2026年7月25日土曜日

【第928号】雑談のように日本のPFAS規制を説明すると

 

「どんなことも7世代先まで考えて決めなくてはならない」

ネイティブ・アメリカン(イロコイ族)の格言

                                         

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今週は、とあるカフェで知り合って、

珍しく(?)PFASに関心が高く、いつも話が盛り上がる方が、

彼女のお友達にも聞いてほしいとのことで、

お話し会をおしゃれなカフェでセッティングしてくれました。

 

初めてお会いする8名の方たちとテーブルを囲み、

どれほどPFASのことをご存じかもわからないなか、

ケーキセットを食べながら、

資料も何もなく、雑談のように話したのですが、

細かい数字もなく、おおざっぱに話したのがよかったのか(?)

みなさん、この国のPFAS規制のゆるさをすぐに理解してくださいました。

 

その翌日、大学図書館で新着本として置かれていたので借りた、

『灰色の鎖 PFAS汚染列島』(諸永裕司著 文藝春秋2026年刊)を読みました。

 

なぜ、この国のPFAS規制がゆるいのかを、

関係者への取材と念入りな論文の読み込みや分析により明らかにした

350ページを超える書でした。

 

この書籍を、またお話会で紹介するとしたら、こんな感じでしょうか?

 

米国環境保護庁(EPA)に倣って、2020年に決めた

PFASの水道水の暫定目標値(PFOSPFOA合算で50ng/L)。

2024年にEPAが、PFOSPFOAそれぞれ4ng/Lと規制を厳しくしたけれど、

日本政府は浄化のコストのための予算をかけたくないし、

PFASを必要とする半導体産業などを守りたいから、

EPAに倣わなくてすむように、内閣府の食品安全委員会にゆるい評価をさせ、

以前の暫定目標値を20264月にそのまま水質基準にすることのみで、

PFAS対策を済ませようとしている・・・

ということが、書かれた本。

 

食品安全委員会でのゆるい評価にたどり着く過程は、

科学者を使った茶番にしか見えませんが、

これは私たち全員が毎日飲む水の話です。

 

一番影響を受けるのは胎児。

それを明らかにする重要論文も

政府のご都合(命より経済)で無視された過程を読むと、

ほんとうに背筋が凍る思いです。

 

公害による悲劇が大問題となった昭和と変わらない経済最優先の感覚、

どうすれば、変わるのでしょうね?

 

=関連ブログと論考紹介=

この経済優先で、環境や人の健康を犠牲にするという昭和な感覚では、

もう世界でビジネスを展開できませんよ、

と政府や企業に知ってほしくて書いたブログを再掲します。

■「ビジネスと人権」から考える「有害化学物質」PFAS汚染の解決法

https://flowersandbombs.blogspot.com/2025/06/

 

同じテーマでの拙論です。

■「日本の科学者」20266月号PFAS汚染問題への科学者と市民の共同:Part 2

「ビジネスと人権」から考える企業由来のPFAS汚染:汚染事業者の責任とは?

小橋かおる

https://www.jstage.jst.go.jp/browse/jjsci/61/6/_contents/-char/ja

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++ 今週の気になるニュース  ++

 

ご紹介した書籍の著者、諸永裕司氏の最新記事です。

■「ダイキンがPFAS汚染で負担すべきコストは168億円」と研究者が試算。

「国内法のゆるさを利用している」

SlowNews 2026724

https://slownews.com/n/n390a9c1c9d93

「野口准教授は、代表的な多国籍企業のひとつであるダイキンの振る舞いがあまりにも国際基準からかけ離れているため、国際社会に知らせようと考え、論文は英語で書いたという。」

 

経済的視点から問題提起されていたので、私も論文を見つけ次第、

当メルマガで紹介した注目の研究者です。

7世代に思いをはせて【第923号】母国汚染避難所

https://nanasedai.blogspot.com/2026/06/923.html

 

 

なぜ、これほど国際基準からかけ離れるのか?

上述のお話会では、PFAS汚染は、健康への権利や安全な水への権利などに関わる人権問題で、問題が起きた時の救済や未然に防ぐために動く機関「国内人権機関」が日本にないこともお話しました。

ちょうど藤田早苗さんの語るわかりやすい記事が配信されましたので、リンクします。

■日本にはない「国内人権機関」とはー韓国では大統領が公約に掲げて論争に 

「人権は思いやりではない」イギリス在住のアカデミック・アクティビスト藤田早苗氏が語る

47NEWS 20260720https://www.47news.jp/14653362.html

 

■改正皇室典範、10月施行 「男系男子継承」色濃く

時事通信社 2026/7/24

https://news.yahoo.co.jp/articles/0e6d592e4c7293976c42c033582f1d3d27e6211e

 

たった6時間の審議で決められてしまった皇族のみなさんにも同情しますが、

これだけ迅速に決められるのなら、国民の暮らしのためになる政策を実施してほしいものです。

ああ、水道水の浄化でさえも国民のためにはコストはかけたくないって、政府でしたよね。

なんとか、こういう政府を変えられないでしょうかね?

 

改めて、皇室典範に時間を割いている時だったでしょうか?

 

■【解説】 フーシ派による攻撃、

中東紛争の拡大と世界経済へのさらなる打撃への懸念を高める

BBC NEWS JAPAN

https://www.bbc.com/japanese/articles/czdmld10dqjo

 

 

++ イベント紹介 ++

 

まずは地元の自治体から変えていきませんか?

 

☆つなぐ神戸市会議員団市政カフェ@zoom

日時:2026728日(火)の20時から21時まで(無料)

つなぐ神戸市会議員団では、市民と神戸市政をつなぐ、オンラインカフェを

月に1回(第4火曜日 20時 から 21時)開催しています。

参加ご希望の方は、下記よりお気軽にお申込みください。

https://tsunagu-kobe.site/

※お問い合わせ内容欄に、「市政カフェ参加希望」とご記入ください。

メールアドレスに、当日の参加URLをお送りいたします。

主催:つなぐ神戸市会議員団

 

 

PFASオンラインセミナー

微量でも危ない!?PFASの毒性最新情報 ~私たちに何ができるのか~

日時:202681()19:3021:00

講演: 小泉昭夫さん(京都大学名誉教授)

会議形式:オンライン(ZOOM会議) 

参加条件:どなたでもOK

参加費:会員・サポーター 無料  非会員 500

 

健康被害をもたらす有機フッ素化合物PFAS(ピーファス)について、

私たちの飲み水がどれぐらい汚染されているのか?

またその危険性や、最新情報をPFAS問題の第一人者、

小泉昭夫さん(京都大学名誉教授)に伺います。

そして、兵庫県議会議員としてこの問題に取り組んできた丸尾まきさん

(緑の党PFASプロジェクトリーダー)とともに、私たちに何ができるのかを考えます。

申し込み:Peatix: https://peatix.com/event/5077717

主催: 緑の党グリーンズジャパン(PFASプロジェクト)

詳細:https://greens.gr.jp/notice/event-info/39697/

 

私もいつも頼りにしている小泉先生と丸尾議員のセミナーです。

一緒に、何ができるか考えたいと思います。

 

 

東京電力福島第一原発事故により関西に避難された方たちが、

避難の権利、被ばくしない権利を求めての裁判の判決が

92日に迫っていますので、判決前集会のご案内です。

 

☆原発賠償関西訴訟 判決前集会

日時 202681() 14:0016:30

場所 エルおおさか本館7708号室(オンライン併用)

参加費 無料

申込フォーム https://forms.gle/GDEF71dcxcoy1agC7

●プログラム(予定)

 1.これまでの歩み

 2.弁護団から説明(損害・責任)

3.原告のお話

4.記者からの質問タイム

5.他訴訟団等からのアピール

主催:KANSAIサポーターズ https://kansapo.jugem.jp/

 

■関西訴訟では「公正な判決を求める署名」活動も展開中です。

オンラインでも署名できますので、ぜひご協力ください。
https://c.org/cFZFRM4X2W

 

 

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 素晴らしい夢をみて、それを行動に移せ

                       ナバホ族の格言

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♪ 最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。 ♪

 

 

 

♪♪ 発行者プロフィール ♪♪

小橋かおる 「花と爆弾-もう、戦争の暴力はやめようよ-」著者。

2004年の出版以来、アフガニスタンとイラクの子どもたちの支援を続けています。

2011年からは福島の子どもたちの健康を守る活動も支援させてもらっています。

さよなら原発神戸アクションの共同世話人も努めています。

できることをコツコツ、じわじわ続けたいと思います。

「花と爆弾」HPhttps://hanabaku.blogspot.com/

ブログ「花と爆弾」Words for Peace: https://flowersandbombs.blogspot.com/

ブログ「7世代に思いをはせて」https://nanasedai.blogspot.com/

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