万年も管理しなければならない核廃棄物を残す原発（核兵器はもちろん）は、止めなくてはなりません。
その方向に少し近づくようなニュースがありました。
■仏が高速炉建設見送りで関連費用 概算要求に盛り込まず 経産省
NHK WEB NEWS 2019年8月30日
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190830/k10012057251000.html
■「原子力白書」公表 原発廃止本格化を見据え提言
NHK WEB NEWS 2019年9月2日
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190902/k10012060501000.html
■【核兵器禁止条約】新たにカザフスタンが批准し26か国に
原水協通信 on the web https://www.antiatom.org/Gpress/?p=15223
核兵器が使えなくなれば、原発もなくなると思われます。
「絶対に核と人類は共存できない」は「核を診た医師」たちの思いです。
＋＋ イベント紹介 ＋＋
☆消費税引き上げＮＯ！いのちとくらしを守ろう集会＆デモ
日時：2019年9月28日(土)
14:30～集会 15:00～16:00デモ
場所：東遊園地北端で集会(神戸市役所1号館南)
デモコース：三宮センター街→元町３丁目
詳細：https://www.facebook.com/events/474244246464188/
8月10日に私が友人と一緒に主催した「消費税廃止デモ」で考えたコールや、
以前、当メルマガでも紹介したWくんのラップも登場します。
9月28日は、神戸の街で「消費税廃止！増税NO！」を一緒にアピールしましょう♪
8月のデモの様子はこちらからご覧ください。
↓
【第566号】消費税廃止！使い古しの段ボールデモ
https://nanasedai.blogspot.com/2019/08/566.html
☆神戸三宮マルイ前脱原発アクション！
さよなら原発KOBEアクションの名物イベント♪
月に一度(だいたい)の路上アクションでは、歌あり詩ありスピーチあり、
ときには踊りあり(^○^)
表現の仕方は、ひとそれぞれ。
ときには飛び入りで参加し、一緒に歌ったり、スピーチされる方もいらっしゃいます。
残暑に負けない「原発いらない」の声を、マルイ前から！
日時：9/15(日) 16:00〜18:00
場所：三ノ宮マルイ前舗道
主催：さよなら原発KOBEアクション
私は、司会進行です。お買い物のついでにお立ち寄りください♪
＋＋ イベント再掲 ＋＋
★放射能社会を生きる連続セミナー第11回
アーサー・ビナード講演会 with みんなのデータサイト
「ちっちゃい こえ」があつまって
日時：2019年9月21日（土）13:30～16:30 開場13:00
会場：神戸市立婦人会館・さくら（JR神戸駅・高速神戸駅下車、北へ徒歩すぐ。）https://kobe-fujin.jimdo.com/
参加費：800円（原発避難者 400円、大学生以下無料 子ども連れ歓迎）
コープ自然派さん提供の飲み物付き
「おお、はじめまして。ぼくのなまえはクロという。
きみは・・・ニンゲンだな？ ぼくのことば わかるかい？」
黒猫のクロが話し始める、原爆のこと、被ばくのこと、細胞のこと・・・。
紙芝居「ちっちゃい こえ」の脚本を書かれた詩人のアーサー・ビナードさんと、
福島第一原発事故後の放射能測定マップを市民の手でつくりあげた
「みんなのデータサイト」さんをお招きして、内部被ばくのこと、
放射性汚染土壌のこと、関西の私たちにも関係してくる汚染土の公共事業への
再利用計画のこと・・・、これまでとこれからのことを、
皆でワイワイ話し合います。
ちいさな声に耳を傾けると、ほんとうのことが見えてくるかも。
問い合わせ：ケイ090-1678-1431 sayogenkobe@freeml.com
主催：さよなら原発神戸アクション
http://sayogenkobe.blog.fc2.com/blog-entry-191.html
詳細：花と爆弾What's New
https://whatsnew-on-flowersandbombs.blogspot.com/2019/08/921-in.html
facebookイベントページ https://www.facebook.com/events/373232696716872/
私は司会進行、座談会にも登壇します。
ご都合よろしければ、ぜひ☆
＋＋ お薦めの映画・再掲 ＋＋
若狭湾の原発銀座でずっと原発反対運動、原発のないまちづくりに尽力されてきた
ひとりの男性を追ったドキュメンタリー映画です。
私が所属する「さよなら原発神戸アクション」の仲間たちも登場するらしい(*^_^*)
↓
★「40年 紅どうだんの咲く村で」
2019年８月31日から 大阪 シネ・ヌーヴォXにて上映開始。
8月31日～9月6日：午前11時～
9月7日～9月13日：午後3時50分～
9月14日～9月20日：午後1時05分～
詳細：https://benidoudan.themedia.jp/
↑
私もがんばって初日に行きましたが、もう満員で観られませんでした。。。
皆さまもお気を付けて(*^_^*)
＋＋ 感謝 ＋＋
6月に学習会の講師で招かれた
「7世代に思いをはせて～放射能汚染から子どもたちを守るために」が
下記機関誌で少し紹介されています。ご覧ください。
■神戸YWCA 8・9月号
http://www.kobe.ywca.or.jp/top/wp-content/uploads/2019/08/newsletter0819.pdf
＋＋ ＋＋ ＋＋ ＋＋
素晴らしい夢をみて、それを行動に移せ
ナバホ族の格言
＋＋ ＋＋ ＋＋ ＋＋
♪ 最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。 ♪
＋＋ 「7世代に思いをはせて」バックナンバーについて ＋＋
2008年10月から毎週土曜日に発行してきたメールマガジン「7世代に思いをはせて」。
2019年4月15日よりメールマガジン発行媒体のまぐまぐ！さんのサービス変更のため、
これまでのバックナンバー公開がなくなりました。
その後の投稿は下記のブログに転載する形で、
バックナンバー公開を私なりに続けています。ご活用ください。
ブログ：「7世代に思いをはせて」https://nanasedai.blogspot.com/
メールマガジン「7世代に思いをはせて」（無料）の登録はこちら↓
https://www.mag2.com/m/0000273399.html
♪♪ 発行者プロフィール ♪♪
小橋かおる 「花と爆弾-もう、戦争の暴力はやめようよ-」著者。
2004年の出版以来、アフガニスタンとイラクの子どもたちの支援を続けています。
2011年からは福島の子どもたちの健康を守る活動も支援させてもらっています。
できることをコツコツ、じわじわ続けたいと思います。
「花と爆弾」HP：http://www1.plala.or.jp/cheko/kaoru/
ブログ「花と爆弾」Words for Peace: http://flowersandbombs.blogspot.com
ブログ「7世代に思いをはせて」https://nanasedai.blogspot.com/
